桐野夏生のレビュー一覧

  • 光源

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    ネタバレ

    一本の映画制作に関わるプロデューサー、新人監督、ベテランカメラマン、大物俳優、アイドル女優たちが、自分を輝かせようとぶつかり合うお話。
    ハッピーエンドでないことがわかるので、ずーっとハラハラしながら読んでました。
    “世にも身勝手な奴らの逆プロジェクトX物語”
    本当にそれだわ…

    0
    2023年09月17日
  • だから荒野

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    新聞連載時大反響を呼んだ話題作と裏表紙に書いてあったので買った一冊。

    家族からの逃亡の話でした。

    主人公である女性がかわいそうに見えた。
    旦那の言い分もわかる部分はあるが、優しさや気遣いがない.

    でも一番ムカついたのは息子達
    特に長男

    旦那や次男は最終的に少しは人間が変わった感じがするが、長男は多分成長していない。
    優秀な人間らしいが、人間の根本がダメだと思う。

    最終的には家族が元に戻るかわからんが、何かが今でと変わったのではないか

    逃亡中出会ったクソみたいな人達
    それがどうなったかちょっと気になった小説でした。

    0
    2023年09月09日
  • グロテスク 上

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    読むのに体力を消耗する作品。
    こんなに人間の醜さを文で書き連ねられるのか、と驚かされた。
    姉と妹の言い分が違うのも本人と他人の認識の違いからくるものなのかな、でも姉の性格の悪さは読んでて胸が苦しかった。

    0
    2023年09月04日
  • もっと悪い妻

    短編なのですぐ読めちゃう
    そのせいか少し物足りなかった

    悪い妻というタイトルほど
    悪くないやん
    って思った私は悪い妻なのかもね

    0
    2023年09月03日
  • メタボラ

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    大好きな桐野夏生さん。
    やっぱり面白い。
    貧困、孤独、格差
    重い‥重すぎる‥なのになんでこんなに
    惹きつけられるんだろう。

    記憶を失った主人公のギンジと
    故郷の宮古島を捨てた昭光が
    安住の地を求めて放浪する。

    二人の関係は友情?とは言えないものだけど
    孤独で極限の状態にいる二人にしかわからない
    心の繋がりがあるのだろうな。

    主人公の家族が崩壊していくシーンは
    辛かった。
    例え家族であろうと、人との繋がりは
    努力して維持していくものなんだと感じた。


    ラストは切なかった。
    逃げても逃げても明るい未来なんてないのかもしれない。
    解説にある
    安っぽい同情など愛ではない、自己責任
    誰かの不幸を

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    2023年08月28日
  • 夜また夜の深い夜

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    ネタバレ

    手紙形式の小説は何度か読んだことがあり、あまり入り込めない印象だったのですが、好きな作家さんということもあって入り込めました。

    今日、私は何も心配なくベッドで寝られるし、食事に困るわけでもない。この作品はフィクションだけど、そういうことが当たり前じゃない世界が今現在もあることは知っておきたい。

    ただ、手紙形式の意味があったのかがわからない。

    0
    2023年08月23日
  • 路上のX

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    主人公の女の子たち(真由、リオナ、ミト)がどうなるのかハラハラしながら一気読み。三人のたどる道はあまりに過酷で、容赦がない。

    社会問題としてトー横に集まる若者が度々取り上げられている。ひと昔前の非行少女たちと事情がちがうのは、彼女たち自身には落ち度はほとんどない場合が多いという点かもしれない。背後には貧困があり、子をきちんと養育できない家庭があまりに増えているという厳しい現実がある。

    それでも桐野夏生の小説らしく、彼女たちは自らの境遇に抗い、果敢に行動する。両親が突然行方不明になってしまい、何とか自分で生きようとした真由は、バイト先で性被害に遭って深く傷つくが、警察に被害を訴えようとするし

