桐野夏生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
衝撃だった… わたしの好きだった女探偵ミロシリーズどこ行った…
とにかく登場人物みんなぶっ飛んでて、ほんとにこれシリーズもの!?という感じ。文庫本の上の中盤くらいで、今までのシリーズとのあまりの落差に読むのやめようかとちょっと思ってしまったくらい。でも読みやすさは健在で、ミロがどうなってしまうのか気になって夢中で読んだ。光州事件の描写なんかはリアルでぞくぞくした。
たぶん読んだ人全員感じたと思うけど、特にトモさんの変貌ぶりは驚きとショックがすごい。善三のイメージも一部崩壊。
でも、人間誰しも目に見える人柄とは真逆の性質とか、変わった性癖とか、自分でも知らなかった自分の一面とかがあるんだと思う。それを見せつけられたような気もする。物語がクライマックスに進んでいくにつれ、そう達観(?)できてきた。人生って何があるかわからんし、どこでどう転ぶかも。
個人的には、最後に(了)って書いてなかったのが気になる。いつかシリーズの続編が出るのか、ミロの逃亡は続くと言う意味で敢えて書いてないのか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前作がなんとなく幸せに舵を切ったのに、冒頭から鬱々とした始まりで、読み終わるのに時間がかかった。
子どもは、自分の命よりも大切。
でも、孤独は埋められない。
難しい問題。
子どもに目を向けない夫、自由を楽しむ夫にイラつく妻。
夫婦それぞれのかたち。問題は一難去ってまた一難。終わりが見えない戦いの日々。問題から逃げ続ける、話をしようとしない夫と、とどまることから抜け出したい、なんとか一歩踏み出したい妻。
大なり小なり皆、ワガママ。自分がかわいい。
その言葉、言ったら終わりだよね(地雷)という言葉を平気で口に出来てしまう夫とその言葉を言ったら終わりだから、腹立たしいけど心のうちに納める妻と言う構図が、ざわざわする。妻が黙っていると、勝ったと思っていそうでイラつく。妻はいつまでたっても、本音が言えないのか…。夫のちっぽけなプライドのために涙を飲み込むしかないのだろうか?
妻の寂しさは、どうやって解決すればいいのか。苦しさは…と、いっている時点で、一人で何とかしようとしている、二人で話すという行為は消えてしまっているのが悲しい。
頼れないのは悲しいだろうな。
だから、いろいろなところに、癒しを求めてしまう。現実の世界でも、韓流、犬、猫、SNS、酒、不倫等々…
結婚って何だろう?
誰かが重荷を背負うだけの制度なのだろうか?
自分の陣地を守る、確保するための戦いのようで、苦しくなる。
誰だって苦難を避けられるなら避けたい、一人のときは、乗り越えようとするのに、生活をする、誰かと居るということを選んだとたん、相手に丸投げしてしまうのは何だろう。
主人公はすぐ、誰かと比べてしまう。
不毛だと思う。
自分の都合の良いフィルターがかかった、幸せそうに見える家族に嫉妬するほど寂しいものはない。
SNSに、高価なものをあげている人も、本当に満たされているかはわからない。タワマンに住んでいるから、お金持ちなのかもわからない。
一人でいる孤独と家族、恋人といるのに孤独。
例えば、休日、クリスマスなどのイベントの日に歩いている家族、恋人が、本当に幸せかは、わからない、リア充に見えても違うかもしれない、キラキラした子が高校・大学デビューをしたばかりの子かもしれない等々、見えているものだけがすべてではない。
健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命あるかぎり真心を尽くすことを誓いますか?
難題…。
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Posted by ブクログ
いや~この本、ものすごく読みすすめるのが大変だった。
なんだろう…
ものすご~く人の暗部にあるイヤ~な部分をむりやり目の前まで持ってこられているような…
また文章力がすごいから人間の欲望の生臭ささまで感じるぐらいリアルに迫ってくる気持ち悪さと恐ろしさ!
ひぃ~!
理想社会の実現を目指して東北の寒村に建設された唯腕村。しかし、時代は変わり、今や残っているのは時代に取り残された年寄りばかり。
そこへある家族が入村したいとやってくる。その家族の一人と紹介された美少女のマヤに心を奪われた理事長の息子・高浪東一。彼はマヤを自分のものにしたいと考えるのだが…。
なんとか上巻を読んだのだけど
下巻読むのどうしようかしら…