macさんのレビュー一覧
レビュアー
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仕事をするということ
一部ご紹介します。
・「俺たち麻酔科医は、モニター相手に麻酔をしているわけじゃないだろ?
モニターを見るより患者を診ろ!
大事なのは、今、この患者の中で何が起きているのか知ることだ!」
・「長くやっていれば、事故やミスではなくても、自分を許せなくなることの一つや二つは抱えて生きている。
たぶんそれは死ぬ時まで消えることはないだろう。それでもやめられない何かがある」
・「あんた、自分が何したかわかってないでしょ!?
私たちが麻酔をするのは、患者から感謝の言葉を引き出すことでも、
ましてや外科医に媚を売ることでもないのよ!
彼が怒ったのは、たぶん、あなたがそういう麻酔科医たちの精 -
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地位と実力
一部ご紹介します。
・「お前に俺が、すっかり駄目になっちまったアイツを見た時の気持ちがわかるか!?
アイツは他の奴とは違うんだ。アイツは俺の技術も知識も全て持ってる。
アイツは…俺が育てた完璧な麻酔科医だったんだ!!」
「…完璧な麻酔科医ですか。相変わらずですね、先生は。
ご自分の技術をまるまる与えた彼を”完璧”と呼ぶ。
自らの腕と知識に絶大なる自信を持って疑うことを知らない貴方は、
後進を育てる立場になった今でも、日々迷いながら必死に麻酔している僕を、きっと軽蔑するんでしょうね。
…だけど、人の命を預かる僕だって人ですから。彼だって人ですから。
本院で入院したてから、何でも -
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自信の裏付け
一部ご紹介します。
・「患者に嫌われたくないというのは、腕に自信がないからだ。麻酔科医には、気立ての良さで、患者さんとの信頼度をじっくり築く時間はない。だから、実力と結果のみで勝負する、そんな医者を目指すしかないのかな」
・「自信なんかないっすよ」
「だったら自信が持てるまで努力しろ!患者の生き死には、医者の腕でどうにかなるってもんじゃないがな、実力の伴う自信を持つ!
それが患者から命を預かる医者の最低限の義務だ」
・「たぶん走り続けた、その先には何もなくて…それなら、もっと楽しいこといっぱいして…明日から私…何したらいいのかな」
「疲れたときこそ、あえて周りを見渡してごらん。そし -
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最後の一歯
一部ご紹介します。
・「安全第一を考えたら、どうせ役にも立たないグラグラの前歯なんて抜いといたほうがいいんですよ」
「…かわいそう」
「は?」
「そのおじいさま、きっとご自身にその歯を重ねているんですよ、先輩!たとえ役立たずでも、おじいさまと共に、長い年月を生き、喜びも、悲しみもかみしめて、たった一本になっても、頑張って耐えているんです。その歯は、おじいさまにとって『最後の一葉』なんです。歯だけに。
だから、もしそれを抜いてしまったら、気力を失って…」
「もう、深読みしすぎだよっ」
「華岡くん!その歯はのこすべきだ!」
「医局長まで」
・ただタバコを吸うことだったり、抜けかけ -
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ぎりぎりの仕事
一部ご紹介します。
・「食っとけ、食えるうちに食っとけ。そして寝とけ。寝れるうちに寝とけ」
・「なぜオペしなかった?ほっといても死ぬ。どうせ死ぬなら腹を開けろ」
「だって、失敗したら殺人ですよ」
「何にもしないよりましだ。君はあの患者を見殺しにしようとした」
「違う!夜中に僕みたいな研修医を一人しか置かない病院が悪いんだ!
医者が足りないなら救急車なんて受け入れなきゃいいんだ。院長はお金が欲しいだけじゃないですか!」
「で?人の命を救うんだ。金をふんだくって何が悪い?
そもそも俺が金をとる事と、お前がオペをしなかった事に何の関係がある?
