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自分が拾われたのは戦場だったということ以外、両親の名前も、自分が何人であるかも、ニーナには分からない。しかし、ロシアへ遺骨収集に訪れたフクシマとの出会いが、ニーナに流れる日本人の血のルーツを呼び覚ました。エカテリンブルグから日本へ、ただひとりのロシア残留孤児・ニーナの、魂が震える究極の愛の物語
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Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより) 自分が拾われたのは戦場だったということ以外、両親の名前も、自分が何人であるかもニーナには分からない。しかしロシアへ遺骨収集に訪れたフクシマとの出会いが、ニーナに流れる日本人の血のルーツを呼び覚ました。エカテリンブルグから日本へ、ただひとりのロシア残留孤児ニーナの...続きを読む、魂が震える究極の愛の物語。 残留孤児と言えば中国ですが、この本はソビエトです。第二次世界大戦の中国で全滅した日本軍の残骸から発見された幼い少女。ソビエトの将校に助けられ新たな人生を得ると共に、自分を見つけ出す為の長い長い旅が始まったのでありました。 何度も変わる養父母、顔に残る傷、民族の違いによるいじめ、燃えるような恋そして裏切り。 人間生きる場所が有るだけでは満たされない、自分のルーツを知りたいという欲求。自分自身がそうではないので分からない部分もあるのですが、確かに父も母も分からず、祖国も判然としないというのは宙ぶらりんの状態なんだろうなと考えさせられます。 ニーナ一生懸命で胸がキュッとするなあ。
自分は誰なのか。 ただ一人のロシア残留孤児ニーナの、魂が震える究極の愛の物語。 読み終わって、人を愛するということを何となく理解できたような気がした。
初めてロシアで発見された中国残留遺児のお話です。 ニーナと名づけられた小さな女の子は自分のルーツがわからないことに苦悩します。その人生は壮絶です。 ニーナにかかわる人々も、それぞれの苦悩を背負っています。彼らの苦悩が明かされることによって、より物語が現実性を帯びた気がしました。 物語は戦争がもた...続きを読むらした悲しみ、ソ連という国家の強大さという負の要素もありますが、愛や喜びといった正の要素も確かにある。外的問題と内的問題を見事に織り交ぜた物語だと思います。
ロシアに取り残された幼い子供の生涯を描くというところは興味深いが、この物語を通じて彼女の、その時代の何を描こうとしているかという観点が私には少々響かなかったようにも思う。
ロシアに残留邦人がいたことは分かった。 でも、饒舌に語るところと、さらっと流していくところの割り振りとか、 面白みに欠ける感じになっちゃってる。 中国残留邦人の一時帰国のスケジュールとか、そんなに詳しくいらんでしょ。 繰り返し描かれる、ニーナが戦場で助けられたシーンも、 もっともっと、死が積み重...続きを読むなっている戦場で、生があって、 しかもそれが無垢な子どもであったというところを感動的に描いてほしかった。
自分が拾われたのは戦場だったということ以外、両親の名も、自分が何人であるかもわからないニーナ。 しかし、ロシアへ遺骨収集に訪れたフクシマとの出会いが、ニーナに流れる日本人の血のルーツを呼び覚ました。 ロシアで見つかったただ一人の日本人残留孤児がたどる『自分』を探す旅。 ニーナの台詞にこんなものが...続きを読むある。 −私は何処から来たのか。私は誰なのか。そして私は何処へ行こうとしているのか− 同じような台詞を真賀田四季も言っていた。 −どこから来た?私は誰?どこへ行く?− 自分のルーツを探るというのは本当に難しい。 四季は言う。 その3点に答えることに価値があるわけではない。 ただ、その3点を問うことに価値がある、と。 ニーナと四季は置かれた状況が全く違う。容姿も性格と正反対といっていい。 なのに、ふたりは言った。 −自分は何者か−と。 自分が誰かをはっきりさせたいという強さが、私には羨ましい。
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戦場のニーナ
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なかにし礼
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