あらすじ
過食症、ナルコレプシー、ベル麻痺――。小学校にはあなたの知らない病気で溢れている。子供たちの未来を守る最後の砦「保健室」に謎の問題医・牧野(まきの)先生がやってきた! 小学生たちの身近に潜む、名も知らぬ病気の数々――。口も態度もでかい謎のドクター・牧野先生がだれもが見落としてしまう小さな病気のサインにどこか冷めながらも(?)向き合うようですが……!?
...続きを読む感情タグBEST3
根気で何とかなるものではない
幼い頃に、病気に気が付くのは難しい。異常を、通常だと疑えない。大人だって難しい。
些細な異常に気が付いて、病と対峙する機会を与えてくれる、先生に憧れる。
見守る視点
現在(11月13日)ドラマ化されている原作漫画。色々な医療モノの中でも病院ではなく、小学校という誰もが身近に感じる場所でのお医者さんというのは珍しい。大人の世界でも原因不明の病で苦しんでる人がいる以上、それは子供たちでも例外ではない
こういう視点を持つ大人は本当に大事だとつくづく実感するな
面白い
学校のいろいろな問題を、保健師視点で解決していきます。
子供たちのいろいろな感情に焦点が当たっていて、考えさせられます。
訳アリ校医とこどもたち
小学校を舞台にした本作。
主人公は、産休を取る養護教諭にかわって学校の保健室を預かることになった校医、牧野という男。
性格はぶっきらぼうで無愛想、口も悪い。
そんな性格なので、着任早々子供たちからも他の先生たちからもあまりいい印象を持たれなかった。
そのころ保健室のベッドで休む生徒がいた。
5-2の野咲ゆきは倒れそうなくらいの眠気に襲われることが多く、授業を聴いてられず、周りについていけないこと、友達がつくれないこと、そんな状況が親から理解されないことに嫌気がさしていた。
牧野は彼女の様子からナルコレプシーと判断する。
自分の状況がサボりやズルじゃなくちゃんとした病気だと周りから理解されたゆきは、適切な処置や対処法によって学校生活を楽しむことができたのだった。
担任や保健の先生でも見逃してしまうような病状を見逃さずに最大限学校生活を送れるように対処する牧野の今後に期待したい。
ナルコレプシー
一部ご紹介します。
・すべての神経伝達物質には「目的となるモード」がある。
それは、生物の行動という多くの神経回路が関わる現象を迅速に切り替えるための仕組み。
神経伝達物質のオレキシン・ハイポクレチンは、「覚醒」「レム睡眠」「ノンレム睡眠」を制御する、いわば指揮者の役割を果たす。
・ナルコレプシー(睡眠発作病)は、この指揮者である神経伝達物質のオレキシン・ハイポクレチンが欠乏したために起こってしまう。
そして、状態制御異常(「覚醒」しているべきときに「睡眠」が混じり、「睡眠」に「覚醒」が混じる)、
レム睡眠抑制不能(「レム睡眠」が変な時に生じる)がでる。
・状態制御異常の結果、日中の過剰な眠気、睡眠発作、睡眠の分断が起きる。
・通常ならば、眠るとき、入眠→ノンレム睡眠→90分後→レム睡眠へと移行する。
・レム睡眠とは、無防備で危険な状態だ。幻覚(夢を見る)、脱力(一時的な筋力の麻痺)、を起こしてしまう。
そのため、「覚醒」「ノンレム睡眠」という抑制があるのだ。
・感情の高ぶりが、脱力発作の引き金となる。レム睡眠の抑制が外れてしまう。その結果、一時的な筋力の麻痺、顎の筋肉の抜け(発声できない)となって現れる。
・一見すると、本人も周囲からもただの居眠りとしか見られない。
・周囲の人間が病気を知らないことで、知らず知らずのうちに当人を追い詰める。差別はすぐそこだ。
だからこそ、周りが病気を、治療を理解することが一番大切となる。
・睡眠発作は、日常の睡眠を規則正しく安定させることで軽減される。
毎日決まった時間に2回程度昼寝させれば、突然の居眠りは抑えられるだろう。
子どもの頃を思い出します
コミュニケーションに難ありの牧野先生と、周りの大人(教師、親)と、子どもたちが、丁寧に描かれています。
