切ない作品一覧
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4.6リディアは幼少期より侯爵令嬢として王家と家のために自身の使命を全うしてきた。結婚を目前に控えていた矢先、婚約者のロジェととある侍女が恋仲だという噂が舞い込んでくる。仕事を放棄して彼らはまるで恋人のように振る舞い、一方で悪者扱いを受けてしまうリディア。裏切られ、尊厳もこれまでの思いも踏みにじられた失意の底で、思いもよらぬ人物が手を差し伸べるーーー「彼らには相応の報いを受けてもらおう」美しい令嬢の華麗なる決断でスカッとざまぁしてみせます!!【※この作品は「侯爵令嬢リディアの美しき決断~裏切られたのでこちらから婚約破棄させていただきます~」の第1話~5話を収録した合本版です。重複購入にご注意ください。】
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3.8就職浪人中の五浦大輔は、祖母の遺品の夏目漱石全集に書かれたサインの鑑定のために、ビブリア古書堂を訪れる。なりゆきで、入院中の店主の元を訪ねると、そこには高校のころ偶然見かけた美しい黒髪の女性・篠川栞子がいた。人見知りだが古書の知識は並大抵ではない栞子は、夏目漱石全集にまつわる謎を読み解き、大輔に語り始めた…。これは、栞子と奇妙な客人達が織り成す、“古書と秘密”の物語である――。
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5.0生きづらさは卒業できる 自分を責めるのはもうやめよう ありのままの自分で生きるための心理学 手に入らない成功、不本意な評価、漠然とした生きづらさ――「自分は生き方をどう間違えたのか?」と悩む人は多いだろう。その原因は、実は、不安や怒りにまかせて他人を責めてしまう「外化」という心理メカニズムにある。 それによって、あなたは自分をごまかし、人間関係を歪め、自分で不幸を引き寄せているのだ。 「外化」の罠から抜け出せれば、ほんとうの自分を取り戻し、もっと楽に生きるための道筋が見えてくる。 人生相談のカリスマが贈る、満足のいく人生を送るための心理学。 (目次) 自分の不幸の身代わりを探すな ・外化とは、自分が感じていることを他人を通して感じること ・他人の善意をそのまま受け取れないひねくれ者 ・自分が一番嫌いな人に、あなたは似ているかもしれない ・他人を責めるのは、自分自身に失望しているから ・お金を持っているのにノイローゼになる人たち ・スキャンダルやデマを信じたいという心理 ・他人の何気ないひとことは気にしなくていい
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3.9「莉子さんの素顔、俺がもっと引き出したい」デザイン事務所で働く莉子(りこ)は、「頼れる姉御」像が定着したバリキャリOL(30)。恋愛も順調と思っていたけど、仕事を優先しすぎて同棲中の彼にフラれ独り身に…。強がりで可愛げもない自分は、もう誰にも愛されないのかも――そう思っていた矢先、行きつけの喫茶店でアルバイトをする美大生のまどかくん(21)から突然の告白!? 「ずっと好きだったんだ、俺にはもっと甘えてよ」クールだと思っていた彼は、糖度高めの言葉と態度でまっすぐアプローチしてきて…! こじらせOLを溶かす、溺愛年下男子の甘やかし年の差ラブ☆
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4.2中学2年の少女を死に追いやったのは、誰か? わいせつ写真の要求、自慰行為の強要――中学校入学間もない凄惨なイジメ。だが学校はイジメを認めず、心に傷を負った少女はある日、忽然と消えた。そして38日後――。遺体は雪の中から発見された。 凄惨なイジメの実態、不可解な学校の対応。遺族・加害者・関係者に徹底取材した文春オンラインの報道は全国的な反響を呼び、ついに第三者委員会の再調査が決定した。北の大地を揺るがした同時進行ドキュメント。母の手記「爽彩へ」を収録。 取材班は旭川に向かった―― 「文春オンライン」編集部に爽彩さんの母親の支援者から連絡が寄せられたのは、彼女の遺体が発見されてから1週間後のことだった。この支援者によると、爽彩さんは2019年4月、地元のY中学校に通うようになってすぐ、近隣の小中学校の生徒から「性的な辱め」を受けた過去があり、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症、死亡する直前までそのトラウマに苦しんでいたという。 取材班は旭川に向かった。だが、関係者に多くの未成年がいることを鑑み、未成年の関係者への取材は保護者を通じて申請するなど取材は可能な限り慎重に進めた。(本文より)
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4.0「次は俺の“お願い”、聞いてください」女医のめぐみは32歳の夜、7年間付き合った恋人に「他に守ってあげたい子ができた」と振られてしまう。まさかの二股…まさかの破局…! 更には略奪女・胡桃に婚約パーティに招かれてしまい(わかってやってるだろ!!)絶体絶命のめぐみは、2人を見返すべく、悟り系後輩医師・秋穂に恋人のフリをお願いすることに。しかし、秋穂は善意で偽装彼氏を引き受けたわけではなく、別のたくらみがあって――…!? 「まさか、これきりで終わりなわけないでしょ」真面目な顔で迫ってきた秋穂の“お願い”とは……!? 女の幸せって何なんだ!? 自立系女子に捧ぐ、波乱のラブキュンコメディ開幕!!
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4.21957年、バルセロナ。父の書店で働く青年ダニエルは、結婚間近の親友フェルミンの様子がおかしい事に気づく。彼宛に不可解なメッセージを残す謎の男の来店もあり、友人を問い詰めると、フェルミンは自らの過去を語り始めた…。彼は1939年、フランコ政権の動乱時に監獄に収容された。そこで出会った作家マルティンはフェルミンに脱獄をすすめ、計画を立てる。戸惑うフェルミンにマルティンが出した、その手助けの条件とは……? 『風の影』『天使のゲーム』につづく、世界的ベストセラー「忘れられた本の墓場」シリーズ第3弾!
