【感想・ネタバレ】マキアヴェッリ語録のレビュー

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Posted by ブクログ

面白かったです。いつの世も人間の性質には変わらないところがあるのだなと思いました。現代においても通用する内容が多い。

「語録」という形態がとても読みやすかったです。

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2023年05月06日

mac

ネタバレ

現実の厳しさ

一部ご紹介します。
・人間にとって、いかに生きるべきかということと、実際はどう生きているかということは、大変にかけ離れているのである。
だからこそ人間いかに生きるべきか、ばかりを論じて現実の人間の生きざまを直視しようとしない者は、現に所有するものを保持するどころか、全てを失い破滅に向かうしかなくなるのだ。
なぜなら、なにごとにつけて善を行おうとしか考えない者は、悪しき者の間にあって破滅せざるを得ない場合が多いからである。
・天国へ行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである。
・人間というものは、自分を守ってくれない、誤りを正す力も無いものに忠誠であることはできない。
・武力がなければ法を守らせることはできない。
・武力のある者が、武力を持たない者に服従することはありえない。
・結果さえよければ、手段は常に正当化されるのである。
・事が祖国の存亡を賭けている場合、その手段が、正しいとか正しくないとか、寛容であるとか残酷であるとか、賞讃されるものか恥ずべきものかなどについて、いっさい考慮する必要はない。なににもまして優先さるべき目的は、祖国の安全と自由の維持だからである。 
・次の二つのことは、絶対に軽視してはならない。
 第一は、忍耐と寛容をもってすれば、人間の敵意といえども溶解できるなどと、思ってはならない。
 第二は、報酬や援助を与えれば、敵対関係すらも好転させうると、思ってはいけない。  
・中ぐらいの勝利で満足する者は、常に勝利者であり続けるであろう。  
 反対に、圧勝することしか考えない者は、しばしば、陥し穴にはまってしまうことになる。 
・やった後で後悔するほうが、やらないことで後悔するよりもずっとましだ。
・私は慎重であるよりは果敢である方がよいと断言する。なぜなら運命の神は女神なのだから。運命は女性に似て若者の友である。若者は思慮に富んでいないがために後々のことなど考えず、より大胆に、より激しく行動し運命の神に対して主導権を得ようとするからである。

#タメになる

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2022年09月30日

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この本に出合ったのは、社会に出て2年目でした。
マキャベリの有名な「君主論」だけでなく、「政略論」「戦略論」「フィレンツェ史」などのエッセンスが集約された、塩野さん流のアレンジ書です。
この本に限っては、何度も読み直しています。
人生訓として。

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2017年05月07日

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マキャベリという人には驚かされる。
人の本質を突っついているからだ。それも人の本質は昔も今もそこまで変わらないことも教えてくれる。

この本はマキャベリが著書で残した言葉を抽出している。
歴史からたくさんのことを学べる。それはマキャベリが生きていたころと変わらない。
現代に生きる私たちにそう語りかけているのかもしれない。

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2014年07月03日

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いわずとしれた『君主論』からだけでなく、マキアヴェッリの諸著作から、著者の主観で選び出された言葉の数々。

なるほどー。どんなに科学技術が進歩しても、所詮人間。歴史は繰り返すってのを最近よくわかるようになってきました。

もう少し歴史を理解し、自分のこれまでの経験を振り返る。そして、今後経験するであろう未来に備える。次の40代はどんなだろう。

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2014年06月16日

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【君主篇】
34:側近に誰を選ぶかは、君主にとって軽々しく考えてよいことではまったくない。君主が思慮深いかそうでないかによって、優れた人材が登用されることになったり、無能な側近に囲まれることになったりするからである。したがって、側近にどのような人を選ぶかは、君主としての能力を測る格好な材料になる。

【人間篇】
51:誰だって、誤りを犯したいと望んで、誤りを犯すわけではない。ただ、晴天の日に、翌日は雨が降るとは考えないだけである。

57: 天国へ行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである。

19の時に、大好きな陸将が教えてくれた本。食事をしながらいろんな話をしてくれてた時が懐かしいなあ。

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2014年02月27日

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マキアヴェッリの語録を抜粋して、ヨーロッパ史に詳しくなくても理解しやすく編集してある。歴史を理解することで、さらに理解が深まる。これから先、時々読み直したい。

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2012年09月26日

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マキャベリとは、15-16世紀にかけてフィレンツェ共和国(現・イタリア)の衰退期に生きた政治思想家で、
その思想はマキャベリズムなんて言葉で表現されることもあります。

