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十二ヶ月 栗本薫バラエティ劇場
SF、ミステリー、時代小説、捕物帳など12のジャンルを書き分けた若き日の栗本薫の才気に満ちた短編集。 未曾有の超大作グイン・サーガで知られる栗本薫が、12ヶ月にわたって小説新潮誌に連載した、12のジャンルを書き分けた作品集。 疑惑が疑惑を呼び狂気へとひとりの男を駆り立てる心理ミステリー「犬の眼」。手練れの時代小説作家もかくやと思わせる佳品「おせん」。軽妙な文体をあやつりつつ、圧倒的な筆力でラストの哀切へと雪崩れこむ青春小説「公園通り探偵団」。そして巻末を飾るグイン・サーガ外伝など、若き栗本薫の才気が爆発する。 【目次】 まえがき 一月/犬の眼〈心理ミステリー〉 二月/おせん〈時代小説〉 三月/保証人〈社会ミステリー〉 四月/紅〈芸道小説〉 五月/夜が明けたら〈青春小説〉 六月/忘れないで〈SF小説〉 七月/公園通り探偵団〈風俗小説〉 八月/離魂病の女〈捕物帳〉 九月/嘘は罪〈都会派恋愛小説〉 十月/ガンクラブ・チェックを着た男〈本格推理〉 十一月/五来さんのこと〈私小説〉 十二月/時の封土〈ヒロイック・ファンタジイ〉 十三月/あとがき 【著者】 栗本薫 1953年東京生まれ、2009年に病没。1977年に群像新人文学賞評論部門を、1978年に江戸川乱歩賞を受賞して文壇デビュー。1981年には吉川英治文学新人賞を受賞。小説は栗本薫名義で、評論などその他の活動は中島梓名義で発表する。正伝130巻、外伝21巻のグイン・サーガ・シリーズ始め、SF、ミステリー、時代小説、耽美小説などさまざまなジャンルに渡る400点を越える著作が刊行された。 -
十二支の童話
検札係は、兎だった。彼は長い耳を車掌用の帽子から二本突き出して、乗客たちの切符を丁寧に検札して回っている。「乗車券を……」私のところへやって来て、兎は深々と頭を下げた。(「〈卯〉兎エキスプレス」より) 干支に選ばれた十二種の動物をテーマにした摩訶不思議なストーリー。短篇小説集。 〈子〉鼠たちの時間 〈丑〉木登り牛 〈寅〉竹林の虎 〈卯〉兎エキスプレス 〈辰〉トルネードお龍 〈巳〉ヘンビニの三人 〈午〉馬の失踪 〈未〉羊たちの午睡 〈申〉猿の学生 〈酉〉音速ニワトリ 〈戌〉正式犬の優雅な生活 〈亥〉最後のレース ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ) 1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。 -
12星座殺人事件
牡羊座の彼がいる人必見! 今宵、あなたが彼に殺されないために。ミステリーと占星術のコラボレーション 雑誌やテレビの星占いではあまり触れられない、占星術のダークサイドに焦点を当て、ミステリー小説と星座解説を一体化。本当は怖い占星術! 12星座の物語の主人公はすべて男性。美容師、刑事、作家、お笑い芸人など様々な職種の男性たちが恋愛のもつれで恋人を殺してしまうという設定で、ちょっとエグい12本の短編小説で構成されています。それぞれの星座には特徴的な性格があるので、殺意や殺し方も千差万別。小説の末尾には占星術家・水谷奏音が執筆した解説があり、それぞれの星座の特徴、なぜそんな殺し方をしたのかが分かります。ミステリー小説を楽しみながら、その星座特有の“殺意”の勉強にもなる一石二鳥の一冊。『12星座殺人事件』の分冊、牡羊座篇です! -
12星座殺人事件
