作品一覧
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-「説苑(ぜいえん)」は、中国上代~前漢中期までの故事説話集。前漢の大儒・劉向(りゅうきょう)の編纂になり、皇帝の教育用の書として作られた。先行する書物をもとにして大幅に増補、内容別に整理して各編に序文が付けられている。編者は説話を通して自己の政治的主張を述べようとしたと考えられる。「君道」「臣術」「建本」「立節」「貴徳」「復恩」「善説」「権謀」「至公」「弁物」「修文」など全部で二〇篇からなり、一つ一つの説話は他書と一致するものが多く、諸子百家すべての系統の話が含まれている。そこで説かれている思想内容の基調をなすのは「尊賢論」と「節倹論」であるが、その根底には儒家思想が流れている。収録されている具体的な説話は「君子は争わず」「民に利あり」「陰徳あるものは陽報あり」「虻蜂とらず」「存亡禍福はみな身から出づ」「人の心は金次第」など、人口に膾炙したものも多く、普遍的な知としての有用性は現代人にも大いに役に立つものとなっている。
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Posted by ブクログ
中国の仙人伝の代表的作品、劉向の『列仙伝』と葛洪の『神仙伝』の日本語訳。老子や彭祖、左慈や張道陵など仙人の伝記を多数収録し、不老不死にして神通自在の神仙の姿を紹介する。
本書は、古代中国の仙人伝である『列仙伝』及び『神仙伝』の完訳であり、平凡社「中国の古典シリーズ」『抱朴子・列仙伝・神仙伝・山海経』(1973)の『列仙伝』・『神仙伝』部分の文庫化である。現存最古の仙人伝であり前漢末の学者劉向に帰せられる『列仙伝』、西晋~東晋時代の仙道家にして『抱朴子』の著者である葛洪の『神仙伝』の二書を邦訳した本書は、道に通じ、不老不死の極に達し、神通力を以て奇跡を成した異能の者たちの伝記集である。老子や彭祖