ブロンズ
レビュアー
  • 日本人の知らない「クレムリン・メソッド」 世界を動かす11の原理(集英社インターナショナル)
    ネタバレ 購入済み

    腹黒い世界を生き抜くために

    一部ご紹介します。

    ・「真実」が解れば「心」が変わる。
    「心」が変われば「人生」が変わる。
    ・「真実」は言葉ではなく、「行動」に現れる。事実(過去)を見て「未来」を予測する。
    ・影響力と国力を測る基準は「経済力」と「軍事力」だ。
    ・日本は、欧米との友好関係を維持しつつ、インドとの関係を強化するべし。そして、ロシアを中国に対する牽制に利用すること。
    ・基軸通貨国なら、貿易赤字でも心配いらない。自国通貨を発行して相手国に渡せばいいからだ。基軸通貨の地位から引きずり下ろされるとしたら、その通貨の使用量を減らし、他の通貨で決済するような動きだ。アメリカがイラクを攻撃した理由は、石油利権確保の他に、ドル基軸通貨体制の崩壊を恐れたからだ。
    ・大国の指導者がアナウンスしている「建前」をそのまま信じてはいけない。
    ・政治的意図(国益)は、しばしば事実(真実)よりも優先される。
    ・ヤフーニュースでは「国際総合」「国内総合」「経済総合」を見る。
    ・戦略(企み)が先にあり、歴史的事件や現象は、その結果として現れる。
    ・情報戦(プロパガンダ)で、相手を周囲から孤立させる。
    次に経済戦(経済制裁)で、相手の経済力を弱める。
    理想は「戦わずして勝つこと」にあるからだ。
    そこまですれば、実戦(軍事力を使った戦争)
    をするまでもなく、相手国及びその国民を好きなように支配できる。
    中国、韓国、北朝鮮が、対日批判をするのはそのためだ。
    ・恐ろしい未来を防ぐためには、まず「日本は、ソ連や中国の全体主義の防波堤として戦ってきた」という歴史観を持つこと。
    第二次世界大戦で、どうして負けてしまったかを、徹底的に分析し、今に活かすこと。
    戦争の悲劇を防ぐために。戦争になったとしても、今度は(できれば戦わずして)戦争に勝つことで、失ってはならないものを守るために。
    ・現在の日米同盟は中国に対する防波堤である。この歴史観を日本国民が自らの頭でしっかりと理解し、納得していくことができれば日本は真の独立国家として、自立できる。
    「日本の自立」は「私の自立」から始まるのだ。



    0
    2022年09月30日
  • 命の格差は止められるか ハーバード日本人教授の、世界が注目する授業(小学館101新書)
    ネタバレ 購入済み

    健康的な社会を目指して

    一部ご紹介します。

    ・人は、社会経済的状況によって、すむ家や食べ物、医療へのアクセスなど健康状態を左右する要素が決められてしまう。
    ・所得格差によって、国民の健康状態に悪影響を及ぼすことがある。高所得者が今まで社会で賄っていた教育、医療、警備などの基本的なインフラに関して、自腹を切って、自分たちのためだけに個人で負担するようになる。その結果、高所得者は、自分たちの税金が他の人のインフラを支えることに不満を募らせる。
    最終的に、社会インフラの質が低下し、地域全体の健康状態の悪化を招く。
    ・所得格差の是正、幼児期からの早期の教育、職の安定が必要だ。
    ・幼児期に100万円の教育投資をすることで、やがて年間17万円分の『利益(健康や年収など)』が入ってくる。
    ・女性のストレスを少しでも減らすには、男性も家事に参加することが大事。
    ・体に悪いものに課税する。逆に健康的な商品、サービスに対して、政府が補助金を出す。
    ・国民全体の健康状態を底上げするには、労働時間に制限を設けたり、地域の治安を良くすることが先ずは必要だ。
    ・自治体の取り組みを応援する。
    ・法律や制度の改正に対して声をあげる
    ・健康的な取り組みを推進する政治家に投票する
    ・人とのつながりを重視する