今宵、あなたが彼に殺されないために! ミステリーと占星術のコラボレーション 雑誌やテレビの星占いではあまり触れられない、占星術のダークサイドに焦点を当て、ミステリー小説と星座解説を一体化。本当は怖い占星術! 12星座の物語の主人公はすべて男性。美容師、刑事、作家、お笑い芸人など様々な職種の男性たちが恋愛のもつれで恋人を殺してしまうという設定で、ちょっとエグい12本の短編小説で構成されています。それぞれの星座には特徴的な性格があるので、殺意や殺し方も千差万別。小説の末尾には占星術家・水谷奏音が執筆した解説があり、それぞれの星座の特徴、なぜそんな殺し方をしたのかが分かります。ミステリー小説を楽しみながら、その星座特有の“殺意”の勉強にもなる一石二鳥の一冊。12星座ごとに分けた、分冊版も同時発売! -
12の星の物語
子供たちは広場に集まっていつも星間ロケットをつくっている。その最新式のロケットが今日、完成したらしい。「乗る順番を決めようとしただけじゃないか」アルマジロの次郎吉は口先をとがらせている。その言葉にアキラはいっそう腹を立てて、空中でハサミをかちかちと鳴らした。「決め方が問題なんだよ」「だから、じゃんけんで……」「こいつう!」争いの原因がだいたいわかった。つまりアキラは蟹だからハサミしか出せない。じゃんけんなんかしたら負けるに決まっている。(「蟹座じゃんけん」より) 十二種の星座をテーマにした摩訶不思議なストーリー。短篇小説集。 第一話 山羊座通信 第二話 水瓶座日記 第三話 魚座システム 第四話 牡羊座新聞 第五話 牡牛座特急 第六話 双子座ファンクラブ 第七話 蟹座じゃんけん 第八話 獅子座レース 第九話 乙女座伝言板 第十話 天秤座からくり 第十一話 蠍座カレンダー 第十二話 射手座大戦争 ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ) 1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。 -
十二単探偵団~平安後宮なぞ解き草子~
蔵人の藤原惟清のもとに姉である藤中納言が「弘徽殿の女御に仕える女房が消えた」とやって来る。一部の男性陣から「藤壺の閻魔大王」と恐れられている姉の頼みを断るとあとが怖いので、惟清は女房捜しを手伝うことにしたのだが……。惟清が姉や女官、女房たちに振り回されながら、都で起こる怪奇事件の謎を解き明かしていく痛快な平安後宮ミステリー!? -
十二文病院 最期の依頼
「ご主人と一緒に、あの世に旅立ちたいとおっしゃるのですね」十二文病院の院長は、太い眉毛の下の黒い双眸にやわらかな光を湛えて、先ほど着いたタクシーから車椅子に乗って入院してきた樋口加代に話しかけた。(「第二話 彫刻像」より) 人が死亡して、三途の川をわたる時、渡し守に払う船賃が一人につき六文、と言われている。つまり、この世で契り合った二人が一緒にわたるには、合計で十二文…。日本のどこかにあるという十二文病院。そこには特殊な依頼が集まってくる。現行の日本の法律では殺人とされている安楽死さえも。命の尊厳、人生の終焉をテーマにした連作短編小説集。 第一話 絶景 第二話 彫刻像 第三話 術中死 第四話 二人の女 第五話 未覚醒 ●霧村悠康(きりむら・ゆうこう) 大阪大学医学部卒業。大阪大学微生物病研究所附属病院、大阪大学医学部附属病院で腫瘍外科の臨床医として活躍しながら、腫瘍免疫学、生命科学に関する基礎研究論文を数多く発表。現在、大手製薬会社メディカルアドヴァイザー兼勤務医。『死の点滴』(二見書房)、『悪医の病棟』(徳間書店)など医療ミステリーの著書多数。「女医・倉石祥子」シリーズはテレビドラマ化された。 -
十二夜