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4.8「またお前の笑顔が見たくて、ここに帰ってきたんだ」 上司を殴り会社を辞めた貴一郎は荷造り中に、 不良時代につるんでいた今は亡きトオル先輩や、当時の悪友・晃太との写真を見つける。 楽しかったあの頃の写真に懐かしさを覚え、晃太と会うため10年ぶりに地元へ帰ることに。 久々の再会ながらも昔となにひとつ変わらない笑顔の晃太と 高校時代の思い出話で盛り上がる中、貴一郎は流れるままに晃太と身体を繋げてしまう。 一方の晃太は、10年前突然いなくなった貴一郎との再会を喜ぶも、 心の内ではもう好きになるまいと固く決意していて──… ★マイクロコンテンツ版配信時のカラーを完全収録!!
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4.0トラウマ級の結末!恐怖のマイホーム奇譚。 引越し後の鍵交換は、お済みです…よね? 中古マンションの購入から全ては始まった。 トラウマ級の結末が待ち受ける、芥川賞作家による恐怖のマイホーム奇譚。 三十七歳にしてマイホーム購入を思い立った小説家の猪瀬藍。気になるマンションへ内見に行くと、そこにはまだ、若い夫婦と幼い姉妹の小林一家が暮らしていた。彼らは十二年間住んだこの部屋を離れ、近くの新築一軒家に引っ越すという。 すっかり気に入った藍は購入を決意。リフォームも完了し、新生活を満喫していたある日、新居に小林姉妹が押しかけてくる。以来、食事やお泊まり会に招かれ、小林家との交流に甘美な幸福を感じる藍。だが、新居では奇妙な出来事が次々と起こり始め……。 日常を侵食していく不安と、衝撃の結末。芥川賞作家によるノンストップ・マイホーム奇譚。 ※この作品は過去に単行本として配信されていた『前の家族』 の文庫版となります。
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4.5アルファとして生まれた高校生の江森理玖は、 社交界デビューのため、首藤家のパーティーの出席した。 首藤家といえばアルファの頂点に君臨するほどの名家だ。 そして、首藤家の主・首藤圭騎といえば、 オメガに限らずアルファでさえも支配するほどの魅力を持っている。 理玖も初めて間近で見た圭騎に憧れを抱かずにいられなかった。 けれどその夜、アルファのはずの理玖の体は火照り、甘い匂いを漂わせ…!? プライドをかけたα×α(Ω)の、運命の恋!
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4.3彩佳は25歳のウェディングプランナー。尊敬する先輩社員の早月に触発され、仕事に励み素敵な結婚を夢見ている。そんな彼女に飲み友達の上原賢人から「俺と付き合ってみない?」と何度もアプローチが。賢人は社交性も容姿も勤め先も一流で一見結婚に向いていそうだが、彩佳は彼の二面性がありそうな性格を敏感に察知して、断り続けていた。しかしある日、仕事で落ち込んでいるところを賢人に慰められ、弾みで体の関係を持ってしまう。その日以降、いっそう一途な好意を向けられ彩佳も徐々に彼に心惹かれていくが、二度目にベッドに誘われた際、有無を言わせずアブノーマルな行為をされ、戸惑いを隠せない。やがて彼の執着には意外な理由があることを知った彩佳は……。
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4.8自分の顔は、家族を捨てた最低な父親に似ているらしい――。 地元でも家の中でも息苦しい日々を送っていた中嶋祥生。 大学への進学を機にアパートでひとり暮らしを始めるが、隣人の恩田隆人が自分と瓜二つで――!? 世話焼き×寂しがり、年の差ボーイズラブ。 本作品は2018年9月にKADOKAWAから出版された『オレ、その顔きらいです』(以下、商業版)に、当時のストア別描き下ろし特典や店頭に掲示していただいた色紙の下絵、SNSに投稿した落書きなどを追加で収録しています。 ※この度の同人版を出版するにあたり、商業版から加筆・修正、セリフの修正を行っています。 ※本作はこいかわの個人誌作品の電子書籍版となります。【181ページ】
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4.4女騎士のセシルは父が淫魔で、自分も半魔。立派な騎士を目指しながら、同僚騎士の溢れる精気を吸って生きていた。ある夜、ひょんなことから犬猿の仲のカタブツ騎士・オーランドの部屋に召喚され、彼が自慰をしていたことを知る。動揺したセシルは淫魔を装うけれど、オーランドに迫られ身体を重ねてしまい……!? 挙句に彼の使い魔として契約を結ぶことに。セシルはあらゆる手段を駆使し契約を解除しようと試みるも、「お前は俺のものだ」と夜ごと猛る熱杭で最奥を貫かれ……!? ※全編書き下ろし!
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4.0結婚するしない、子どもを産む産まない。生き方の選択は自由で、しあわせの形は人それぞれだけれど、女性の体の出産タイムリミットは変わらない中、子どもの有無について考える、価値観をゆさぶる意欲作! 【あらすじ】 ごくフツーの家庭で育ち、仕事は頑張れば頑張るほどいいものだと思って働きづめていた主人公・青木カナコは、マッチングアプリで出会ったエンジニアのリョウと結婚し、平穏な夫婦生活を送っていた。だが――。夫とはレスだったけど妊活をはじめたマリカ、産後4カ月で職場復帰した元バリキャリのサキ、彼はいるが結婚にはこだわらず推し活を謳歌するハルミ。30代後半に差し掛かり、ライフステージが次々と変わっていく友人たちを目の当たりにし、カナコは戸惑う。「私って子どもが欲しいんだっけ?」 若い頃は、結婚して当然のようにいつか自分にも訪れると思っていた妊娠と出産だったが、真剣に向き合わぬまま「高齢出産」と言われる年齢になっていた。なぜなら、そもそもカナコは心から「子どもが欲しい」と思ったことがなかったのだ。自分は欠陥人間なのだろうか?もし子どもを授かれたとしても、”ちゃんとした母親”になれるのか? 母親になって後悔しないだろうか。そんな気持ちで子どもを持つ資格があるのか。これまで積み上げてきたキャリアは? 右往左往しながらも、カナコが出した答えとは――?
