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  • 大将とわたし
    値引きあり
    -
    「守れ、墳墓の地」を旗印に、住民の先頭に立った〈大将〉は、暴には暴、法には法で、権力の横暴と闘い抜いた……。熊本〈蜂の巣砦〉を拠点に、10余年にわたるダム反対闘争を展開した老主人公の、痛憤と痛快な闘い振りを描いた、記念碑的作品。ほかに、組合長選挙を諷刺した「△」、単行本未収録の「その箱はなぜ黒いのか」を併録。
  • タイ様式
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    4.0
    ひたすら歩く、見る、触る。オモシロ大国・タイの真実。タイのことなら前川に訊け! ――バンコクの喧噪に身を包み、ひたすら見て、聞いて、触れた、タイの日常。料理の辛い・すっぱい・甘い、ポケット付きブラジャーの謎、オートバイとミニスカート、トイレットペーパーの使い方、オカマの生態、看板と外国人料金、尻の洗い方、理想の住まい、大渋滞、そしてタイ人気質とは……。怒濤の好奇心でせまる「タイ様式(スタイル)」の真実!! 比類なきタイ雑学読本。<『バンコクの容姿』改題作品>
  • 颱風とざくろ(上)
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    -
    1~2巻298~550円 (税込)
    葬儀屋の娘・英子と産婦人科病院長の息子・一雄は、家族ぐるみの交際をもち、家族同士で、男女関係について赤裸々な意見を交換しあうほどの、幸福な日々を送っていた。ところが、一雄が冬山の雪崩で遭難するという突然の不幸が、英子の身にふりかかった……。健康なエロティシズムとユーモアにより、新鮮な人間像を描いた巨匠の傑作長編。〈上巻〉
  • 太陽と砂
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    5.0
    アフリカの砂漠に展開する青春の野望――親友でありながら、前島は能楽に伝統美を確かめ、沢木はアフリカ砂漠改造工事の技師として地球の未来をみつめる、対照的な生き方を選んだ。その二人を同時に愛して、苦悩する加代子。彼らにしのび寄る悲劇的結末は、また新しい時代への予兆でもあった……。壮大な着想で近未来を見通し、総理府主催「二十一世紀の日本」懸賞に当選した野心作。
  • 太陽はいつも雲の上に 私たちを支えた言葉
    値引きあり
    -
    名言、格言、諺などには、先人の深い知恵や鋭い洞察がこめられている。悩み多い人生の岐路に立ったとき、それが思いがけず私たちを支えてくれる。たくさんの言葉を知っていることは、数多くの教師や友人を持っているのに似ている。――三浦夫妻が、心に残る言葉の数々を紹介しながら、それにまつわる回想、感慨、自戒などを、心をこめて綴る。
  • 太陽はまた昇る 公爵近衛文麿 (上)
    値引きあり
    -
    公爵・近衛文麿は、昭和15年7月に組閣の大命をうけ、第二次近衛内閣を組織した。陸相は東条英機、外相は松岡洋右であった。この時から、近衛文麿の悲劇が始まる。三国軍事同盟の締結で大陸戦線は膠着し、日米交渉は暗礁にのりあげ、近衛はグルー大使と会見する。それは近衛個人の悲劇にとどまらず、日本の悲劇に他ならない。日本近代史における近衛の演じた役割はあまりにも大きかった……。この「太陽はまた昇る」は、戦争か平和かの岐路に立って悩む近衛を中心にして、しだいに軍閥の掌中におどらされてゆく日本の姿――第二次大戦を軸とした日本の近代史――を描いた、上下2巻の長編歴史小説である。
  • 斃れし者に水を
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    3.5
    ダイイング・メッセージは「嘘の匂い」ーーマンション建設反対運動に揺れる高級住宅地で、自治会長が殺された。不倫相手の嘘から、彼と事件との関わりに疑念を抱いた真澄は、独自の調査を開始する。同じ頃、隣町の病院で、糖尿病の入院患者が「嘘の匂い」という言葉を残して、謎の死を遂げた。2つの死をつなぐ驚愕の真相とは!? 傑作長編ミステリー。
  • 高山本線殺人事件
    値引きあり
    -
    刑事の父が事故死した。謎の美女と一緒に。警視庁捜査一課・十津川班の西本刑事の父親が、下呂・高山間で交通事故死した。同乗していた見知らぬ女性と一緒に。現場の状況に疑念を抱いた西本は、死の真相を求めて独自に動き出す。さらに高山の朝市で東京のOLが刺され「特急ひだ」車内でも……。難航する捜査の中、十津川警部は事件の謎に迫れるか? (講談社文庫)
  • 竹久夢二 殺人の記
    値引きあり
    2.5
    美人画が招く悲劇 十津川、苦渋の決断。射殺されたのは東京駅構内にいたミス岡山だった。事件の鍵は被害者が発見した「竹久夢二のスケッチブック」に? “日本のエーゲ海”の再開発問題に揺れる地元では、夢二ファンの男が撲殺死体となって見つかった。美人画が招きよせてしまった哀しい事件。真相に迫った十津川に突きつけられる苦渋の選択とは。(講談社文庫)
  • 黄昏のカーニバル
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    4.0
    読んで思わずニヤリ、じわーっと面白い7編。タイムマシンに記憶喪失、唯我論……斬新で楽しいアイディアがいっぱい! ――動くものは何もない。東京にあるのは白い死と、虚しく時を遡(さかのぼ)るテレビ番組の喧騒だけ。命だけ破壊する中性子爆弾で死に絶えた人間に代わり、コンピューター自らが意志をもって動き出した……。文明の終焉をペーソス漂わせて描く表題作のほか、「唯我独存」「21人いる!」など、パスティーシュの名手が贈る、珠玉のアイディア7編。
  • 闘った人びと ベトナム戦争を過ぎて
    値引きあり
    -
    長い戦争を闘い抜いた人びとの想像を絶する体験。渾身の力作レポート。写真家の魂がベトナム戦争の真の姿に迫る! ――超大国アメリカを倒した、アジアの小国のふしぎな力とは? ベトナム戦争の真実を求めて、気鋭のフォトジャーナリストが初めてとらえた沈黙せる民の衝撃の証言。暮しの中で知恵を絞りながら長い戦争を闘い抜いた人びと、その体験を初めて肉声としてとらえた衝撃のレポート。 ◎「ベトナムの人口約五千万人のうち、ほとんどの民衆があの戦争を各々の立場で闘った。(中略)そういう一人一人の強い意思と知恵の結晶が超大国の近代兵器をしのいだのである」<本書より>
  • 正しい団塊の世代白書
    値引きあり
    3.0
    懐しの昭和30~40年代。戦後日本の思春期時代にちょうど青春だった僕たち。すべてが躍動していたし、いつだって感動していた。もう二度と僕たちのビートルズや長嶋茂雄は現れないけれど、こんな素敵な人達がいたことは伝えておきたいんだ。そう、町っ子高田文夫の戦後芸能スポーツ文化グラフィティ!!
