桐野夏生のレビュー一覧

  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    コロナによって浮き彫りにされてきた、日本(人)の弱点や、今まで当たり前だったこと、生死観、人同士の距離感などについての、国内外20人の著名人によるインタビュー・寄稿。
    柳田邦夫さんの、コロナによる死は「あいまいな喪失」(生きているのか死んでいるのか分からない別れ)による残されたものたちの葛藤だという見方が印象的でした。

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    2021年09月14日
  • ロンリネス

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    桐野夏生『ロンリネス』光文社文庫。

    『ハピネス』の続編。本作も主人公の岩見有紗を中心にママさん仲間たちの幸せの裏側に持つ秘密がリアリティを持って描かれる。家族がありながら、今に満足出来ず、まるでスリルを味わうかのように、まるで競い合うかのように禁断の恋に身を焦がすママ友たち。

    離婚の危機を乗り越えた岩見有紗だったが、娘の花奈の教育や夫の俊平の実家のある町田への引っ越し話を巡り、再び夫婦関係がぎくしゃくする。そんな中、有紗は同じマンションの高梨と2人きりで会うようになり、ついに一線を越える……

    本体価格800円
    ★★★

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    2021年08月24日
  • 奴隷小説

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    奴隷や支配をテーマにした短編集。
    神様男はお客様は神様、という言葉をうまく解釈していて面白かった。
    比較的淡々とどの話も進んでいくので、あっさりと読み終わることができる。

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    2021年08月13日
  • 夜また夜の深い夜

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    ネタバレ

    久々の桐野夏生さんで、期待して読んだけど★3つ。
    設定はすごく興味深い。主人公のマイコは、物ごころついたときからいろんな国を転々としていて、自分が何者なのかわからない。母は整形手術を繰り返して、こそこそと隠れてくらしている。ときどき男の人が訪ねてくるけど、監視されているのかな。母からは、自分の本当の名前を人に教えてはいけない、友達をつくっちゃいけない、自分たちのことがばれたら一緒にいられなくなるよ、と脅されている。
    しかしマイコも徐々に大人になり、そんな檻の中から当然逃げ出したくなる。いろいろあって逃げ出して、自分と同じような境遇の少女たちとサバイバルして暮らすようになる。
    ドキドキハラハラの

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    2021年08月08日
  • デンジャラス

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    谷崎潤一郎がいかにめちゃくちゃなヤツかということがわかる本。そして、モテる男は本当に苦労なく楽しい人生送るんだなと実感できる本。

    女同士のドロドロとした争いも見ものです。

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    2021年07月06日
  • だから荒野

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    ネタバレ


    自分の誕生日にさえも、自己中心的な言動をする夫や息子に嫌気がさし、突如車で家出をする朋美。

    朋美も浩光も子供っぽいなと思いつつ、車一つで自由に行動をする朋美に、読んでいてワクワクした。
    いつもダークな話を描いているが、今回は全体的に明るい感じがした。

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    2021年06月11日
  • 柔らかな頬 上

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    桐野夏生さんの作品は何冊か読んでもういいやって思っていたんだけど、恒例の母から買ったし読みって渡されてしぶしぶ読み始めたんだけど、相変わらずこの人の作品に登場する主人公の女性は個性がきつく一種異常な性格であることが多い。多分に漏れずこの作品でも主人公のカスミは該当した。当然その周りに関係する人物環境も只の人では務まらずしっかりと強力な主人公を支えるサブキャラとして据えられている。
    今回は文庫本という事で上巻下巻の2冊構成だが全然萎えることなくぐいぐいと物語に引き込まれて桐野さん、面白い作品書いてるじゃないですか!って叫びたくなった。
    単なる不倫関係の物語では収まらず長女が忽然と行方不明になる。

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    2021年06月08日
  • 柔らかな頬 下

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    第121回直木賞受賞作。不倫相手の北海道の別荘でのお互いの家族旅行中、お気に入りの長女がいなくなる。夢ではいくつかの憶測あるが、結局は真犯人は分からない。未解決事件は警察関係者か?上手いから 一気読みしてしまいましたが、あのラストは何だ?!モヤモヤが残り、マイナス★2です。

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    2021年06月02日
  • 柔らかな頬 下

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    直木賞受賞作品。

    上巻ではグッと引き込まれたが、下巻に入り失速気味になってしまった。

    犯人が誰だとか、娘は生きているのかとか、最後まで明らかにならない。
    ただ、人間の持つ欲、本能、業などを露わにしつつ、一人の女性の生き様を追い続けていく。
    自分の人生であるからどのように生きてもいい。
    世間から批判されようと、誰にも理解されなくてもいい。
    「こうしたい」「こうありたい」
    しかし、立ち止まった時振り返った時、全てを失っていたら?
    何も残っていなかったら?
    何の為の時間だったのだろうかと、何をしてきたんだろうかと思ってしまうのかもしれない。
    それでもそこからまた始めるしかない。
    止める事も始める

