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Posted by ブクログ
桐野夏生さんの小説は突き抜けているから好きだ。欲を言えば最近は少し勢いがないか。
今はイタリアのナポリのスラムで生活しているマイコは、母親とアジアやヨーロッパのスラム街を転々と移り住み、教育も受けられず、友達も持ってはいけない、母親には秘密がある、という中で成長した。「日本人の娘」らしいと思うのに、国籍もIDもないマイコは淋しい根無し草か?
あるきっかけからマンガカフェを経営する日本人に出会い、カフェで日本のマンガに魅せられ耽読する。自意識の発見、家出、友人、事件展開、変化していくマイコ。桐野さんのスピード感ある筆は、しだいにマイコはどこの誰でもないと粋がっているデラシネではない、解き放たれるデラシネだと気が付かされでいくのを描いている。
巻末、金原ひとみさんの解説がいい。積んである『蛇にピアス』を読もう。
Posted by ブクログ
友達に本当の名前を教えることも禁止されて生きてきたマイコ。
そんな母は、家を空ける度に顔を変えて帰ってくる。
住むところはアジアやヨーロッパから、今はナポリのスラムに住んでいる。
今までだって貧しい暮らしばかりで、学校もろくに行かせてもらえなかった。
それでも母を信じながらも、難民キャンプで育ったという、雑誌で知った七海という女性宛に本名で手紙を書き始める。
そして、隠し事の多い母に嫌気が差して、とうとう家出をする。
そこで国を出てきた二人の女性と暮らし始める。
彼女たちはマイコよりももっと厳しい年月を過ごしてきた。
そんな彼女たちとの生活が始まるが、母の本当の姿にも近付いてくる。
本当の自分を知り、大切な人との別れがあり。
リアルじゃないようで、きっとリアルなお話。
2019.6.20
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