桐野夏生のレビュー一覧

  • 光源

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    10/14 夢中で読んだ。このところの桐野夏生にはやられっぱなし。これも小説の形態としては珍しいなあと思った。それぞれの視点の突き放し方とか。ラストとか。映画の照明っておもしろいと以前から思っていたので興味深く最後まで読んだ。

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    2009年10月04日
  • 光源

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    かなり面白い。一気に読んだ。主要登場人物は、監督の薮内三蔵、カメラマンの有村、プロデューサーの玉置優子、主演男優の高見、女優の井上佐和など。彼らが、ひとつの映画をつくるために終結するが、個人の色々な思惑や確執が重なり、うまくいかず、破綻してしまう。文庫版の作品紹介では、逆プロジェクトX物語という紹介もされていた。ひとりひとりのキャラクター設定が、なかなか秀逸だと思うし、それらのキャラクターの思惑、キャラクター間の関係なども、とてもよく書けていると思う。書けそうで、なかなか書けない小説のように思えた。それにしても、桐野夏生は、とても色々なタイプの小説を書く人だな、と思う。「一作一作に変化を持たせ

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    2011年07月25日
  • ダーク(下)

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    ダーク、Dark。村野ミロシリーズは、この本以降書かれていないと思うので、いちおう、シリーズでは最新刊。村野善三が全くしまらない方法で死に、トモさんは人間が変わったように卑しくなってしまい、鄭はかなりヤキの回った老人になっていて、成瀬は獄中で自殺をしていて、それを知ったミロはきれてしまい、周囲にトラブルをまき散らし始めると共に自分自身も泥沼のようなトラブルに落ち込んでしまう。小説は、そのように始まり、村野ミロシリーズになじんでいた人は、当然私も含め、これまでのシリーズ中での人物設定や人間関係が全く異なるものになってしまっていることに気がつき、とまどってしまう。とまどってしまいはするが、でも、こ

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    2011年07月25日
  • ファイアボール・ブルース2

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    女子プロレスを題材とした2作目。先の見えない不安感や、祭りのあとの空虚感、女同士の日常のささいな情の駆け引きなど本当にこの作家さんは細やかな感情を拾いあげるのが巧い。

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    2009年10月04日
  • ファイアボール・ブルース

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    どちらが主演と言うよりはW主演と言える。深い味わいを持ったキャラによってぐいぐいと引き付けられてしまう。

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    2009年10月04日
  • 燕は戻ってこない 第1話

    匿名

    無料版購入済み

    少子高齢社会真っ只中のいま、代理母制度問題もまた、社会的熟議が求められるのだろうと思う。私自身も関心をもっておきたい。

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    2026年05月09日
  • 燕は戻ってこない

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    代理母は海外で行われるケースしか知らなかった。
    そこでは、遺伝子上の親と代理母との交流は一切なく、代理母も出産直後から子どもと引き離されるというもので、かなりビジネス色の強いものという印象だっただけに、今作品は代理母とそのクライアントの夫婦との直接的なやり取りがすごく生々しく描かれているのが面白かった。
    とにかく自分の遺伝子を残すことにこだわり、子どもの意志よりも一流のバレエダンサーに育て上げることを第一に考えている夫に生理的な気持ち悪さが止まらなかった。
    でも終盤はそんな自分のエゴを自覚していたし、とある懸念へも覚悟を決めているところが見えたのが救い。
    りりこのあけすけな態度は読んでいて爽快

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    2026年05月02日
  • 燕は戻ってこない

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    ネタバレ

    最悪だし身勝手過ぎる結末だったけどどこか爽快感もあってなんだか読み終わったあとスカッとしてました。

    まず登場人物がみんな身勝手で最高です。
    特に主人公のリキが後先何も考えずただ今自分がこう感じたからこう!って行動してるんだけど、その分ちゃんと後でものすごい後悔してて、その起伏が見てて面白い。
    「お前もうちょっと考えろ〜〜」って思うんですが、それもまたおかしくて良い。
    他の登場人物も程よく身勝手で特にりりこが、全く関係ない部外者なのにしゃしゃり出てきて引っ掻き回してくるから良かったです。
    代理出産という中々結論も出しづらい重いテーマなのに皮肉な感じがちょっと笑える。
    様々な立場の人の言い分があ

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    2026年05月02日
  • 真珠とダイヤモンド(下)【毎日文庫】

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    バブルって聞くと
    経験した人はいいよなーと思っていたけど
    この本を読んで少し見方が変わった。
    自分だったらどうしていたのか。
    当時の親はどんなふうだったのか。
    いろんな人のその頃の話を聞いてみたくなった。

    終わり方は意外。
    救いはないけど、
    桐野作品にしてはどこか優しさを感じる終わりだった。

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    2026年05月01日
  • 真珠とダイヤモンド(上)【毎日文庫】

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    相変わらず桐野先生の作品は、引き込まれる。
    メンタルいかれててちょいリアリティのある話は今むりかなー疲れるかなーて思ってたけど全然杞憂だった

    身近に証券勤めの人間がいるけど、今とこの頃では全然違うんだろうね。

    ただ男臭い職場ってのは証券屋さんに限らず今になっても根強く残る部分があるから、変わらない部分もあるだろうね。

    下巻が楽しみ!

