桐野夏生のレビュー一覧

  • 夜の谷を行く

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    昭和の半ば1970年代にもとんでもない事件がいろいろあった。「連合赤軍のリンチ殺人」もそう。「永田洋子」という氏名は忘れられない。この小説はその事件に参加してしまった女性のその後の人生を虚実まじえて描いている。

    主人公西田啓子は前期高齢者の仲間入りが間近、事件の秘密を抱え、出所後目立たないように生きていたのに2011年2月「永田洋子」が獄死したことによって、昔かかわった仲間にも居場所を知られてしまい、フリーライターの取材を受けないかと迫られる。それは断るのだが身内にもさざ波が立ち、決別したかった過去がよみがえる。結末はあっけにとられるが、あり得ると思わせる・・・。

    「革マル派」「赤軍派」の

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    2023年08月21日
  • ハピネス

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    ハピネス=幸福

    タワマン怖いよー。怖いよー。
    マンションの中の世界に支配されて生活してたら窒息しちゃうよ。。。家=ホッとできる場所。でありたいのに、そう出来ないなら私は住みたく無いかなー。景色とかは良さそうだけど^_^

    読んでるうちにそうゆう世界の中ではみ出さない様にしようと頑張る有紗。次は失敗したく無いと頑張る有紗を応援したくなった。この先有紗に良い生活が待っている事を願って。。。

    続編ロンリネスも読んでみようかな。

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    2023年08月03日
  • 錆びる心

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    6の短編集。

    初っ端から驚きの話でした。
    これは相手が知り合いだからなのか
    普通だったからなのか。

    どれもこれも、普通に始まっているのに
    妙な方向へねじ曲がって着地するので
    不思議になってしまいます。

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    2023年07月26日
  • 柔らかな頬 下

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    かつて故郷を捨て、今は取引先の男性と不倫の関係を続けている女性を襲った娘の失踪事件を軸に、人間の持つ業を描いた作品。
    正直、真っ当な倫理観や理想論を持って読むと、まったく登場人物たちを好きになれないのだけれど、時にマンガ的でもある彼女らの振る舞い・心情は、どこか自分の心の片隅に潜む欠片のようにも思えて、憎めない。序盤に描かれる石山とのひりつくような生、そして後半の内海との冷え入るような死。途中回り道に思えるようなところもカスミ達の心の振れを描くのに必要だったように思う。
    その長い旅路の果てにカスミが下した結論は理解もできるし、共感というか自分もその気持ちを共有できる境地になっていたのだけれど、

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    2023年07月19日
  • 柔らかな頬 上

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    かつて故郷を捨て、今は取引先の男性と不倫の関係を続けている女性を襲った娘の失踪事件を軸に、人間の持つ業を描いた作品。
    正直、真っ当な倫理観や理想論を持って読むと、まったく登場人物たちを好きになれないのだけれど、時にマンガ的でもある彼女らの振る舞い・心情は、どこか自分の心の片隅に潜む欠片のようにも思えて、憎めない。序盤に描かれる石山とのひりつくような生、そして後半の内海との冷え入るような死。途中回り道に思えるようなところもカスミの心の振れを描くのに必要だったように思う。
    その長い旅路の果てにカスミが下した結論は理解もできるし、共感というか自分もその気持ちを共有できる境地になっていたのだけれど、で

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    2023年07月19日
  • 錆びる心

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    サクッと読める短編集。
    一番おもしろかったのはジェイソン。
    アルコールの破壊力は侮れないと思いました。

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    2023年06月23日
  • 柔らかな頬 上

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    人物のいろいろな面を描かれていて、ストーリーの奥行きの厚さを感じます。
    桐野夏生さん好きの贔屓目でしょうか。
    下巻が楽しみです。

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    2023年06月18日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    あまり歌詞リンクしている感じはしなかった気がする(あまりユーミン詳しくないのもあるかもだけど)

    綿矢りささんの青春のリグレットは綿谷さんらしいぶっとんで振り切った感じの主人公で面白かったし、歌詞と相まって忘れられない恋がある人には刺さると思う。
    「尽くされるより尽くす方が好き、自分が心から愛せる相手と一緒になることん夢見ていた20代のころ」

    春よ、来い
    「合コンが苦手じゃない男や女ってあんがい少ないんだよ」合コンって結局、互いを値踏みしてアピールする競技でしょうそんなのが好きな人間ってスポ根マンガに出てくるようなタイプの人間だけだから。

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    2023年05月31日
  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    コロナ禍をテーマにした、識者たちの短いインタビュー記事が集められたものだが、人間の生死について、人間どうしの関係性について、また経済について(これに関しては私自身の基礎知識がなく、よくわからなかったが…)など、コロナ禍に限らず、人間社会が抱える普遍的で本質的な事柄が多岐にわたって言及されていた。
    色々なるほどと思う言葉に出会ったが、特に、世界的な傾向にある「分断」が抱える問題について、アメリカ人経済学者の言葉が腑に落ちた。彼は、それは誰か一人の責任ではなく「差異を超えて互いに話し合うことを妨げている深い分断そのもの」が問題であると語った。特定の人物に責任を転嫁させるような報道に違和感があったが

