桐野夏生のレビュー一覧

  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    金田一秀穂さんは
    日本語は緊急事態に向かないと言う

    緊急事態を宣言します、には
    本当に緊急事態なの?

    緊急事態宣言を発出します、だと
    ああそうですかとどこか他人事

    日本語の得意は落とし所を探す事

    ロックダウンより20時閉店
    和を持って貴しとなす、それでいい

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    2023年06月27日
  • 柔らかな頬 下

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    石山とカスミの会話が好きです。会話だけでなく、関係性も、相手におもねることなく、素で対峙している感じがいいです。北海道の人同士の会話で、さらっとあらわれる北海道弁も作品に味を出しているように感じます。
    最後まで犯人を探し出せない自分は読みが甘いのでしょうか。

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    2023年06月21日
  • グロテスク 下

    匿名

    購入済み

    最近から最後まで登場する人物全員が怖すぎるて、ゾッとしました。ほんとグロテスクです。
    共感できそうでいて、誰にも共感できなかったです。
    悲しすぎます。

    #ダーク #ドキドキハラハラ #怖い

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    2023年06月03日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    松任谷由実の曲を元にしたトリビュート小説集
    著名な作家さん達による、別角度からの切り口で綴られる物語

    歌詞をそのまま物語にしたものではない
    むしろ設定のリンクはそんなにないかも
    タイトルにインスパイアされた短編という表現の方が近い


    収録は6編
    あの日にかえりたい/小池真理子
    DESTINY/桐野夏生
    夕涼み/江國香織
    青春のリグレット/綿矢りさ
    冬の終り/柚木麻子
    春よ、来い/川上弘美
    解説:酒井順子



    ・あの日にかえりたい/小池真理子
    いまも私の心は学生時代を過ごしたあの場所にいる


    昭和の学生運動が盛んな頃の大学生
    男を巡る友人とのちょっとした行き違い

    大学生の頃に戻りたい

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    2023年05月30日
  • メタボラ

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    読み応えがあり、新しい価値観が蓄積していく感覚があって有意義な読書体験だった。が、いかんせんつらすぎる。次読む本はバカバカしいやつにしよう、と思った。

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    2023年05月30日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ユーミンの曲を女性作家さん達がトリビュートし
    創作された物語の短編集。
    小池真理子「あの日にかえりたい」
    まだ共同玄関や共同トイレが一般的だったころに
    学生時代を過ごした主人公の郷愁の物語
    既に老年に入った主人公が人生を振り返るような
    切ない物語。短編の中に人生の流れがつまっていて
    さすが小池真理子さんだなと思った。

    桐野夏生「DESTINY」
    村上春樹が愛読書の争いごとを好まない青年の物語
    変わらぬルーティーンの中ではっと目についた
    女学生に少し惑わされてしまうけれど、また
    普段の日常に戻っていく。何も劇的なことは
    ないのだけれどシニカルでとても良かった。
    村上春樹とか山田風太郎とか主人公

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    2023年05月22日
  • グロテスク 上

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    名門女子高校に通う女子高校生たちの悪意、嫉妬、陰謀が複雑に絡み合うピカレスク小説。主人公だけじゃなく、登場する人物全てがエグくて、思いやりとか、善行なんてことをこれっぽっちも考えない。

    娼婦となるべく生まれてきた美女、ユリコと彼女を心底、憎み続ける姉のマサミの手記に記される日常は食うか食われるかのグロテスクな世界。少女たちは自らの性、知、美を駆使し、他人を踏み台にして欲望を満たそうとする。

    彼女たちの努力は認めるけど、どう考えても破滅に向かっているとしか思えない。ユリコの死はすでに示されているが、それは彼女にとって、ようやくの安らぎだろう。

    そんな汚れた世界は下巻に続く。

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    2023年05月10日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    印象に残ったところ
    ・小池真理子 『あの日にかえりたい』
    学生時代のほろ苦い仲違い。どこでボタンをかけちがったのかなーと思うことは、人生であるけれど、そのどうにもできない思い残りを微妙なタッチで描いた作品だった。ズシンと澱が残るような、そんな読後感。
    ・綿矢りさ 『青春のリグレット』
    菓子の思い出に共感。
    その当時は、その後にそんなに大きな存在になることなどないと思った存在が、ふといちいち思い出す存在になっていたと感じることはある。それが確かに青春という時期特有のものなのかもしれないなーと気付かされる。

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    2023年04月25日
  • 緑の毒

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    面白かったしスカッとした。しかし不倫してたカオル玉木にもなんかスカッとする罰を与えて欲しかった。何ハッピーエンドにしようとしてんだろ。そしてエピローグがいまいちだった。

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    2023年04月22日
  • 路上のX

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    テレビで作者のインタビューを見て読んだのは1年くらい前だけど、今だに内容を覚えているくらい印象に残った。
    現代の女子中高生を取り巻くいろいろな問題がテーマになっているが、社会問題もはらんでいると感じた。

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    2023年04月15日
  • だから荒野

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    自分を軽んじる夫と2人の息子に
    やり切れない思いを募らせる朋美
    自身の誕生日に思いを爆発させて
    家出をする。

    朋美の章、夫(家族)の章、と
    交互に出来事や出会いを読ませる
    朋美も家族も変わっていく、でも、
    変わらないところももちろんある。
    大きな影響をうける出会いをして
    いきつく先は?