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    2026年04月29日
  • グロテスク 下

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    面白かったー!

    最初らへんの中国人の話長えなとか思ってたけど最後への伏線というか、怖さが増しておもしろかった!

    和恵の狂っていく様も興味深かった

    最後オチとしては好きではないけど面白かった言語化しにくい感情が芽生えた。

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    2026年04月26日
  • 真珠とダイヤモンド 下

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    萬三証券福岡支店で大口顧客を掴み、本社国際部へ栄転した望月。そんな望月と結婚し、念願の上京を果たした佳那。が、家庭よりも仕事を優先する望月に不満を募らせ、自らも浪費と遊びにのめり込んでいく…

    一方、お金をため、大学受験をしたものの、志望校には合格できず、女子大に進学した水矢子は、周りとのギャップ、アパートでの人間関係に悩み、占い師・南郷のもとに転がり込む…

    バブル景気に翻弄させられた望月と佳那。
    バブル時代にはこんなことは当たり前だったのかもしれない…
    もっと顧みることができれば。
    もっと謙虚であれば。
    なんとかならなかったんだろうか…
    望月も佳那も彼らを嗜める人がいなかったんだな。
    そん

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    2026年04月26日
  • 真珠とダイヤモンド(下)【毎日文庫】

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    バブルが崩壊したとき、まだほんの子どもだったのでバブル時代の熱狂は全く知らないのですが、今作を読むとすごい時代だったんだなぁ…と改めて思います。

    今作は、バブル期の証券会社を舞台にして、水矢子、佳那、望月という二人の女性と一人の男性の3人の半生を描いた作品です。

    とにかくバブルの狂乱ぶりが恐ろしい…!バブル時代の証券会社はルールも罰則もなくてやりたい放題なのだ…他人や親族名義で勝手に株を買ったり…こんなの許されるの?と思うくらい滅茶苦茶で。その中で男たちは大きなお金を動かして得意になっているのだが、女性たちは女というだけで差別されて仕事をするだけでも苦労する上に、仕事が上手くいっても枕をし

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    2026年04月26日
  • 真珠とダイヤモンド(上)【毎日文庫】

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    1986年4月、萬三証券福岡支店に入社した小島佳那と伊東水矢子。ともに経済的に恵まれない環境から抜け出そうとしていた。フロントレディとして、稼ぎたい佳那、お金を貯め、東京へ出て、大学で勉強したい水矢子。
    そして、熊本の名もない私立大学から萬三証券に入社し、自分を見下した人たちを見返し、のし上がろうとする営業マン・望月。
    世の中に生まれつつあるバブル景気に3人が呑み込まれていく…

    バブル景気前夜の証券業界。
    この頃はなんでもありだったんだなと。
    バブル世代としては懐かしい。
    恩恵はほとんど与らなかったが…
    ただ望月の使えるものは何でも使う、佳那や水矢子の話を勝手にしてしまう…というやり方は受け

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    2026年04月25日
  • ダークネス

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    タイトル通り、終始暗い印象。

    母親の強さと愛情の深さを感じるものの、かえる場所がない孤独なミロがとても可哀想でならない。
    前作は読んだことないが、それでも随所に説明があるので理解出来る。

    とても人におすすめ出来る内容ではないが、ひたすら暗い気持ちになりたい時(そんな時あるのかな)には良いかもしれない。

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    2026年04月18日
  • 奴隷小説

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    ネタバレ

    どれもこれもおどろおどろしい。
    でも全部最後はふわっと終わる。
    でも最後までは凄く面白い。  
    不思議だなー。
    告白なんか、ちょっと最後まで教えてよ!って思う(笑)全部最後までどうなるか教えてほしい。けどふわふわしてるのがいいのかな。

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    2026年04月14日
  • 新装版 ローズガーデン

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    3.5かな。
    ダークネス読んで、シリーズ1から読み直し。前も思ったけど。トモさん…素敵で美意識強い ミロの親友がどうして、ダークネスであんなになってしまうのか。そこが辛い。

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    2026年04月12日
  • ポリティコン 下

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    ネタバレ

    ⭐️3.7

    桐野さんにしてはいつもより優しめだったけど
    村の人たちがどうなっていくのか、気になって
    上下巻読み進めた。
    マヤは結局はやっぱりトイチが好きだったのかな?

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    2026年04月06日
  • 真珠とダイヤモンド 下

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    ネタバレ

    「好事、魔多し」との言葉があるが、恐らく調子のいい時には、やっかみから横やりが入るだけではなく、危機管理能力が薄れるのではないか。目の前の状況にのめり込み過ぎると、この人と関わると、これ以上進むと、危ないという勘が働かなくなってしまうのだろう。
    その点、水矢子は冷静だった。けれども幸せにはならなかった。母親の借金という不遇もあったが、あえて幸せになろうとはしなかったようにみえる。佳那を差し置いて、自分だけが幸せになることはできないと思ったのではないか。水矢子はバブルには溺れなかったが、酒に溺れた。身を持ち崩す原因が、象徴的だと感じた。

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    2026年03月30日
  • 真珠とダイヤモンド 下

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    さすが桐野さん!素晴らしかった!
    作中“萬三証券“は岡三証券?!?!
    あの時代の証券会社の内情など知れて良かった。

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    2026年03月30日