そのマキャベリが傾倒した同時代人が「カンタレラ」で有名なチェーザレ・ボルジアであったりしますが、
そのボルジアが「毒を盛る男」なんて評されていることから、そのイメージ釣られてかネガティブに捉えられたりも。

本書は、そのマキャベリの著作・手紙などから、著者・塩野さんの琴線に触れた文を抜粋した語録という形式。
面白いのは冒頭で「あなたの関心が刺激された箇所について、御意見を聴かせていただきたい」とある点でしょうか。

SNSが盛んな今でこそ、BBS や blog 等に代表されるようにさして珍しくない双方向でのコミュニケーション様式ですが、
こちらが上梓されたのは1988年、今から20年以上昔の話です、、この時代でのこの発想はさすが、ですね。

なお「マキアヴェッリと日本人」とでも銘打って著したいとのことですが、今でも募集しているのだろうか。
受付窓口は新潮社文庫編集部とのことですが、今更ながらに送ってみようかなぁ。

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2024年05月18日

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■結果さえ良ければ手段は常に正当化される。
■必要に迫られて止むを得ずやったことでも、自ら進んで
 選択した結果であるかのように思わせることが重要。

学ぶところ大である。特に上記2点は自分には無い考え方なので興味深い。いつも自分にとって共感できる文面を探して賞賛する、という手法でこれまでやってきたので、これからはこういう手法を取り入れよう。ただし取り繕って出したものは「良い結果」とは言えないし、それゆえそんな結果を作る手段は正当化されない。

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2024年02月08日

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マキアヴェリや君主論を信奉しているような人とは、仕事を一緒にしたくないものである
・人間というものは、自分を守ってくれなかったり、誤りを質す力もない者に対して、忠誠であることはできない
・人は、心中に巣食う嫉妬心によって、褒めるよりもけなすほうを好むものである
・国家の指導者たる者は、必要に迫られてやむをえず行ったこでも、自ら進んで行った結果であると思わせることが重要である
・君主は、自らの権威を傷つける恐れのある妥協は、絶対にすべきではない
・一軍の指揮官は一人であるべきである
・祖国の存亡がかかっているような場合は、いかなる手段もその目的にっとて有効ならば正当化される
・慎重であるよりは果敢であるほうがよい
・なにかをなしたいと思うものは、まず何よりも準備に専念することが必要だ
・大事業をすすめる場合は、可能な限り控えめにやる。提唱者が自分であるということを明示してはならない

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2018年11月04日

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新潮文庫 塩野七生 マキアヴェッリ 語録

「君主論」「政略論」などマキアヴェッリ箴言集


〈君主篇〉
君主は、悪しき者であることを学ぶべきであり、それを必要に応じて使ったり使わなかったりする技術も会得すべきなのである

君主には、運命の風向きと事態の変化に応じて、それに適した対応の仕方が求められるである

征服国と被征服国の言語や風習が共通している場合、次の二点さえ守れば、征服者は被征服者と融合できる
一.昔からの君主の血統を根絶やしにする
二.そこの法律や税制に手をつけない

征服国と被征服国の言語や風習が異なる場合
一.征服者自身がその地域に移り住む
ニ.被征服国の重要拠点に移民の共同体を創設する

君主にとっての敵は、内と外の双方にある。敵から身を守るのは〜防衛力と友好関係である

人の上に立つ者が尊敬を得るには
一.大事業を行い、前任者とは違う器であることを示す
二.敵に対する態度と味方に対する態度を、はっきりと分けて示す

中立を保つことは、あまり有効な選択肢ではない〜中立でいると、勝者にとっては敵になり、敗者にとっては助けてくれなかったことで敵視される

優秀な指揮官は、必要に迫られるか、好機に恵まれるかしなければ、決して勝ちを急がない

指揮官は一人であるべき〜指揮権が複数の人間に分散されているほど、有害なことはない

人の運の良し悪しは、時代に合わせて行動できるか否かにかかっている

君主は、民衆がなにか誤りを犯したとしても苦情を言うことはできない〜大衆は統治者を模倣する

歴史は、われわれの行為の導き手である。とくに指導者にとっては師匠である

〈国家篇〉
改革の必要性は、初心に戻ることにある

国家が秩序を保ち、国民が自由を享受するには、清貧が最も有効

〈人間篇〉
運命は変化するものである〜自分流のやり方を続けても時勢に合っている間はうまくいけば、時代の流れにそわなければ失敗するしかない〜慎重であるより果敢である方がよい