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「十二夜」とは、クリスマスから数えて12日目の1月6日のことである。この劇は1602年に初演されたことになっているが、その前年にオーシーノ公爵を招いたエリザベス女王が上演させたという記録も残っている。作品には男女の双子が登場し、女性が男装していて混同される。出だしではオーシーノが主人公のように思えるが、オーシーノ→オリヴィア→セザリオ(男装したヴァイオラ)→オーシーノと、恋愛感情の矢印は循環している。ところが、最後に男装の「トリック」が明らかにされ、めでたく二組のカップルが誕生し結婚に至るのである。これが主筋であるが、とても「筋」とは言い難く、喜劇的な展開が主題となっている。[マライア+トビー卿+アンドリュー卿+フェステvs.マルヴォリオ]という「笑い」の筋が、どちらかというと主筋のような作品である。世俗的な世界とマルヴォリオに象徴されるピューリタン的な世界との対立構図でもある。 -
十人の戒められた奇妙な人々
ウサギのぬいぐるみをこよなく愛する男、カラオケでの男芸者が苦痛で仕方がない編集者、借金まみれのボーイズラブ作家、哲学的苦痛にさいなまれるガードマン、繊維工学の実験で恥ずかしいスキン着用を余儀なくされる学生……人に言えない恥ずかしい悩みを持つ10人の前に、薄い目つきをした黒ずくめの男が現れる。「殺してはならない」「盗んではならない」「あなたの父と母を敬え」与えられたたったひとつの戒律で、“心の平安”を得られるはずだった10人。だがその運命は……? ここにしかない奇妙な味、ブラックな笑いと恐怖の全10話。連作短篇集。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。 -
十年が過ぎた
十年が過ぎ、そして彼女は今も魅力的だ 波乗りを愛する二人の男は、大学が同じ、入社した会社も同じで1年後には同じ文面で辞表を提出し、南島の住人になる。会社を捨て、一人は写真、一人は小説へ進んでいく。そこに一人の女性が現れる。二人は強く、彼女に惹かれていく。しかし、均衡は崩れない。それは彼女の願いであり、男たち二人の願いでもある。がしかし……。崩れないことで大切にされたままのこととついになしえなかったこと、その両方がある。10年の時が経過し、男たちにはそれぞれ伴侶がいる。そして彼女は、今でも変わらず、あまりに魅力的だ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/ -
10年後、きみに今日の話をしよう。
じんわり泣ける、ある家族の物語 母とふたりで暮らしている蒼士(あおし)。とくに夢も目標もなく、なんとなく日々を生きている平凡な男子高校生だ。その平穏な日常は7年間音信不通だった姉・楓(かえで)が娘の麦(むぎ)を連れて帰って来たことで見事に破壊された。父に反発して家を飛び出した姉の突然の登場で家族は否応なく形を変えていく。変えられない過去とこれからの未来。ラストはじんわり泣ける、家族の再生の物語。 2015年、スターツ出版文庫の創刊ラインナップの1冊として『僕は何度でも、きみに初めての恋をする。』(スターツ出版)を刊行し作家デビュー。同作は累計24万部を売り上げ、コミカライズされた。2018年には、投稿作「咲久良町シンフォニー」がピュアフル小説大賞にて金賞を受賞し 同作を改題した『千年桜の奇跡を、きみに 神様の棲む咲久良町』(ポプラ文庫ピュアフル)を翌2019年に刊行している。近刊は『僕らの夜明けにさよならを』(スターツ出版)、『雲雀坂の魔法使い』(実業之日本社文庫GROW)など。 -
10年後、もしも君の隣にいられたら。
