桐野夏生のレビュー一覧

  • だから荒野

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    淡々としてたけど面白かった!
    コンドーム入りのポーチを女の人がわざわざ送ったのは笑った(笑)でもなんでなんだろう

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    2021年04月29日
  • 夜の谷を行く

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    山岳ベース事件を元に、その後ひっそりと暮らす主人公のはなし
    事件のせいで疎遠になった妹とのやりとり、
    とてもリアルで、私は主人公の身勝手さを
    感じた。妹もイヤな言い方をするんだけれど、
    その気持ちの方が普通というか。

    事件の関係者と40年ぶりに連絡を取りはじめる
    気持ちの動き、普段の生活の中にある疑心暗鬼、
    事件を思い出したく無い気持ちと懐かしむ気持ち、
    主人公の感情が伝わる。

    実際に起きた事件が元になっているけれど
    ラストは小説らしい驚きでよかった

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    2021年04月19日
  • デンジャラス

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    谷崎潤一郎の生涯と女性について、谷崎潤一郎を殺した女性の一人称で描かれていた。
    主に4人の女性が登場したが、それぞれが彼を中心に生きていて、翻弄されていてでも結局誰を中心に回っていたのかわからないような不思議な気持ちになった

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    2021年03月13日
  • 緑の毒

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    内容がすごく不愉快で、個人的にはこういうストーリーがとっても好きです!
    なので、桐野夏生さんの小説は好きです。
    犯罪者側・被害者側の心理をそれぞれしっかり描いているので、違和感なく読みすすめることができますね。
    登場人物たちの内面は、すごくドロドロしているはずだけど、彼ら自身が、それを表顕するのがすごく下手で、間違っていたり、拙かったり、、そういう部分がうまく描きだされています。
    終盤がかなり焦った感じですが、これはストーリーがあせているのではなく、主人公の心理的焦りが影響しているのでしょうね。
    楽しめました^^

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    2021年03月02日
  • 緑の毒

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    開業医妻も医者で総合病院に勤務川辺は子供もいない自分は上から下までブランドずくめで水曜日の夜は奥さんが同僚の玉木先生と浮気その穴埋めをするためレイプ魔になり自分のストレス解消をする

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    2021年02月22日
  • 奴隷小説

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    大好きな作家様の短編集。
    そんじょそこらの胸糞を遥かに凌駕する素晴らしい胸糞で、むしろ清々しいくらい。
    どの話も救いはないが、どれもこれも嘘八百のファンタジーとも思えないのが心にキます。

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    2021年02月20日
  • 夜また夜の深い夜

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    桐野夏生さんの小説は突き抜けているから好きだ。欲を言えば最近は少し勢いがないか。

    今はイタリアのナポリのスラムで生活しているマイコは、母親とアジアやヨーロッパのスラム街を転々と移り住み、教育も受けられず、友達も持ってはいけない、母親には秘密がある、という中で成長した。「日本人の娘」らしいと思うのに、国籍もIDもないマイコは淋しい根無し草か?
    あるきっかけからマンガカフェを経営する日本人に出会い、カフェで日本のマンガに魅せられ耽読する。自意識の発見、家出、友人、事件展開、変化していくマイコ。桐野さんのスピード感ある筆は、しだいにマイコはどこの誰でもないと粋がっているデラシネではない、解き放たれ

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    2021年02月19日
  • 新装版 顔に降りかかる雨

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    うーん、先に「ローズガーデン」読んでしまったのがいけないかな。

    ミロさんのキャラクターを知っていて、最初から好もしく読み進み期待を裏切られなかったのですが、ここではミロさんに過去があるからこそ、そこはかとない陰影がでてすごみがあるように思うのです。

    やはり作品が書かれた順に読むべきだったとの思いです。

    ところで私の早とちり「村野ミロさん」を「野村ミロさん」と思い込んでた。「ローズガーデン」の感想日記にそうなってる。よくこういうことある、なんか掛け違って思い込むのよね。
    あえて直さないこっぱ恥ずかしい日記はここにあります。