人間は、運命に乗ることはできても逆らうことはできない

好機というものは、すぐ捕まえないと、逃げ去ってしまう

忍耐と寛容により人間の敵意を溶解できるなど思ってはならない
報酬や援助を与えれば、敵対関係を好転しうると思ってはならない

他者を強力にする原因をつくる者は、自滅する

人物を評価する最も簡単で確実な方法は、その人物がどのような人々と付き合っているかを見ることである

中くらいの勝利で満足する者は、常に勝者であり続ける

天国に行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである














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2017年11月25日

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 この本を通して、ニコロ・マキアヴェッリ大先生の、ありがた~いお言葉が聞けます。原書は事前知識が深くないと、読むのが難しく、こちらの本は日本語で、予備知識がない人にも読みやすいと聞いたので手に取りました。君主論、色々な方の和訳や要約が出ていますが、本書はあえて、君主論・政治論中心の抜粋という形を取ったのだそうです。
 1冊を通して、君主たる者、人に恨まれるような事をしてはいけないよ、名誉を傷つけられて絶望した人間は過激な行動に走るよ、もし恨みを買うような事をするなら、二度と反撃できないように徹底的にやらないといけないよ、とか、良い働きをした者には十分な褒章を与えよ、とか、一度徹底的に叩きのめした人間に重要な任務を与えてはいけないよ、とか、心理学とも通ずる、君主でなくても実社会で応用できる 内容になっています。

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2017年02月18日

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君主論で有名なマキャベリの語録。彼の代表的著作といえる君主論、政略論から、塩野七生氏が選別した「名言」が掲載されている。解説や補記はないが、一つ一つ良く理解できる。16世紀に書かれたものとは思えず、現在でも価値を失わないことに驚いた。「罠を見抜くには狐でなくてはならず、狼を追散らすにはライオンでなければならない」「結果さえ良ければ手段は常に正当化される」「中立でいるということは勝者にとっては敵となるだけでなく、敗者にとっても助けてくれなかったということで敵視される」「歴史上自由を持つ国だけが豊かになる」「信頼出来る民とは会から上位に昇進するものより、上位から下位に下がっても不平なく仕事をこなすものである」「優れた人物は運不運に関わらず常に態度を変えないものである」等々。君主論を是非読みたいと思う。

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2016年07月27日

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他の哲学書を読んでから、マキアヴェッリを読むと「力」の必要性を感じるから、道徳だけじゃダメなんだと思い知らされます。

自分にはマキアヴェッリの言葉は強いので、時々忘れたころに読み返して、自分に足りない物を頭の隅にとどめておくようにしています。

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2015年09月27日

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ネタバレ

君主論を初めとしたマキァヴェリの著作から,君主篇,国家篇,人間篇の3つに分けて名言・名文章をまとめたもの。
特に君主篇・人間篇は刺激的。
ただ,その性質上,体系だった本ではない。

「君主にとっては,愛されるのと怖れられるのとどちらが望ましいであろうか。……ほとんどの場合一方を選ぶしかないとなるのだが,わたしは,愛されるよりも怖れられるほうが,君主にとって安全な選択であると言いたい。なぜなら,人間には,怖れている者よりも愛している者のほうを,容赦なく傷つけるという性向があるからだ。」(87頁「君主論」)

「中傷がはばをきかすのは,告発という形式があまり用いられない場合か,それともその共同体内に,告発を受け入れる体制づくりがなされていない場合か,である。」(153頁,「政略論」)
日本は後者か?特にネット中傷。しかし最近は裁判も増えてきた。

「もしも近隣の諸国が,友好関係を保ちたいがために貢納してくるようならば,その国は強国といえよう。反対に,弱体なはずの近隣諸国であるのに,それらの国々に対し金銭をもって援助する関係である場合,その国家の国力は弱いと思うしかない。……つまり,友好関係を売りつけるのではなく,友好関係を買おうとしたにちがいないのだ。」(177頁「政略論」)
日本から見た日米関係は,やはり後者か。

「なにかを為したいと思う者は,まずなによりも先に,準備に専念することが必要だ。」(206頁「戦略論」)
あちこちで同じことが言われている。引用参照。

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2014年11月03日

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ネタバレ

マキアヴェッリの君主論から、塩野さんがその思想・視点を現している部分を抜粋した蔵言集。個人の価値体系から発言するのではなく、実直なまでの第3者的視点で現実のみを見続けたマキアヴェッリの思想がよく分かります。今の生活・社会にも流用できる言葉・考え方に感銘を受けました。

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2014年10月22日

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【本の内容】
「天国へ行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである」「いかなる手段もその目的にとって有効ならば正当化される」「人間は必要に迫られなければ善を行わない」…。

