桐野夏生のレビュー一覧

  • 玉蘭

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    過去と現在が行ったり来たり。
    そんな時代があったのか。別の土地での経験がオジの姿を見せたのか?
    環境が変わるって大変だ。

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    2022年05月27日
  • ロンリネス

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    「ハピネス」当初では周りばかり気にしてた有紗が段々と自我に目覚めて先鋭的になってくな〜
    桐野さんのヒロインっぽい
    欲張りな人だと思う

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    2022年05月20日
  • 路上のX

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    いよいよ日本もつけが回ってきたのか。
    みんなが中流という夢が覚めてみれば、こんななんだよという小説。

    『OUT』の貧困は女性たちが中年でバイタリティーがあり、まだしも希望をにじませた。
    負の時代はまだ若かった。

    ここでは若き女性といっても、高校生くらいの十代が生きていくのに、貧困と破綻のスパイラル。
    必死さがすさまじい状態なので少しも希望がない、でも絵空事ではない。

    と、桐野さんの小説は激しくて、ひたひた押し寄せてくるものに脱力感だ。

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    2022年05月08日
  • 柔らかな頬 下

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    電車通勤しながら読み終えたけど、気持ちはどんよりと曇った感じだった。
    行方不明になった娘の幾つものいなくなった時の状況の描写が生々しかったからかな。
    また主人公の新たなパートナーの死への向き合い方も、気持ちの整理しようとする姿勢も本では初めて読んだと思うので、今後死に向かう老けゆく自分の心構えに少し参考になるかもしれないと思った。

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    2022年04月23日
  • 夜の谷を行く

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    ネタバレ

    連合赤軍連続総括殺人事件の現場に居合わせた主人公が、63歳になりひっそりと暮らす中で2011年永田の死をきっかけのように過去のその時代に次々と遭遇することになる。
    それは彼女自体がその事件及び総括しきれなかったことに由来する。
    最後の種明かしは蛇足のように思う。
    彼女の目を通してもっと自分の関わった事件を総括すべきで、親族の優しさに甘えて自分のエゴを認識できない幼稚さが苦しい。

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    2022年04月21日
  • 緑の毒

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    ★★★
    今月11冊目
    久々桐野夏生。なんか久々読んだら文章が若い作家みたいになったな。気持ち悪さが少ない。
    開業医が夜な夜なレイプしてくって話だけど、激励に面白くは、ない

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    2022年03月28日
  • ダーク(下)

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    衝撃だった… わたしの好きだった女探偵ミロシリーズどこ行った…
    とにかく登場人物みんなぶっ飛んでて、ほんとにこれシリーズもの!?という感じ。文庫本の上の中盤くらいで、今までのシリーズとのあまりの落差に読むのやめようかとちょっと思ってしまったくらい。でも読みやすさは健在で、ミロがどうなってしまうのか気になって夢中で読んだ。光州事件の描写なんかはリアルでぞくぞくした。

    たぶん読んだ人全員感じたと思うけど、特にトモさんの変貌ぶりは驚きとショックがすごい。善三のイメージも一部崩壊。
    でも、人間誰しも目に見える人柄とは真逆の性質とか、変わった性癖とか、自分でも知らなかった自分の一面とかがあるんだと思

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    2022年03月15日
  • ファイアボール・ブルース2

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    1を読んだ人は読まないと損するほど完成度の高い連作短編集だが、前作の事件はなかったことになっている様子。ラストは1ほどスカッとしなかったけど、女子プロレスの世界に浸れた一冊。

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    2022年02月27日
  • IMMORAL-インモラル-

    購入済み

    海外の作品のようなクオリティー
    今の森園みるく先生の絵より
    この時代の絵はエキゾチック
    ピエールとジャンは悪い男だけど
    騙されてしまいそう

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    2022年02月27日
  • 女神記

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    ずいぶん景気良く神様生み出すんだなイザナギとイザナミ。
    天照大神がイザナギひとりで産んだ神様なのは知らんかった。