  • たった一人からの発想 証明の原型
    値引きあり
    -
    自分自身の生き方を最終的に決定できるのは、自分一人しかいない! 鉄の信念をもって自ら脱サラを成功させた作家が、これまでの処世を省みて、多くのサラリーマンにエールとアドバイスを贈る。文壇の鬼才が劇的な生き方革命を発見するまでの苦難の道程は、不況下に生きる現代人に力強い励ましの金言となろう。脱サラ作家・森村誠一が説く人生の勝利者とは? サクセス人生へのアドバイス!
  • 立ってみなさい
    値引きあり
    -
    独自の語りと、骨太いタッチで民話文学を創造した、斎藤隆介の短編童話集。処女童話集『ベロ出しチョンマ』につづいて、書きつがれた第2童話集で、民話を再話した代表作の「立ってみなさい」など、昔ばなし13編と、民族のこころとたたかう人びとを描いた「ショーンのネズミ」など、新しい話15編を収録。
  • 他人の血
    値引きあり
    4.0
    袋を足に鎌首もたげて、勝手に歩き出したイチモツは女の股間にもぐりこむ。驚愕と喜悦にうちふるえる女。オレの背筋を電流がはしる――口、指、へそ、足など肉体の一部が自在に変化して、主人公の秘めた熱い願いをかなえてくれるのだが……。奇想天外な発想と、巧みな語り口で展開する、セクシャル・ブラック・ユーモア。文句なく笑わせる傑作10編。
  • 狸小路の花嫁
    値引きあり
    -
    国産車を愛するタクシー運転手の庄太は、友人の天才エンジニアー・キイスケ君の妹がマダムを務める新橋駅前・狸小路の中のバー「腹つづみ」の常連である。深夜、酔い潰れた老人を乗せたら、それは常連仲間の通称「閣下」であった。閣下の正体は、自動車会社の元社長で、キイスケ君につくらせるため、新型車の設計図を持っていたが……。誇りをかけて始まった日本縦走ロードレースと、並走してゆく恋のレース。その勝利の行方は? ユーモアとペーソスあふれる傑作長編。
  • 旅猫三昧
    値引きあり
    3.5
    台湾で見た鼻を隠す猫、ロンドンのポケット猫、ギリシャはミコノス島ののんびり猫……。私の旅は、猫に会う旅です。猫っ旅の間には、ドッグ・レースに当たりまくったり、空港の麻薬探知犬に怪しまれたり、いろんなことがあります。でも、いちばん心がときめき、もだえるのは、猫たちとの出会い。好評『旅猫』第2弾! 美しい写真が満載!!
  • 食べるが勝ち!
    値引きあり
    3.0
    何を食べるかじゃない! どこで食べるかだ! ――ラマダン(断食月)に訪れたシリア。食べない案内人に気兼ねしながらも、美味しかった「アラブ料理」。標高5000メートル、世界一高い高原で呼吸した「酸素」。毎日食べたいほど大好きな「マンジョーカ芋の唐揚げ」は、パラグアイの思い出。アイスランドの「苔」、インドの「危険な美味」など、世界の気になる味を「いただきまーす!」
  • 魂を彫る 鑿に賭けた大仏師父子の「心の王国」
    値引きあり
    -
    人々が自然に合掌し、祈りたくなるような仏像は、彫刻であって彫刻以上のものである。そして、それを作る仏師とは……。現代の運慶・快慶と称される大仏師父子、松久朋琳・宗琳父子の人生を追い、その凄まじいばかりの修羅の生涯、父子の葛藤を通して見えてくる日本人の魂に迫る、迫力のノンフィクション!
  • 単身赴任
    値引きあり
    -
    金銭に細かく、けちで厚顔な徹底した仕事第一主義のビジネスマン。そんな上司の人間味と悲哀を部下の好意の目でとらえた表題作。偏執的なパトロンの籠から翔びたとうとするバーのマダムの重い人生を描いた「三宅坂渋滞」。ほかに、「時雨るゝや」「逃げの平賀」など、男と女の出会いと別れの人生を、著者独特の息づかいの中に描く、全9編を収めた絶妙の傑作短編集。
  • 大滑空
    値引きあり
    -
    自由の翼、われにあり……。一人ソアリングを楽しんでいた私のグライダーの無線機に、突然、他機から異様な声……。私は必死に相手機をリモートコントロールして、無事着地させたが、機内には男の死体が! 大空の中で発生した不可解きわまる殺人事件を描いた「大滑空」など、佐野ミステリーの傑作6編を収録。
  • 第三の火
    値引きあり
    -
    滝村くみ子は、青森行きのみちのく号から水戸駅に降り立ち、東海村へと向かうが……。北海道初の女性作家、『もめん随筆』を書いた女性随筆家による傑作。
  • だから家に呼びたくなる 松田流「おもてなし術」
    値引きあり
    3.0
    こんなに簡単だった! ホームパーティの極意。お洒落な「おもてなし」のコツを豊富なカラーイラストで全公開! ――料理はもちろん、テーブル・コーディネートのほか、食器収納、さらには面倒な後片づけの工夫まで、自宅でできる「おもてなし」のアイデアが、こんなにあった。高級レストランや一流料亭にも負けないような、お客様に喜ばれる「心配り」を、やさしく丁寧に紹介していく。今すぐに自分の家に人を呼びたくなる、必携の一冊。
  • だから、僕は学校へ行く!