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3.3※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 創刊100周年を記念! 創刊から終戦までの雑誌『子供の科学』を読み直す 膨大なバックナンバーの中から、科学とテクノロジーに強い現代の知の巨人、小飼弾が、日本の科学技術発展に寄与した側面に注目して記事をピックアップ。当時の社会情勢を背景に、どんな意図で、何を解決したくてこの記事が書かれたのか、また、当時の知識人が科学の進歩をどこまで予言できているのかなどを振り返る。 特に戦争が近づいてくる様子、また戦況が厳しくなったことが読み取れる記事は必見。当時の読者の役に立とうと編集された内容は、そのまま世相を反映していることに改めて気付かされる。月刊誌だからこそ世の中の動きが細かに記録されていることにも、現代人として胸が熱くなること必至だ。 ※紙版は早期購入限定「昭和20年12月号デジタルBOOK」セットとなっております。期間内にデジタルBOOKを帯のQRコードから取得することで、戦後間もない貴重な「子供の科学」を全ページ読むことができます!(取得期限:2025年3月8日まで) 電子版では紙版ではモノクロだったページも全ページカラーで掲載(デジタルBOOK特典はありません)。
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4.3※本書はリフロー型の電子書籍です 【デザイナーとして成功する。持続可能なデザイナー人生を歩む。】 この本は、 ・デザインづくりの基礎、考え方の基本はわかった! ・イラストレーターやフォトショップの基本操作、活用方法はわかった! ・でも、モヤモヤしている、悩みがある… という方が、スキルアップを目指すためのガイドブックです。 「自分が理想とする、いいクオリティに達しない」 「実際の仕事で、提案がうまくいかない」 「自分が本当にやりたい仕事ができていない」 「デザインの仕事による、収入が少ない」 「デザイン力を上げる、モチベーションが続かない」 …などの“リアルな悩み”。これらを解決する改善法や対処法、取るべき行動をご案内しています。あなたの「持続可能な、よりよいデザイナー人生」にぜひお役立てください。 〈主な内容〉 ■第〇章 「スキルアップ」、考え方の基本 01 デザイナーの「成長ステップ」 02 デザインの「勉強ステップ」 03 デザインの「種類・役割」 04 「デザイン改善点」の明確化 ■第一章 「デザイン表現」を改善する方法 01 「いいデザイン」、本当の意味 02 「デザイン改善」の姿勢 03 「デザイン表現」の改善法 04 「レイアウト改善」のコツ 05 「フォント選び改善」のコツ 06 「配色改善」のコツ ■第二章 「デザイン力」を上げる方法 01 「センス・コミュ力」の磨き方 02 「言語化・語彙力」の磨き方 03 「コンペに応募」する 04 「添削・メンターサービス」の活用 05 「デザイン系スクール」の活用 06 「外部のデザイナー」に会う ■第三章 「デザイン仕事の進行力」とコツ 01 「いいデザイン仕事」の流れ 02 「いい連絡・打ち合わせ」の所作 03 「打ち合わせ前」の準備 04 「ヒアリング」のコツ 05 「いい金額交渉・見積」のコツ 06 「コンセプト立案」のコツ 07 「表現リサーチ」のコツ 08 「ラフ描き・アイデア出し」のコツ 09 「いいプレゼン・修正対応」のコツ COLUMN “会社に入らず”、マナーを身につけられるか? ■第四章 「選ばれるデザイナー」になる方法 01 デザイナーの「価値と意味」を売る 02 「いいスタンス」のつくり方 03 「いいポートフォリオ」のつくり方 04 「集客法・発信法」、仕事のつなげ方 05 「デザイン誌・書籍・メディア」に載る 06 「大成功するデザイナー」の共通点 ■第五章 「いいデザインづくり」、日々のコツ 01 「持続可能」な、デザイナーの幸福 02 「いい働く環境」をつくるコツ 03 「いい時間」をつくるヒント 04 「いい体調」をつくるコツ 05 「いい集中力」をつくるコツ 06 「お金の安心感」の考え方 07 「いい成長」ができる考え方 〈プロフィール〉 アトオシとデザイン グラフィックデザイナー。日本タイポグラフィ協会 正会員。本名、永井弘人。1984年、東京都生まれ。明治大学、東京デザイナー学院卒業後、デザイン会社2社を経て、2011年にアトオシ設立。屋号名「アトオシ」の由来は、「人の目的(=こうなったらいいな、と思うこと)を達成させる後押し」から。「目的を形にする、ロゴデザインとブランディング。」というコンセプトで、企業・店舗・商品・サービス・コンテンツの「ロゴマーク制作・ブランド構築」を中心とした、グラフィックデザインを行っている。また、「“ビジネスにやくだつ”デザイン思考を伝える。」をモットーに、メディア出演・書籍執筆・講座などを通して「グラフィックデザインの考えかた・コツ」を「リアルに、たのしく」伝えている。世界開催「Adobe MAX」登壇出演、全国放送「ラジオ NIKKEI」取材出演、「アドビ デザイン講座」講師担当。著書に『[新版]デザイナーになる! 伝えるレイアウト・色・文字の大切な基本と生かし方』(エムディエヌコーポレーション)などがある。[受賞歴]グッドデザイン賞受賞、日本タイポグラフィ年鑑ベストワーク賞(部門最優秀賞)受賞、日本タイポグラフィ年鑑入選、東京TDC賞入選、日本パッケージデザイン大賞入選、他多数受賞。
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4.7瑞獣の末裔である坊ちゃんのお世話をするため、執事として戻ってきた乙鳥(つばくら)。 お別れをした5年前とくらべ、落ちぶれてしまった様子のこの家にいったい何が起こったのか……。 しかし、そんな状況でも坊ちゃんは困った人がいると放っておけずすぐに自分の身を削って与えてしまう。 乙鳥は、坊ちゃんが傷つくことが許せず、それらを取り戻そうと心に誓うが……。 大ボリュームでお届けする、主従の切ない和風ファンタジー!
