桐野夏生のレビュー一覧

  • 緑の毒

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    金と権利という自由を手に入れても尚満ち足りない気持ちを埋めるための行動は酷い。被害者を軽んじる、従業員や患者への上から目線は、医者という職業が悪い方向へ育ててしまったのかも。

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    2020年08月16日
  • バラカ 下

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    ネタバレ

    上巻が終わって、止まらず下巻に行ったのに、
    急に時間軸が変わってて、ちょっと拍子抜けした。

    でも、バラカの不幸はどこまでも続く。
    読んでるうちに、
    あー!そいつも悪いヤツか…となっていくので
    誰が出てきても、
    そいつもダメなんじゃないの!!
    イヤイヤ、ソイツ信じちゃダメだろ!と、
    そういう意味でハラハラしてた。

    でも、最後イマイチ、伏線回収については消化不良感あり。
    あんなに丁寧に描いてきたのに、結局父娘は再会しなかったかんかーい!と思った。

    まぁ。
    最後は、やっと穏やかな日常を取り戻せたようで良かった。
    でも、戸籍とかないのにどーしたんだろうねー。

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    2020年07月26日
  • 緑の毒

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    開業医の川辺は、勤務医の内科医である妻に嫉妬心を抱いていた。
    患者からも院内からも人気があり、同じ病院の医者と不倫関係にある妻に。
    川辺は、鬱憤に耐えきれず、犯罪を重ねてしまう。それは、連続レイプ。

    川辺、そのクリニックで働く看護師、川辺の妻カオル、川辺に苦しめられた被害者の女性達、川辺の同期。様々な目線を通して、一連の事件が追われていく。

    夢中になって読んでしまった。

    この物語の特徴は、ヒーロー的存在の探偵役を立てていないことだ。

    川辺なる「犯人」を追うべく、様々な登場人物たちが、少しずつヒントを探り出してかき集めていく。その過程に惹きつけられる。

    また、特

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    2020年07月26日
  • 水の眠り 灰の夢

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    以前、ミステリをむさぼるように読んでいた時期に買った一冊。久しぶりに引っ張り出して読んでみた。桐野夏生は他にも何冊か読んでいて、この本よりもOUTの方が(その特異性ゆえに)印象に残っていたが、実際に起こった未解決事件を題材にしつつも、独自の人物像を作り上げ、ストーリーが作られていくプロセスには、共通する人間観察力みたいなものを感じた。一つの事象や言葉などから妄想を広げて、自分だけのキャラクターを作っていく作業って、きっと面白いだろうなぁと思う。

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    2020年07月18日
  • バラカ 下

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    ネタバレ


    面白かったのは間違いない。読み始めたら止まらなくなり、「バラカ」という1人の少女の数奇な人生を、並走するように猛スピードで読みきった。

    だが。ちょっと風呂敷広げ過ぎと言うか情報量多過ぎと言うか……。

    上巻では、キャリアと財力を手にした四十路過ぎの独身キャリアウーマン2人が、それに飽き足らずドバイの人身売買組織から幼女を購入。その前に現れた元カレの悪魔のような策略により二人の運命が狂いだす。こういう女のルサンチマンを書かせるとホント筆者は上手くて、こっちはその醜悪さに閉口しつつも目が離せなくなる。

    並行して綴られるのは出稼ぎで来日した日系ブラジル人の一家の日常だ。やがて失踪した妻と子を探

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    2020年07月12日
  • ポリティコン 下

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    ネタバレ

    理想の農村を作った人の血を引く男と脱北者を援助し行方不明となった母親を持つ娘が主人公の話。全般的に重苦しい雰囲気だが、人生を生き抜く力のようなものを感じる。

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    2020年06月15日
  • 緑の毒

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    ネタバレ

    その昔、僕の友人がですね、桐野夏生の「メタボラ」を評して「ポップにグロい」と言っていたのですが、あの表現、まさに言い得て妙だなあ~、と思って、今頃感心しております。そうなんですよね。桐野作品、まさに、ポップにグロい。「ああ、これが現実社会なのか、、、そうなのか、、、」と突きつけられる容赦のなさ。その消費文化っぷり、そのグロさっぷり。あの表現、うん。まさに、桐野作品の真理を突いている気がする、と、この「緑の毒」を読んで、至極納得した次第です。

    この作品、なかなか興味深いのは、連載時は、角川書店の雑誌「野生時代」に2003~2011年もの長期間にわたって、断続的に連載していたものなんですって。あ

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    2020年03月27日
  • ダーク(上)

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    ミロシリーズの最終章らしいが、最終章から読んでしまった。
    シリーズを順に読んでいたら、登場人物の性格がもっと分かって面白かったと思う。
    あらすじにある通り、成瀬の獄中自殺から始まる話だが、成瀬との関係(ざっくりと本書に説明はあった)が曖昧だったため、ミロの人生にこんなにも大きく影響を与える意味が分からなかった。
    話自体面白かったが、シリーズから順に読めば良かったと後悔が残った。

