あらすじ
秋の音楽会目前。校内があわただしくなる。緊張が高まり調子を崩す児童もいるが、ある異変を露呈させてしまう児童もいる。場面緘黙症――1年生の真愛(まい)ちゃんは、学校ではひと言もしゃべらなくなっていた。成績も悪くないしみんなの言うことも聞こえているよう。担任と母親は原因がわからず困り果ててしまうのだが、校医牧野はある秘策を講じ、徐々に少女の心に迫っていくのだった。ほか1編を含む意欲作!
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・反復性腹痛:へそ周囲に差し込むような痛み。1時間以内に治まる。
3か月以内にわたり、少なくとも月に3回以上、日常生活に支障をきたす腹部の痛み。
検査で異常を発見できない。経過観察して、さらにこの症状が続くようなら、この病気。
心因性。試合やテストなど、何かのイベントの前に発症することが多い。
・場面鍼黙(ばめんかんもく):家では普通に話せるが、学校など社会的な場面でのみ声が出せなくなる。
小児期の不安障害の一つ。発症の多くは幼児期から小学校入学低学年までに発覚。
人前で話したり、見られることに不安を感じると、自分の意思に関係なく声が出せなくなる。
・生まれつき人より不安になりやすい体質。
脳の扁桃体(危険を察知する部位)の過剰反応により体が身を守る状態に
鍼黙時、本人は一時的だが緊張や不安から解放されるため、表情に不安は現れにくい。
そのため、周囲には平気そうに思われてしまう。
・なぜ話せないかは、ほとんどの場合、本人もわかっていない。
鍼黙児にとって、学校は一日中、不安にさらされる場所。
いくら話したいと思っても声は出せない。
長引くと、話せるようになっても、人に関わらなかったことで、社会的な能力が伸ばせず、不登校など二次的な問題で苦しむ。
・質問は「はい」「いいえ」で答えられるものを。
話すことを強制したり、治療の目的においてはいけない。
意識させてしまうと緊張して、話せなくなってしまうからだ。
・一つずつこなして徐々に環境に慣らす。自信をつけさせる。
遊びを取り入れた行動療法、交換日記。
治療は保護者、学校、専門家との連携が必須。
・「まあ、ゆっくりやろう。こんなことできなくてもいいんだ。活躍の場はたくさんある。成功の思い出を作っていこう」
Posted by ブクログ
四角四面で自分を追い込み
にっちもさっちもいかなくなる感じ
うっすら身に覚えがある(−_−;)
真面目っていうか、融通がきかないのよ。
牧野先生、アドバイスありがとう。
後半は場面緘黙症の女の子。
症状と治療法について
はじめてちゃんと知りました。