お前は医者だ。オペに失敗したら殺人だと -
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チャイナの歴史法則
一部ご紹介します。
・チャイナの歴史は、「中華帝国」と戦った異民族を取り込み、版図を拡大してきた歴史。
・チャイナの歴史を紐解けば、自国民同士の戦争でも、平和的占領はなく、例外なく虐殺が起きる。外国の民族に対しても同じことをする。
・チベットで起きた虐殺と民族浄化。ウイグルで起きた虐殺と46回の核実験と民族浄化。
・中国共産党は虐殺で中国大陸全土の権力を握った。
・チャイナ人は、日本人に対する憎悪と恨みを、学校教育やニュース報道、抗日ドラマなどで多角的に繰り返し教え込まれている。有事になれば必ず日本に対し、テロを起こす。法的根拠は「国防動員法」である。
・国防動員法とは、「中国国内 -
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現代の全体主義国
一部ご紹介します。
・全体主義国の帝国主義は、自分たち(党)以外の「人間」の存在を否定する。独裁党が「生存圏」を拡大していくことは、そのほかの国民や外国人(各国の住民)が「邪魔だ」という話になる。
・チャイナの『国防動員法』とは、「中国国内(どこが中国国内かは中国共産党が規定する)」で「有事(それを判断するのは中国共産党)」が発生した場合、18歳から60歳までのチャイナ人男性と、18歳から55歳までのチャイナ人女性は、「国防(それを決めるのは中国共産党)」に貢献することを義務付ける法律のことである。事実上の対日戦争法なのだ。
・チャイナの『一帯一路』構想とは、チャイナの過剰な供給能力を使 -
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不確実な未来を前に
一部ご紹介します。
・人生において利益(富や名声)を増やすためには、リスクを取らなければならない。
地球上のいかなる生物も、この非情な法則から逃げることは許されない。
毛虫が蝶に成長するためには、鳥たちがいる場所にも危険を承知で出かけなければならないのが現実なのだ。
・給与だけで考えるな。給与では決して金持ちにはなれない。
だから多くの人が給与をもらって貧しくなるのだ。
自分のために、何か他の物(投資)を持たなければならない。
・心配は、人生の最大の喜びと切り離すことができない。
傷つくことを恐れていては、恋に落ちることはない。
・金持ちになるまでは集中投資。金持ちになったら -
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気晴らしの効用
・人間の不幸というものは、部屋の中に静かに休んでいられないことから起こるものだ。
生きるために十分な財産を持つ人ならば、もし彼が自分の家に喜んで留まっていられさえすれば、
なにも危険を冒し、冒険することはないだろう。社交や賭博の気晴らしを求めるのも、じっとしていられないからである。
・病や死の恐怖を遠ざけたいのだ。真の幸福は、賭博で儲ける金や、狩りで追いかけるウサギを得ることにあるのではない。
人が求めるのは、われわれの不幸な状態から、われわれの思いをそらし、気を紛らわせてくれる騒ぎなのだ。
・ここから人間は、騒ぎや、動きを好む。ここから牢獄は、あんなに恐るべき刑罰になる。ここから -
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現実の厳しさ
一部ご紹介します。
・人間にとって、いかに生きるべきかということと、実際はどう生きているかということは、大変にかけ離れているのである。
だからこそ人間いかに生きるべきか、ばかりを論じて現実の人間の生きざまを直視しようとしない者は、現に所有するものを保持するどころか、全てを失い破滅に向かうしかなくなるのだ。
なぜなら、なにごとにつけて善を行おうとしか考えない者は、悪しき者の間にあって破滅せざるを得ない場合が多いからである。
・天国へ行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである。
・人間というものは、自分を守ってくれない、誤りを正す力も無いものに忠誠であることはできない。
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ポパーの言葉
・民主制とは、「民衆の支配」を意味します。信じ難いことかも知れませんが、この名前自体が重大な誤謬の源泉なのです。
ここに、政治的義務より政治的権利を強調するという問題のすり換えがあるのです。
そればかりか、生徒たちは、実際には彼らが支配など全然していないことに気づき、いわゆる「民主制」なるものは虚偽であり、彼らを欺くための手段に過ぎないと思うようになります。
彼らは、独裁制下に生きた経験が無く、独裁制下の生活の非人間性、生命への恒常的脅威の下での無責任状態の生活がどのようなものかを知らないのです。
