桐野夏生のレビュー一覧

  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    小池真理子さんのが1番よかった。
    小池真理子さんのあの日にかえりたい は、なんか後をひく寂寥感があったなぁ。人生で自分と狭い周りのことだけ考えていればいい、無責任でキラキラした時限的な日々。
    私も学生時代によく遊んだ場所(いまは、100年に一度の大開発で全く変わってしまったけど)を時々思い出す。今も私の中の一種 パラレルワールドであのまま存在すると信じて。その当時の友達とは、全国バラバラでずっと会っていないけれど、やはり あの時のままパラレルワールドで一緒に遊んでいる。
    でも、思い出すと楽しいけれど、なんか寂しくなる。

    そんな気持ち。

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    2025年10月26日
  • 燕は戻ってこない

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    表題の燕は戻ってこないって、そういうこと?てなる最後でした… 物語の初めから少しずつ考え方が変わっていく人達を見ていたら確かにそういう事あるあると思ったり。一度は決めた事でも状況によってはブレたりまた迷ったり。なんかなんとも言えぬ人間ってこうやんなって感じ。それにしてもなぜか草桶夫妻に肩入れしてしまって、リキとりりこにイラっとする事多かったのはなぜなんだろうか。。。すごく不思議な読後感です。難しい。

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    2025年10月23日
  • 女神記

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    怨みと憂い‥これらにいつも苦しみ、とらわれるんだよな‥。神様とて同じことなんですかね。
    神様になっても女は強いのです。桐野様の女性讃歌と、思いたい。

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    2025年10月21日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ユーミン、中学生の時、同級生女子からアルバム借りたな。思春期だな、嫁がファンじゃ無いから疎遠になったけど、ホントはこんな世界観が自分にはあってたかもね。

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    2025年10月11日
  • グロテスク 下

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    姉と妹の確執の話。自分にも妹がいるとしては姉としての劣等感は理解できるけど、さすがに歪みすぎではと思った。

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    2025年10月11日
  • ダークネス

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    ネタバレ

    あー、相変わらず怖かった。
    (珍しく結末先に読んでしまった)

    シリーズ20年後というが、とんでもなく怖そうだから遡っては読まない(汗。

    ハルオのしたたかさが見たかったが、まあ仕方ないか・・・
    更に輪廻は巡り、また成長したハルオが登場しそうだ。

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    2025年10月06日
  • 新装版 顔に降りかかる雨

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    初出1993年なので30年以上前の作品だがとても良い。2025年の今読むといろんな古さは感じるが、逆にだからこそストーリーの普遍的な面白さが響くのかも知れない。また、その古さが時代の特徴を示していたり、物語のアクセントになっていたりして、その時代最新だったが今や古いものを追うのも興味深かった。

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    2025年09月27日
  • ダークネス

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    スリリングな復讐物語なんだが、背景説明が断片的でよくわからない。ラストええって感じで消化不良気味。これだけ分厚い本たんだからしっかり締めてほしかったな。

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    2025年09月18日
  • 新装版 顔に降りかかる雨

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    とっくに完結したと思っていた村野ミロシリーズの新刊が出たので、20年以上ぶりに1作目を再読。
    1993年の作品ながら、全然色褪せない。
    ジェンダーの考え方とかは今の時代とは随分変わったけど、もともとその辺に受容的な作風なので、全く気にならないほど。
    親友・燿子が1億円を持って消えたことから始まる。
    ミロは燿子を匿ってると疑われ、自分の疑惑を晴らす為に、燿子を探し始める。
    その過程で、次々と明らかになる真実が奥深い。
    特にネオナチの抗争の話は、この時代ならではなのではないだろうか。
    今はドイツの分裂など、過去の過去の話。
    93年だったら、まだベルリンの壁の崩壊から4年。
    ベルリンの危うい状況に燿

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    2025年09月17日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    個人的に好きな女性作家ばかりのアンソロジー。
    ユーミンの曲を主軸に描かれる物語は、柔らかい表現だが女の「業」というものを彷彿させる。

    私が好きだったのは『あの日にかえりたい』貧乏暮らし学生の青春謳歌がきれいだった。
    壊れた後の関係値も儚くてうつくしい。

    空想と現実が入り交じるのがユーミンに沿っていてる人選だった。

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    2025年09月14日
  • ダークネス

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    2002年10月に刊行された『ダーク』から23年。

