桐野夏生のレビュー一覧

  • 女性作家が選ぶ太宰治

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    「女生徒」や「恥」は好き。
    自分のことを綴った話はいかにも太宰らしい。度々出てくる弟くんが、このあと若くして亡くなってしまうんだなあと思うと辛い。

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    2020年02月02日
  • 夜また夜の深い夜

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    ナポリのスラム街に住むマイコは、国籍もIDもなく、父の名前もルーツもわからない。彼女に起こるアイデンティティ探しの日々を描く現代サバイバル小説。
    個人を管理したい国家と、己とは何者かを知りたい個人。目的は一緒なのに相反する関係である。世界で日本で一体彼女のような存在はどのくらいいるのだろうか。

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    2020年01月22日
  • TOP SECRET-トップシークレット-

    購入済み

    昔からこの方の絵は大好きです。今ではちょっと古臭く感じる方もいるかもしれませんが、とても綺麗に描き込まれていて素敵です。この短編集は以前どこかで見たことのあるものもありましたが、久しぶりに森園みるくさんの作品を見れてよかったです。

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    2020年01月09日
  • 柔らかな頬 下

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    ネタバレ

    まだかまだか、と読んでいったが
    結局最後まで犯人分からず!有香見つからず!!
    犯人か?!と思いきや内海やカスミの夢だったり…
    でもハラハラ楽しく読めた。
    最後は行方不明の有香からの主観。

    ずーっと同じこと(捜索)をし続けたカスミ、
    でも周りはそれぞれ事件にケリを付けて我が人生を歩んでいく。
    そんな簡単にケリなんて付けれない。

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    2019年11月18日
  • 柔らかな頬 上

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    最近、似たニュースがあったから、読んでみたくなった本。
    こちらの本ではまだ事件の結果は分からず。
    行方不明の子の母親、探してくれる余命僅かの元刑事、昔の不倫相手、のお話。

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    2019年11月17日
  • 光源

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    内容(「BOOK」データベースより)
    誰よりも強く光りたい。元アイドルの佐和が自分を主張し始めた途端、撮影現場は大混乱。苦り切る人気俳優、怒る監督、傷付く女プロデューサー、佐和に惹かれるカメラマン。金、名声、意地、義理、そして裏切り。我執を競い合って破綻に向かう、世にも身勝手な奴らの逆プロジェクトX物語。直木賞受賞後第一作。

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    2019年11月05日
  • 錆びる心

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    内容(「BOOK」データベースより)
    十年間堪え忍んだ夫との生活を捨て家政婦になった主婦。囚われた思いから抜け出して初めて見えた風景とは。表題作ほか、劇作家にファンレターを送り続ける生物教師の“恋”を描いた「虫卵の配列」、荒廃した庭に異常に魅かれる男を主人公にした「月下の楽園」など全六篇。魂の渇きと孤独を鋭く抉り出した短篇集。

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    2019年11月05日
  • ファイアボール・ブルース2

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    内容(「BOOK」データベースより)
    女子プロレス界きっての強者・火渡抄子。人は彼女を「ファイアボール」と呼ぶ。火渡に憧れ入門し、付き人になった近田。仲の良かった同期・与謝野の活躍を前に、自分の限界が頭をかすめる。そんな折、火渡が付き人を替えると言い出した。近田は、自分にどうケジメをつけるのか。女の荒ぶる魂を描いたシリーズ完結篇となる連作短篇集。

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    2019年11月05日
  • 柔らかな頬 上

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    ミステリーってあまり読んだことがなかった。
    これは読みやすいミステリーだと思う。

    展開や心の動きを追う面白さとしては
    おすすめ。

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    2019年10月11日
  • ファイアボール・ブルース

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    途中までは楽しめた。個性豊かで多彩であり良い。負け続けた自分は予想通り、最後で勝った。相手はアロウ。団体の顔であり、また新団体の首謀者でもある。腑に落ちない。また、被害者が外国人レスラーの可能性もある殺人事件の顛末はまた最後の方では偶然が多く、御都合主義と感じた。解説にもあるが、ビックマック3個とポテトLを食べるなんて、体が資本のプロレスラーとして、大丈夫なんだろうか。取材で分かったのだろうか。

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    2019年09月13日
  • ポリティコン 下

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    主人公トイチが上下巻通して本当に嫌なやつだったので、もっと制裁されてほしかった。そして謎はすべて回収されずじまいだったので、不満は残る。とりあえず運命に翻弄され、幸せになれる方法がわからないマヤが不憫。

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    2019年09月08日
  • 白蛇教異端審問

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    数日前には「この強い女性の言葉は今読めない」と感じた文章だったが、今は読み易い。
    何度か引用している、大江さんのいうところの「読書のタイミング」が、まさしく今だったようだ。

    コラムの中に、お母様を亡くした時のことが書かれており、それも今ドンピシャだと感じる。
    その文章に触発されて数日前「なにをみてもなにかをおもいだす」という文章を書いたけれど、それはまだ公開していない(ちなみにこの言葉は、横田創の『亡霊カフェ』という文章の一文で、そこでの表記は「何を見ても何かを思い出す」だが、音として想起したので、ひらがなになっている)。
    読めばしゃべりたく(書きたく)なり、書きながら続きが読みたい文章。