・確かに自由は最も重要なものですが、私の自由は貴方の自由によって制約されます。私が拳を -
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心の成長
一部ご紹介します。
・常に良い目的を見失わずに努力を続ける限り、最後には必ず救われる
・歴史を書くのは、過去を脱却する一つの方法である。われわれが歴史から得るところの最上のものは、それが引き起こす感激である。
三千年の歴史から学ぶことを知らぬ者は、知ることも無く、闇の中にいよ、その日その日を生きるとも。
・人間は現在がすこぶる価値のあることを知らない。ただ、なんとなく未来のよりよい日を願望し、いたずらに過去と連れ立って嬌態を演じている。
・われわれは愛から生まれてきた。われわれは愛無くして生きることはできない。われわれは愛によって自己に打ち克つ。われわれは愛によって愛を見出し得る。苦 -
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想像力
一部ご紹介します。
・「俺はさっきの歌を、もう何年も毎晩ここで歌っている。だが、一度として同じように歌えたことがない。心臓も同じだ。何千という手術をしたが、一つとして同じ心臓は無かった。」
・「手術で一番大切なものは何だと思う?」
「技術ですか?」
「技術は基本だ。もっと大事なのは想像力だよ。演歌も手術も自分と向き合う作業だ。一番大切なのはよ、己に勝つ力だぜ」
・「僕のあった先生は、決して金儲け主義ではありませんでした。もっと、外を見てください。外にも世界は有るんです」
・「なぜ、その患者のためにそこまでやる?」
「だって、…宮村さんの笑顔をみてみたいじゃないですか!」
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可能性
一部ご紹介します。
・「医者はくだらないかい?たとえ医者の世界に失望したとしても、人の命を救うのはくだらない事かい?僕はこのままじゃ嫌だ。だから闘ってやる。理屈なんてどうでもいい。自分の感情を信じる。僕は医者が好きなんだ」
・「病気やけがを治すことだけが、医者が患者にできる何かじゃない。命を救うだとか、最先端の研究だとか、そんなことだけが医者の仕事じゃない。何十年も一人の患者を診続けることだって、死にゆく患者を看取ることだって、手を合わせる事だって、…ただ医者であり続ける事だって」
・「大凶って決めてかかれば、大凶にしかならないのよ。本当は無限の可能性があるのに」
・「みんな、何も考え -
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無関心と無知
一部ご紹介します。
・「親子ですら利己的にしかなり得ないのら、どうして他人同士が互いを思いやれるのですか?無関心が人を傷つける。無知は罪だ。悪意はなくても全員が共犯者だ。そうは思いませんか?」
・「どうして僕には何にもできないんだ。力が欲しい。今を変える力、全てを壊す力。強いってのは悪いってことだ。」
・「どうして誰もやらないんですか?」
「大人は武器を持たない。なぜなら、武器をもてば、戦わなければならないと知っているからさ。もう何十年も変わらないままだ。その結果、多くの子供が見殺しにされているというのにな」
・「人間に完全も不完全もない。もしもあなたが、社会に差別を受けたのなら、そ -
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キャパオーバーのなかで
一部ご紹介します。
・「非常に残念な結果となってしまいましたが、あの時点で我々はどうすることもできませんでした。」
「本当にどうすることもできなかったんですか?」
「一夜明けた今、何を言おうと、全ては結果論です。目の前の患者に責任を果たせない者に医者である資格はありません。受け入れは物理的に不可能でした。努力や根性で解決できる世界じゃない。要するに君は、自分がそんな事に加担したと思いたくないだけじゃないんですか?」
「…違う!」
「僕を否定することで自分を正当化するのなら、それはただの自己満足です」
・「先生はどうして小児科医を続けているんですか?」
「僕がやらなければ、誰がやる -
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生きる
一部ご紹介します。
・「生きるって何ですか?答えてください。そんなことに答えられない人が、どうして医者なんてしているんですか?」
・「先生、自分がもうすぐ死ぬってわかっていて、それでも生きることがどんなに怖いか分かりますか?…生きたいに決まってるじゃないですか。少しでも長く生きられるなら、生きたいと思うに決まっているじゃないですか。だけど死の恐怖と引き換えに得た延命に、どれだけの意味があるんですか?」