    再びミロに会える日が来ようとは。
    なんて書いているが前作を殆ど忘れていた私。

    それでも500ページに渡る長編を読みながらミロの壮絶な生き様が蘇って来た。

    年月が流れ、村野ミロは60歳に、息子のハルオは20歳の医大生になった。

    良い親子関係を築いていた二人だったが、自身のルーツを知ったハルオは母を捨て、自ら悪の巣窟へ乗り込んでいく。

    全編を通してフィクションならではの邪悪さ。
    復讐に燃える悪党たちの容赦ない暴力に目を覆う。

    孤高の人、村野ミロのこの先の物語も読んでみたい。

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    2025年09月10日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    シンガーソングライターというのは物語を音に乗せて紡ぐ人なのだなと思った。
    ユーミンの曲にちなんだ短編のすべてよりユーミンの曲の方が何かを伝える熱量がある。

    これを読んでからあらためてこの6曲をSpotifyのプレイリストにして聴いてみた。
    その後もう一度読んでみたけど、やっぱり同じ気持ちだった。

    ユーミンが歌う情景は現実よりくっきりしている。

    本を読んだのに何故かユーミンの凄さを再認識した不思議な体験。

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    2025年09月07日
  • ダークネス

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    これで最後?
    あー、もっと派手に終わって欲しかったな。
    鄭と山岸を消すまで終わらせないで欲しい。
    ハルオもバカだな。
    みんなバカかもな。でも一気読みした。
    面白いのは面白かったよ。
    続きよみたい。

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    2025年09月07日
  • ダークネス

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    シリーズ物の最終章?
    前作含めて何作品か読んでいたはずだが以前までの展開や人物相関を覚えていなかったのでストーリーの壮絶さが現実離れして感じられた
    タイトル通り終始暗い展開

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    2025年09月04日
  • グロテスク 下

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    ネタバレ

    生まれた場所で人の地位や運命が決まる事の残酷さを、チャンの過去を通して理解した。
    和恵の悲惨な歩みも怪物のような見た目も衝撃を受けた。
    "わたし"は後に盲目の美しいユリコの息子、百合雄と暮らし始めるがお金が底を付き2人で娼婦を始めてすぐに、百合雄ばかりが客を取れるようになる。人からの評価や見え方を気にして頑張ったり身の振り方を考えても、思うように評価されなければ捻じ曲がっていく価値観と存在意義。
    グロテスク(上下)を読んで自分を大切に生きていく事の難しさを感じた。
    わからなかったのは、なぜチャンはユリコの殺害は認めて、和恵の殺害は認めなかったのか。それとなぜ"わた

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    2025年09月04日
  • 燕は戻ってこない

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    ネタバレ

    娘と2人、リキはどうなるんだろう?北海道に帰るのか、沖縄に行くのか?基は娘を取り戻そうとするのか?
    娘だけ連れて行くのは母親として正しいのか?とも思うし、契約上2人とも連れて行ったら捜索されて2人とも奪われるのかもしれない、そう思った末の選択だったのか。
    続きが読みたいと思った本だった。

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    2025年08月31日
  • 優しいおとな

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    ホームレスの男
    といってもまだ子供が主人公のお話
    記憶にあるきょうだいを求めてアンダーグラウンドへ
    このスラム化した日本ははたして未来の日本
    なんだろうか?でもありえなくもないことかも
    終盤で明かされる事実で主人公の記憶にあったことの
    説明がつくが・・・

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    2025年08月31日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ユーミンの歌が好きで買ったけど本はのめり込むほど刺さらなかった。歌詞と小説でまた違うんだなあ。違いを楽しめるようになったらまた読みたい。

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    2025年08月30日
  • ハピネス

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    ネタバレ

    途中までおもろいし湊かなえ読んでる時のわくわく感だったが、、後半ちょっと雑な展開な気がした、、笑
    結果的に有紗が成長できたのは良かったし、自信をつけるには、行動して失敗して経験していく。それしかないのだと思う。
    そして登場人物みんなから学びは大いにあった。
    いぶママみたいな人いたら、息が詰まるのはめちゃわかる。
    てかなんで総合的にイマイチかと言うと、旦那がしょうもなすぎる。まじでしょうもないww

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    2025年08月29日
  • ダークネス

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    OUTを読んで以来の桐野夏生ファンで、大概の本は読んでいる。
    ミロシリーズも以前全て読んだと記憶しているが、年月を経て、内容をかなり忘れてしまっていたのが残念だった。
    前作のダークも読んだと思っていたが、記憶が曖昧。
    時間があれば再度読み返してみたい。
    今作のミロは60才になっていて、ミロに復讐しようとしている追っ手から逃げるために、息子のハルオと息を潜めて沖縄で暮らしている。
    逃亡生活も20年となり、二十歳になったハルオの行動から、ミロとハルオは再び追っ手から追われることになる。
    終始ハラハラドキドキしながら読み進めた。
    次のミロはいくつになるのか分からないが、続編を予感させるラストだった。

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    2025年08月28日