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4.62013年10月、2人の老人が死んだ。 1人は大正8年生まれの94歳、もう1人はふたつ下の92歳だった。2人は互いに会ったこともなければ、お互いを意識したこともない。まったく別々の人生を歩み、まったく知らないままに同じ時期に亡くなった。 太平洋戦争(大東亜戦争)時、“輸送船の墓場”と称され、10万を超える日本兵が犠牲になったとされる「バシー海峡」。2人に共通するのは、この台湾とフィリピンの間にあるバシー海峡に「強い思いを持っていたこと」だけである。1人は、バシー海峡で弟を喪ったアンパンマンの作者・やなせたかし。もう1人は、炎熱のバシー海峡を12日間も漂流して、奇跡の生還を遂げた中嶋秀次である。 やなせは心の奥底に哀しみと寂しさを抱えながら、晩年に「アンパンマン」という、子供たちに勇気と希望を与え続けるヒーローを生み出した。一方、中嶋は死んだ戦友の鎮魂のために戦後の人生を捧げ、長い歳月の末に、バシー海峡が見渡せる丘に「潮音寺」という寺院を建立する。 膨大な数の若者が戦争の最前線に立ち、そして死んでいった。2人が生きた若き日々は、「生きること」自体を拒まれ、多くの同世代の人間が無念の思いを呑み込んで死んでいった時代だった。 異国の土となり、蒼い海原の底に沈んでいった大正生まれの男たちは、実に200万人にものぼる。隣り合わせの「生」と「死」の狭間で揺れ、最後まで自己犠牲を貫いた若者たち。「アンパンマン」に込められた想いと、彼らが「生きた時代」とはどのようなものだったのか。 “世紀のヒーロー”アンパンマンとは、いったい「誰」なのですか――? 今、明かされる、「慟哭の海峡」をめぐる真実の物語。
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4.5台湾で、その命日が「正義と勇気の日」に制定された日本人がいた――。日本と台湾の絆を表す「英雄」が歩んだ苦難と感動の物語。史上初の「日台」同時発売ノンフィクション! 1895年、ひとりの若者が台湾を目指して故郷・熊本をあとにした。台湾の治安維持と発展に尽くすためである。やがて台湾女性と家庭を築いた彼は、のちに「英雄」と呼ばれる男の子をもうけた。しかし、戦後の台湾の悲劇は、一家を動乱に巻き込んでいく。日本と台湾の“絆”を表わす「5代120年」にわたる壮大な一族の物語――。 「私には大和魂の血が流れている」「台湾人、万歳!」。台湾最大の悲劇となった1947年の「二二八事件」で、そう叫んで、永遠の眠りについた英雄がいた。坂井徳章弁護士(台湾名・湯徳章)である。父親は日本人、母親は台湾人で、生まれながらにして日本と台湾の“絆”を表わす人物である。父を早くに亡くした徳章は、貧困の中、辛酸を舐めながら勉学に励み、ついに当時の最難関国家試験である高等文官司法科と行政科の試験に両方合格する。 帝都・東京から故郷・台南へ帰り、台湾人の人権確立のために活動する中、徳章は国民党政府の「二二八事件」弾圧から台南市民を救うために奔走する。自らの身を犠牲にしながら、多くの市民を助けた徳章は、50年後に忽然と“復活”する。苦難の道を歩んだ台湾と、なぜ今も台湾人が日本と日本人をこれほど愛してくれているのか、その根源を解き明かした感動の歴史ノンフィクション――。
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3.8稀代の悪女として処刑されたディリートが次に目覚めると、なんと5年前に時が戻っていた! 改めてランヴェール公爵と政略結婚したディリートは、自分を処刑へと追いやった皇甥イゼキウスの罪を白日の下にさらすため、如才なく立ち回っていく。しかし、暗躍するディリートの傍らで、厳格な人物だったはずの夫は妻の言動すべてを許容するようになっていた!「こんな人だったかしら…?」想定外な夫の献身はとどまるところを知らず!?
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4.3※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 第3次AIブームが起こり、現在はAIの活用に関心が移りつつある。著者らはHAI(ヒューマンエージェントインタラクション)と呼ばれる、擬人化エージェント(ロボットやAI)と人間の相互作用を研究しており、本書ではこのHAI研究を通じてAIにココロを持たせる(持っているように思わせる)デザインとその効果をわかりやすく解説している。 マインドインタラクションは著者の造語で、人と人工物が持つココロの間でやり取りされる情報、と定義されている。1章でマインドインタラクションを概説し、2章と3章では身近な諸問題—生活環境の不満や課題、対人関係のストレスやトラブル—などを、擬人化エージェントを使って改善・効率化する事例を述べている。 社会科学、認知心理学、社会心理学、哲学などの幅広い知識を用いて説明しているものの、平易な本文かつ会話調の脚注を組み合わせて、一般的なビジネス書と同列で読める内容となっている。
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4.5「激しさと穏やかさが、さも当然といった風に共存する山の姿を垣間見て、私は心の殻がはがれて、それがむき出しになるような戦慄(おののき)を感じていた。川の流ればかりではない。ここでは、魚も獣も人も、死と背中合わせに生きている。ちょっとした油断、そして恐らくは抗いようのない偶然が、それらの生を死へとすり替えてしまうのだ。」(本文より) 濃霧の中の山越え、沢を走る鉄砲水の恐怖、掴み取りできるほど大量のイワナ、一日で百匹を超すヤマベ釣り、暗闇にひそむヘビ・タカ・ヒグマ、目の前で宙を飛び滝壺に消えていった巨大イワナの勇姿――かつて北の奥地にあった圧倒的な自然を描き、「喰う・喰われる」の掟に従ってひしめきあう生命に心が震える。 解説/服部文祥 ■内容 1 母なる川よ 染退川へ/無言の教え/行く人、来る人/自然の戦い/ふたたび東の川へ/鱒の群れ/大きなヤマベ/ペンケホカイ/大水/迷い人 2 奥地へ 悪夢/三叉へ/岩上の危機/濃霧の山越え 3 燃ゆる渓 他流試合/巨大魚/渓流に帰る/雨の徳富川/黄金川 解説 服部文祥
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3.2#初体験#初恋#セフレ#甘々#キャンパス 大学生のモモは、彼氏いない歴=年齢、経験人数ゼロが人生最大のコンプレックス。エッチなんて、大人になったらいつかは自然と(?)するものだと思いつつも、Y談で楽しく盛り上がる仲間の会話に混じれずにいた。そんなある日、サークルの合宿で飲み会ゲームに負けたモモは、ありもしない初体験談を話すハメに…!その場しのぎで、架空の人物である「ユラ」との初体験(嘘)を口走ってしまうのだが…ユラは実在する人物だったー!?しかも、同じ大学に通っていて、実際に出会うことになり…!?ひょんなことから始まった、ちょっぴりエッチなあたふた同居性活(?)の行方はいかに!?