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    2023年08月13日
  • バラカ 上

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    桐生夏生ってホラーチックという先入観があるのか、その存在も知ってるし過去に読んだ作品も面白かったしはずれのない作品を書ける人というイメージをもっているにもかかわらずあんまり読んだことがない。久しぶりにたまたま見かけた『バラカ』という小説を読んでみた。
    震災で原発事故が起こった日本が舞台になっている。作品自体も2011年夏頃、つまり東日本大震災と福島第一原発の事故から間もないうちに「小説すばる」での連載が始まり2015年まで続いた。だから途中から震災後であり原発事故である世界は、実際の世のなかとはちょっと違う方向に動いている。いや、あえてより悲惨な状況を描いたのだろう。そんななかを数奇な生まれ育

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    2023年08月13日
  • バラカ 下

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    桐生夏生ってホラーチックという先入観があるのか、その存在も知ってるし過去に読んだ作品も面白かったしはずれのない作品を書ける人というイメージをもっているにもかかわらずあんまり読んだことがない。久しぶりにたまたま見かけた『バラカ』という小説を読んでみた。
    震災で原発事故が起こった日本が舞台になっている。作品自体も2011年夏頃、つまり東日本大震災と福島第一原発の事故から間もないうちに「小説すばる」での連載が始まり2015年まで続いた。だから途中から震災後であり原発事故である世界は、実際の世のなかとはちょっと違う方向に動いている。いや、あえてより悲惨な状況を描いたのだろう。そんななかを数奇な生まれ育

    0
    2023年08月13日
  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    金田一秀穂さんは
    日本語は緊急事態に向かないと言う

    緊急事態を宣言します、には
    本当に緊急事態なの?

    緊急事態宣言を発出します、だと
    ああそうですかとどこか他人事

    日本語の得意は落とし所を探す事

    ロックダウンより20時閉店
    和を持って貴しとなす、それでいい

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    2023年06月27日
  • 柔らかな頬 下

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    石山とカスミの会話が好きです。会話だけでなく、関係性も、相手におもねることなく、素で対峙している感じがいいです。北海道の人同士の会話で、さらっとあらわれる北海道弁も作品に味を出しているように感じます。
    最後まで犯人を探し出せない自分は読みが甘いのでしょうか。

    0
    2023年06月21日
  • グロテスク 下

    匿名

    購入済み

    最近から最後まで登場する人物全員が怖すぎるて、ゾッとしました。ほんとグロテスクです。
    共感できそうでいて、誰にも共感できなかったです。
    悲しすぎます。

    #ダーク #怖い #ドキドキハラハラ

    0
    2023年06月03日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    松任谷由実の曲を元にしたトリビュート小説集
    著名な作家さん達による、別角度からの切り口で綴られる物語

    歌詞をそのまま物語にしたものではない
    むしろ設定のリンクはそんなにないかも
    タイトルにインスパイアされた短編という表現の方が近い


    収録は6編
    あの日にかえりたい/小池真理子
    DESTINY/桐野夏生
    夕涼み/江國香織
    青春のリグレット/綿矢りさ
    冬の終り/柚木麻子
    春よ、来い/川上弘美
    解説:酒井順子



    ・あの日にかえりたい/小池真理子
    いまも私の心は学生時代を過ごしたあの場所にいる


    昭和の学生運動が盛んな頃の大学生
    男を巡る友人とのちょっとした行き違い

    大学生の頃に戻りたい

    0
    2023年05月30日
  • メタボラ

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    読み応えがあり、新しい価値観が蓄積していく感覚があって有意義な読書体験だった。が、いかんせんつらすぎる。次読む本はバカバカしいやつにしよう、と思った。

    0
    2023年05月30日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ユーミンの曲を女性作家さん達がトリビュートし
    創作された物語の短編集。
    小池真理子「あの日にかえりたい」
    まだ共同玄関や共同トイレが一般的だったころに
    学生時代を過ごした主人公の郷愁の物語
    既に老年に入った主人公が人生を振り返るような
    切ない物語。短編の中に人生の流れがつまっていて
    さすが小池真理子さんだなと思った。

