桐野夏生のレビュー一覧

  • ファイアボール・ブルース2

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    一日で読んでしまいました。連作短編という形で飽きが来ず、かつ続きが気になる気になる…ので。
    正直、私には縁も縁もない女子プロレスのお話だったのだけど、まあ勝負の世界というのはどこも大変なんだねえ、と改めて。勝負師とは正反対な生き方をしている自分には、語り部の近田ちゃんに一番共感できました。

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    2010年05月23日
  • 光源

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    「世にも身勝手な奴らの逆プロジェクトX物語」という惹句ゆえ手をつけずにいたのだが良い意味で裏切られた。「リアルであればあるほど本物から離れることもあり得る。離れるからといって力を減じるのではなく、逆に力を持つ場合もある」「リアルな虚構」。「リアリズムと力めば力むほど、本質から遠ざかるような気がしてならない」(p.202)。

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    2010年02月21日
  • ファイアボール・ブルース2

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    2は短編集。

    最後は少し考えされられるものもあり。だらだらシリーズ化しないでスパッと終わらせたのは火渡同様潔いと思った。

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    2010年01月30日
  • ファイアボール・ブルース

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    ミステリーにしては浅い感じがあるし(失踪問題にもっと裏があるのかと思った)、拍子抜けする感じもあるのだけど、なぜか手放せない一冊。荒ぶりたいわけではない。

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    2010年01月30日
  • ファイアボール・ブルース

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    どこまで行ってもゴキゲンに晴れ渡る青空になんて行けないような、どんよりとジメジメした行間の

    オーラが好きで桐野夏生を読む。薄い雨雲に覆われて、今にも雨が降り出しそうな空気感。小説の中

    での世界感だけではない、それ以前の読者の本を読む環境・心情にミステリー調の風を吹かせてしまう

    あたりは、さすが桐野女史である。

    今回手にした【ファイアボール・ブルース】は、僕が今までに読んだ【探偵ミロ】シリーズとはちょっと

    作風が違う。ミステリーというよりはサスペンスか。小説の舞台は女子プロレス。「ファイアボール」

    の異名を持つ女子レスラー・火渡妙子が巻き込まれるというか首を突っ込んでいくトラブルを、

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    2009年10月04日
  • アンボス・ムンドス ふたつの世界

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    あいかわらず読後感悪の桐野作品7短編。1篇目の「植林」は中でも終わらせ方がきつく感じ、読んだ後はぐへ。。。って胸焼けしたような感覚。「怪物たちの夜会」では不倫のドロドロ・愛人の狂気に空恐ろしさを感じ、表題「アンボス〜」では子供の妬みが表されていて、キツイ。他の作品も男女の卑しさ、心の闇、エゴ等などを各短編に徹底的に押し込めて、中途半端な救いなど垣間見せることさえなく・・・以上のように読んで楽しくなることは全くないが、それでもたまに桐野作品を読んでしまうのは、本質的に「的を得た」人間の内面を描いているからだろうと思う。ダーク過ぎるが、嘘はないというか。もしかしたらそれを読んでどこか安心しているの

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    2011年08月06日
  • ファイアボール・ブルース

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    こんなに要しただろうかと思えるぐらい登場する女子プロレスラー達は、小説なので、皆賢い。その中でも突出して聡明かつ強剛の火渡に心底憧れる、OLから転向した付き人の近田が主人公である。
    ミステリーではあるが、プロレス、空手と、肉体で終結させていくので大分さっぱりしている。
    「女は黙ってビックマック」 自分が女であれば倍楽しめたろうか。

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    2009年10月04日
  • 光源

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    自分に全く関心のない世界の話だったから、充分楽しんで読むことはできなかったけど
    やはり桐野夏生は実力のある作家だと思った。

    映画製作の場面ではこんな人間模様があるのかということ、興味深かった。

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    2009年10月04日
  • 光源

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    おもしろかった。おもしろかったけれど終始イライラさせられる、という話。リアルなのかどうかは知らないが、みんな身勝手に自分だけを考えていく様はおもしろい。身勝手すぎてイライラするけど、きっとこういうところが自分にもあって誰かにもある。でもすっきり丸く収まらない話はなんとなく微妙なので3つ。

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    2009年10月04日
  • ファイアボール・ブルース2

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    プロレスを舞台にした人間模様が描かれた続編。こちらは短編になってた。2の方はミステリー的な要素はなく、主人公近田、同期の与謝野、絶対的な存在感の火渡などを中心とした人間模様と揺れ動く心を描いてある。プロレスのことはあまり知らなかったが、やはりシビアな世界の中で生きていくことがどんなに大変か、ヒシヒシと伝わってきた。生き方に正解はないと思うが、、、火渡の生き方もかっこいいし、近田の人生の判断も間違ってないのかもしれない。小説としては「近田のあとがき」でうまくまとめられているし、全体を通して読みやすかった。

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    2011年08月06日
  • ダーク(下)