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3.5森信三(明治29年~平成4年)は、教育者(神戸大学教授、海星女子学院大学教授)として、実践者(日本再建を念願とし全国行脚)として、哲学者(全集33巻を刊行)として、いまなお多くの人々に尊敬されている。森信三は、「人生二度なし」「両方よいことはない」「世の中正直・天は公平」といった平易な言葉で自らの思想を語るとともに、「挨拶をすること」「紙くずを拾うこと」「履物をきちんと揃えること」といった当たり前のことを励行する大切さを説き続けた。それを実践して生まれ変わる学校も多くあり、森信三の「信者」が増えていったのである。本書は、森信三が遺した至言を一日一話形式でコンパクトにまとめたもの。「しつけの三原則」「父親の教育責任」「幸福の三カ条」「夫婦について」「ハガキの功徳」「腰のかけ方」「お金の取り扱い」など、365話のいずれも人生において大切なことを語っており、座右に置きたい一冊といえる。
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4.7ぼやけた日常と生々しい非日常が、少年たちの心と交錯する……。ミステリアスでファンタジックな4つの物語世界へ誘います。「隣の町で死んだひと」「怪談六話」「終電時刻」「番町サカナ屋敷」を収録。
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2.8「最近してねぇんだよな」編集者の彼氏と同棲9年目になるポレ美はセックスレスに悩んでいた。彼氏の嫉妬がきっかけで一度セックス、勢いで結婚するも、その後の日常は変わらないレス状態。このままではいけないと、マカ入り味噌汁を飲ませたり、ロマンティックにセクシー下着&キャンドルで誘惑したりと奮起するも失敗続き。さらには友人男性からの下世話なアプローチ、多忙な彼の浮気疑惑、家族からのプレッシャー&妊活突入などさまざまな試練が降り注ぐ中、果たして無事にセックスレス解消に至るのか…!? パートナーのいる女性の多くが気にしている「セックスレス問題」をリアルに描く渾身の話題作!!
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4.5仕事帰りの暗い夜道で、誰もいない背後に視線や息遣いを感じる――幼い頃から人には見えない存在に悩まされてきた光春(みつはる)。そんな日々の癒しは、毎週金曜日に通う花屋だ。買った花を一晩で枯らしてしまう光春に、店主の蘇芳(すおう)は妙に優しい。むしろ「何か困ったことはありませんか?」と真剣に気遣ってくれて!? 無自覚な霊媒体質のリーマンと、元僧侶の花屋――特異な能力に翻弄される二人が、黄昏時に重ねる逢瀬v ※口絵・イラスト収録あり
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4.2日本を牛耳るアルファ一族・沙倉之財閥。 子息として生まれた真路は、何不自由なく育った。 ――あの日、オメガだと判断されるまでは 沙倉之の直系にオメガが生まれることなど許されない。 座敷牢に閉じ込められ、定期的に男を与えられアルファを産む母体として利用されることになった。 そんな中、世話係の冬冴が大切な存在になりつつあったが、実は冬冴の目的は沙倉之への復讐で…!? 感動間違いなしのドラマチックオメガバース! コミックス描き下ろしは、とろけるほど甘いその後を収録。
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4.4君を…そういう意味で好きだと思ったことはないよ 橘田の心を埋めようとした親友の高平と、義弟の倉橋。 とある事件によって再会した三人が行き着く先とは―― 一九八九年、とあるマンションの一室で起きた放火殺人。当時十三歳だった橘田と高平は事件に巻き込まれて以来、互いしか知りえぬ思いを共有する。しかし橘田の心の空隙は次第に二人の関係を歪ませ始めていた――。大学進学後、高平との関係を断ち切り、一人事件の悪夢にうなされ続ける橘田の前に現れたのは、義弟の倉橋だった。倉橋もまた橘田の苦しみを知り、心を砕くようになるのだが…。時を経て起きた新たな事件が、それぞれの道を歩んでいたはずの三人の男たちを呼び寄せる。そこに待つのは悲劇か、過去との決別か。
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3.8自らの葬儀の手配をしたまさにその日、資産家の老婦人は絞殺された。彼女は自分が殺されると知っていたのか? 作家のわたし、アンソニー・ホロヴィッツは、ドラマ『インジャスティス』の脚本執筆で知りあったホーソーンという元刑事から連絡を受ける。この奇妙な事件を捜査する自分を本にしないかというのだ。かくしてわたしは、きわめて有能だが偏屈な男と行動をともにすることに……。ワトスン役は著者自身、謎解きの魅力全開の犯人当てミステリ! 7冠制覇『カササギ殺人事件』に並ぶ圧倒的な傑作登場。/解説=杉江松恋
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5.0【デジタル版限定 佐々木柚奈自選画集付き特典版!】 新たなライバル社長に杏が奪われる…!? 結婚して1年。 社長とラブラブ新婚中の杏。 そしてもうすぐ社長30歳の誕生日♪ 特別なバースデーにしようとしていた矢先、社長を危険に陥れた三橋家の一員・零に出会ってしまう。 突然キスされてきもちくなって…… イヤなのに…ダメなのにどうして拒めないの……!? ※20巻&200万部突破を記念して、デジタル版限定で自選画集を収録!! 連載9年間で描かれた200点以上のカラーイラストの中から、佐々木柚奈先生が自ら厳選してお気に入りの20点をセレクト。 社長と杏の歴史を振り返りつつ、ここでしか見られない美麗イラストをお楽しみください。
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3.8『エア・ギア』の大暮維人が描く「血」と「進化」! 夜と朝のはざまに蠢く異形のモノたちの物語。――奴の血を飲んだ時から、オレの命のDNAが書き換えられた……人類の進化か、それとも突然変異? 闇の中で蠢く「魔人」と呼ばれる異形の者たちが、街に蔓延っていた。図らずも、「魔人」となってしまった男が「死」を許されないモノとなった恨みと悲しみを抱え、紫色の空の下、異形の者たちと戦い続ける……。
