桐野夏生のレビュー一覧

  • オパールの炎

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    フェミニズム小説、良かった!
    かなり面白かったが、読み終わった後の謝辞からほとんど実話と分かり驚愕した。実在の榎美沙子さんも本と同じく失敗して家庭に押し込められたとのこと。ものすごく悲しい。こういう先人たちの闘いと無念を無駄にしてはいけない。
    (念願の女性総理も女性の権利向上など興味なく、家父長制に囚われており男性達の傀儡のようにしか見えない。現代もほとんど進歩していないのか……)

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    2026年03月30日
  • グロテスク 下

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    各々の語りや、日記や手記で構成され、無駄に厚みが増していく恐さ。
    どうしてここまで滑稽に書き切るのか。
    人の「こう在りたい」を否定し続ける内容と、細部まで振り返る緻密さにもグロテスクを感じさせる。

    人間、どこかに折り合いをつけて生きなければならない。

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    2026年03月30日
  • グロテスク 上

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    モデルがあったとは。それが一番のどんでん返しでした。
    なかなか入り込めず、感情移入ができない女の独特な人間関係と思考。
    東電OL殺人事件をモチーフに、エリート女性たちの転落を作者が書き上げた作品。

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    2026年03月30日
  • ダークネス

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    前作から二十数年。
    あのミロが子どもを産むなんて想像もできないことでした。ましてその子が二十歳になるなんて…。
    ミロの生き様を見届けるように一気に読み終えました。
    愛情も変質するから常に配慮が必要。親と子の関係。しがらみ…。まあなんとも壮絶な物語でした。

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    2026年03月29日
  • インドラネット

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    ネタバレ

    久々に一気読みしてしまった小説。
    卑屈でダメ人間の主人公、八目晃が、高校時代の親友だった空知、その姉妹の橙子や藍を探すためにカンボジアに初めて1人旅する話。

    全く信用できない安井や三輪といった人物から、三兄弟の探索のために安易に金を受け取る行動、明らかに怪しい吉見やその宿泊先のニッチェさんたちや鈴木、木村といった登場人物たちとの交流。なぜこうも大事なことを考えずに判断力がなくて情けないんだろう、と何度も思った。こんな魅力がなくてダサい主人公の本は久しぶり。とはいえ命懸けの経験の中で旅の中でだんだんと逞しくなっていくし、人を信じてはいけないことも学んでいく。
    また、日本人ではなく実はカンボジア

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    2026年03月23日
  • 真珠とダイヤモンド(下)【毎日文庫】

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    バブル期の証券会社や株という決して単純ではない題材をわかりやすく、疾走感あるタッチで描いている。ドラマを見ているかのように想像しやすかったし、とにかくエンタメを求めている方にお勧めしたい作品。

    特に下巻で転落していくさまはかなり心にはくるが、登場人物が完全に良人でも悪人でもないというところがこの作品のミソだと思う。

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    2026年03月23日
  • 真珠とダイヤモンド 下

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    表紙の女の人のとタイトルなるほど!
    上巻から結末はうすうす… でもエピローグまで読むとなんとも言えん寂しい気持ちになりました。。
    でも上下巻あっとゆうまに読んでしまえるすごいスピード感で面白かった!

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    2026年03月19日
  • ファイアボール・ブルース

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    「女子プロレスの小説なんて…」初めはそう思った。
    人に勧められて手にした本だった。しかし、次第に物語にのめり込んでいく自分がいた。
    緻密な取材に基づく、男性作家の格闘小説にも見劣りしない臨場感と、その中に巧妙に仕込まれたミステリー。
    やはり桐野夏生さんの作品は読んでいて心地よい。
    僕は作中に音楽のタイトルやアーティスト名が出てくる小説が好きだ。
    なぜならスマホを使ってその曲を検索し、音源をBGMにその作品の世界にどっぷりと浸れるから…。
    村上春樹の作品がそうである様に。
    「ファイアボールブルース」
    続編があることを知った。

    to be continued ですね。

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    2026年03月18日
  • 路上のX

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    飲食店を経営する両親の元で育った真由は、
    両親の都合で親戚の家に預けられ、居場所がない。

    “育ちの良い”真由が路上生活に出ていくとき、
    あまりの文化の違いに翻弄されていく。

    また路上生活の文化圏で暮らしていた側にも
    変化が起こっていく。

    総じて大人たちがあまりに“それぞれの常識”に生きていてだれも頼りにならないことが印象に残った。
    社会の中のどこかに居場所を持つ大人たちの言葉が、事態に直面している子どもたちにとっては、ただただ空虚だった。

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    2026年03月16日
  • 新装版 顔に降りかかる雨

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    ネタバレ

    一時桐野夏生にはまっていた頃があり、今はあまりかなぁと思いつつ、新作のダークネスを読んだ。その第一弾。あまりに年月が経ちすぎてすっかりミロの詳細を忘れていたので、読み直し。
    レビューに書いていらした方と同じ。
    すっかり忘れていたので、新鮮。NTTの104の電話番号案内!とか懐かしい。
    友達を失う辛さ、とりわけミロは夫も亡くなってるし、肉親も遠方に住む父だけだし。
    昔読んだ時は、多分 そこのあたりは気に留まらなかったと思う。
    第二弾も読んでみるつもり。

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    2026年03月15日
  • 新装版 ローズガーデン

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    村野ミロシリーズ3作目。ミロやトモさんにまた会えたのが嬉しい。
    亡き夫視点の『ローズガーデン』では前2作では見えなかったミロの一面が見れる。他の3作はミロが探偵として請け負う3つの事件。
    桐野作品の人間は弱さや業をとても魅力的に描かれていて好きです。ミロ自身が自立している強い女かと思えば弱い部分もちゃんと描かれているのがいいです。