    桐野夏生「DESTINY」
    村上春樹が愛読書の争いごとを好まない青年の物語
    変わらぬルーティーンの中ではっと目についた
    女学生に少し惑わされてしまうけれど、また
    普段の日常に戻っていく。何も劇的なことは
    ないのだけれどシニカルでとても良かった。
    村上春樹とか山田風太郎とか主人公

    0
    2023年05月22日
  • グロテスク 上

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    名門女子高校に通う女子高校生たちの悪意、嫉妬、陰謀が複雑に絡み合うピカレスク小説。主人公だけじゃなく、登場する人物全てがエグくて、思いやりとか、善行なんてことをこれっぽっちも考えない。

    娼婦となるべく生まれてきた美女、ユリコと彼女を心底、憎み続ける姉のマサミの手記に記される日常は食うか食われるかのグロテスクな世界。少女たちは自らの性、知、美を駆使し、他人を踏み台にして欲望を満たそうとする。

    彼女たちの努力は認めるけど、どう考えても破滅に向かっているとしか思えない。ユリコの死はすでに示されているが、それは彼女にとって、ようやくの安らぎだろう。

    そんな汚れた世界は下巻に続く。

    0
    2023年05月10日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    印象に残ったところ
    ・小池真理子 『あの日にかえりたい』
    学生時代のほろ苦い仲違い。どこでボタンをかけちがったのかなーと思うことは、人生であるけれど、そのどうにもできない思い残りを微妙なタッチで描いた作品だった。ズシンと澱が残るような、そんな読後感。
    ・綿矢りさ 『青春のリグレット』
    菓子の思い出に共感。
    その当時は、その後にそんなに大きな存在になることなどないと思った存在が、ふといちいち思い出す存在になっていたと感じることはある。それが確かに青春という時期特有のものなのかもしれないなーと気付かされる。

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    2023年04月25日
  • 路上のX

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    テレビで作者のインタビューを見て読んだのは1年くらい前だけど、今だに内容を覚えているくらい印象に残った。
    現代の女子中高生を取り巻くいろいろな問題がテーマになっているが、社会問題もはらんでいると感じた。

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    2023年04月15日
  • だから荒野

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    自分を軽んじる夫と2人の息子に
    やり切れない思いを募らせる朋美
    自身の誕生日に思いを爆発させて
    家出をする。

    朋美の章、夫(家族)の章、と
    交互に出来事や出会いを読ませる
    朋美も家族も変わっていく、でも、
    変わらないところももちろんある。
    大きな影響をうける出会いをして
    いきつく先は?

    特に大きなケンカや大問題があったわけ
    でも無い、やるせなさや苛立ち、
    友人に愚痴ってはみたものの、全く同じように共感してもらえる訳では無い、わかっていても寂しい。わかるわーと声に出してしまう。

    数年前にドラマも見ていました。
    鈴木京香さん主演でした。
    ドラマの方が登場人物も多く、
    小説では、このまま居なく

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    2023年04月12日
  • メタボラ

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    舞台が沖縄の小説といえば原田マハさんの小説!
    そして、どちらかというと沖縄の人達の人柄や陽気さに惹かれて読後感も何となくナンクルナイサーな気分が味わえる。

    しかし、本作も舞台は沖縄ではあるが非常にネットリというか、じっとりというか、まるで熱帯雨林の湿度と森の中の土の匂いが漂ってくるような小説でした。

    2000年代初頭から団塊の世代がドロップアウトした平成の後期まで、労働者や働きたい若者にとって非常に不遇の時代であった事は間違いない!
    低賃金、ブラック労働、失業と倒産の恐怖の中で家族やマイホームを持たなければいけないという周囲の圧力に負けない強さが逞しさが、この時代の生きるという事なのではな

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    2023年04月09日