    値引きあり
    3.8
    「僕は恵まれていた。だからこそ、今度は僕自身が、社会のために、子どもたちのために、その力を還元していく番なのではないだろうか」。ベストセラー『五体不満足』の著者が、教育委員会の非常勤職員として子どもと向き合い、やがて教師となるまでの胸の内を綴る。学校と教育に関わるすべての人の必読書。
  • 抱きしめる、東京 町とわたし
    値引きあり
    -
    新しくて古い町・東京で学び、働き、子育てもしてきた。タウン誌「谷根千(やねせん)」を十数年続けてきた筆者は40年近く生きてきた東京を愛してやまない。東京五輪、東大落城、都電消滅、地上げの嵐……それでも負けずにがんばっている路地裏の人々の哀歓を限りなく優しい筆で綴った、抱きしめたいほどの東京日記。
  • 伊達騒動殺人事件
    値引きあり
    -
    三陸海岸で謎の死をとげた須藤健介は、伊達騒動にかかわった伊達兵部のことを調べていたという。夫の死に事件の匂いを確信した妻の恭子は、義弟の協力を得て、夫の研究の足跡をたどる。そして夫が死ぬ前に、伊達兵部の子孫とされる家で、古文書を見たことを知る。その古文書に示された秘密は? 歴史の謎に挑んだ、壮大なミステリー長編。
  • 二重の危険 告発弁護士シリーズ
    値引きあり
    3.0
    天橋立を望む一軒家で、血の惨劇。目撃者の証言で、夫を刺した妻が起訴された。だが、肝心の目撃者は絞殺され、容疑者も否認を続ける。手がかりは、飼い犬の毛と「ハンニンハオマエダ」と叫ぶオウム。予想外の展開に、苦境に立った「怒れる弁護士」猪狩文助が出した奥の手「二重の危険(ダブルジェパディ)」の法理とは?
  • ダブルハッピネス
    値引きあり
    3.8
    体は「女」だけれど心は「男」の性同一性障害。辛さ、悲しみは2倍、でも2倍楽しいフミノの青春ストーリー。文野はいまどき珍しいぐらいかっこいい。(一青窈)常に“女体の着ぐるみ”を身に付けているかのような違和感を抱く日々。心と体の性の不一致に苦悩する「性同一性障害」を抱えながらも、フェンシングに打ち込み、仲間や家族、愛する人たちとの理解を育んできた著者。真剣に悩み、真剣に楽しんできた“フミノくん”の直球自伝エッセイ。文庫版の書下ろし収録。
  • 誰の上にも青空はある
    値引きあり
    4.5
    1巻298円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「頑張るんじゃない。楽しむんだ」……35万部の人気写真家HABUが贈る、新たな自分と出会うための写真と言葉――単調で平凡な毎日に埋もれ、夢やみずみずしい気持ちをおろそかにするのではなく、そこに自分なりの幸せを見つけるためには、どうしたらいいのだろう。美しい空の写真に、明日へのヒントとなる短い文章を添えた、ずっと大切にしたい1冊。25年にわたって「空」を撮り続けてきた写真家が贈る、心に響く写真詩集。
  • 断罪
    値引きあり
    -
    異父弟の誠介に熱湯を浴せ、大火傷をおわせて左眼を失明させた、犯人・工藤康男は、自白を翻した。事件当夜のアリバイは完璧にみえたが、検察官の執拗な追いあげで、しだいに切り崩されていく……。孤立無援の犯人を弁護する松野澄江。白熱の息づまる論戦で浮かびあがる、青年の孤独と淫らな母への熱い憎しみを描いた、長編傑作法廷推理。
  • 小さな生命燃え尽きて 少年と脳外科医の記録
    値引きあり
    -
    ある朝、脳外科医の著者は、頭痛を訴える7歳の少年の診断を依頼される。それが、治癒困難な脳腫瘍に冒された少年と主治医の、1年に渡る闘いの始まりであった。克明なカルテをもとに、少年の痛みとの健気な闘いを、両親、兄弟、担任教師、友だちなどの手記も織り混ぜて描く、異色の医学ノンフィクション。心あたたまる人間ドラマ!
  • 小さな花物語
    値引きあり
    3.3
    目にやさしく、口にひびきのよいことばを使って、美しくふしぎな世界をあざやかに描く、立原えりかの短編集。たんぽぽ・ばら・コスモス・ゆきわりそう……四季の花々をテーマに、花のメルヘンが織りなす、素敵なモザイク模様のような「小さな花物語」に、つつましく愛らしい、少年少女のラブストーリー「雪の日のオルゴール」など、4編を加えました。不思議な魅力をたたえた童話集。
  • 小さな部屋・明日泣く
    値引きあり
    4.7
    朽ちかけた貸部屋に我物顔に出入りする猫、鼠、虫たち。いつしか青年は、凄まじい〈部屋〉を自分と同じ細胞をもつ存在と感じ熱愛し始める――没後10年目に発見された色川武大名義の幻の処女作「小さな部屋」、名曲「アイル・クライ・トゥモロウ」そのままの流転の人生を辿る女を陰影深く描く「明日泣く」など12篇。戦後の巷を常に無頼として生きながら、文学への志を性根にすえて書いた色川武大の原質とその変貌を示す精選集。
  • 地下鉄の友
    値引きあり
    3.5
    1~3巻298~660円 (税込)
    満員電車で通勤・通学の皆さん、本当にご苦労さまです。地下鉄やJRに乗って観察・情報収集につとめた結果の100コラム。ある日のあなたのことがかいてあったらごめんなさい!
  • 地下鉄100コラム
    値引きあり
    -
    常識として知っておきたい、通勤電車内のニホン語! 「合ラン」「御主人様」「フラットスリー」から「嗤(わら)う」「雲隠れ」「電波の届かない場所」まで。新語、古語、合成語……街で見つけた笑える言葉、不思議な表現、怖い日本語、絶滅寸前種までを採集した蘊蓄(うんちく)満載の100本コラム。
  • 茅ヶ崎のてっちゃん
    値引きあり
    3.5
    少年てっちゃんが笑わせます、泣かせます! 昭和の時代、家族はこんなに愉快だった。感動ノスタルジー! ――てっちゃんの家は、茅ヶ崎の海岸近くにある、ごくふつうのサラリーマン家庭だ。都内のメーカーに勤める父と、母と兄二人と姉。ふつうじゃないのは、なぜかいつも大勢の客人たちが押しかけてくること。泣き虫てっちゃんの家で巻き起こる、笑いと涙の物語。昭和の時代、家庭はこんなに温かくて、面白かった!