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    2019年09月01日
  • 奴隷小説

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    穏やかではないタイトルですが、短編集なのでさらっと読めます。個人的には「泥」と「山羊の目は空を青く映すか」が好きです。どちらも奴隷生活が終わる予感で締められているからかな。もっとも解放されるだけであって、ハッピーエンドというわけではないですが、そのあたりはやはり桐野作品です。
    何度でも読みたくなるかと問われれば頷けない短編集ではありました。特に印象的なフレーズも場面もなく、それでもちょっと空いた時間に読むのにちょうどいい長さと重さです。

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    2019年08月27日
  • バラカ 下

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    フィクションなのだけれども、一歩間違えればこうなっていたかも知れないと思わせられるディストピア作品。
    上巻では赤ん坊だったバラカは小学生へ。
    小学生になったバラカも苦難の連続。

    義父の川島の目的が最後までよく分からず、ひたすら気持ち悪い存在のままラストへ。

    最後はなー、ちょっと急ぎ足すぎて、そこだけが残念。
    しかし久し振りの桐野作品、面白かったです。

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    2019年08月19日
  • バラカ 上

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    久々の桐野作品。

    10代後半でかなりハマって読み漁っていたのだけれど、
    ここ何年かはだいぶご無沙汰で、桐野作品の毒がどう変化しているのかと楽しみに手に取った。

    ディストピア小説という事だけれど、東日本大震災など
    実際に起きた事が入り交じっておりドキリとする。
    登場人物は実在していたら、どの人も好きになれないな、という感じの人ばかりで、流石というか何というか。

    原発事故が起こり、放射能危険区域で発見された1人の少女バラカ。
    下巻で彼女がどう描かれているか。楽しみ。

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    2019年08月11日
  • バラカ 上

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    今年の夏読書です。
    ここ数年やってるんだけど、ナツイチの冊子をてきとうにパラパラして目をつむって指した本を読むのですよ。
    ディストピアものは割と好きだし、光浦靖子が絶賛だかって帯に書いてたから今年引いたのは当たりかもー(光浦靖子が好きだと言ってる作品作者はわたしも好きなのと被るので)とうきうきしながら読み始めております。
    ちゃんとしたレビューは下巻読んでからにするけど、バラカの境遇が可哀想すぎて読むのがしんどかったし、ドバイの辺りからほんとに先を読み進めるのが辛かったのでこれはほんとに面白い話かもしれないぞ。

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    2019年07月25日
  • 夜また夜の深い夜

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    さいご、ほんと?うそじゃない?と思うんだけど、さらっと終わってしまって真相はなぞ。

    実際は何が起きていたのか・・・ということはこのお話においては全く重要ではないように感じた。いつもはそういうところが気になるけど。

    アイデンティティとはなにか。出自、育ち、教育、環境。

    いろんな環境立場のひとがいるけど自分できちんとかんがえることが大切なんだよなーと

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    2019年06月20日
  • 優しいおとな

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    優しいおとな、厳しいこども。なんとなく、そんな対比を考えてみた。資本主義の北半球の国々は、大体こうだと思う。子供は、小さなおとなだから、今時子供だましのなにかではもう歓心を得られない。
    この小説を、「現代の日本の社会的な問題で……」という視座から云々すると、とたんにテクストが色褪せ、興がさめてしまう。具体的な地理も、アンダーグラウンドも、闇人も照葉も、物語にしかなしえない、普通の階級の日常をおくる私たちの生活のメタファーだと感じた。要するに、希望を失って闇に潜るのはなにもホームレスとかストチルに限った話ではないということだ。私たちは、人生の中で喪失しつつ、得ようともがきつつ、底なしの希望を希求

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    2019年05月10日
  • 錆びる心

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    ネタバレ

    人の闇を感じさせる話ばかりの6篇。

    ジェイソン。
    主人公がしでかしたことが主人公とともにだんだんと判明していく展開はおもしろく、読み進めるのが楽しかった。
    大学からの友人が何ひとつ言ってくれてないのが、一番の復讐だよなぁ。

    ネオン。
    終わり方、桜井のセリフがすべて。笑

    羊歯の庭。
    なかなかにイライラさせる主人公。

    虫卵の配列。
    美しく毅然とした瑞恵の正義が怖くていい。

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    2019年05月02日
  • 優しいおとな

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    ネタバレ

    荒廃し、スラム化した日本の繁華街シブヤでストリートチルドレンとして生きる少年イオン。
    親の記憶が無い彼は人への「愛情」を知らず、自分を助けてくれる唯一の大人モガミにも冷たくしてしまう。
    イオンはかつて一緒に育った仲間を探すため、地下の犯罪者集団に飛び込んでいくが、そこも安住の地では無かった――。

    序盤は近未来のサバイバル小説という様相で、物語についていけるか少し不安でした。
    が、誰のことも信用できないような生活を送ってきた浮浪少年の思考回路や、彼の目から紡がれる路上生活の苛烈さが妙にリアルで、すっと物語に入り込めました。
    読者に違和感を抱かせずに世界観を構築する作者のテクニックは、いつもなが

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    2019年04月28日