桐野夏生のレビュー一覧
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なっちゃん!
たぶん誰一人理解できないだろうけど、最初に持った感想がこれ。
訳すと、“何と言う体育会系!高校時代を思い出さなくもないわ!自分じゃなくて、なっちゃんの高校時代だけど!!”
別になっちゃんはプロレスやってたわけじゃないけど、この“体育会系的上下関係”はうちの松蔭高校にはなかったなぁ。
なっつの稲女にあったかも微妙だけど、少なくともうちよりは上下関係に厳しかっただろうなー。
それにしても、中学・高校当時は反吐が出る以上に嫌ってた“実力無視の上下関係”ってのが“懐かしい”なんて思えちゃう自分は、相当歳くって丸くなったんだろうな・・・
思えば高校時代なんて、“来るものしごき、去 -
Posted by ブクログ
え!?
ちょっと・・・最後・・・なに?
あんな結末なの?
というか、あれで終わりなの?
納得いきません。
超尻切れトンボ感ありまくり。
憎しみが犯罪を呼び、犯罪が新たな憎しみを呼ぶ、負のデフレスパイラル。
抜け出せないいたちごっこのメロと盲人と徐とともさん。
とにかく暗い。ひたすらず~っと暗黒面に落ちていきます。
もうみんな、お腹の中ドス黒です。
ただ、やるかやられるかの追っかけっこってスリルがあって楽しいんですよね、読む分には。
だからこそ、盛り上がって、「さあ、親父の愛人をぶち殺せ~!」なんて時に、急に奴がしおらしくなって、メロも「愛するあなたを待ちます」なんて -
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「村野メロ」シリーズ、ようやく最終巻です。
ローズガーデンあたりでホンノリ気づいていたこと:自分が好きだったのは、村野メロじゃなくて彼女が惚れる男どもだったのかも・・・
ただシリーズ物って知っている登場人物の変化や違う面が見れて面白いですね。
もちろん違う面を見るのは失望も伴いますが。
で、どこかのレビューでチラッと目にした通りメロが大変なことになります。
前の巻からも幾度となく伏線があったと思われますが彼女のフリーダム精神とかがさつだけど女っぽいとかそういう複雑な面が火を噴きます。
そしてどんどんダークな、あんぐらな世界へ足を踏み入れて自己破壊へ進みます。
タイトルどおりダークですね。
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Posted by ブクログ
短編集です。
この人の作品は『顔に降りかかる雨』から愛読しております。
偉大な作家だなぁと思っております。カッコいいよなぁ、です。
この人の作品も、未読のが入手出来るとすぐにゲットしております。
で、『アンボス・ムンドス』。
7編の短編が入っている短編集なのですが、中身は濃い。
どれもこれも、人間の悪意やどろどろした感情を抉り出しているような作品ばっかりです。
俺もいいトシだけど、こんなに内面深くねぇよ!と言いたくなりますが、でも、う~ん…と唸ってしまう作品ばかりです。
いっぽん、いっぽんの作品の感想を書くってのも良いのですが、それは読んでのお楽しみってコトで…。
この中のお気に入りとした -
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自分が付き人をしているアマレス出身の火渡さんは最強だ。
うちみたいな小さなプロレス団体ではもちろん、
大手の「オール女子」のHIMIKOにだって引けをとらない。
そんな火渡さんが最近気にかけているのは
この前対戦途中で急に帰った外人レスラーのジェーンのことだ。
近くで身元不明の外国人女性の遺体が見つかったけれど
関係あるんじゃないだろうか。
しかしそればかりに気をとられていはいけない。
「オール女子」との試合で自分は勝たなければならないんだ。
まだプロレス初めて1勝もあげてないんだから。
イラスト:鹿爪秀紀 CG:田中和枝 デザイン:多田和博
戦う女の世界です。女子プロって見たことないけど興 -
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うーん! 物足りない!
なんだなんだ、夏生さん、こんな薄いもの書くなんて。
久々の夏生で楽しみに読んだんだけどなあ。
全ての話が短編というよりは、長編になりえなかった小咄という感じで、中途半端感が満載だった。
その中で好きだー! と思えたのは「植林」と「毒童」。
「植林」は夏生作品には多い、腐った性根の女の根底にある膿みたいなものが軽快に描かれていた。
”植林”に含まれる意も空恐ろしくて惹かれるし、何より自分を特別な存在に押し上げるために、突然「グリコ・森永事件」を絡ませる破天荒な構成がなんともたまらん。
「毒童」の方は途中までは、何かミステリー的な仕掛けがあるはずと気を張って読んでいた