大人から見れば子ども、でも子どもだって色んなことを考えている、自分だってそうだったじゃない? そんなことに気づかされました。
病気をきっかけに物語は展開しますが、それ以上に心の機微の描写が巻を追っていくごとに素晴らしい。
牧野先生がじわじわ成長していくところも見どころです。
勉強になった
とても勉強になりました。こーゆーことがあるんだなあと。親でも気付かないことが多いので知識としてわかりやすく書いてあるのでとてもありがたかったです。
Posted by ブクログ
ぶっきらぼうな小学校の保険医が、子供や保護者の分かりにくい病気やケガを発見し、快方に導いていくという作品。基本的に一話完結で、どの話も面白く読むことができる。優しい雰囲気のマンガ。
絵も優しく、1話完結で内容もわかりやすい。
子どもたちの起こり得る「病気」が意外にも多いことに、子育て中の母親にすれば、すごく参考になった。
保健医の牧野先生が、子どもたちと接する事でどう変化してゆくのかも面白い。
そして、なぜ小児科医なのかにも興味が惹かれる。続刊が楽しみ
Posted by ブクログ
わりと優しい絵柄だが、テーマがしっかりと伝わってくる
個人的に言うなら、保健室の先生は綺麗で若い女の先生がいいが、生徒の事を本気で想ってくれる人が一番なのは確か
最も、気に入った話はカルテ#1
Posted by ブクログ
産休に入った養護教諭に代わり小学校に勤務することになった、無愛想だけど鋭い観察力で子どもたちの体調不良にいち早く気づく小児科医の牧野先生。
子どもは体に異変があってもそれを隠そうとしてしまいがち。
自分も小学生くらいの頃、病院に行きたくないとか、親に心配をかけたくないとか明確な理由とはまた別に、本能的な部分で無意識に体調不良を隠そうとしていたことを思い出した。
些細な異変を見逃さない牧野先生がかっこいい。
医療要素だけではなく、現代社会に通ずる問題も取り入れられている。
容姿を馬鹿にされたトラウマから無理なダイエットをする女の子の話が特に印象的。
拒食症という言葉は聞いたことがあったけど、どんな症状なのか、周りはどう対応したらいいか、新しい気付きを得られるきっかけになった。
保健室
保健室をメインの場所に設定していて、子供に起こり勝ちな病気や精神面の問題を細かく描いています。保健の先生がここまで丁寧にみてくれるかは、わからないですが。我が家の子供達が通っていた学校の保健の先生は本当に、そういう意味では当たり外れが激しくて参りました。ぶっきらぼうでも、愛想がなくても、こんな風に気づいてくれる人ならば、親としてはアリだと思います。我が子の学校にいて欲しいです。
見た目は野暮ったい保健の先生だけど、生徒や先生、親、患者さんになればみんなの事をちゃんと見てくれて、口は悪いけど実は優しい先生。
でも、保健の先生は女の先生がいいかなぁ〜。
いいお話
保険医がぶっきらぼうだけど子どもの体調不良の原因を的確に突き止め、対処するお話。明らかに様子がおかしいのに何も対処せず怒るだけの大人の描写も昨今の日本の様子を表しているようで変な気持ちになる。が、内容自体は面白くいいお話なので、どんどん読み進められるし、この後はどうなるんだろうとドキドキできるような話の進め方になっている。
Posted by ブクログ
カタプレキシー、ナルコレプシー、過食症、顔面神経麻痺、虐待。
医療マンガは面白い。医者はすこい洞察を見せ、展開が早く的確で出来過ぎている感じはあるが、眺める分にはとても面白い。
精神疾患しかわからないが、1巻から充実した心の荒れっぷり。
Posted by ブクログ