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    2020年02月24日
  • だから荒野

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    ネタバレ

    この題名は、非常にカッチョええと思うのですが、若干「なんじゃこら?」と思う個所もある。謎の「だから」始まりと、謎の体言止め「荒野」終わり。「だから荒野」って、どーゆーことよ?
    「(~は、~である。)だから荒野(とは~)」だったら、分かる気はする。
    「かくかくしかじかの理由があった。)だから荒野(でホニャララした。)」だったら、分かる気はする。
    でも、問答無用の「だから荒野」だからって何?なんでいきなり「だから」ってなるの?謎です。謎なのです。

    で、読み終わったら、そのタイトルの意味せんとす、意図せんとすところ、わかるんかな?と思って読んだのですが、すみません。わかりませんでした。でも、好きな

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    2020年02月20日
  • 女神記

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    文章が美しいため一気に読んだけども、なぜ、これを今書かねばならんのかよくわからず、しばし読後に頭をひねってしまいました。

    古事記の今語りとしても、これを今書かねばならんテーマ性ってなんだろう?
    でも、よく考えてみれば、私が頭が悪いせいかもしれないけど、桐生様の作品には、
    よくわからないものが多いかもしれません。

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    2020年02月09日
  • 女性作家が選ぶ太宰治

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    ネタバレ

    「女生徒」や「恥」は好き。
    自分のことを綴った話はいかにも太宰らしい。度々出てくる弟くんが、このあと若くして亡くなってしまうんだなあと思うと辛い。

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    2020年02月02日
  • 夜また夜の深い夜

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    ナポリのスラム街に住むマイコは、国籍もIDもなく、父の名前もルーツもわからない。彼女に起こるアイデンティティ探しの日々を描く現代サバイバル小説。
    個人を管理したい国家と、己とは何者かを知りたい個人。目的は一緒なのに相反する関係である。世界で日本で一体彼女のような存在はどのくらいいるのだろうか。

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    2020年01月22日
  • TOP SECRET-トップシークレット-

    購入済み

    昔からこの方の絵は大好きです。今ではちょっと古臭く感じる方もいるかもしれませんが、とても綺麗に描き込まれていて素敵です。この短編集は以前どこかで見たことのあるものもありましたが、久しぶりに森園みるくさんの作品を見れてよかったです。

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    2020年01月09日
  • 柔らかな頬 下

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    ネタバレ

    まだかまだか、と読んでいったが
    結局最後まで犯人分からず!有香見つからず!!
    犯人か?!と思いきや内海やカスミの夢だったり…
    でもハラハラ楽しく読めた。
    最後は行方不明の有香からの主観。

    ずーっと同じこと(捜索)をし続けたカスミ、
    でも周りはそれぞれ事件にケリを付けて我が人生を歩んでいく。
    そんな簡単にケリなんて付けれない。

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    2019年11月18日
  • 柔らかな頬 上

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    最近、似たニュースがあったから、読んでみたくなった本。
    こちらの本ではまだ事件の結果は分からず。
    行方不明の子の母親、探してくれる余命僅かの元刑事、昔の不倫相手、のお話。

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    2019年11月17日
  • 光源

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    内容(「BOOK」データベースより)
    誰よりも強く光りたい。元アイドルの佐和が自分を主張し始めた途端、撮影現場は大混乱。苦り切る人気俳優、怒る監督、傷付く女プロデューサー、佐和に惹かれるカメラマン。金、名声、意地、義理、そして裏切り。我執を競い合って破綻に向かう、世にも身勝手な奴らの逆プロジェクトX物語。直木賞受賞後第一作。

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    2019年11月05日
  • 錆びる心

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    内容(「BOOK」データベースより)
    十年間堪え忍んだ夫との生活を捨て家政婦になった主婦。囚われた思いから抜け出して初めて見えた風景とは。表題作ほか、劇作家にファンレターを送り続ける生物教師の“恋”を描いた「虫卵の配列」、荒廃した庭に異常に魅かれる男を主人公にした「月下の楽園」など全六篇。魂の渇きと孤独を鋭く抉り出した短篇集。

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    2019年11月05日
  • ファイアボール・ブルース2

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    内容(「BOOK」データベースより)
    女子プロレス界きっての強者・火渡抄子。人は彼女を「ファイアボール」と呼ぶ。火渡に憧れ入門し、付き人になった近田。仲の良かった同期・与謝野の活躍を前に、自分の限界が頭をかすめる。そんな折、火渡が付き人を替えると言い出した。近田は、自分にどうケジメをつけるのか。女の荒ぶる魂を描いたシリーズ完結篇となる連作短篇集。

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    2019年11月05日
  • 柔らかな頬 上

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    ミステリーってあまり読んだことがなかった。
    これは読みやすいミステリーだと思う。

    展開や心の動きを追う面白さとしては
    おすすめ。

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    2019年10月11日
  • ファイアボール・ブルース

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    ネタバレ

    途中までは楽しめた。個性豊かで多彩であり良い。負け続けた自分は予想通り、最後で勝った。相手はアロウ。団体の顔であり、また新団体の首謀者でもある。腑に落ちない。また、被害者が外国人レスラーの可能性もある殺人事件の顛末はまた最後の方では偶然が多く、御都合主義と感じた。解説にもあるが、ビックマック3個とポテトLを食べるなんて、体が資本のプロレスラーとして、大丈夫なんだろうか。取材で分かったのだろうか。

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    2019年09月13日