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    2021年05月23日
  • 夜また夜の深い夜

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    子供の頃から各国を転々としている主人公は
    本当の名前を誰にも言ってはいけない。

    整形手術ばかりしている母親に
    そろそろ主人公も整形を…とか言われてしまう。
    本人がしたいと言うならともかく、母親から、は
    なかなかにおかしい。
    この時点で疑問ですが、これを機に
    自分が何なのか、転々としている暮らしに
    たまに会いに来る人達、等の謎が分かっていきます。

    一体どれが正しくて、どうしたらいいのか。
    楽しみを見出しつつ、分かっていく現実。
    しかしというか何というか…結局信頼するのは
    自分が信頼している者の言葉だけ、です。

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    2021年05月21日
  • 新装版 天使に見捨てられた夜

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    読んだのは2度目です。
    主人公のミロ、好きです。女探偵とか女刑事とかっていうと、“カッコイイ”人物像に描かれがちですが、ミロは庶民的というか、にんげん臭いというか… 男に惚れっぽくて失敗もするけど、そこからの巻き返しが読んでいて痛快です。
    失踪したAV嬢を探すという内容ですが、単純ではなく、次から次へと壁にぶち当たり、そして乗り越えていくので、楽しく読めました。
    また、ミロや登場人物のセリフから、男とは、女とは、人間とはの新たな解釈が読み取れました。

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    2021年04月30日
  • バラカ 下

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    う〜む バラカちゃんの魅力に尽きるが、思っていた内容と違い、いまいちだったかな〜
    エピローグも取ってつけたようで、しっくり来ない。
    なんだかんだ言って、桐野先生に着いて行きます。

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    2021年04月01日
  • 緑の毒

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    ネタバレ

    加害者視点でも被害者視点でも語られるのが、おもしろかったような、そうでもなかったような…。
    嫉妬の描写と、そこから来る行動はおもしろかったから、そこをもっと掘り下げてドロドロ汚い部分がもっと見えてもよかったのになーとか、煽ったほどは復讐に恐怖を感じられなかったなーとか、少し物足りなさが残った。

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    2021年03月26日
  • 水の眠り 灰の夢

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    うーん、草加次郎事件を題材にしたノンフィクションに近い小説を期待してたんだけど、当時を舞台にしたハードボイルドなミステリーだった。しかし主人公が微妙にダサくてそこが良くも悪くもあった。ダラダラ読んだからそんなに面白くなかったみたい。

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    2021年03月23日
  • 錆びる心

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    短編集なので、いいところで終わる。まだまた続きがあるんじゃないか とか、何か起こってほしいとか。未消化だぁ。面白いけど。

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    2021年03月07日
  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014

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    女性にオススメ

    初めてこういった分野に足を
    踏み入れてみました。
    内容は総じてソフトな印象で
    幸いでしたね。ノーマルな志
    向の?女性向けの一冊だと思
    います。

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    2021年02月26日
  • アンボス・ムンドス ふたつの世界

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    最初の短編を読んで、こういう感じあんまり好きじゃないかも、と思ったけど、読んでいくうちに、どんどん引き込まれていった。全体的に暗い、人間の憎悪とか嫉妬とかそういうテーマの話。読み返したくなるような話ではないけど、娯楽としては面白かった。表題にもなってる「アンボス・ムンドス」がいちばん好き。先生の気持ちわかる。実際自分が教員のとき、11歳の女の子、こわかった。これも実際の事件(事故)がモデルだとしたらその話も気になる。

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    2021年02月22日
  • 奴隷小説

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    私は今、日本にいて、この時代に生きているだけで、奴隷みたいな生活をしている人は、今も世界のあちこちにいるんだろうな。日常生活に感謝です。

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    2021年02月16日
  • デンジャラス

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    谷崎潤一郎の「細雪」を久しぶりに読みたくなりました。雪子の結婚が決まったのに下痢が続く、という中途半端な終わりと言えなくもないラストでしたが、まるでその続きを読んでいるような気分になりました。ところどころに桐野調を感じさせながら、結構谷崎潤一郎に寄せている作品だなと思います。あくまでもフィクションという位置付けで読みましたが、実際彼とその周りが物語の通りなら、谷崎も含めみんな生きにくい人生だったんじゃないかなと思います。
    あと「細雪」の登場人物である貞之助兄さんがやたら良い人だったのはこういうことかと納得しました。自分がモデルだからなのね。基本的に小説はそこにある物語が全てで、筆者の背景とか人

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    2021年02月07日
  • グロテスク 下

    購入済み

    複雑

    面白さ、切なさ、悲しさ、怖さ。
    共感、理解、納得。またその真逆。
    ただただ必死に読んだ。
    スッキリは何一つしないけど、やはり納得。
    色々なモノに憤りを感じながらも、やっぱり切ない。
    そんな複雑な思いになる。

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    2021年01月30日