・「私、嬉しいです。癌が小さくなったって聞いて、私やっぱり嬉しいです。嬉しいけど怖いです。怖いけど嬉しいです。…私、…そんなに強くない」
・「告知をするというのは、その人の人生に踏み込む -
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告知
一部ご紹介します。
・「何が正しくて、何が間違っているかなんて誰に決められるんですか?」
「決められないからこそ、ルールが必要なんじゃないのか?」
「先生は僕を否定できますか?答えがないなら、否定も肯定もできないはずです」
・「彼…強いよ。だって弱いってどういう事か知っているから」
・「絶望ってすごいのね。私、知らなかった。絶望ってもっと暗くて色のないものだって思ってた。まぶしいのね。絶望って、いつもの風景をまぶしく見せるのね」
「喜ぶと思っていました。暗闇に糸を垂らせば、飛びつくに決まているって、そんな傲慢な気持ちがあったんだと思います」
「君は人の気持ちが分からない男だものね -
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残された時間
一部ご紹介します。
・「もしも真剣に生きることができたんなら、どうして死ぬときに後悔なんかしますか。必死に生きようとすることと、死を受け入れることはそんなに違うことですか?生と向き合うことは、死と向き合うことと同じことではありませんか?」
・「僕はガンで亡くなる人をかわいそうだとは思いません。ガンは死と向き合い、残していく人たちに別れを告げる時間のある病です。もしもきちんとした終末期のケアを受けられるのなら、その死は決して不幸ではありません。最後まで寄り添ってくれる医者がそこにいる限り、僕はガンで死にたいです」
・「手の大きなお医者さんはね、きっといいお医者さんになれるんだって。…先生は -
- カート
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試し読み
ネタバレ大人になるために
一部ご紹介します。
・私たちが、他人を幼稚と感じるのはどんなときか。「思考が単純である」「常に主役でいたがる」「感情のコントロールができない」といったところ。
・どんな劇も主役だけでは成り立たない。脇役がいて、エキストラがいて、裏方として働く者がいて、初めて劇は成り立つ。
人は誰でも自分の人生において主人公だ。だが、それは、脇役を演じている自分、小道具を作っている自分を肯定することから始まる。台詞も満足に覚えられない子供が「僕も主役をやりたいよ」と主張しても、それをはねつけるのが大人の嗜みというもの。
・「『己』を知る謙虚さ」「『宿命』を受け入れる潔さ」「『不条理』を生き抜く図太さ」「 -
ネタバレ
人間社会に生きること
一部ご紹介します。
・愛情の介在する関係が甘美な決闘ならば、贈り物は武器の役目を果たす。
毛皮、宝石、花、チョコレート、知的な映画、ハイブロウな本、香水など。女にはなんでも贈ったらよい(ただし下着はNG)。女は贈られたものに対して、様々に変身してみせるものだから。
・「めんどくさい」という考えは、おしゃれだけでなく全てにつながりやすい。それは感受性や好奇心の欠如をカムフラージュする言い訳。
・原則に忠実であろうとする者が、しばしば家庭でも職場でも、不運に泣くことが多いのは、相手のことを考える想像力に欠けているからだ。
他人の立場になって考えるとは、不幸になりたくない者にとって、良書を -
ネタバレ
盛者必衰
一部ご紹介します。
・国家の指導者は、国民を「女」と考えるべきなのだ。女は苦労が嫌なのではない。「君には苦労を掛けるね」の一言だけで、奮い立つのが女というものである。苦労とは、「わかってはいるけれど」という想いだけでやるならば、苦でしかないが、こちらがやる気になってする苦労は苦ではなくなるのである。
・盛者必衰がなぜ歴史の理になるのか。それは、「これまでうまくいってきたこと」を変える勇気が持てないからだ。今は成功の要因だとしても明日、そうである保証はない。それどころか足枷に変わることもあり得る。
・ローマとヴェネツィアの例は我々に次のことを教えている。
第一に、変えるといっても、自分自 -
ネタバレ
映画は人生の参考書
一部ご紹介します。
・「つかの間の幸せ、それを捉えるんだ」
・詩とは、理解するものではなく感じ取るもの。
・すべてのことには多方面からのアプローチがあって、一面からとらえて分かった気になるのは、頭脳の怠慢である。他人の考えを疑いもせずに受け入れれば、悪い意味での大衆に成り下がってしまう。
・十分な理解を求めれば求めるほど、与えなければならない情報は増えてくる。
・人は、理解されていると感じさえすれば正道に戻れ、能力も発揮できるものだ。
・人間性への洞察力とは、人間性を優しく見ることと、人間性を直視することである。
・休暇を魅力的になるために使う。山のように映画を観まくるのもいい。 -
ネタバレ
働きすぎと暇つぶしの狭間で
一部ご紹介します。