とある小学校にやってきたぶっきらぼうな保健医の話。生活に支障があるってわけじゃないけどつらい。これって病気なの?そんな日常の悩みで苦しむ子供たち、その親。保健医が彼らに面と向き合い、その悩みを解決していく。普段の何気ない子供たちの行動や些細な違和感から答えにたどりつく話の描き方が面白い。認知度が低いため適切に扱われなかったり見過ごしてしまう病気の、やっかいな側面が描かれている啓蒙的な要素はためになりそう。症例紹介の要素が強く、小さいエピソードを大量に消化していくスタイルなので感情移入して読むのは難しく、長期フォローしなければ見えてこない症例の難しさというのをまだ見せきれてない。また、過敏になり過ぎたり、分かった気になって逆に適切な対応とズレたことをしてしまう認知への警戒も必要だろう。ひとつの学校でホイホイいろんな症例が登場して現実味が薄れてしまったりするのは物語の構成上しかたのないことでご愛敬ということなんでしょう。だから、この作品で注目すべきことは「患者の心情と、その周囲の事情をいかにリアルに描き、適切な解決策を示すことができるか」になる。まあ解決策じゃなくてもいい。すべて解決されるのも胡散臭いし、それが無い症例だってあるはずだ。とかく悩ましい部分を誠実に見せて欲しい。その部分に今後も期待したい。
Posted by ブクログ
ぶっきらぼうで何を考えているのかわからない保健医が、抜群の観察力でもって、子どもたちの体と心を救っていく。
子どもだけでなく、親までカバーしてくれるのがすごい(笑)
一話完結なので読みやすいし、子どもたちの症状も様々なので、先が気になる。
Posted by ブクログ
子供のことをよく見る、というのは難しい。
仲良くしていればいるほど、この子は大丈夫、というフィルターがかかりがち。
完全なる客観視ができてはじめて、こんなことができるのかもしれない。
Posted by ブクログ
オススメされてたので購入。小学生の悩みとか絡めながらうまかったです。まだ1巻だからあれだけどサブキャラというか副主人公てきなレギュラーキャラが増えていって欲しいです
Posted by ブクログ
話の流れからある意味違和感はないのですが、病人の出現が唐突な気もします。天才探偵の謎解きのように「あなたは○○だ!」と、診断を下すところは、気持ちいいです。
Posted by ブクログ
2024年10月期土ドラ9「放課後カルテ」公式サイト。松下洸平主演
過食症、ナルコレプシー、ベル麻痺――。小学校にはあなたの知らない病気で溢れている。子供たちの未来を守る最後の砦「保健室」に謎の問題医・牧野(まきの)先生がやってきた! 小学生たちの身近に潜む、名も知らぬ病気の数々――。口も態度もでかい謎のドクター・牧野先生がだれもが見落としてしまう小さな病気のサインにどこか冷めながらも(?)向き合うようですが……!?
Posted by ブクログ
産休代理で入った保健室の先生の話。
あ、でも養護教諭じゃなくて
本来は病院の先生なんだね。
そういうこともあるのかな。
1巻の1話目から
サボリで保健室にいると思われてるが
実はある病気がひそんでいて
…という展開でひきこまれました。
子どもたちが伝えきれない「しんどさ」や
違和感を目に留めてくれる牧野先生。
全然子供相手の仕事に向いてなさそうだが
医者としての腕は確かなようです。
シンプルに読みたい
時には重めの話になるが分かりやすい
ただ、漫画のキャラ立てがとてもありがちなのが残念
主人公は腕はいいのに敵を作りやすい容姿言動の保険医、周りの教師は主人公に対して懐疑的で病に対して知識不足で感情的で口が悪いが主人公の医者としての知識対応に驚かされる、という医療ものによくある展開
漫画としての新味は何もなく、そうなると内容から得た病などの知識獲得の心地よさよりステレオタイプな教師たちへのイライラ感が勝る
もっと淡々と保険医と対象者のやり取りで症例をみられた方が読みやすかったかもしれない
描き分け
キャラの描き分けが甘いのが気になりました。
1話の女の子とヒロインの区別がつかなくて混乱することがありました。
大人であるヒロインと小学生の女の子の描き分けが出来てないのは致命的だと思います。