    特に大きなケンカや大問題があったわけ
    でも無い、やるせなさや苛立ち、
    友人に愚痴ってはみたものの、全く同じように共感してもらえる訳では無い、わかっていても寂しい。わかるわーと声に出してしまう。

    数年前にドラマも見ていました。
    鈴木京香さん主演でした。
    ドラマの方が登場人物も多く、
    小説では、このまま居なく

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    2023年04月12日
  • メタボラ

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    舞台が沖縄の小説といえば原田マハさんの小説!
    そして、どちらかというと沖縄の人達の人柄や陽気さに惹かれて読後感も何となくナンクルナイサーな気分が味わえる。

    しかし、本作も舞台は沖縄ではあるが非常にネットリというか、じっとりというか、まるで熱帯雨林の湿度と森の中の土の匂いが漂ってくるような小説でした。

    2000年代初頭から団塊の世代がドロップアウトした平成の後期まで、労働者や働きたい若者にとって非常に不遇の時代であった事は間違いない!
    低賃金、ブラック労働、失業と倒産の恐怖の中で家族やマイホームを持たなければいけないという周囲の圧力に負けない強さが逞しさが、この時代の生きるという事なのではな

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    2023年04月09日
  • 女神記

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    再読。
    前編は海蛇島で生まれたナミマと死を司る女神のイザナミ神。
    後半はイザナキ神が人間の姿になった八岐那彦と従者の宇為子。
    最後はイザナミ神とイザナキ神が遂に再会する。

    この世は陰陽で全てが成っている。
    生と死、光と闇、昼と夜、男と女、姉と妹、
    そして陽=清浄、陰=穢れと優劣が存在する。
    古事記に触れた時に男女不平等を感じたことはなかったが、もし神代から男尊女卑が染み付いているのならばそう簡単にはなくならないのも当然だ。
    今も神事の際に女人禁制は確かに存在する。
    イザナキ神は完全に人間になり死と共に成仏できたのに、何故イザナミ神だけが救われずに黄泉国で死者を選び続けなければならないのか。

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    2023年04月03日
  • メタボラ

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    大事なことは解説に全部書いてある。
    前半ちょっとダラダラした気がするけど、記憶を取り戻すあたりからスピード感でてよかった。
    自己責任て言葉は嫌いなのですが、それにしたって流石に…な人達のオンパレードなので、悲惨な結末もまあ、そうなるよね…と受け止めるしかない。

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    2023年03月26日
  • ロンリネス

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    面白かった。何人子供を産もうと何回結婚しようと恋に落ちてしまうことはあるという過程の描写がリアルで読みながらドキッとして擬似不倫体験ができる小説。興味軸がママ友間の都内高水準生活マウントから男に切り替わったっていう人生にに感情移入した感覚になって、読んだ後は世知辛さも感じた。

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    2023年03月24日
  • 新装版 顔に降りかかる雨

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    20年以上前に読んで面白かったという記憶しか残っていなかったっけれど、やはり面白かった。桐野作品でも屈指の人気キャラクター「村野ミロ」のデビュー作です。
    ゴシックミステリーの風合いも有って、気持ちの悪い面白さが好きな人は絶対好きだと思います。

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    2023年03月08日
  • 新装版 天使に見捨てられた夜

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    村野ミロシリーズ2作目。
    前作もそうだけど、新宿2丁目の雰囲気やミロや周りの人達がすごく魅力的に描かれている。
    このシリーズかなり好きかも。

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    2023年02月24日
  • 錆びる心

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     6つのお話、ミステリーというのだろうけど、怪しげな世界観があり、ファンタジー(大人向け?)という感じもする。
    表題となっている『錆びる心』。自分が去ることで、相手に「自分を植え付けたかった」というところ。共感しすぎて、息が詰まりそうだった。

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    2023年02月18日
  • 路上のX

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    主人公の真由は両親の借金逃れ?により叔父の家に預けられたが、そこには居場所がなく渋谷の街に出てバイトをしながら生活をする。 渋谷で身を売るレオナと真由が出会い、暴力や身体を張った危険な行動を描く小説。 最後は真由の両親の真相には親の身勝手さが子供を犠牲にし、その人生を破滅に向かわせるところには胸が痛みます。泣けて来ます。社会問題をリアルに描いた作品で。ものすごくしんどい内容なのですが、グイグイ読まされました。

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    2023年01月14日
  • デンジャラス

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    谷崎潤一郎没後50年・中央公論新社130周年を記念して書かれた、オマージュの内の一冊。
    2017年は本当に豪華な作家達が谷崎へ傑作を寄せていた。

    本書は『細雪』に登場する姉妹の中でも主要人物であった「雪子」のモデルとなりながら、手記や書簡と言った声を残さなかった「重子」に語らせる。
    重子(あくまで本書に登場する彼女の意で)は義兄の芸術に自らが採用された事を生涯、精神の拠り所としていた。
    しかし、その愉悦と義兄に守られた平穏はある日、突然に破られてしまう。
    義理の娘・千萬子の登場である。

    浮世と一線を引く様な姉妹にとって千萬子は新時代の象徴であるのみでなく、芸術のミューズの座を奪う脅威と捉え

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    2023年01月04日