・科学技術の発展は様々なことを可能にした。可能だから、人間はそれをするので、環境を考えたらどうなるか。
やりすぎなければそれでいい。無限の知識追求という前提は、その「やりすぎ」を手伝ってしまう。
推理小説もファンタジーも、漫画もアニメも、やりすぎ防止の一環である。働かなければ生活できない時代では、暇つぶしは罪悪であった。
でも環境を考えるなら、働きすぎは罪悪である。
・車に慣れると、歩くという運動をしなくなる。親切な文章を読むと、不親切な文章は読めなくなる。
頭の訓練とは何か?自分の頭で考えることである。自分で考えた文章というのは、ひとりでに必要にして十分な分か -
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貧しさから抜け出すために
一部ご紹介します。
・「貧困」と「暴力」は仲良しだ。
貧しさは人からいろいろなものを奪う。
人並みの暮らし、子供に正しい教育を受けさせる権利など、お金がないと諦めなければならないことが次から次へと出てくる。
そして大人たちの心には、やり場のない怒りが蓄積されていく。
その怒りの矛先は常に弱いものへと向かう。子どもが理不尽な暴力の一番の被害者となる。
・「自分はどうやって稼ぐのか?」を考えると次の一手が見えてくる。
・「お金」は「自由」を手に入れるための手段である。
お金が稼げるようになれば、できることや行動範囲も広がっていく。
・いい仕事をすれば、それがまた次の仕事へと繋がる -
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力の哲学
一部ご紹介します。
・弱いために侮られる者に中立という特権はあり得ない。力を放棄すれば何も守れなくなる。
・軍隊生活とは理不尽を絵に描いたような世界。なぜなら戦争そのものが理不尽なものだから。戦争に行った人間ほど、戦争を憎む。最前線に行った人間ほど、戦争を嫌う。
・子供を知識に導くことはできるが、考えさせることはできない。
・「わたしはお前に、いろいろなことを話して聞かせた。というのは、なぜ自分が罰せられるか解らない者を罰しても無意味だからだ。」
・子供に処罰を与えることは必要なのだ。痛みと共に覚えたことは忘れはしないものだから。何が悪いのか理解できないなら、それをすると痛い思いをす -
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購入済み
ネタバレ 購入済み変わり続ける世界において
一部ご紹介します。
・自然界では全てのものが変化し、成長と衰退を繰り返す。安定の幻ほど高くつくものはない。
・大事なのは教育を受けること。常日頃の行動や成果が改善されること。
・川を掘る(収入源を作る)ことで、水の減らない湖(銀行口座)ができる。
・リスクとリターンは表裏一体。人が嫌がる仕事(きつい、汚い、危険)を引き受ける者は重宝される。
・仕事をするということは、多くのことを勉強し、組織というものがあり、ビジネスの仕組みを学び、
人の気持ちが分かることにつながる。
人に色々なことをやってもらうとき、心からの感謝ができるのは、自分も同じような経験をしているからだ。
・ちゃんと -
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ナルコレプシー
一部ご紹介します。
・すべての神経伝達物質には「目的となるモード」がある。
それは、生物の行動という多くの神経回路が関わる現象を迅速に切り替えるための仕組み。
神経伝達物質のオレキシン・ハイポクレチンは、「覚醒」「レム睡眠」「ノンレム睡眠」を制御する、いわば指揮者の役割を果たす。
・ナルコレプシー(睡眠発作病)は、この指揮者である神経伝達物質のオレキシン・ハイポクレチンが欠乏したために起こってしまう。
そして、状態制御異常(「覚醒」しているべきときに「睡眠」が混じり、「睡眠」に「覚醒」が混じる)、
レム睡眠抑制不能(「レム睡眠」が変な時に生じる)がでる。
・状態制御異常の結果、日 -
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日本の民主制が進歩するには
一部ご紹介します。
・学問と勉強の違いは、自分を教育する者の説さえも疑うか否かにある。
・在職老齢年金(高齢でも働く者にお金を渡さないという事実上の罰則)を廃止し、年金支給の繰り下げ(先伸ばしにするほど月額で受け取れる支給額は多くなる)を無限にし、それ以外の加入年金制度を廃止することが、年金制度の道徳的バージョンアップである。
・官公庁が取り組むべきは、天下り(賄賂の時間差攻撃)全面禁止と、「ヒラに始まりヒラに終わる」職員制度(パワハラ防止)の導入である。その代わり一生働くことができるようにすることだ。
・日本が世界の中で圧倒的に低いのは大学教育だ。それは日本人が未だに「大学に入るため -
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左翼思想と監視社会の恐ろしさ