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    途中まで星4つあげてもいいくらい、テンポは上巻からさらにアップして、引き込まれた。話の要素はキツイ(レイプ、拳銃、半身不随、妊娠、だましあい・・・)けれども、読み手を嫌な気持ちにさせるものではなかったし。 しかし、ラストが私にとってはイタダケナイ。もしかしたら、別の探偵ミロシリーズで深く書かれてるのかもしれないけど、本書では死んでる状態でしか登場してない「成瀬」の手紙とかを最後にもってきて。。。意味がよくわからない。微妙に「つづく」みたいな終わりに感じられた。冒頭に40で死のうと思うとかいうラストを暗示するようなことをいっておいての微妙なラストでギャップが感じられてしまい、残念だった。

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    2011年08月06日
  • ダーク(上)

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    上巻の時点では主人公ミロの気持ちはあんまりわからないなあ。。いきなり40歳で死のうと思ってるといわれても、その心情の説明が隠し隠しなので「??」。どうやらミロが若いときの他の作品もあるらしいけど、読んでないし。まあ、章ごとに視点が登場人物ごとに切り替わるいつもの桐野作品でストーリーもテンポはいいので読みやすい。ヤクザ、ホモ、盲目の女、と登場人物も個性豊か。下巻はミロを追う人達との逃走劇になるのかな?さらなるテンポアップと納得できる心情の描きを期待したいところ。

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    2011年08月06日
  • 光源

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    展開とキャラクターは率直言って面白い思う。映画に携わる話ですが、専門的な用語や裏話的なところも丁寧な説明があるのでわかりやすいし、何か一緒に映画製作をしているような感じさえしてくる。映画監督の三蔵さんは考えが若すぎてちょっと同意できませんが、他の有村さん、玉ちゃん、高見さんに井上さんの気持ちはよくわかりました。 ラストはハッピーエンドともいえず、きれいさっぱり解決するという類のものでもないので、読む人によっては結局何が言いたいの?と思うかもしれないが、私は前述したキャラクターそれぞれの個性が出た上で話の世界に入り込めておもしろかったのでそれでいいと思います。

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    2011年08月06日
  • 白蛇教異端審問

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    この著者の小説は好きではないのですが、タイトルに惹かれて買ってしまったエッセイ集。表題作は『OUT』に対して「不当」と著者が思う批評に対して正面から闘う連載をまとめたもの。私にとっては、『頬に降りかかる雨』も『OUT』も最初は面白いんだけど、読んでいるうちに主人公の心情がどんどん私の手の届かないところにずれていって、あれあれと思う間に物語が終わる、常に着地点の違う作家――そういう人だ。これは読者である私の好みの問題なので、責められても困るが、批評家は個人の好みで発言すべきではない、であれば作家の反論に応えてしかるべきという著者の主張はわかる。残念なのは、何かの事情で半端で連載が終わっていること

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    2009年10月04日
  • 白蛇教異端審問

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    好きな作家さんなんだけど、コレ読んじゃうと、ただのおばさんなんだけど。。。いや、さすがに一見、シャープな感じはするのですが、よぉーく考えたら、アタシがっアタシがっって感じのオバチャンなのら。

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    2009年10月07日
  • 光源

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    人気俳優・復帰を目論む元アイドル・天才ぶった新人監督・昔の恋人を見返したいカメラマン 1つの映画を巡りそれぞれの思惑がプライドがぶつかり合う。映画界のウラ舞台をリアルに描く!こう書いたら面白そうかしら?実際 何の興味もわかない題材だったので あえて宣伝口調で始めてみました。期待もなくただの時間つぶしで読み始めたこの作品
    流石 桐生女史!盛り上がりのないこの物語を最後まで引っ張る事ができたのも 彼女の力量。ちょっと甘いけれど
    ”○”というランク付けです。

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    2009年10月04日
  • ファイアボール・ブルース2

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    「ファイアボール・ブルース」と「ファイアボール・ブルース2」。PWPという、架空の女子プロレス団体を舞台にした小説である。「ブルース」の方は、PWPの看板女子レスラーである、火渡抄子を主人公としたミステリー仕立ての中篇。「2」の方は、火渡の付人の近田を主人公にした、連作の短編集。「ブルース」も「2」も、付人の近田の語りという形で小説は書かれている。題名のファイアボールは、火渡のニックネームである。私としては、近田が自分の才能に限界を感じて、プロレスから引退する、「2」の方が好きだ。年末くらいから、桐野夏生の本をかなり集中的に読んでいる。もともと、「魂萌え」とか「グロテスク」や「out」等の、比

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    2011年07月25日
  • ファイアボール・ブルース

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    桐野夏生は「魂萌え」以外全部読んでいますが、ミロのほのかに黒いシリーズも嫌いじゃないし、他のどす黒いシリーズはもっと嫌いじゃないけど、桐野夏生にしては例外的にポジな作品。なんかね、いいんだよね。これは読まなきゃわかんないね。
    もちろん2もどうぞ。

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    2009年10月04日
  • ファイアボール・ブルース

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    読みやすかったです 女子プロレスラーが主人公ってはじめはどうなるのかと思いましたが、近田さんの目線ってところがいいですね 続きも読みます

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    2009年10月04日
  • ファイアボール・ブルース

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    ハードボイルドな火渡以上に語り手の生真面目なOLみたいなところが面白い。しかし、エンタメとしてはコンパクトに過ぎて少々物足りないのでは。でかい黒幕がいそうで、結局たいしたことない。

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    2009年10月04日