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    2023年05月26日
  • 柔らかな頬 下

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    家族と別れ、長女を探すためだけに進む。

    余命短い元刑事と探し続け、上巻と違って
    関係者の心情が出てきて、長女の行方が…でした。
    夢や想像も出てきたりするので、うっかりと
    これが本当か、と思ってしまいます。

    ひとつだけ、想像通りな着地点でした。
    そこだけが、やたらに現実的でした。

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    2023年05月19日
  • だから荒野

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    最初は家族の身勝手さに腹が立ってしょうがなかったが、思い切って長崎への逃避行を決めたり旦那への軽い仕返し(車を奪ってゴルフバックを売るところ)などは痛快だった。
    家族といえども相手のことを尊重する気持ちを忘れてはいけないなと改めて感じさせられた。

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    2023年05月01日
  • 夜の谷を行く

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    元連合赤軍メンバーの女性を主人公としたお話。リアリティーがあり引き込まれるが途中から飽きてきて流し読みとなってしまった。

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    2023年04月29日
  • グロテスク 上

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    主人公ユリコミチル和恵4人の女がそれぞれに歪んでおりひたすら陰鬱に悪意に満ちた告白が続く。
    これが人間だなという圧倒的な心理描写とそれゆえに立場が似ていたり似たような経験してるとめちゃくちゃ引き摺り込まれてめっちゃ落ち込む。
    迫力も精緻さも間違いなく一級品なんだがそれ故にメンタルへの負荷がすごいので⭐︎5にできなかった……

    和恵の壊れ方がかなり生々しくて元になった事件の人はどうだったんだろうなと考えたりするし、それを狙った本なんだと思う。

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    2023年04月22日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ユーミンを聴きながら読む、曲を小説に合わせて読むのは初めての体験。音からも世界の広がりが感じられて面白かった。

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    2023年04月03日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ユーミンの名曲と作家が紡ぐ6編のストーリー。

    ○あの日にかえりたい〜小池真理子
     ちょっとした嘘で気まずくなった友、苦い思い出。
    ○DESTINY〜桐野夏生
     規則正しい生活の中に運命の人だと感じた出会い。
    ○夕涼み〜江國香織
     老女たちの沈黙の中に見えてくる感情。
    ○青春のリグレット〜綿矢りさ
     身勝手な主人公はどうするのだろう。
    ○冬の終わり〜柚木麻子
     女たちの感情のやりとりがあるある。
    ○春よ、来い〜川上弘美
     願いを叶える能力があれば、どう使うのか。
     きっと春は来る…という結末。

    ユーミンの歌は、どことなく哀愁があって心にじんわり沁みてくる。
    それに合わせて物語もありふれた日常

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    2023年03月24日
  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    文字通り、コロナ禍においてどう生きるかを説いた本。

    オムニバス形式なので統一感はないが、コロナについての各有識者の意見が知れたのは良かった。

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    2023年03月12日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    毎週末スキー三昧だった20代の頃。クルマでユーミンの番組をラジオで聞きながら帰路に着くのが常だった。ラジオからはユーミンの曲とリスナーから寄せられた葉書がオーバーラップしてた。

    50周年記念のアルバムから6つのストーリーが作られている。ユーミン、全曲聴きながらストーリーを妄想したくなる。
    「あの頃に帰りたい」帰れないけど、思い出にはひとり帰ることはできる。せつない。

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    2023年03月07日
  • ロンリネス

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    02月-16。3.0点。
    タワマン小説「ハピネス」続編。
    賃貸タワマンに住む主婦の、その後を描く。

    うーん、ただの不倫小説になってしまった。前作はママ友たちの複雑な人間関係だったのが、主人公中心の物語に。

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    2023年02月24日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    「あの日にかえりたい」「DESTINY」「夕涼み」
    「青春のリグレット」「冬の終り」「春よ、来い」

    ユーミンの名曲に乗せて6人の女性作家が書き下ろした短編集。

    原曲に忠実にと言うよりは其々の作家さんが発想を飛ばして紡いだ物語。

    異性を挟み些細な事で仲違いをしてしまった女性を描いた小池さんの『あの日にかえりたい』は誰しもこれに近い経験がありそう。

    男性を主人公にした桐野さんの『DESTINY』には悲喜劇的なものを感じ、大学職員の彼にちょっと同情。

    川上さんが描く『春よ、来い』は辛辣さもありながら最後は温かな余韻が残る。

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    2023年02月18日
  • 柔らかな頬 上

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    直木賞受賞作ということで一読。
    中盤まで読んでてっきりミステリーかと思ったが、全体を通してみると純文学に近いか。

    上巻だけの感想を言えば、中盤までは心理描写も丁寧で、ストーリーもハラハラと楽しめた。
    ただそれ以降のストーリー展開は「この展開必要だったか?」と思えるものが多く退屈に感じられた。


    下巻への助走だと思いたいが…

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    2023年02月11日