浅薄な倫理や道徳を排し、ひたすら現実の社会のみを直視した、中世イタリアの思想家・マキアヴェッリ。

「マキアヴェッリズム」という言葉で知られる彼の思想の真髄を、塩野七生が一冊にまとめた箴言集。

[ 目次 ]


[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2014年08月23日

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マキャベリの語録という形で各著書の言葉をまとめている。抜粋であるため君主論等を先に読んでから復習がてら読むにちょうど良い。
マキャベリはまさリアリズム。

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2014年07月06日

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ネタバレ

確かに、マキアヴェッリは、批判されそうなことも言っているとは思う。 けれど、組織を保つためには、厳しいこともしないといけない。組織が死んだらみんな死ぬしね。

でも、この人の言葉って、どの範囲の人達がやることなのかな。 最近、その範囲が狭まっているような。

多分、インターネットで始まったグローバル化が関係している気がするけど、良く分からない^^

まあ、今度考えよう。

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2013年02月15日

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ネタバレ

塩野さんが本書を書いた目的は「マキアヴェッリの思想を、彼が対象にした人々に近い条件で、現代の日本人に提供したかった」とのこと。
この目的は十分果たせている。16世紀に生きたマキアヴェッリの思想を注釈なしで、生々しく感じ取ることができた。
「自らの安全を自らの力によって守る意志を持たない場合、いかなる国家といえども、独立と平和を期待することはできない(p82)」
「結果さえよければ、手段は常に正当化される(p103)」
「頼れるのは自力のみということに目覚め、運命が自由勝手にふるまうのを牽制する必要がある(p203)」
きれい事ですまない君主(場合によってはリーダー)の行動様式を説くマキアヴェッリの言葉は、現代の政治家はもとより、組織人にも響く。

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2013年02月08日

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大きな病いを経験したことをきっかけに、私自身、自分の人生や生きる意味を問い直しているところです。色んな本を読み、たくさんの人から話を聞いて、今自分にピッタリくるのは儒教の考えだと思いはじめています。
ただ一方で、対極にある考えも知りたいと思い、韓非子やマキャベリの本も読むことにしました。

そして、とても驚いています。
なぜなら私が勝手に「対極だ」と思い込んでいた思想が、とても近い間柄であるように感じたからです。確かに双方手段は異なります。しかし人間という生きものの捉え方は、とても似ています。
一人の人間として、またその集団の中に生きる者として、どんな手段を選ぶのか。後は選択の問題だと思っています。

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2012年07月22日

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(2019/01/22)
7年前にも読んだんだ、ということを忘れていました、、。
今は会社での役割も重くなり、組織を運営する身として、マキャベリの現実主義的な組織論、人間論が、今回のほうがよりヒシヒシと伝わってきたと感じます。

(2012/06/17)
マキャベリって、権謀術数の親玉で、上昇志向の強い人向けの何だかネガティブな響きのする人だと捉えられがちだと思うし、実際に自分もそう思っていた一人だけど、本書で彼の思想の一端に触れると、その取り上げ方の浅さに気がつく。
耳に優しい言葉を排し、徹底的に冷徹に人間の心理の本質を見つめ、そんな自分勝手で優柔不断な大衆をまとめていく指導者とは、政治とはいかにあるべきかが語られる。国家を正しく導くためなら短期的な非情さはあってしかるべきで、大衆迎合は国を弱体化させる。人間心理のあてにならなさを認識した上で、制度の重要性を説く。
塩野さんの別のマキャベリものも読んでみたい。

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2012年06月17日

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「マキャベリ」や「マキャベリズム」と言うと、冷酷な印象を受けますが、この本を読むとマキャベリは「冷静な歴史の観察者」であるような気がします。

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2019年01月16日

Posted by ブクログ

社会や人間の本質が客観的に淡々と述べられているので、心に響くこともなく読み終わってしまった。

授業みたい。
大切なことが凝縮されているのに、後で何も頭に残ってない。

それでも考えてしまった一文
「どこの国が今までに防衛を他人に任せたままで自国の安全が保たれると思ったであろうか。」

自分自身にも言えるのでは?と思った。



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2021年09月05日

Posted by ブクログ

中で出てくる、弱体国家がまさに今の日本を指していて焦る。曰く、優柔不断国家であるところ等。ずっと読める作品。

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2016年12月31日

Posted by ブクログ

マキアヴェッリの語録。
各書や手紙からの抜粋。
読みやすいし、解説なども一切ないので語録量は多い。
抜粋元に記載にある
『若干の序論と考慮すべき事情をのべながらの、資金援助についての提言』
が気になるわー。