    出産で死んで夫に約束破られた挙句離縁されてイザナミ踏んだり蹴ったりだし
    ナミマもカミクゥもマヒトの母ちゃんも気の毒だし、マヒトもまあ気の毒といえば気の毒。
    神話からして男と女って対等じゃないのか。こりゃ男女共に性根の中にべったり男尊女卑がくっついとるはずだわ。

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    2022年02月27日
  • 路上のX

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    02月-23。3.0点。
    両親・弟と別れ、叔父の家に預けられた主人公。渋谷のラーメン屋でバイトし家出する。すぐに資金は尽き、渋谷の波に飲まれていき。。

    ありそうなストーリー。渋谷で友達もでき、友達の同居相手の家に転がり込むが、歯車がかみ合わなくなっていく。
    ラストが少し唐突な感じ。余韻なのかな。

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    2022年02月24日
  • グロテスク 上

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    主人公の性格の悪さがここまでいくと清々しい。
    娼婦という職業を生物教師が「あなたの愛する人を傷つけてしまうし、あなた自身も自分のことを愛せなくなる」と言っているシーンが印象に残った。

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    2022年01月28日
  • グロテスク 上

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    ミツルは頭脳
    妹のユリコは美貌
    姉のわたしは悪意っていうのが面白い

    とにかくわたしの悪意がすごすぎる
    ここまで性格歪んでるのもすごいけど、割と普通に存在するんだろうなこういう人って思った

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    2022年01月14日
  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    金原ひとみさんと阿川佐和子さんの箇所が印象に残った。
    人との関わりや、孤独や苦しみは永遠には続かない事を改めて考えさせられた。

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    2021年12月19日
  • 緑の毒

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    12月-14。3.0点。
    レイプを続ける開業医、妻は勤務医で不倫を続ける。。。

    久しぶりの桐野作品。こういう、ドロドロした人間の心の中を描くのは上手い。意外にラストがあっさりしていた気がする。

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    2021年12月17日
  • 緑の毒

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    桐野さんの作品を今回初めて読ませていただき、
    女性作家さんがレイプ魔を描写した小説を書いたことに先ず驚いたのですが、
    犯罪を犯した後の川辺の焦りや恐怖心や、
    被害に遭った女性達の復讐が
    わかりやすく描かれていたのではないかと感じました。

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    2021年12月02日
  • 夜の谷を行く

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    多くの言葉では語れぬ山での出来事を抱えて生きている啓子は今もなおまだ夜の谷を行くみたいに無口で流れに従ってその時折に求められる判断を下して生きているが、やがて意外な朝が訪れる。

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    2021年12月01日
  • ロンリネス

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    前作の「ハピネス」とともに、小説としての設定ではなくリアルな描写も多い
    一時期流行ったタワマンカーストのドラマとともに大袈裟に書かれることも多いママ友系、決して大袈裟ではないことも多い 笑

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    2021年11月23日
  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    新型コロナで経済格差は拡大し社会の分断は深まり、暮らしや文化のありようも大きく変わった。歴史の転換期とどう向き合えばよいのか。各界で活躍する精鋭たちが「変化」の本質に迫る。『朝日新聞デジタル』連載を書籍化。

    それぞれの話をじっくり読みたい。

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    2021年11月16日
  • ロンリネス

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    ネタバレ

    前作がなんとなく幸せに舵を切ったのに、冒頭から鬱々とした始まりで、読み終わるのに時間がかかった。

    子どもは、自分の命よりも大切。
    でも、孤独は埋められない。
    難しい問題。

    子どもに目を向けない夫、自由を楽しむ夫にイラつく妻。

    夫婦それぞれのかたち。問題は一難去ってまた一難。終わりが見えない戦いの日々。問題から逃げ続ける、話をしようとしない夫と、とどまることから抜け出したい、なんとか一歩踏み出したい妻。

    大なり小なり皆、ワガママ。自分がかわいい。

    その言葉、言ったら終わりだよね(地雷)という言葉を平気で口に出来てしまう夫とその言葉を言ったら終わりだから、腹立たしいけど心のうちに納める妻

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    2021年11月04日