    解説にもあって思い出したけど、サラ・バレツキー著「V・I・ウォ

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    2021年02月15日
  • デンジャラス

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     谷崎の三番目の妻・松子の妹である重子が語り手となって進む。『春琴抄』や『盲目物語』に影響を与えた妻の松子、『細雪』の雪子のモデルとなった重子、そして『鍵』や『瘋癲老人日記』を創作するきっかけとなった谷崎の息子の妻・千萬子。作家谷崎と三人の女の関係はただの家族、親戚とは言い難く濃密で、かといって簡単な愛憎劇でもない複雑さ。
     文豪谷崎にモデルにされる、谷崎へインスピレーションを与えることのできるということの誇りと優越感。また自分の生活、周りのもの全てを芸の肥やしにして芸術に昇華させる作家の業の深さ。そうした凄みに迫った一作だった。

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    2021年02月13日
  • 奴隷小説

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    「雀」「泥」「神様男」「REAL」「ただセックスがしたいだけ」 「告白」「山羊の目は空を青く映すか」
    これら7編が収録されています。

    どの短編も日常と掛け離れた一種独特の世界が描かれていて桐野さんらしい「毒」が溢れた作品でした。

    現代を描いた「神様男」その他、場所や時代背景は異なるけれど皆、何かに囚われている奴隷状態と言えます。

    読後感は決して良くはないけれど、読んでいる間どこか別世界に入り込んだ様な錯覚に陥ります。

    不気味で暗鬱な作品だけれど桐野さんの「毒」は癖になります。

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    2021年01月31日
  • 夜また夜の深い夜

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    今回の長編は途中で飽きる事が全くなく、グロテスクなシーンや目や耳を塞ぎたくなる様なシーンも出て来ますがその後の展開が気になり本を閉じる事が出来ませんでした。

    最後の最後まで良い意味でどんでん返しの連続で「OUT」以来の衝撃を受けました。

    決して心地よい作品とは言えませんし自分の住む世界とはかけ離れている世界での出来事の様ですがとてもリアルな部分や問題定義も感じられ、久々にのめり込んで一気読みした作品です。

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    2021年01月28日
  • 緑の毒

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    主人公は川辺康之、妻あり子なし、39歳、開業医 そして連続レイプ犯。

    プライドだけは異常に高く全身高級品を身にまとい妻への不満を抱きながら次々とレイプを繰り返して行く。

    普通どんな悪い主人公でも一縷の同情の気持ちが芽生えたりするものですがこの主人公には全く同情の余地がありません。

    読んでいて決して気持ちの良いお話ではありませんが登場人物の心理描写が見事で脳内映像でずっと動いていました。

    最後まで飽きる事無く、堪能出来た作品です。

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    2021年01月25日
  • 柔らかな頬 下

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    『OUT』の2年後の1999年に刊行され、直木賞を受賞した桐野夏生さんの初期長編である。
     5歳の娘が北海道支笏湖付近で失踪する。見失われた長女を捜し求める母親・カスミと、癌を患い退職し、死期を間近に迎えつつある男性の元刑事・内海との、奇妙なランデブーがストーリー中メインの骨格となっている。この両者は「現実と折り合いを付けることが出来ない」点で共通点を持つとされている。
     一般的な写実的描写に基づく小説ではリアリティが大切であり、描かれゆく人物・心理・光景・出来事などが、いかにあり得るものであるか・ありそうであるか・ありがちであるか、といった尺度で現実解と比較し計測され、総合的に見てリアルな感

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    2021年01月23日
  • ダーク(下)

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    共感は出来ないはずなのに、ミロを応援してしまう。最後のハルオの可愛さに救いを感じた。前作を読んでいないため過去の因縁がよくわからなかったので、前作もこれから読みたい。