  • 血太郎孤独雲
    値引きあり
    -
    将軍家献上宇治の御茶壺行列にやくざの群が斬り込んだ! 虹壺をねらい黒八、闇兵衛の伊賀者が、盗っ人が躍り、浪人者、莫連女、妖尼が躍る……。公家、茶壺、刺青、やくざを結ぶ因縁とは? 「和麿さま」と瓜二つ、男っぷりの無宿者、血太郎の忍法「流れ雲」が冴える――破天荒! 奇妙な人物が織りなす忍法復讐譚。
  • 縮んだ愛
    値引きあり
    4.0
    障害児学級教員の岡田は、働いていた小学校の卒業生・牧野に出会う。自分が受け持っていた自閉症児サトシを殴った過去を持つ牧野だが、彼につきまとわれて、岡田は毎週彼と酒を飲むことになる。が、ある日牧野は突然暴漢に襲われる。物語にひそむミステリー性も話題になった、第24回野間文芸新人賞受賞作。(講談社文庫)
  • チャンスは三度ある(上)
    値引きあり
    -
    一度は倒産した社長・修一郎、デザイナー志望の美貌の青年・五郎、老フィクサー・相馬、実業家たち、ライバル社の専務、創始者の孫・宏……などの葛藤と、彼らにまつわる多彩な女性たちの存在。廻る糸車のように絡んではほどける人間模様と、ターミナル駅・池袋に繰り広げられるデパート業界の戦い。<上下巻>
  • 中央流沙
    値引きあり
    4.0
    農林省食糧管理局長・岡村福夫は、出張先から突然、本省に呼び戻された。砂糖輸入自由化を目前にしての、原糖割当てにからむ汚職事件が、突発したらしい。業者にとっては、文字通り甘い汁の宝庫に渦まく、疑獄。とそこへ、課長補佐・倉橋の変死の知らせが……。官庁汚職の実態を、下級官僚の屈折した感情と絡めて描く、渾身の力作ミステリー。官庁汚職の謎と悲惨な実態。巨悪の陰で虫けらのごとく抹殺される下級官僚の悲劇!
  • 中年族の反乱
    値引きあり
    -
    幸せな家族を夢みる若者にも、社会の現実は甘くない。だれもが、やがては中年になる。勤める会社の倒産や失業、病気や借金苦、わが子の不良化や暴力問題など、生活の重荷を一身に背負うようになる中高年の男性たちは、この危機にどうするか。人生の破局と転落のドラマを綿密に追った、衝撃のレポート。危機に直面した男たちは、どう決断し、どう乗り越えたのか?
  • 蝶花嬉遊図
    値引きあり
    3.6
    売れっ子脚本家という立場を捨て、おしゃれを捨て、50代の妻子ある男、レオとの恋愛を選んだ33歳のモリ。ただレオがいて、楽しくおしゃべりして、美味しくご飯を食べる。3年続いているそんな生活が「幸福の極限」だった。幸せの絶頂は、永遠に続くのか。人生の本質を教えてくれる、恋愛小説。
  • 超聴覚者 七川小春 真実への潜入
    値引きあり
    3.4
    九歳の時に受けた遺伝子治療によって聴覚が異常に発達した小春は、勤めていたブラック企業の過酷さに耐えきれず辞職した。再就職が困難を極める中、寿命遺伝子治療薬発売を予定する巨大企業の事業部長から、正社員になる条件として発売阻止を目論む子会社への潜入を持ちかけられる。『真実への盗聴』改題。
  • 蝶を編む人
    値引きあり
    -
    ファンタジックな世界に人の心の機微を織り込み、色彩豊かにつづる、心をやさしくつつむ珠玉の愛のメルヘン集。――ホテルの一室にこもって、編み物に熱中するおかしなおばあさん(「蝶を編む人」)、「きっと、しあわせにしてあげる」とジュンにささやいた小さな木(「ささやく木」)など、人の心にひそむさまざまな想いをつづった、立原えりかの愛と幻想の世界。やさしさにあふれる21編のファンタジーを収録した短編集。
  • 塚原卜伝十二番勝負
    値引きあり
    4.0
    剣の極意を求める壮絶な決闘を描き、剣豪小説に新しい息吹をもたらした会心作。剣の聖地・鹿島に生まれ、香取神道流の奥儀を極めて、17歳で武者修行の旅に出る。めざすは、諸流達人の集まる京都だ。一人の若者が古今無双の剣士と称されるまでの名勝負をリアルに描き、謎多き塚原ト伝の実像に迫る、長編力作。
  • 月と詐欺師(上)
    値引きあり
    3.7
    戦前の大阪。瀬戸俊介は、両親を破産させ甘言で妾にした姉まで死に追いやった新興財閥総帥の灘尾儀一郎の殺害を誓う。偶然知り合った町工場主の春日は、自分の裏稼業は詐欺師だと明かす。「殺すな、かたきは取ってやる」。俊介の全財産で雇われた詐欺師たちは灘尾財閥破綻に向け、壮大な詐欺を仕掛け始める!
  • 月と星の首飾り
    値引きあり
    5.0
    南の島を舞台のファンタスチックな愛の物語――2月29日。この日、誕生日をむかえた少女さらの前に、公園で二人のふしぎな人たちが……。南の海にうかぶ「花とみつの島」から来たイカダカズラの夫人と金の羽の若者です。二人に出会ったさらは、人間には見えない世界へと旅立ちます。そして、12歳になったさらを待っていたのは……。ふしぎな南の島を舞台にくりひろげられる、心やさしい愛の冒険物語。
  • 月の輪草子
    値引きあり
    4.0
    崇拝する中宮定子を慰めるため「枕草子」では美しいことばかり描いた。智識と才気で紫式部と反発し合った清少納言も、いまは山の庵でひとり九十を迎える。自分の定命がわからないのも仏の慈悲。心には華やかな宮中での日々が甦える。九十歳の著者が九十歳の清少納言に乗り憑ってのモノローグ。著者畢生の意欲作。
  • 月姫系図
    値引きあり
    -
    極悪非道の金山奉行・大久保石見守長安の配下の忍者・いの字や浪人・兵馬と戦う、正義の剣士・桜井進太郎。信玄の隠し金山をめぐる欲と欲のぶつかり合いと、武田勝頼の妻・月姫の謎とその孫に迫る毒牙。
  • 対馬丸事件 沖縄の悲劇
    値引きあり
    -
    太平洋戦争末期、学童・教師・父兄・病人等1600余名を乗せて、沖縄を逃れ、本土へ向かった学童疎開船・対馬丸は、トカラ列島の一つ、悪石島沖で米潜水艦の魚雷を受けて沈没した。この事実は、長い間、軍の命令で隠されていたが著者は、たくましい想像力によって、船と運命を共にした学童たちと沖縄の悲劇を描く。(講談社文庫)
  • 辻斬り
    値引きあり
    -