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4.3佐久良ハルは、いつも無愛想で笑わない女。そんなハルがひと月前から住んでいるのは、“女の泣き声が止まない家”。そう、巷で「事故物件」と呼ばれるもの。主に居住者が何らかの不慮の理由で亡くなった物件を指すが、その原因は様々。そこには人々の念と情が渦巻いていて―。長浜幸子が描く、新しいスリルが今、始まる―。
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4.0「高偏差値エリート」はなぜ転落したのか? 高学歴、高偏差値なのに…… 使えない・空気を読めない・ミスを連発 するのはなぜなのか? 難関校に合格するも休みがちに、大学で周囲から孤立、職場ではまったく評価されない。 将来を約束されたエリートたちは、なぜ“転落”してしまったのか――。 精神科教授として発達障害の患者に長年向き合ってきた岩波明氏によると、ここ10年あまり、これまでとは違うタイプの患者が目立って増えてきたという。 高学歴で知的レベルが高く、有名校や一流企業に所属している。 ところが些細なことがきっかけとなって、それまでの「人生経路」からドロップアウトしてしまう。 彼らに共通しているのは、発達障害を抱えているということ。 20世紀末から社会の「管理化」「デジタル化」が強力に進行し、規格からはずれた個人が簡単にあぶり出されるようになったのだ。 数々の症例に接してきた精神科医である著者が、高学歴発達障害の人々の現状を浮き彫りにし、いかにして回復して社会復帰するか、“再生”に至るまでの道のりを提示する。
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4.1故郷の田舎町、テキサス州コブに戻って三カ月、ドラゴンや邪悪な魔法使いの襲撃を心配する必要のない日々が続いている。あこがれのオーウェンと互いの気持ちを確かめ合ったのも束の間、彼の最大の弱点が自分だという、ロマンス小説のヒロインのような立場に立たされてしまったケイティ。魔法の悪用を企む一味との戦いの足手まといになるまいと、ニューヨークをあとにしたのだった。ところが、魔法とは縁のないはずのコブの町で、魔法のにおいのする事件が発生。ケイティは(株)MSIに助けを求める。大家族が繰り広げるてんやわんやをさばきつつの大奮闘、果たしてその結末は? おしゃれでロマンチックなファンタジー第4弾。
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3.9Z世代は恋人より母親といたい? 博報堂のシンクタンクが30年前と同じ設計で実施した「若者調査」をもとに、今20歳前後のコアZ世代とその親世代を比較分析。見えてきたのは、親世代とは大きく異なるZ世代の人間関係、家族の密接すぎる関係性だった。定量データに加えチャットの親子会話を多数収集し、進化した親たち=「メンターペアレンツ」の実態に迫る。金間大介氏や星友啓氏のインタビューも収録。
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3.5花火合戦に挑んだ酔っ払いの末路とは―― 新たなる黄金時代を迎えた「恐怖の帝王」が短編小説の才能をみせつける短編集その2。 滅びゆく世界を静かに見つめる二人の男と一匹の犬――悲しみに満ちた風景を美しく描く表題作。 湖の向こうの一家との花火合戦が行きつくとんでもない事態を描く「酔いどれ花火」。 架空の死亡記事を書くと書かれた人が死ぬ怪現象に悩まされる記者の物語「死亡記事」他、 黒い笑い、透明な悲しみ、不安にみちたイヤミス、奇想が炸裂するホラ話、そしてもちろん化け物も! バラエティあふれる10編を収録。帝王自身による舞台裏の解説も楽しい短編集その2。
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4.1「若者がこわい」は、職場に潜むあらたな病だった。 気鋭の経営学者が読み解く“年の功”消滅社会の正体 「コンプラ大丈夫?」「それ、ハラスメントですよ」 こんな言葉が飛び交う現代の職場では、若者に対する漠然とした恐怖が広がっている。 少子化による超・売り手市場により、年功序列のパワーバランスは逆転した。 新人を腫れ物扱いしたり、若手に過剰に忖度している場面に、心当たりはないだろうか。 そんな時代、上司や先輩社員は若手への適切な指導や対話ができずに悩み、 ときに「どうせすぐ辞める」「関わるだけ損」などと、距離をとってしまう。 こうした空気が、職場に深刻なコミュニケーション不全をもたらしている。 本書では、経営学者・舟津昌平氏が、「飲み会離れ」「早期離職」「やりがい・成長」 「ハラスメント」などのキーワードを手がかりに、職場で静かに進行する“若者恐怖症”の実態を明らかにする。 データと現場の声をもとに、通説の矛盾を暴き、世代間の不信やすれ違いの背景にある社会構造を読み解いていく。 部下のマネジメントに悩む管理職はもちろん、20代・30代にも、Z世代にも読んでほしい、 すべての働くひとに向けた、職場改善の処方箋。 【目次】 はじめに 老害になりたくないあなたへ 第1章 若者恐怖症─たとえば、飲み会恐怖症 第2章 若者論の交通整理─Z世代をたらしめるもの 第3章 そして何が問題なのか─神話の喪失、竹槍と学徒動員 第4章 離職恐怖症─若者はすぐ会社を辞めるのか 第5章 やりがい恐怖症─若者は成長しないといけないのか 第6章 ハラスメント恐怖症─若者はなんでもハラスメントって言うのか 第7章 持病とつきあっていく─いっしょに恐怖を飼い慣らす
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4.7200年続いた武士の世が改められて20年、明生の世に暮らす手品師の青年「文蔵」。イザナギと名乗る神<シン>を喚び起こし神使〈シンシ〉となった文蔵は、大きな戦いの渦に巻き込まれていく…!!浪漫あふれる神×人×ファンタジー!!