一部ご紹介します。
・いくら、崇高な思想を掲げようが、そこに資本がくっついていなければ、国内どころか世界的な動きにならない。世界は手垢にまみれた巨大マネーと意志がワンセットで動いてきた。
・日本でも世界でもナショナリスト、保守が弱かったのは、世界を動かす国際金融資本家は皆、グローバリスト(共産主義者、社会主義者)だからだ。
・左翼は、「現状変革勢力」「グローバリスト」。右派は、「ナショナリスト」「保守」
・左翼ユダヤ人の大資本家が、世界の左翼運動のバックにいる。歴史を振り返れば、左翼は昔から大金持ちの味方だ。
・共産主義の思想の由来は「被害者意識」。「被害者が正義」ということは、「自 -
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脆弱なマネジメントに対して
・「脆弱なマネジメント」による優柔不断な経営は、常に現場の頑張りによって支えられている。しかし、負担に耐えかねた現場は反乱を頻繁に起こし、場合によっては暴走が止まらなくなることもある。これは組織における永久運動みたいなものだろう。
・転職とは、「ただ新しい組織に移ること」であって、「組織を抜ける」ことにはならない。
・資格取得も、スキル獲得も、結局は脆弱なマネジメント組織から逃れることにはならない。
準拠する法律や、監督官庁、資格ホルダーたちの組織(ギルド)のしがらみから逃れられない。どんな仕事も、何らかの形でどこかの組織のお世話になっているからだ。
・「世捨て人」として生きられるかど -
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住まいと医療の問題
一部ご紹介します。
・「金持ちは資産を買う。貧乏人の家計は支出ばかり。中流の人間は資産と思って負債を買う」
「資産は私のポケットにお金を入れてくれる。負債は私のポケットからお金をとっていく」
・不動産物件は、購入した瞬間、「固定資産税」「維持費」という負債が発生する。
そして、経年劣化により、物件の価値は下がっていく。瀟洒な家もいつかは「古びた家」「冴えないマンション」に変わり果ててしまう。
・不審な人が近所に住んでいなくても、経済情勢の変化や体調悪化で、住宅ローンの返済計画は大いに狂ってしまう。
賃貸マンションなら、そうしたときでも、すぐに逃げ出すことができる。
しかし、マイホ -
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左翼とは何か
一部ご紹介します。
・科学である条件は、反証可能性(仮説が実験や観察によって正しいか誤りかを判定することができること)と再現性(同じ条件下で同じ行為をすれば同じ結果が得られる)を満たすことだ。
・従って、反証された説を、反証を無視して唱え続けたり(無意味なサプリメントや代替医療など)、反証可能性のない説を、反証がないからと言って正しいと主張すること(神学のような信念によって立つ説など)は、科学的な態度とは言えない。マルクス思想やフロイトの精神分析は科学たりえない。
・左翼とは、資本主義(大企業や自分より上の金持ち)を否定し、主権国家を基本とする国際秩序(愛国心、軍隊、警察)を否定し、間接 -
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ビザンツ帝国の戦略
一部ご紹介します。
・すべての考えられる状況において、可能な限り戦争を回避する。しかし、いつ何時戦争が勃発しても大丈夫なように行動する。
訓練を怠らないこと。常に戦闘準備を整えておくこと。
戦争準備の最大の目的は、戦争開始を余儀なくされる確率を減らすことにある。
・敵とその考え方に関する情報をできるだけ集め、継続的に敵の動きを監視する。
・攻撃と防御の両方で精力的に軍事行動を実施する。
多くの場合、小規模な部隊で攻撃し、総攻撃よりも斥候、襲撃および小規模な戦闘に重点を置く。
武力行使を最小限に留めることは、説得に応じる可能性のある者を説得する助けになり、
説得に応じない者を弱め -
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左翼思想と近代文明の病
一部ご紹介します。
・ジャン・ジャック・ルソーの主張=①奴隷制に立脚した古代ギリシャの直接民主政を賛美。
②「個人の自由や財産」は全て国家管理とする。
③「公共の福祉」を志向する「一般意志」に、個人の意志である「特殊意志」が服従するべき。
以上の主張から導き出されたフランス革命が、粛清、財産没収、徴兵実施といった全体主義へ行き着いたのは当然の帰結であった。
ロシア革命はフランス革命の再現であった。
・戦争に正義はない。戦争を抑止するのは軍事力のバランスだけだ。
・ブッダの言葉「永遠の魂が、滅びゆく肉体に宿っているから、生きることは苦しみである」
「苦しみには原因がある。幻のごと -