~恋する資格も、夢見る意味も、ないですか?~ 中学卒業後、入院していたすみれは、余命10年であることを知る。 絶望するなか、誰かの見舞いに来ている同い年くらいの男の子の存在が気になっていた。 退院し高校に入学、教室に入ると、なんとその男の子「潤」がいた。 彼は無口でクールだが頼りがいがあり魅かれていく。すみれは明るくふるまい、「死」の不安を誤魔化していたが、潤だけが寄り添ってくれた。 しかし、潤が病院に通っていた理由を聞いても、頑なに教えてくれない。彼が背負っている真実とは――。 10年後、もしもきみの隣にいられたら…… ●目次● プロローグ 第一章 朝焼けに目を細めて 第二章 夕焼け色に染まる空 第三章 五月雨の憂うつ 第四章 飛行機雲に乗れたなら 第五章 太陽に君を映して 第六章 二人の空が重なる時 エピローグ -
10のことば
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 2年前、舌がんのステージ4と診断されて、舌の6割を切除した堀ちえみさん。 彼女のご家族から「発語のリハビリ用の絵本を」とリクエストされて 生み出されたのが、この『10のことば』です。 旧知の絵本作家・まえをけいこ。さんは制作の依頼を受けて、 「ちえみさんがやっと取り戻した言葉なら、 あたりまえの挨拶もどんなに心をこめて紡がれているだろうか」と 想像しながら、『10のことば』を編みました。 「おはよう」「いただきます」「ごめんね」「ありがとう」――。 今日もまた、ありふれた一日を営めることの尊さ、 病を経験して気づいた、この世界のかけがえのない美しさ。 そうした一期一会を、やさしい言葉と自然の花々の絵で描きました。 この絵本を、堀ちえみさん自身が朗読した音源も、付録として収録しています。 一言一言、心をこめながら紡ぎだされるあたたかな声からは、 生かされていることへの感謝の思いが伝わってきます。 ぜひ、大切な人へのプレゼントや、愛するお子さんへの読み聞かせに。 かけがえのない人生のひと時に、この絵本がやさしく寄り添ってくれることでしょう。 ※堀ちえみさんの朗読は、本書内の二次元コードをスマートフォンで読み取る形で再生できます。 -
銃ノ島
〈この奇妙な旅が始まる奇妙なきっかけは、ある単語だった。それも、特段きらびやかというわけでもなく、カイロからカルカッタまで、どこでも当たり前のように使われているなんの変哲もない言葉。Bundook。〉 ベンガルとヴェネツィア 17世紀と現在、 伝説と現実が交錯する インド神話×SF×ポストコロニアル 現代インドを代表する作家の衝撃作! ブルックリンに住む古書商のディーンは、故郷のコルカタで「銃商人」の説話と出会い、世界最大級のマングローブ群生地シュンドルボンの寺院を訪れる。そこで語り継がれていたのは、17世紀に生きたひとりの男が、蛇の女神から逃れ「銃ノ島」へと辿り着く苦難の旅を描いたものだった。奇妙な運命にいざなわれながら、ディーンは銃商人の謎めいた足跡を辿り始める。過去と現在、伝説と現実が重なり合う中で、ディーンたちは世界を一変させる大きなうねりに巻き込まれていく――。 メディシス賞(フランス)、エラスムス賞(オランダ)、朴景利文学賞(韓国)などを受賞し、現代インド文学を代表する世界文学作家が、激動の世界を背景に描き出す、あまりに哀切な〈出会い〉と〈喪失〉の物語。 【目次】 第一部 銃商人/カルカッタ/チンタ/ティプ/寺院/幻覚/ラニ/ブルックリン/山火事/ロサンゼルス/銃の島 第二部 ヴェネツィア/ゲットー/ラフィ/破局/友だち/夢/警告/高潮/渡り/風/ルカニア号/出会い/あらし -
18マイルの境界線 法医昆虫学捜査官