    同心だった作之助は主犯を取り逃がし今や無役の貧乏御家人。どこにも本当の居場所はない。恋川春町に出入りしながらいっぱしの戯作者を気取り、かろうじて矜持を保つ日々。ふと芽生えた殺意を抑えきれず、飾り職人を刺してしまう。人を殺める暗い歓びを知った作之助に、追っ手は迫る。これぞ時代暗黒小説。
  • 坪田譲治童話集 かっぱとドンコツ
    値引きあり
    -
    童話界の長老・坪田譲治が、子供の頃の思い出を綴った、詩情あふれる名品。明治の生活や風習、子供たちの遊び、郷里の自然などが、飄逸な文体で活写されている。明治の父親像を髣髴させる「エヘンの橋」ほか「ドンコツの最期」「学校に住んでいたいたち」「かっぱに出会った話」など17編を収録。サンケイ児童出版文化賞大賞受賞作。
  • 罪を逃れて笑う奴 告発弁護士シリーズ
    値引きあり
    4.0
    猪狩文助、大いに怒る! ――高校教師・香奈江は、担任の生徒・恒夫との結婚を密告され、懲戒免職となる。続いて、恒夫が惨殺され、彼女は夫殺しの容疑者に! ダブル冤罪を晴らすため、老弁護士・猪狩文助が立ち上がる。法廷で繰り出す法医学や最新科学を駆使した弁護術とは? 巧緻を極めた弁舌で、文助は逆転無罪を狙うが……。
  • 詰め腹
    値引きあり
    -
    動乱の中近東から安い石油を輸入する放れ業を演じて、業界をあっといわせ、「世界石油」を一流会社にのしあげた社長・葛原大三の満々たる自信が、今や揺らぎ始めた。腹心の橘専務が裏切ったのだ。しかし彼は、背後に迫るさらに巨大な陰謀の存在をいまだに知らない。経営危機を切り抜けようとアメリカに飛び、米資本の融資を取り決めて帰国したとき、彼を待っていたのは社長退陣の要求だった。湯水の如く政界に撒いた献金の効果も、今は空しい。――著者が足で取材した秘材をもとに、金融資本の悪魔にひとしい裏面を鋭く抉る「詰め腹」他5篇。
  • 釣りキチ旅日記
    値引きあり
    -
    人気まんが家が語る、釣りの楽しさ、あれこれ集。雪深い東北の農村でのカジカやイワナの釣り、太平洋でブルー・マーリンを相手の豪快なトローリング、アラスカのサーモン・ダービーなど、釣り好きのキミのハートを把えずにおかない、刺激的話題が満載の本。詩情あふれるイラストも、読者のハートを間違いなく直撃! 「釣りキチ三平、それはボクの少年時代です」と語る著者が熱っぽく展開する、大自然の中でのスポーツ・フィッシング讃歌。
  • 鶴亀横丁の風来坊
    値引きあり
    4.0
    浅草の外れにある、気のいい商売人が集まる貧乏長屋。今宵もいささか面倒な揉め事が――鳥羽亮、待望の人情物新シリーズ登場!
  • 鉄火奉行
    値引きあり
    -
    現将軍派の頭領、老中・水野越前は、大御所派に属する遠山左衛門尉を失脚させ、自派の鳥居忠耀を奉行職に就かせようと画策し、兇悪五人組の召捕りに、ひと月の日限を切った。しかし、金さん自ら張込む陣頭指揮、町方躍起の探索にもかかわらず、連日市中を荒し回る傍若無人ぶりに、就任当時は江戸市民に人気のよかった金さんにも、「あんまり当てにならねえな」と、非難の声が起こり出した。窮地に立つ金さん! そして、仲秋8月15日、深川八幡祭りの夜、意外な事件が突発した。御家人くずれの馬場陣十郎に行手を阻まれた遊人風の男を見て、笠井小平太は思わず叫んだ。「あっ、親玉が危い!」……。
  • 鉄筋の畜舎
    値引きあり
    -
    デパート「赤看板」の社長・保科商平のお抱え運転手・竹場正吉は、保科の息子たちのひきおこした轢き逃げ事件の身代り犯として服役中、獄死した。復讐に燃える竹場のひとり息子・栄一は、被害者の父・直川と謀り、保科一族の抹殺計画を実行に移す。復讐のドラマは刻々と進行するが、行く手に意外な陥穽が待っていた!
  • 手づくり夢絵本
    値引きあり
    4.0
    小説にちりばめた、愛らしくかわいい小物類とおいしい料理。田辺聖子の夢がいっぱいのオリジナル版カラー美術館。きれいな物、おいしい物を手づくりで! ――ゆめゆめしい布の袋、お遊び小もの、ヅカ風お好み焼き、遠くへ行きたい弁当など、各分野の第一人者が実作し詳しい作り方を付けた、田辺作品に登場する手芸と料理。小箱、ペーパーレース、貝、箸枕、人形などの、田辺コレクション。すべての項目に、著者の楽しいエッセイを織り込んで贈る、オールカラーのオリジナル文庫。
  • テネシーワルツ
    値引きあり
    3.5
    大スター歌手と異父姉との人生の光と影。時代を鮮やかにとらえた力作。人の幸せとは何かを問うモデル小説――戦後間もないころ、いつも街角に流れていた、甘美なメロディー。その大ヒット曲「テネシーワルツ」を歌ったスター歌手・葉山サチと異父姉・向井とき江。この二人の交錯する人生を織りなす、光と闇のドラマを追いながら、人間にとって、また女にとって幸せとは何かを問いつめる、衝撃の長編モデル小説。
  • てのひらの迷路
    値引きあり
    3.5
    20代の頃の恋愛、作家デビュー、そして母との別れ……。川端康成の『掌の小説』に触発された著者が「ささやくように」書きつづった、美しく、ちいさな24の物語。私小説のような味わいを持つ掌篇のストーリーと切れを楽しみながら、人気作家の素顔を垣間見ることができる、あなたのための特別な1冊。(講談社文庫)
  • 寺町三丁目十一番地
    値引きあり
    -
    仁少年をはじめ、一家16人もの大家族の心意気と、たえまないさざめきの日々、そして、大火被災の受難。昭和10年代に、地方都市で写真館をいとなむ福っつぁん一家をめぐる、日常と波乱の生活記録。児童文学のジャンルに、清新な一石を投じた話題作で、厚生大臣賞およびサンケイ児童出版文化賞の受賞作品。
  • 天の魚 ―続・苦海浄土―
    値引きあり
    3.0
    「苦海浄土」に続き、魂の詩人・石牟礼道子が、生死のあわいにある人々へむけて綴った、現代の鎮魂の記。――豊饒なる不知火海から、天の水と天の魚を奪い生活を破壊し、やがて20数年にわたって人間の命を破壊しさった、世紀の受難というべき水俣公害。ついにチッソと直接交渉を実現、解体する日常との闘いが残された患者漁民の観たものは何か? 「東京の空の美しゅうございました……」は、誰でも望む言葉であって、誰でも云えない言葉になった。80年代の日本の現実、必読の一冊。