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弁えるべきは
一部ご紹介します。
・人間の真心がそのまま相手に通じると思うべきではない。人の心は、どんなに親しい友人の間柄でも、長年の付き合いの仲でも、お互いに解らない部分を残しているものだから。言葉はそれを繋ぐ橋。橋を使えるようにする設備が作法。躾とは、身を美しくするものなのだ。
・青年は、人間性の恐ろしさを知らない。市民の自覚とは、人間性への恐怖から始まる。互いに互いの人間性の怖さを悟り、煩雑な手続きで互いの手を縛り合う。
・革命とは、現在より未来を優先させる考え方。未来社会の無謬性を信じれば、行き着く先は「欲しがりません勝つまでは」だ。
・どんな自由な世界が来ても、たちまち人はそれに飽きて、階 -
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平和な世界を目指して
一部ご紹介します。
・主要メディアを傘下に収めて、世論操作。基軸通貨ドルの発行権独占による金融支配。情報機関を配下に置いて、世界の裏社会と通じる。軍産複合体のビジネスの便宜を図る。ネオコンというイデオロギー政策集団を使った戦略の実行。司法界の要所を抑えて、党派的な捜査や裁判によって、政敵を沈黙させてきた勢力。
・彼らは「ディープステート(国家内国家)」と呼ばれる左翼ユダヤ人勢力であり、国際金融資本家である。事実上のアメリカの「影の支配者」とされる。
・情報分析の基本は、①情報は公開情報のみで分析するが、既存メディアは洗脳工作を行っているという前提で、行間を読む。②裏情報(貴方だけに教えま -
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無理をしない生き方の勧め
一部ご紹介します。
・過去は何をするべきかは教えてくれないが、何をしてはいけないかは教えてくれる。
だから、過去を学び、無駄なことをしなければいい。
「やるべきこと」ばかり考えていると、つらいばかりか人生を無駄にしてしまう。
目標や目的や理想に縛られると、現実が嫌になってしまうのだ。
「好きだからやる」「楽しいからやる」。それでいいのだ。
・30超えたら、カラオケは一人で行くべし。
聞きたくもない他人の歌など聴いていると、精神衛生上良くない。
・「世界古典名作全集」や「ゲーテとの対話」を読むべし。
・「断捨離」の極意は、自分にとって最高のもの、一流のもののみを残すことにある。 -
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急いては事を仕損じる
一部ご紹介します。
・警察は「保守」を監視対象にしていない。非合法活動を前提としていないからだ。
対して、目立つ活動をする民族派団体は、監視対象と思って間違いではない。
また、非合法活動が前提であると公言する人間が「保守」の集会に現れた場合には、公安調査庁は当の集会に一参加者として入り込み、
その人間を監視する。
・人は他者との関係が失われ、完全な孤独に至ったとき、自殺する。
国家もまた同じ。神のごとく崇められている国家指導者が、実は悪魔のような人物だったと知れ渡れば、その国家は崩壊する。
・教科書の執筆者は、自分が信じていない説を書くことが多々ある。
教科書とは、執筆者が信じ -
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最後のローマ人スティリコ
一部ご紹介します。
・「国家」が瓦解していく過程で人々の心をより強く支配するのは、「理」よりも「情」だ。
・三世紀に実施されたローマ市民権の既得権化と、四世紀に実施されたシビリアンとミリタリーの完全分離が、ローマの軍事力を衰えさせた二大要因だ。
・皇帝ホノリウス「コンスタンティノープルへ行って、幼い甥の統治を助けたい(皇帝は幼少だ。これを機に東ローマ帝国の帝位も自分のものにしたい)。」
スティリコ「この難しいローマ帝国の現状で要になる皇帝の不在は許されません(私の立場を公認できるのは、私に対する反対派が多い以上、皇帝であるあなたしかいません)。」
・互いに本音を出さずに建前だけで相対 -
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ネタバレ 購入済み廃棄パンの告白
一部ご紹介します。
・「俺は昔、人が羨むほど出来のいいストロベリージャムパンだった。
肌の白さ、つや、ふくらみ、もちもち感、きめの細かさ・・・・・・
どれをとっても俺にかなう奴はいなかった。もちろん一番に買い手がついたよ。
俺は最高の瞬間を迎えて、天寿を全うするはずだったんだ」
「ところがだ。あのくそったれ店主が!うっかり並べ直す時に落としやがったんだ!!」
「・・・・・・そいつのせいで、俺は床をスライディングする羽目になった。
俺は傷物になり・・・・・・俺が並べられるのを今か今かと待っていた客は俺ではなく、
