桐野夏生のレビュー一覧

  • 路上のX

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    自分では到底分かることのない若者の現実を知った感じ。一部に過ぎないのだろうけど。
    ただ、この物語の行く末は?
    この3人の女性の行く末が知りたくなった。

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    2023年10月02日
  • ダーク(下)

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     破滅的な展開。あれだけいがみあったのに、最後は「過去の事」として傷を持ちながらも次の段階を生きていく。
     韓国の街並みや光州事件のとても詳細な描写があって、桐野夏生さんの守備範囲の広さを感じた。

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    2023年09月28日
  • 路上のX

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    凄まじい…。最近ではトー横キッズと呼ばれる非行少年少女が現れる世の中になってるが、その実情をしっかりと落とし込んだ作品となってました。
    大人に振り回されて、行き場の失くした子供たちが何とか自力で生きようと必死にもがく姿に、心を抉られる気持ちになりました。
    ラストもそこで終わるのかあ…真由頑張るんやでえ…って応援したくなりました。

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    2023年09月27日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    松任谷由実さんの楽曲をテーマに各作家さんが書いた短編集。
    個人的には「春よ、来い」が一番好きだった。3人の視点から描かれるストーリーで、一見全く設定のない3人がどう関わってくるのか楽しかったし、ちょっとファンタジー的要素もあって(読んだ人にはわかる「あれ」)、なんだかあったかい作品で素敵だった。そして、ちゃんとユーミンのことが書かれてた。

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    2023年09月20日
  • 真珠とダイヤモンド 上

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    バブル期の、すごい熱量。あの頃を知る人間としては、ワクワクして読んでいます。社内のタバコや電話、タクシー待ちなどなど、細かな描写が更にバブルの風景の色を濃くしてくれています。下巻が楽しみ。

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    2023年09月18日
  • もっと悪い妻

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    ネタバレ

    他の方と同じ感想。桐野夏生節は弱め。短編集なのでサクサク読めるけど、ドスっと重い読後感はなく、あっさり目。好きだった章は2つありました。

    ・残念
    結婚相手を間違ったと考えている妻。義理の両親との二世帯住宅に不満たらたら。昔、自分に気を寄せていた(と考えている)男が海外出向から帰国したと聞いて…。そのあとが知りたくなる。

    ・もっと悪い妻
    冒頭に収録されている「悪い妻」より、こっちのほうがしっかり、悪い妻だなー。大学時代の元カレと、仕事をきっかけに焼け木杭に火がつき、あれよあれよと不倫を謳歌している妻。子供もいて、夫はその不倫に異議は唱えるものの、不倫相手との逢瀬から帰ってきて二日酔いになって

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    2023年09月16日
  • 水の眠り 灰の夢

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    トップ屋が主人公の作品は初めてだったのと、舞台が1960年代だったので、自分が全く知らない世界に入ったみたいでした。四十円のラーメンには驚きました。また、深夜喫茶というものを初めて知りました。物語の最初から最後まで、遠い昔の日本へタイムスリップしているような気分で楽しかったです。

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    2023年09月15日
  • もっと悪い妻

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    厚けりゃいいってもんでもないんだけど、まず本の薄さに驚きました。
    そして内容も薄かったです。
    濃い味ばかり食べていると薄味の良さが分からなくなる、そんなかんじ?
    ファンなので、良いものであったと思いたい、が、ニコにはその良さが
    伝わらなかった。

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    2023年09月13日
  • 優しいおとな

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    渋谷で野宿者として生活する少年イオン。
    NGOのモガミという大人がイオンを助けたいと近寄ってくるが、イオンは逃げる。
    そして闇で暮らす地下の集団に行き着く。
    イオンが暮らす日々は危険と隣り合わせで、読んでいて苦しくなった。
    そしてイオンの幼少期の真実。
    こんな世界が現実になったら…と思うと怖い。

    2023.9.3

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    2023年09月03日
  • ハピネス

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    3
    こーゆー感情になる事、私もあります
    人と比較したり、羨ましがったり、イケてるグループに入って勘違いしたり、でも自分は自分
    自分を好きになって考えて強くなっていかなければいけない
    一人で生きてはいけないけど、「自分」をしっかり持つ事は大事
    幸せの基準なんて人それぞれ違うし、正直何を抱えてるかなんて全部はわからない

    最終的に決めるのは自分 もっと自分を大切にしていきたい
    みんな、少しでもあるような気持ちなど描かれているなと思う

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    2023年08月29日
  • ロンリネス

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    ハピネスからのロンリネス。
    タワマンママとタワマンパパのW不倫小説。

    単身赴任から帰国した夫との仲を修復した妻が、ハピネスで子供シャベルを落とした階下の男との強引な不倫設定。後付け感は否めない。それでもテンポ良い展開で、ありえない設定と思いつつも読み進めてしまう。さすが桐野夏生先生。