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    2021年01月19日
  • 夜の谷を行く

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    元犯罪者の女性の老後についてのお話。
    最初の硬化した態度から最後の終わり方面白かった。
    革命の中で女性たちがやろうとしたことも心に残った

    西田さんの気持ちが表されないのに、文章から伝わってくるのがとても良いと思ったら

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    2021年01月15日
  • 新装版 ローズガーデン

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    シリーズの1、2、4ん読んでからのこの作品で、いろんな背景が明らかになって世界が拡がるかと思いきや、ホンマにただのつなぎの短編集で、でもそれなりに面白く読めた。

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    2021年01月03日
  • 新装版 ローズガーデン

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    目次
    ・ローズガーデン
    ・漂う魂
    ・独りにしないで
    ・愛のトンネル

    表題作以外は、ミロが探偵になってからの事件。
    長編では気になるミロの性癖が、短編だと気にならないので読みやすかった。

    ただ、ミロの調査って、詰めが甘い。
    100%の調査をしていないまま報告書を書いているのが、プロとしてどうなのか。
    また、一度断った仕事を、個人的興味で勝手に調査しているのもプロではない。

    そして問題の表題作。
    ずっと気になっていたミロと自殺した夫の関係が、これですっきりと分かるのかと思いきや、余計にもやもやが募る。
    知り合った高校生のころからミロはエキセントリックだった。
    ならなぜ、結婚した挙句に自殺する

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    2020年12月03日
  • 水の眠り 灰の夢

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    東京オリンピックを翌年に控えた昭和38年の東京が舞台。
    今までのイメージでは、高度経済成長の波に乗って、イケイケの時代。
    古いしがらみを切り捨てて、明るい未来に向けて社会が一丸となっていたのだと思っていた。

    高校生が昼間っから薬でラリッているという日常。
    もちろん世間の全てがそうではないにしても、これは多分特殊な事例というわけでもないのだろう。
    戦後出回っていた覚せい剤は、このころには表ルートでは入手できなくなっていたと思うけど、今よりはるかに睡眠薬は手に入りやすかった時代。
    ストーリーとは関係なく、当時薬に溺れていた若者たちがその後どういう人生を生きていったのかが気になってしょうがなかった

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    2020年11月21日
  • 新装版 顔に降りかかる雨

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    村野ミロシリーズの第一作。
    先に二作目を読んで、彼女の夫の自殺理由などいろいろ不明でもやもやしたので第一作に遡って読んでみたのですが、もやもやは晴れず。

    村野ミロって、亡くなった人のことをうじうじ考えている割に、今現在の人間関係を大切にしているように見えない。
    頭は切れるけれど行動は衝動的で、他人の不幸にいっさい心を痛めた様子がない不気味。

    登場人物みんなに言えるのだけど、セリフや肩書で人となりが語られるだけで、互いの人間関係をあらわす様なエピソードがないので、非常につながりが薄っぺらく感じられる。

    二作目を読んだうえでの今作の感想としては、精神的な安心感を与えてくれる男、性的な満足を与

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    2020年11月03日
  • 新装版 天使に見捨てられた夜

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    失敗した!
    またシリーズ物を途中から読んでしまった。
    シリーズ物は刊行分をとりあえず全部読む、という縛りを課していたのだけど、さすがに一向に減らない読みたい本リストの残を考えると、もう、おすすめされた一冊だけでいいかなという気がしてきていたこの頃。
    でも、主人公・村野ミロの壮絶そうな過去が気になるので、やっぱり全部読むとするか。

    失踪したAV女優を捜すという依頼のため、最初の方がちょっとエグくて読み通せるか不安だったけど、意外と読みやすく思えたのは作者の力量なのだろうと思う。

    女流ハードボイルドと言えば、若竹七海の葉村晶シリーズがあるが、痛い目に遭ったり怖い思いをしても、葉村晶よりも生々し

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    2020年10月26日