俺の次にうまそうな奴を買っていった。俺は・・・・・・廃棄を宣告された -
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精神障害の真贋
一部ご紹介します。
・精神障害とみなされることが、ある人の有利に働くことがある。責任能力を問われずに済むということで。
例えば戦うことを厭う兵士。保険金詐欺犯。罪を犯した者。もしくは罪を犯そうとする者。
・幽霊というのは、正気の人間が他人に対し、狂気を偽ろうというときに使用する古典的な幻覚だ。
幽霊や霊魂とはいかにも妄想の産物だ。しかし、正気を失った者には理解できるものではない。
本当の精神病患者というのは、実在する人間が自分に話しかけていると思い込む。
幽霊の声が聞こえるのではない。実在する人間の声がじかに聞こえるのである。
本物の精神病患者は、頭の中で声がする、などとは決して -
ネタバレ 購入済み
背教者ユリアヌス
一部ご紹介します。
・キリスト教の多神教及び皇帝に対する勝利は、「皇帝がその地位に就くのも、権力を公使できるのも、神が認めたからであり、その神の意向を人間に伝えるのは、司教とされている以上、皇帝といえども司教の意に逆らうことはできない」時代の到来であった。
・絶対専制の弊害の一つは、主君の意向を臣下が勝手に推し測ることだ。
・宦官のやることは常に陰湿だ。
・全ての面で苛酷な現実の中で、精神のバランスを失わないで生きていくには、苛酷な現実とは離れた自分一人の世界を作り出せるかどうかにかかっている。ユリアヌスが救われたのは、昔のギリシャの哲学と文学の世界に遊ぶことができたからだ。暗記の結果 -
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自給率上昇の処方箋
一部ご紹介します。
・食料自給率を高めるために、米の消費を増やす。全国の公立中学、高校に完全米飯給食導入させる。
・学校給食は、国産米を使うよう学校に指導(命令)する。米飯には、発芽玄米を混ぜる。
・無農薬、低農薬の食材を使う。農協、農家、商店に協力させるために、「指定された食材以外には、国は補助金を出さない」通達を出す。
・青魚を増やす。
・朝給食を導入する。内容は和食。
・学童保育の小学生たちに、和食の夕給食を導入する。フルタイムで働く母親に喜ばれる。
・専業農家に、太陽光発電、風力発電、小型水力発電をプレゼントし、発電収入は、専業農家が受けとる。
・「農村のある自治体」に -
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ロカールの交換原理
一部ご紹介します。
・動機は犯罪捜査を支える最も弱い部分。
とはいえ、動機が明らかになれば、それが指針となって、有罪を立証できるしっかりした証拠にたどりつける場合もある。
・目撃証人の証言は本当に信頼できるのか。
どんなに正直な証人であっても、勘違いはする。
何かを見逃したりもする。見たものの解釈を誤りもする。
・ロカールの交換原理:犯人と犯行現場、または犯人と被害者の間で必ず塵のような微細証拠が好感される。
どれほどはなかいものであれ、そのつながりを証明できれば、犯人は見つかり、犯罪は解決して、
これから起きるかもしれない悲劇を防ぐことができるかもしれない。
しかし、その結 -
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鏡のない宮殿
一部ご紹介します。
・『鏡のない宮殿』:昔々、ある国で、王家に一人の娘が生まれた。娘は生まれた時から非常に抜きんでて美しかった。
王は娘が自分の容姿に傲慢になるのではないかと恐れた。
それ故、娘が自分の顔を見て自惚れることのないように、宮殿の中から鏡を全部取り去り、顔が映りそうな銀の食器も撤去し、池も潰してしまう。
娘は大きくなるにつれ、自分の顔を見たいと周囲にせがむのだが、
みんな『あなたは醜いのだから見なくていい』と言って誰も見せてくれない。
娘もだんだん、自分があまりにも醜いから顔を見せてもらえないのだと考えるようになる。
ところがある日、行商人に化けた魔女がやってきて、宮 -
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変質したローマ帝国
一部ご紹介します。
・アウグストゥス帝の時代は、「先に納税者あり。国家は税収が許す範囲のことしか手掛けない」という小さな政府であった。
・だが、ディオクレティアヌス帝の時代になると、「先に国家あり。国家に必要な経費が、税として納税者に課せられる」という大きな政府になった。そして、元首政から絶対君主政へ移行した。
・軍事力の増強、官僚機構の肥大化は、必要経費の増大(国庫から給料を払う人間の数が増える)と組織や人材の硬直化(縄張り意識の肥大化による流動性の断絶)を招かないでは済まない。
・ローマ帝国をまとめていたのは、「ローマ法」「ローマ皇帝」「ローマの宗教」であった。コンスタンティヌス帝