  • 天保紅小判
    値引きあり
    -
    長崎の豪商・平戸屋民右衛門は、江戸に7軒の出店を持ち、年に1万両ずつ長崎へ送らせていた。その民右衛門が獄死して5年、出店の一つ、松戸屋の主人・仁右衛門と、蔵にあった預り金35万両が、ある日突然消えてしまった。曰くありげな浪人・阿保八郎は、娘曲芸師・子狐太夫、料亭・青柳の若い女主人・お美津などに巧みに近づきながら、徐々に事件の核心に迫って行くのだった。
  • 出逢った頃の君でいて
    値引きあり
    3.8
    特に取柄もなく、小料理屋を経営する母と二人暮らしのナナ。ナナの父は考古学者で、研究の場・エジプトで死んでいた。短大卒業、就職を目前に、父の愛したエジプトへ旅行した彼女が、そこで出会ったものは……! 普通の女の子・ナナの激しい恋の行方は……! 大人気漫画の原作小説。
  • ディオゲネスは午前三時に笑う
    値引きあり
    5.0
    北陸線の事故で、姉の恋人が死んだ。その時、姉は松江に出張中だったというのだが、どうもオレには解せない。オレはひそかに姉の周辺を洗ってみるが、その矢先、モーテルの密室で男が怪死。この事件も姉とのつながりを連想させて、オレの不安は募るばかりだ。そして、苦心惨憺、ようやくつきとめた事件の真相は……。
  • でかでか人とちびちび人
    値引きあり
    -
    9月のある夜、聞きなれないもの音で目覚めたゆりは、おじさんの船長が小指の先ほどのかわいらしい生きものと話しているのを見て、目を丸くした。すぐに、ゆりも、ちびちび人と仲よしになり、やがて、でかでか人を知る。――豊かな想像力と磨かれた感性とで織りなす、香り高い名品。講談社児童文学新人賞受賞作品。
  • 出口・廃墟の眺め
    値引きあり
    4.0
    過ぎ去った遠い日や心の底深くに、しめやかな触手をのばし、生の根の不思議なゆらめきを鮮かに捉えた、虚無に献げる高貴な酒にも比すべき短篇集。真昼に現れ出た夢魔の如き「出口」、痛ましいまでの思春期の青年の心を描く「手品師」、瓦礫の中に青白い女の裸体が横たわる「廃墟の眺め」など14篇を収録。
  • でりばりぃAge
    値引きあり
    3.8
    夏期講習を抜け出した14歳の真名子は、広い庭のある古びた家が気になって、入り込んでしまう。そこでは青年がひとり静かな時間を過ごしていた。彼と話していくうちに、真名子の悩みが少しずつ明らかになる。友情、家族、進路、誰もが共感する、思春期の苦悩を瑞々しい筆致で描いた講談社児童文学新人賞受賞作。
  • 電気紙芝居殺人事件
    値引きあり
    3.0
    27年前、天才脚本家とうたわれた男が、奇妙な飛び下り自殺をした。当時のテレビ、映画界を知っている老ルポライターが、ひょんなことから、その事件をあらためて追及すると――。二転三転、意外極まる真相劇を、テレビ草創期の実話をふんだんに盛り込みつつ、重層的に描く、卓抜秀逸な異色の傑作長編推理。
  • 伝記 吉川英治
    値引きあり
    -
    「宮本武蔵」「新・平家物語」「私本太平記」をはじめ、数々の国民文学を生み、文化勲章に輝く、文壇の巨星・吉川英治の波瀾に富んだ生涯。苦難の時代に生きてなお尽きせぬ、日本人の豊穣な夢とロマンを描き続けた、人間・吉川英治の詩と真実を、追悼の思いを込めて綴った評伝。
  • 伝教大師巡礼
    値引きあり
    -
    一途な情熱を過酷な修行で天台宗を開いた伝教大師=最澄の全生涯! 清らかな人間像を描き出す評伝紀行――一途な情熱と過酷な修行で、天台宗を開いた最澄(伝教大師)、そのゆかりの聖地を巡礼し旅をしながら、その風土を体験し記録と伝説の隙を作家の想像力で埋めて結晶させた、紀行評伝。比叡山に堂舎を整え、慕ってくる弟子たちを教化し、命がけの入唐を果たした真摯な宗教家の、晩年は空海との劇的な対立に苦悩する姿も鮮やかに伝え、高潔な魂の人の全生涯を語る傑作。
  • [伝説]になった女たち
    値引きあり
    4.0
    大胆な行動力と美貌で、英雄の妻となった女。恋人の称賛が自信をつくり、芸術の女神に昇華した女。世界中から敵視されても人生を投げず、自分を磨き続けた女。頂点を極めた歌姫として君臨しながら、一人の男の愛だけを願った女。……史上名高い女たちの光と陰、人々を騒がせた恋を、深く暖かく描く人物伝。
  • 伝説のイエロー・ブルース
    値引きあり
    -
    「あんたは黒人じゃない。でも、あんたのソウルは黒人よりももっと黒い」。カバン一つと古びたギターをかかえて海を渡った男が、あらゆる屈辱と人種差別を乗り越え、ニューヨークの舞台で贈られた称賛の言葉(オマージュ)。アメリカ合衆国に一人闘いを挑んだミスター・イエロー・ブルース、大木トオルが語る熱気に満ちた青春の軌跡。
  • デンデン むしむし 晴れ女
    値引きあり
    -
    誰にも見せたことがなかった私の「秘密」。世界を旅してきた行動派女優が飾ることなく普段着の生活を綴った! ――仕事のこと、私自身のこと、ふりむきたくなったのは、私がそんな年齢になったからかもしれない。はたして本物のかたつむりは、クルリとふり返ったりするのだろうか――。異国でのハッとした出来事、普段着の暮らし、そしてテレビ業界の内側を、女優・星野知子がストレートな目線で書き綴る、魅惑のエッセイ。
  • トイプー警察犬 メグレ
    値引きあり
    3.2
    老舗ホテル内の厨房で、カリスマシェフの変死体が発見された。警視庁の刑事・佐倉綾香は事件の真相を追いかけるが、捜査は暗礁に乗り上げてしまう。迷宮入りかと思われた難事件を解決に導いたのは――現場に残された"殺意の匂い"を嗅ぎ分ける、トイプードルの警察犬・メグレだった!メグレと行動を共にする警察犬訓練士・早乙女俊介は、連続する不審死事件に巻き込まれていく。
  • トイレのない旅
    値引きあり
    4.0