「私は犯人を逃がすつもりはないよ。今回も虫たちの協力体制はばっちりだから」 事件現場の昆虫相から真相を導き出す奇才法医昆虫学者、赤堀涼子。待望のシリーズ最新作! 高級会員制ゴルフ場の雑木林で発見された女性の遺棄死体。 歯を抜かれ、髪を刈られ、顔面や指紋など身元特定に繋がる箇所は全て完膚なきまでに損壊されていた。 ここまで残忍な犯行に及ぶ犯人像とは? 動機は? 三日後、同様に損壊された女性の遺体が、他県の解体スクラップヤード敷地内で発見された。 手口から同一犯であることは間違いない。しかし発見場所は20キロ以上離れており、関係者にも繋がりは見出せない。 遺体から発見された昆虫相が意味するものは……? 例外なく秩序立った行動を取る虫たちが、人間には見えないミッシングリンクを炙り出す。 -
18-私とみすゞと長門-
さっと読めるミニ書籍です(文章量24000文字以上 32,000文字未満(30分で読めるシリーズ)=紙の書籍の50ページ程度) 【書籍説明】 失恋をきっかけに、煙草を吸う。 煙草を吸っていることがバレて、親に怒られる。 親に怒られて、旅に出る。 山口県長門市を舞台に、一人の女子高生の 高校生活最後の夏の物語。 【著者紹介】 椎名晴(シーナハル) 1993年、広島県生まれ。 落語とカープと駅伝をこよなく愛するヒトミシリ。 著書に「阿佐ヶ谷、れんこん、はさみ揚げ、」 「笑え!」、「こたつむり彼氏の日記~」 「死後事-shigoto-シリーズ」などがある。 -
重犯
轢き逃げ、覚醒剤、暴力団……荒んだ街を整復師・東希子が駆ける! 柔道整復師の寺一東希子は、スピード違反を取締中の白バイ警官が轢き逃げされた現場を目撃した。しかも、逃走した車の助手席には五年前、同じように轢き逃げで殉職した片山の娘・清花が乗っていた。不安を隠せぬまま東希子は警察の捜査に加わり…。長篇サスペンス小説。 ●龍一京(りゅう・いっきょう) 1941年大分県生まれ。元兵庫県警察、司法警察官として主に公安を担当する。退職後、コンサルタント業等を経て、作家に転身。著者の実体験をふんだんに織り込んだ、リアルな刑事の実態を描く警察小説を得意とする。『偽装捜査』(光文社文庫)、『鬼刑事(デカ)謀殺痕』(祥伝社文庫)など著書多数。 -
重要参考人探偵
人気コミックスのドラマ化記念ノベライズ! 玉森裕太主演で人気コミックスのドラマ化を記念して、本格推理コメディーをノベライズ!----行く先々で、なぜか死体の第一発見者になってしまう不幸な体質(?)の持ち主、弥木圭。殺人事件の犯人に間違われ、重要参考人になってしまうこともしばしばだ。モデル仲間のふたり、大財閥の息子で推理マニアの斎と、女性好きで聞き込み上手なシモンに助けられながら、かけられた容疑を晴らそうと、圭は難事件に挑み東奔西走! そんなあり得ない日常が続くなか、撮影のために訪れた土地で突然奇妙な感覚に襲われる圭。封印された記憶と、隠されていた真実。そして新たなる罠が圭を待ち受ける――!? 短編連作の原作コミックスのなかから、ドラマの元話が読めます!ドラマと見比べると楽しい一冊! -
十四字詩句集 時の置き文
そのリズムと歯切れの良さ、痛快な飛躍は私の眠っていた脳細胞を叩き起こした。木偶の両眼がカッと見開き、一気に血が通い始めた瞬間である。(「あとがき」より) ――七七のリズムを刻む十四字詩と衝撃的な出合いを果たした著者は、それから人格が変わるほど十四字詩にのめり込み、十四字詩への情熱は誰にも負けないと自負するほどに。著者の分身とも言える、世にも希少な十四字詩だけで編まれた句集はここに生まれた。 「第一章 花笑み」「第二章 青嵐」「第三章 残んの月」の3章構成。 蕾ふくらみ海が零れる 声を洗って猫がすり寄る 花一本で母は満開 境界線でいつもつまずく 万歳されて引き返せない 心残りを閉じて改行 靴下の穴くつしたを呑む 風紋という時の置き文 自由化しよう虹の色目も 橋を渡ると笑うふるさと -