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4.0高校三年生の糸島小唄は、貧血持ちで保健室の常連。今日も眩暈がして保健室で寝ていたけれど、人の気配を感じてうっすら目をあけると、そこには副担任で体育教師の市野が立っていた。倒れた生徒とそれを心配した教師…のはずだったが、目覚めた時、最初に見えたのは市野の真っ赤な舌だった。「キスしようとした?」。市野は「ふたりは付き合っていた」と言うが、小唄にはそんな記憶はない。小唄にふたりの関係を思い出させようと、市野は車の中、体育準備室と、所構わず執拗に迫ってくる。市野の妄想か? それとも本当に小唄は記憶を失ってしまったのか? 『才川夫妻の恋愛事情』の著者が挑む、欲情×溺愛ラブストーリー。
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4.4どうしても、好きなんです。プレイボーイが初めて知った一途な恋。―美貌を武器に複数の男と遊びの関係を持つ井田まひろ。ある日、生真面目なクラスメイトの米谷をからかうためにキスをする。チャラ男と遊ぶことに慣れていたまひろは、彼のウブな反応が新鮮で面白いと感じて…。最初は興味本位で近づいたはずが、少しずつその誠実な人柄に惹かれていく。しかし米谷はエリート一家の長男で、庶民のまひろとは住む世界が違っていた…
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4.3会社員の宗一は、うちに棲みついた大型わんこ・楽に日々振り回されていた。楽はニートの上に、うるさくて家事力ゼロのどうしようもない奴。でも何か放っとけなくて、宗一はこの生活を心地よく感じ始めていた。ところがある日楽に、「宗ちゃんと結婚したいな」と爆弾発言される!親に勘当されていた宗一は、誰かと家族になるなんて考えられず……。年下大型わんこ×内向的なリーマン、わんこはリーマンの心をこじ開けられるのか――!?
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3.9未来ガジェット研究所―――の階下。ブラウン管テレビと娘の綯えをこよなく愛する「ブラウン管工房」の主、ミスターブラウンこと天王寺裕吾が主人公。ラボメンたちも知らないミスターブラウンの知られざる過去。SERN、ラウンダー、ブラウン管テレビ、そして橋田鈴との知られざる関係。
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4.5戦後日本人はなぜこの男の存在を忘れたのか。 「圧倒的な事実で迫る昭和秘史」――古川隆久・日本大学教授推薦 昭和13年1月15日、首相官邸において「大本営政府連絡会議」が開かれた。蒋介石率いる中華民国との和平交渉を継続するのか、それとも打ち切って戦争に突き進むのか、日本側の最終決断がいよいよ決せられようとしていた。近衛首相、廣田外相、米内海相らが居並ぶこの会議で、たった一人「戦線不拡大」を訴えたのが、参謀次長・多田駿だった。 「声涙(せいるい)共に下る」――多田は、日中間で戦争をすることが両国民にとっていかに不幸なことであるかを唱え、涙ながらに日中和平を主張したという。しかし、その意見が受け入れられることはなく、以後日本は泥沼の日中戦争に嵌っていくことになる。 陸軍屈指の「中国通」として知られ、日中和平の道を模索し続けた多田駿。だが、これまで評伝は1冊もなく、昭和史の専門家以外にはその名を知る人はほとんどいない。 「多田駿とは何者か?」著者はその疑問を解くために、厖大な数の文献を読み漁り、遺族を訪ねて未発表史料を発掘しながら、その足跡を丹念にたどっていく。 戦後日本人が忘れていた一人の“良識派”軍人の素顔がいま初めて明らかになる。
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3.6犯人は誰? 探偵こそ誰? 時は明治、那珂川二坊は文学で名をなさんとす。尾崎紅葉に師事すれど執筆がかなうのは小説どころか三文記事ばかり。この日も簡易食堂に足を運び、ネタを探して与太話に耳を傾けた。 どうやら昨晩、かの徳川公爵邸に盗人が入ったらしい。蓋を開ければ徳川公にも家人にもこれと云った被害はなく、盗人は逃走途中に塀から落ちて死んだという不思議な顛末。酔客らは推論を重ねるが、「そりゃ違いますやろ」という声の主、福田房次郎が語り始めたのは、あっと驚く“真相”だった(「長くなだらかな坂」)。 京都・奈良をつなぐ法螺吹峠、ナチス勃興前夜のポツダム、魔都・上海ほか、那珂川の赴く地に事件あり、妖人あり! “歴史・時代ミステリの星”伊吹亜門が放つ全5話の連作短編集―― 絢爛たる謎解き秘話を通して、 〈あの人〉たちの妖人ぶりにあらためて瞠目した ――有栖川有栖(作家) 著者の本領発揮作と呼ぶに相応しい完成度 ――千街晶之(ミステリ評論家)
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4.1林間学校でおませな少女・ローズと同室になったアンジェ。わがままな少女にうんざりした彼女がしたこととは......。子どもと大人で揺れる少女を毒気たっぷりに描いた「ばら色の頬のころ」番外編「彼の左目」など、初期の短編から最新作まで全4作を収録した傑作短編集。
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3.3「諦めなさい――君は私に捕らわれたのだから」憧れの香港のホテルに研修として勤めている桂馬は、なぜか、香港の裏社会に君臨する男・ユエンに見初められ熱く口説かれるようになる。美しく精悍な顔立ちと透徹した頭脳を併せ持ち、何人ものSPを従え、支配者然としている男。危険な相手だとわかっていながら、いつしか桂馬は心を奪われてしまい―――。命の危険をも凌駕する運命的な出会い――ゴージャス・ラブロマンス!