    砂漠のデコボコ道をゆくロケバスの中でも、隙間だらけの安宿でだって、ぐっすり眠れる。それに食べることが大好きな私は、どこへ行っても現地のもので大丈夫! でもトイレは……。ブータンのお寺で見た巨大トイレ、中国の奥地で体験した草原トイレ、哀愁のペルー・アンデス、シベリアの大湿原など、世界の辺境をかけめぐる女優がつづる、笑いと涙がいっぱいの、ときめきの旅本。
  • 2(S+T)の物語
    値引きあり
    -
    「君はイニシャルがTSだろう。俺はSTなんだ」ーーふたりが初めて出会った夜、彼は嬉しそうにそう言った。白浜津矢子は、都内のマンションに住む女子大生。恋人の高場潜は、元鳶職で、趣味はなんと泥棒!?という正体不明の謎の男。絶妙の〈逆立ちコンビ〉が周辺で起こる事件の解決に乗り出して……。花の女子大生と元鳶職の青年コンビが難事件に挑む、痛快青春ミステリー。
  • 東京家族
    値引きあり
    4.2
    瀬戸内海の小島で暮らす平山周吉と妻のとみこは、久しぶりに3人の子供たちに会うために東京へやってきた。最初は年老いた両親を気遣う子供たちだったが、日々の仕事や生活に追われ、少しずつ溝ができていく。そんななか、とみこが突然倒れ……。山田洋次監督がいまの家族を描いた感動作を完全小説化! (講談社文庫)
  • 東京見聞録
    値引きあり
    3.2
    新しい発見が、街の中に眠っている! あなたの知らない東京を探る爆笑ルポ。渋谷・新宿・池袋・銀座……清潔だけれど、猥雑な東京を愛するすべての人々に! ーー東京というのはよく分からない街である。だから、東京との正しい接し方というのは、きっと「よく分からない」状態自体を楽しむことなのである。ぼくが1年間かけて突撃し、玉砕した結果がこの本である。「そうかそうか。玉砕したか。馬鹿め。うわははは!」と笑っていただければ幸いである。(「あとがき」より)
  • 東京藝大物語
    値引きあり
    3.0
    全国から才能が集う東京藝術大学。しかし、アーティストとして名をなすのは十年に一人ともいう。感動すると鼻水を流すジャガー、鳩ばかり描くハト沼、迸る情熱を制御できない杉ちゃん。何者かになろうとあがく彼らの悪戦苦闘、疾風怒濤の日々を、五年間、講師として過ごした著者が万感の思いで描く青春小説!
  • 東京23区動物探検
    値引きあり
    3.5
    高島平にイワツバメの巣造りを見に行ったり、カラスの生態を観察するために早朝の銀座にくり出したり、トレンドウォッチャーが追いかけるユニ-クな動物観察日記――僕たちのメガロポリス東京から、いつのまにか消えてしまった、昆虫や鳥や小動物たち。わずかな水辺や木陰、あるいはビルの谷間で、彼らはしたたかに雄々しく生きていた。そんな動物たちのユニークな都会生活観察記(シテイライフウオツチング)。セミやトンボ、カラスも、同志に見えてくる?
  • 頭取無惨
    値引きあり
    3.4
    会社で戦え、社会で生きろ。6人の銀行員、それぞれのレジスタンス。大手銀行広報部長、南雲龍一、45歳。「この人について行こう」そう、彼が心に誓った頭取をあまりにも急すぎる死が襲った。しかもそれは銀行の経営破綻が決定した夜のことだった――。銀行のため、頭取のため、何が最良の選択か。組織で抗い、金融業界に生きる、6人の銀行員たちが選んだ、それぞれの道とは。(講談社文庫)
  • 豆腐屋の四季 ある青春の記録
    値引きあり
    5.0
    泥のごとできそこないし豆腐投げ怒れる夜のまだ明けざらん――零細な家業の豆腐屋を継ぎ、病弱な身体を酷使する労働の日々、青春と呼ぶにはあまりに惨めな生活の中から噴き上げるように歌は生れた。そして稚ない恋の成就……60年代の青春の燦きを刻して世代を超えて読み継がれた感動のベスト・セラー!
  • 逃亡
    値引きあり
    -
    俺を嵌(は)めた奴は誰だ! 真野建設工業の沢克彦は、婚約者の浮田冴子と両親が住む北海道へ渡る。原野開拓に絡む汚職を追っていたルポライター・片岡治が殺され、沢は逮捕された。片岡未亡人と冴子は何者かによって、この上ない辱めを受ける。最愛の婚約者を辱められ、殺人者の汚名を着せられた男による、許されざる者たちへの処刑が始まる! 噴き上げる怒りの焔、傑作バイオレンス長編。<「逃亡原野」改題作品>
  • 逃亡者
    値引きあり
    5.0
    憎悪、そして絶望が、江戸の闇に渦を巻く! 妻を犯した男を殺した燐之助と、弟の復讐に燃える辰次郎が激突する。もはや安らぎはない! ――妻を犯したならず者・錠吉を殺して出弄した燐之助。6年ぶりに江戸に戻って女郎屋「春屋」の用心棒となった彼の前に、復讐に燃える錠吉の兄にして岡っ引きの辰次郎が立ちはだかる。妻子を人質に取られた明日なき戦い。そして春屋の主人・庄八の謎の過去とは? 憎悪が噴出し、絶望が渦巻く大江戸ノワール。
  • 逃亡戦犯
    値引きあり
    4.0
    昭和二十年八月十五日、大江山捕虜収容所から、日系二世の通訳・木島が逃走した。米軍による戦犯逮捕を恐れたからだ。GHQの先兵として彼を追跡するのは、やはり日系二世のマイク・ミヤタケ軍曹。逮捕容疑は「国家反逆罪」である--。乱歩賞作家が史実をもとに描く傑作サスペンス。『祖国なき忠誠』を改題、文庫化。(講談社文庫)
  • 透明な歳月の光
    値引きあり
    4.0
    人間の眼は常に曇っている。血走っていたり、酔っていたり、近視眼的だったりする。しかし、そういうときにこそ、歳月の光は静かに、透明に、ものごとを映していく――。人の一生の重み、そこに込められた濃密な意味とは何か。日本、アジア、中東、世界各国の街の中から、人間を見つめる作家のエッセイ集。
  • 時のほとりで
    値引きあり
    -
    ささやかでいい、時代の証言者として生きたい。戦争の犠牲となった名もない人生に心ひかれ向かった、満州、ニューギニア、ロシア、トルコ……。ピースボートからゴミ問題、大島渚、小沢昭一、丸木俊、向田邦子さんのことなど、3度目の心臓手術を控えた日々、心に湧き上る思いをつづる。凛として温かく、勇気の出る随筆集。不確かな命を生きた日々の形見、時の流れに洗われ小石になっても変わるわけにゆかない「わたしの仕事」、生きる勇気の湧く名エッセイの数々。