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    2026年03月14日
  • グロテスク 上

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    東電OL殺人事件をモデルにした小説。
    元の事件はエリート高給取りで一億円貯金もある被害者が、異状な程の安値で売春するという謎に包まれている未解決事件です。
    桐野先生の想像力・創造力の前では、まるで最悪の結末までの蟻地獄に吸い込まれるかのようにストーリー展開されていきます。
    実際の事件とは無関係のフィクションであり、謎解きではありません。

    個性的な登場人物の表面上は美しくとも一皮剥けばグロテスクな本性が顔を覗かせます。
    和恵の誰にも真似できない自分への執念は見ものです。

    主人公に固有名詞をつけないのは、ユリコの姉ということを印象づけるためでしょうか。
    社会的立場やハーフなど属性でしか自分の居

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    2026年03月09日
  • 新装版 天使に見捨てられた夜

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    30年以上続いている「村野ミロシリーズ」第2巻。
    主人公の村野ミロは、夫の自死による喪失感から広告代理店の勤務を辞め、父親が探偵事務所として使っていた歌舞伎町の片隅で、一人ひっそりと暮らしていたのがシリーズの始まりだった。
    ミロは常に金欠気味で、依頼された探偵業は何でも請け負わなけらばならないのが実情だった。

    今回の依頼者の渡辺房江は、AV女優のレイプ被害を訴え、弱い立場の女性の実態を世に知らしめる運動をしている人物だ。
    レイプの被害者として一色リナを探し出し、運動のシンボリックな存在としたいと云う意向を渡邊は抱いていた。
    渡辺の活動を何故か熱心に支援するセレブの料理研究家八田牧子の存在も謎

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    2026年03月09日
  • 真珠とダイヤモンド(下)【毎日文庫】

    購入済み

    一番の悪を描かず、、

    小説としてとても読み応えがありました。文章が上手いのであっという間に読破できます。上巻はパーフェクトでした。ですが下巻では最後まで追及せずに途中で逃げた感が強かったです。グロテスクな描写が全くないのでそこはとてもありがたかったのですが、悪の中の悪が暴⚪︎⚪︎止まりになっていることに違和感を感じました。利権に群がる一番の人種は政財界なのでは?っと正直思っています。

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    2026年03月04日
  • ハピネス

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    ママ友たちとの関係性から、人間の汚い感情が浮き彫りにされていく。自分はまともな生活をしているのだと思われたい、虚栄心。
    しかし、現状はひどい。あらゆる人間関係がうまくいっていないと感じる。

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    2026年03月03日
  • デンジャラス

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    谷崎潤一郎に詳しくなくても楽しめました。
    谷崎の細雪は雅な姉妹愛のイメージが強いですが、対して桐野先生は『女の世界はそんなに美しいばかりじゃねえよ!』とアンチテーゼで書き上げたのかなと。
    寵愛争いで妬み嫉みがギャンギャンに詰め込まれていてもはや笑えます。まさにデンジャラス。

    INやナニカアルに続いて小説家モデルの作品で桐野先生らしい作品だと思います。
    一章の最序盤は家族構成や関係性等の状況説明が多めで苦行です。そこからは面白くて夢中で読みました。

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    2026年03月01日
  • 燕は戻ってこない

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    ネタバレ

    重めのテーマと内容のため、胸糞で終わるのかと思ってたら、なんて爽快なラスト!ページを捲る手が止まらなかった。

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    2026年02月26日
  • 真珠とダイヤモンド(下)【毎日文庫】

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    「運がどこまで保つか、
     あんたが見届けてやんなさい」
    狂い出す若者たちの運命。バブルとは何だったのか?
    欲、たぎる地で迎える圧巻のクライマックス
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    下巻では、
    佳那と望月、水矢子が
    東京に出てきてからが描かれています。

    そしてバブルが弾ける。

    本当にこんな感じだったんでしょうか。。。
    途中から、これはホラーか?というぐらい、
    怖かったです。苦笑

    いや〜、すごかったです。
    連休に読んで良かったです。
    余韻がすごくてちょっと引きずりました。苦笑

    全く株

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    2026年02月23日
  • 真珠とダイヤモンド(上)【毎日文庫】

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    バブルに呑まれた女たちの
    “青春残酷物語”
    実態なき熱狂の裏側を抉る傑作長編!
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    この作品、ハードカバーの装丁が綺麗で。
    ずっと気になっていたのですが、
    書店に行くと文庫が!

    イラストは変わっておらず、
    テーマがバブル期。
    全く縁遠いテーマだったので、
    読めるかなあ…と思いながら購入しました。

    そしてこの三連休で読んでみようと。

    1986年に福岡で証券会社に入社した男女。
    主要人物はこの新卒入社した男女です。

    高卒で入社して貯金して大学受験を目指す水

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    2026年02月23日
  • オパールの炎

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    ピル解禁同盟 塙玲衣子についての取材をまとめた一冊。
    女性解放運動の名のもと、不倫夫の立場を陥れる行動を取ったり、選挙活動をしたりと行動に一貫性の無い塙玲衣子に共感は出来ないけど、結局世の中は男社会で、裏社会に繋がると怖い思いをするという…
    総理大臣が女性になった今、女性解放運動は進んでいるのでしょう。

    備忘録・オパールは宝石の中で唯一水が入っていて、乾燥すると濁ったり割れたりするのだとか。

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    2026年02月18日