14歳、明日の時間割
奇跡の中学生作家による小説第2弾が文庫化! 文学界騒然の中学生作家による第2弾小説が、待望の文庫化。新人小説家のデビュー作としては異例のベストセラーとなった『さよなら、田中さん』の続編を希望する声が多い中、「これだけ、と思われたくないのでまったく違う作品を書きます」と始まった挑戦。何度もハードルの高い宿題、改稿を乗り越えたあげく、ますます進化し、ますます面白くなった、彼女でしか書き得ない珠玉の短編集です。今回の舞台は、中学校。時間割に見立てた7編の短編では、鮮やかに現代人の想いを描写し、現役中学生の目を通してのエピソードや人々の心情が、いたるところで手に取るようにリアルに感じられる展開に。思わず共感し、爆笑し、懐かしく想い、目からウロコが落ち、ハッとさせられ、そしてホロッと泣いてしまう生き生きとした描写の数々。 今青春時代のまっただ中にいる方はもちろん、学生時代が遠い昔という大人や、遥か彼方という熟年世代まで、全世代が心から愉しめる一冊です。まっすぐに胸に刺さる「生きる」ということ。泣いて笑える短編全7編のほか、巻末には書き下ろし短編『歳月』を特別収録。作家としての進化を感じさせる作品になっています。 ※この作品は過去に単行本として配信されていた『14歳、明日の時間割』 の文庫版となります。 -
16歳の遺書
「もうすぐ死ぬってわかってる。でも…」 わたしの分まで生きて! 痛いほど切ない、最期の日々。 余命短い少女の友情と恋の行方は!? ――号泣必至の感動作! SNSで自殺願望を綴っていた城野絆は、秘密の投稿を同じクラスの徳川郁に見られてしまう。 だが、郁からも重大な秘密を告げられる。 「あたしの寿命、あと半年なんだ」。 絆は余命短い郁の「死ぬまでにやりたいこと」の実現に協力するが、そこには驚愕の真実が…。 孤独な《死にたがり》少女と、《生きたい》美少女の友情の日々を描く号泣必至のストーリー! -
十六団子
抱腹絶倒! 笑いと涙の金字塔! 笑いに飢えたすべての読者に捧ぐ「夏目椰子」乾坤一擲の勝負作! その昔、じっさいに村八分のあったムラで起こったお葬式。そのたった1日の出来事を描いた、「十六団子」をめぐる悲喜こもごもな人間模様。 作者独特の軽妙な筆致とユーモアで描く、待望の長編小説! 全6巻の(1) -
十六個の角砂糖
雨のバルコニーで紅茶 ふとした瞬間に誰かを思い出し、お茶に誘い出す。 誰にも経験のあることだろう。 電車を降りた男は思い立って女に電話をし、 そして女は自分が出向くのではなく、この家に来いと言う。 そこでふるまわれるのは紅茶だ。しかも、雨が降っているのに わざわざテーブルに和傘を差し、バルコニーでそれを飲む。 そこには偶然の、ささやかな、しかし確かな時間の輝きがある。 二人はそれを楽しむ。親や家や恋の話をしながら。 さて、この二人の関係は? それを推測するのが、読書の愉しみというものだろう。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/ -
樹影
布施学園理事長の布施英之は、布施家へ養子に入る前、実家の女中・雪子に子供を生ませる。英男である。英男は、別府の愛育園で育つ。20年目に再会した時、雪子と英男は浦和にいたが、雪子が前夫と関係を続けているのを知り、英男は家出して別府に戻る。折も折、英之の妻はガンで死亡。反対派の策謀により学園を追われた英之は、布施家を去る決意をして、英男を別府に訪ねる……。豪壮な邸宅に住む裕福な人々も、逆境に耐えていきる貧しい人々も、みな三尺の影をひきずって生きている。その孤独な影を、哀調豊かに描いた話題の長編小説。