  • 時宗 巻の壱 乱星
    値引きあり
    3.6
    国を守り抜いた男を描く渾身の歴史巨編。源頼朝亡き後、北条氏に権力が移り抗争が続く鎌倉。若き北条時頼は、病に臥した兄の執権・経時に、棟梁になれと告げられた。北条を継ぐ者に安寧はない。地獄の道だ――。内部闘争に血を流しても、国のあるべき姿を求めねばならぬ。武家政治を築いた父子を描き、「国を守るとは」を問う巨編、ここにはじまる。(講談社文庫)
  • 徳川家光の人間学
    値引きあり
    -
    組織リ-ダ-、上に立つ者の資格とは何か? ――「生まれながらの将軍」であった三代・家光将軍は、家康の事業を発展させ、徳川300年の礎を築いた名将であった。乱世から平和に移行する時代に、家光は組織と人を最大限に生かし、幕藩体制を整備した。彼を育てた乳母・春日局と、組織のリーダー・家光をめぐる、多彩な群像の事蹟を鮮かに語る「童門流」人間学。
  • 特捜崩壊
    値引きあり
    4.0
    政財界の暗部に切り込み、戦後日本の「正義」を支えてきた地検特捜部。その捜査能力はなぜ地に堕ちたのか? 身内の不祥事を隠して突き進んだ逮捕劇、体面を保つための捜査・・・。
  • 特ダネ記者殺人事件
    値引きあり
    -
    殺人事件発生! 現場はこともあろうに、県警記者クラブの中だ。被害者は、大がかりな県庁汚職事件を追っていた敏腕記者「ゴロちゃん」こと根来だった。彼のコーヒーに、青酸カリを入れることができたのは誰か。汚職事件との関連は? 東朝新聞・姿三四郎記者のゆくてに、やがて第二の殺人が発生。事件は謎を深めてゆく……。江戸川乱歩賞作家の傑作ミステリー。
  • 時計の針がナイフに変わるとき
    値引きあり
    3.0
    「お前が48時間以内に自殺すれば娘は解放する」……刻一刻と迫る時間が、ナイフのように光る! 一人娘を誘拐犯から救う手段は……。――一人娘の香織(3歳)が誘拐され、父親の夏八木鉄人に「お前が自殺すれば娘を解放する」という脅迫状が届いた。誘拐犯は、自分の妻が夏八木に殺されたと誤解し、彼の生命と引替えに娘を返すという。香織を救うには、48時間以内に真犯人を突きとめるしかない。刻一刻迫る娘の危機。息づまる長編推理小説。
  • ところで、もう一杯
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    -
    1~5巻298~660円 (税込)
    男と女って、求め合っているくせに、必ずしも相性がよくない。自分にとって都合のわるい男に惚れてみたり、やけどしそうな女を追ってみたり。でも、それが、この世の人生なのです。いま、男心のつらさをかみしめるあなた、女の涙にくれているあなた、ちょっとひと息入れて、もう一度、恋を考えてみませんか。女性にモテる法、男に好かれる術を教えます。とかくカッコをつけて、異性にアプローチするのが、凡人の常。しかし、非凡なる男女は、そのやり方を避けることでで成功するのだ。人生の達人が教える、愛の教則!
  • 歳三からの伝言
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    3.4
    新選組副長にして幕末一のモテ男・土方歳三。賊軍とされて京を追われ、江戸から末期の地となる蝦夷(えぞ)へ敗走しつつも、歳三は常に信じる道を突き進んだ。命を削る戦いの中で女を泣かせ、だが多くの女を惹きつけた志士の生き様を、鳥羽・伏見の戦いから慶応5年5月のその日まで、情感豊かに描く傑作長編時代小説。
  • としみつ
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    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 おかあさんと「としみつ」チャン。せんせいと「としみつ」くん。「まり子」と「としみつ」……「ねむの木学園」のとしみつチャンが、7年間の間に、宮城まり子さんと交わした、「手紙」と「絵」と「作文」を、1300通をこす中から選び、まり子さんの返事とともに、に小さな画文集にして、あなたの、やさしさに、おくります。「絵」64点&「手紙と文」55編の小さな画集――愛と祈りのデュエット!
  • 渡世人
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    5.0
    相次ぐ飢饉、進まぬ改革に、天下が揺らぐ兆しが見えた江戸幕末。練達の槍をひっさげ、幕府転覆を望む博徒・板割浅太郎は、上州の侠客・国定忠治と盃を交わす。関所を破り、役人を殺し、敵対する一家と血で血を洗う抗争を続ける無法の渡世! その果てに浅太郎を待つ数奇な運命とは? 動乱期を駆け抜けた渡世人の数奇な生涯を、独自の歴史観、死生観から活写する。書き下ろし長編時代小説。(講談社文庫)
  • 十津川警部 愛と絶望の台湾新幹線
    値引きあり
    -
    幼少の頃に父母と暮らした台湾へ向かう前日、中華料理店の女将・戸田一子が殺された。十津川警部は台湾から一子に届いた台湾新幹線のチケットに着目するが、捜査の進展を待たずに一子の娘・二三子が突如、台湾へ。事件の鍵は台湾にあると睨んだ十津川警部と亀井刑事も渡航する。すると入国早々、十津川の携帯に「早く日本へ帰れ」という脅迫が。二三子はどこに? 脅迫者は誰なのか? 台湾を縦断する十津川たちを次々と試練が襲う。
  • 十津川警部 帰郷・会津若松
    値引きあり
    3.4
    代議士をめった刺しにした男が出所した。12年間動機について黙秘を貫いた男が向かったのは故郷・会津若松。だがそこで彼を待っていたのは度重なる脅迫と尾行。刑務所に唯一手紙を寄越した女と喜多方に行けば同じSL列車内で殺人が。「いよいよ始まったな」十津川は事件の鍵を白虎隊と会津娘子(じょうし)隊に見出した!

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