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2015年08月20日

Posted by ブクログ

「君主論」「政略論」をはじめとした、マキァヴェッリの著作からの言葉を抜粋した語録。次は原典を読んでみよう。
以下、引用。
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頭にしかと入れておかねばならないのは、新しい秩序を打ち立てるということくらい、むずかしい事業はないということである。この上なく実行が困難で、実行したとて成功はおぼつかなく、実現の過程では細心の注意を必要とすることなのだ。
なぜなら実行者は、現体制下で甘い汁を吸っていた人々すべてを敵にまわすだけでなく、新体制になれば得をするであろう人々からも、生ぬるい支持しか期待できないものだからである。
この生ぬるさは、二つの原因から生まれる。第一は、現体制を謳歌している人々に対する恐怖感であり、第二は、異例の新しきことへの不信感によるものだ。
(君主論)

次のことは明言しておきたい。
すなわち、危険というものは、それがいまだ芽であるうちに正確に実体を把握することは、言うはやさしいが、行うとなると大変に難しいということである。
(政略論)

誰だって、誤りを犯したいと望んで、誤りを犯すわけではない。ただ、晴天の日に、翌日は雨が降るとは考えないだけである。
(若干の序論と考慮すべき事情をのべながらの、資金援助についての提言)

天国に行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである。
(手紙)

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2014年09月28日

Posted by ブクログ

主に君主論、政略論からの抜粋された語録。感情抜きの客観的な視点で人間社会の真理だけを切り出されており、1つ1つ心にぐさっとくるがなるほどと共感できる。共感できるということは、今も昔も人間の行動パターンはあまり変わっていないということだろう。ただ、人間篇の運命に関する記載だけは客観性が欠けた意見のようにも聞こえたが、これは社会の真理というより経験則かもしれない。よくマキアヴェッリは倫理や道徳を排した思想だといれわれるが、現実社会の経験則だと思って読めばもう少し身近に感じることができそうだ。

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2014年08月02日

Posted by ブクログ

実践的君主論。

リーダーのあり方は、大概の本は倫理・道徳を守った理想論が多い中、
現実路線の君主論。

勝てば官軍。
少々乱暴であっても、禍根を残さない程度なら、勝ちにこだわった方がいい。

いままで読んだことのなかった、リーダー論。

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2013年02月12日

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ホワイトハウスの書架にはマキアヴェッリの著作があるとか。抽出された言葉だけで本質を語る事は出来ないが、なんとなく頷ける。

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2012年05月12日

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ネタバレ

●君主篇
 ・君主は、人間的なものと野獣的なものを使い分ける能力を持っていなければならない
 ・悪しき行為は一気にやってしまう。恩恵は長く味わわせるために小出しに施す
 ・愛される君主像は捨てざるを得ないが、恨みや憎悪だけは避けねばならない
 ・君主にとっての最大の悪徳は、憎しみを買うことと軽蔑されること
 ・人の恨みは悪行からだけでなく、善行からも生まれる
 ・あなたに意見を率直に述べてもよいことにすると、あなたへの敬意を減じてしまう
 ・常に部下たちに君主は必要だと思わせること。そうすれば忠誠でありつづける
 ・偉大なことを成したいと思うならば、権謀術数を習得する必要がある
 ・必要に迫られてやむを得ずやったことでも、自ら進んで選択した結果のように思わせる
 ・話す能力に長じた者が、良い指揮官になれる

●国家篇
 ・敬愛と恐怖、いずれも人を動かすが、恐怖のほうに服従しやすい
 ・過度の敬愛は軽蔑を生み、過度の恐怖は憎悪を生む

●人間篇
 ・謙譲の美徳は相手の尊大さに勝てると信ずる者は、誤りを犯す
 ・人間は、ひとつの野心が達成されても、すぐ次の野心の達成を願う
 ・人間は、必要に迫られなければ善を行わない
 ・賢明で思慮に富む人物は、他者を脅迫したり侮辱したりしない
 ・人物を評価する最も簡単で確実な方法は、どのような人びととつきあっているかを見ること
 ・人間は、権力を持てば持つほどそれを下手にしか使えない
 ・中ぐらいの勝利で満足する者は、常に勝者であり続ける
 ・やったあとで後悔するほうが、やらないことで後悔するよりもずっとましだ(『デカメロン』)
 ・良い面を残そうとすれば、どうしても悪い面も同時に残さざるを得ない

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2012年03月31日

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