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3.7清澗寺伯爵家の養子である貴郁は、抑圧され、生の実感が希薄なまま日々を過ごしていた。やがて貴郁は政略結婚し、奔放な妻と形式的な夫婦生活を営むようになる。そんな貴郁の虚しさを慰めるのは、理想的な父親像を体現した厳しくも頼れる義父・宗晃と、優しく包容力のある義兄・篤行だった。だがある夜を境に、二人からそれぞれ肉体を求められるようになってしまう。どちらにも抗えず、義理の父兄と爛れた情交に耽る貴郁は、次第に追い詰められていくが――。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
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3.55月23日公開『岸辺露伴は動かない』最新映画の原作『懺悔室』と実写ドラマ化された岸辺露伴の全てのエピソードを掲載。小説『くしゃがら』収録。『ジョジョの奇妙な冒険』第4部から「チープ・トリック」「ジャンケン小僧がやって来る!」抜粋掲載。カラー扉はカラーのまま構成。ジャンプサイズで露伴が読める。
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3.5「わたしに抱かれる以外、生き残る術はない」平凡な大学生・直は、ある日見知らぬ男達によって異国に拉致された。そして謀反人の一族として死罪を命じられる。抵抗する直に、王イズディハールが下した決定。それは、花嫁として抱かれ女として生きることだった。傲慢な王に凌辱され、その痕跡を衆人の目に晒される直。夜毎の荒淫に心が折れかけた頃、幼い王子達と出会う。彼らが純粋に語る父王は、直を支配する王とは印象が異なっていた。イズディハールとの間に情などあるはずがない……直は戸惑うが――。
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3.0習い事漬け、塾のはしご、孤食、スマホ育児、SNS映え重視の子育て……。 衣食住は満ち足りていても、親が子どもに関心を持てない。 それが「ネオ・ネグレクト(新しい育児放棄)」です。 コスパ・タイパを優先し、“外部の専門家”に子育てを任せる親が増えている現代。 もちろんそこには多大なお金がかかります。 一見「恵まれた子育て」に見えますが、重要なものが欠けているようにも感じられます。 著者の矢野耕平氏は、中学受験指導の現場で30年以上子どもに向き合ってきました。 その豊富な経験と取材をもとに、家庭や学校で起きている実態を描き出し、 背景にある社会の歪み――効率至上主義、情報過多、自己責任論――に鋭く光をあてます。 「送迎バスで習い事はしご」「お金だけ渡して毎日孤食」 「受験は塾に丸投げ」「SNS映えのための子育て」……。 便利さや豊かさの影で欠けているのは、親が子どもへ向けるまなざしと親子の信頼関係です。 本書は、効率や課金では埋められない“子どもにとって本当に必要なもの”を問い直し、 親や社会がこれからどうあるべきかを考える指針となります。 現代子育ての新たな問題に向き合うための、すべての保護者・教育関係者必読の一冊。 ■目次■ 序章 「ネオ・ネグレクト」とは何か ――衣食住が満たされていても何かが足りない…「ネオ・ネグレクト」の定義とは。 第1章 東京湾岸タワマン地域の子どもたち ――都市の豊かさの陰で進む、子育て外注の実態。 第2章 次世代に引き継がれる心の傷 ――親の無関心が子どもの心に残す深い影響。 第3章 教育現場と「アウトソーシング」 ――塾や学校に“丸投げ”する子育てがもたらす弊害。 第4章 育児とネオ・ネグレクト ――幼少期からはじまる子育ての外注化の実態。 第5章 結局、誰が「悪者」なのか? ――親、学校、社会…問題の背景を社会問題として問い直す。 終章 ネオ・ネグレクト減少の筋道 ――子どもが健やかに育つために本当に必要なこととは。
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4.5目覚めたらそこは、見知らぬ異国の地だった。憶えているのは、義父と飛行機に乗ったことだけ。異国の言葉で話しかけてくる美しい男・クラウディオに、里玖は心を奪われる。温かで強引な彼の家族にもてなされ、愛情に飢えていた里玖は束の間の幸せに浸る。次第にクラウディオに惹かれていた里玖はある日、彼を想いながらした自慰で達してしまう。彼を穢したことに落ち込む里玖。だが、クラウディオがマフィアのドンで、自分は取引の為の生け贄だと知り!?
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3.8恋愛経験ゼロでエッチも未経験の陽色は、異世界へ召喚されるも異能力を持たず王宮を追い出されてしまう。実は最強チートを持つと気付くも、莫大な力を持て余し森で一人暮らしていた。ある日、怪我をした獣人族の兄弟を介抱し一緒に暮らすことに。エルの逞しさに胸がときめく陽色。気になるのは人恋しさのせいと言い訳するけど、「お前が可愛すぎて欲情する」と押し倒されて!? 弟に敬語を使う兄と、獣頭の聡明な弟。彼らには何か秘密がありそうで!? 美丈夫獣人と健気な青年の溺愛ラブ! ※こちらの作品は通常版とサイン版がございます。本編の内容は同一ですので重複購入にご注意ください。
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4.2天涯孤独な青年ソラは、狼人が統治する国の片隅でひっそりと生きていた。ある日、ソラが働く娼館に狼人が客としてやってくる。初めて見る憧れの狼人に舞い上がるソラだったが、その狼人・ナヴラスは「汚らわしい」とソラを侮蔑する。カッとなり金も受け取らず部屋を飛び出したソラは店主に怒られてしまうが、それを見たナヴラスは「気が変わった」と狼の姿で荒々しくソラを抱き…そして一カ月後、再びソラの前にナヴラスが現れて…?
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