    破滅に向かうことはわかっていても突き進む、止めるのかと思っても止められない不倫。こいつら、今回不倫止めてもまたやるんだろうな、と思わせてくれる。
    不倫はダメと教えてくれている気もする。
    関根勤先生の意見も聞いてみたい。

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    2023年08月23日
  • 夜の谷を行く

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    昭和の半ば1970年代にもとんでもない事件がいろいろあった。「連合赤軍のリンチ殺人」もそう。「永田洋子」という氏名は忘れられない。この小説はその事件に参加してしまった女性のその後の人生を虚実まじえて描いている。

    主人公西田啓子は前期高齢者の仲間入りが間近、事件の秘密を抱え、出所後目立たないように生きていたのに2011年2月「永田洋子」が獄死したことによって、昔かかわった仲間にも居場所を知られてしまい、フリーライターの取材を受けないかと迫られる。それは断るのだが身内にもさざ波が立ち、決別したかった過去がよみがえる。結末はあっけにとられるが、あり得ると思わせる・・・。

    「革マル派」「赤軍派」の

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    2023年08月21日
  • ハピネス

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    ハピネス=幸福

    タワマン怖いよー。怖いよー。
    マンションの中の世界に支配されて生活してたら窒息しちゃうよ。。。家=ホッとできる場所。でありたいのに、そう出来ないなら私は住みたく無いかなー。景色とかは良さそうだけど^_^

    読んでるうちにそうゆう世界の中ではみ出さない様にしようと頑張る有紗。次は失敗したく無いと頑張る有紗を応援したくなった。この先有紗に良い生活が待っている事を願って。。。

    続編ロンリネスも読んでみようかな。

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    2023年08月03日
  • 錆びる心

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    6の短編集。

    初っ端から驚きの話でした。
    これは相手が知り合いだからなのか
    普通だったからなのか。

    どれもこれも、普通に始まっているのに
    妙な方向へねじ曲がって着地するので
    不思議になってしまいます。

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    2023年07月26日
  • 柔らかな頬 下

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    かつて故郷を捨て、今は取引先の男性と不倫の関係を続けている女性を襲った娘の失踪事件を軸に、人間の持つ業を描いた作品。
    正直、真っ当な倫理観や理想論を持って読むと、まったく登場人物たちを好きになれないのだけれど、時にマンガ的でもある彼女らの振る舞い・心情は、どこか自分の心の片隅に潜む欠片のようにも思えて、憎めない。序盤に描かれる石山とのひりつくような生、そして後半の内海との冷え入るような死。途中回り道に思えるようなところもカスミ達の心の振れを描くのに必要だったように思う。
    その長い旅路の果てにカスミが下した結論は理解もできるし、共感というか自分もその気持ちを共有できる境地になっていたのだけれど、

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    2023年07月19日
  • 柔らかな頬 上

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    かつて故郷を捨て、今は取引先の男性と不倫の関係を続けている女性を襲った娘の失踪事件を軸に、人間の持つ業を描いた作品。
    正直、真っ当な倫理観や理想論を持って読むと、まったく登場人物たちを好きになれないのだけれど、時にマンガ的でもある彼女らの振る舞い・心情は、どこか自分の心の片隅に潜む欠片のようにも思えて、憎めない。序盤に描かれる石山とのひりつくような生、そして後半の内海との冷え入るような死。途中回り道に思えるようなところもカスミの心の振れを描くのに必要だったように思う。
    その長い旅路の果てにカスミが下した結論は理解もできるし、共感というか自分もその気持ちを共有できる境地になっていたのだけれど、で

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    2023年07月19日
  • ハピネス

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    ただ単純にかわいそうな人はほとんどいなくて、かわいそうな人をどんどん追い込むようなストーリーが苦手な私には良かった。
    けど、高層マンションにはほんと住みたくないとあらためて思った。
    分厚いけど一気読みでした。

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    2023年07月12日
  • 錆びる心

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    サクッと読める短編集。
    一番おもしろかったのはジェイソン。
    アルコールの破壊力は侮れないと思いました。

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    2023年06月23日
  • ハピネス

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    最近桐野夏生さんの本を漁り出しつついます。

    絶対無理だなと思うタワマンママ友の世界が知れて面白いがママ友のやりとり読んでて疲れてきました。。にしても世界が狭い!
    とりあえず最後はハッピーエンドになっていますが、続きであるロンリネスも近々読んでみようと思います。

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    2023年06月22日
  • 柔らかな頬 上

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    人物のいろいろな面を描かれていて、ストーリーの奥行きの厚さを感じます。
    桐野夏生さん好きの贔屓目でしょうか。
    下巻が楽しみです。

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    2023年06月18日