    0
    2022年09月30日
  • 米中覇権戦争の行方
    ネタバレ 購入済み

    戦争の悲劇を防ぐために

    一部ご紹介します。

    ・「経済力」と「軍事力」が一番であることが覇権国家の条件だ。しかし、実際に覇権があるかどうかは、その国が他国に何かを要求し、それを他国が素直に実行した時に初めて解る。
    ・核保有国同士の戦争は、情報戦(プロパガンダ)と外交戦(同盟国がどれだけ多いか)と経済戦(経済制裁)が主体だ。
    ・中国は、今は外交戦で優位だが、経済が悪化すれば手のひらを返されるだろう。そうなって初めて、人権侵害を糾弾できる。賛同も得られる。国際社会は、儲けさせてくれる人権侵害国家には甘いが、儲けさせてくれない人権侵害国家には冷たいからだ。
    ・アメリカと中国が同率の関税を掛け合ったら、中国の被害はアメリカの三倍になる。
    ・中国は2020年代には「失われた20年」に突入する可能性が高い。国家のライフサイクルから導き出される結論だ。米中貿易戦争はこの流れを加速させる。
    ・ロシアを中国に対する牽制として利用するには、「領土問題の棚上げ」と「経済協力」である。
    ・日露戦争後にアメリカが反日になったのは、日本が満州利権の一部を譲らなかったため。
    ・第一次世界対戦で日本は、同盟国イギリスの「陸軍派兵要請」を断った。これが日英同盟破棄のきっかけ。
    ・リットン報告書を受諾して、アメリカやイギリスにも満州利権の一部を譲れば、日本は英米と協力して、共産ソ連の南下に対抗できたのに、そのチャンスを逃しただけでなく、国際連盟脱退により、世界から孤立した。これが対英米戦争のきっかけ。
    ・第二次世界大戦では、日本は真珠湾を攻撃するべきではなかった。いきなり東南アジアのイギリス領、オランダ領を攻めて油田を確保すべきだった。
    ・日独伊三国同盟は、役に立たなかった。
    ・東西冷戦では、西側陣営と中国が組んで、ソ連を倒した。
    ・米中覇権戦争において、日本は、アメリカとの同盟を強化し、インドやEU諸国、台湾、ベトナム、フィリピン、豪州、ロシアとの友好関係を維持すべきである。

    1
    2022年09月30日
  • あなたの身を護る「危機管理大全」 日本人の全リスクに対応できる1000の視点
    ネタバレ 購入済み

    生き残るためのミニ辞典

    辞典のように、興味を持った項目や、緊急性の高い箇所から、読んでみるといいです。
    一部ご紹介します。
    ・多数意見は、災害時には、正しくない。
    ・籠城戦で最も注意すべきは、疫病の流行だ。
    ・木が傾くような植生の変化は、危機の前兆だ。
    ・備蓄品は、一週間分は確保すべし。水は1日二リットル以上だ。
    ・中国産の食料品は要注意。遺伝子組み換え農産物は、避けた方が無難。
    ・何を食べようか迷ったら、食中毒対策に、昼食はカレー。夕食は和食で鍋物。
    ・睡眠時間を確保する。7〜9時間欲しい。睡眠不足はアルツハイマー病への一里塚。
    ・車に積むべきは、サバイバルキット、杖、ジョギングシューズ。
    ・健康維持のために、2日に1度は30〜60分の運動をする。足を使うものを中心に。
    ・野菜か果物、そして青魚を毎日食べる。野菜ジュースでもいい。
    ・高齢でも出来る趣味を持つ。頭を使う。
    ・素読した事柄より、書いた方が記憶に残る。書く習慣をつける。手始めは日記。
    ・冷静さを保つには、深呼吸して、脳に酸素を送り込むことだ。
    ・何ら話しかけず、表情を変えることなく、2メートル以内に入ってきた人間は、敵意があると考えていい。
    ・ストーカーに対しては、親族などに依頼して、逆襲に出るのが効果的だ。
    ・まっとうな弁護士は、委任状に印鑑をもらう場合、きちんと使用目的を記入している。更には、委任状の受取証をつける用意してくれる。
    ・中国、朝鮮(韓国、北朝鮮)の歴史は、裏切りの歴史である。彼らにとって「嘘をつく」「裏切る」ことは民族としての常識だ。彼らにとって、「約束」は、相手を支配する方便に過ぎない。
    ・金銭にまつわる話が出てきたら、先ずすべきは、疑うという一点だ。
    ・経済難民を拒絶するのは当然だが、国連で認められてきた『政治難民』もまた、危険な一面を有している。
    ・敵の善意など信用してはいけない。一時的に生命が惜しくて、大人しくなった者は、状況が一転したら、たちどころに態度を変え、敵対行動を再開してくる。
    ・専門知識と広範な知識。学校の成績と実務能力は必ずしも一致しない。

    0
    2022年09月30日
  • 富国と強兵―地政経済学序説
    ネタバレ 購入済み

    中級者以上の人向け

    政治、経済、地政学の予備知識がある程度ないと読了は困難だと思います。
    一部ご紹介します。
    ・経済とは、一定の軌道を持った人々の集団行動に他ならない。
    ・デフレとは、国民が消費や投資を縮小させる(貯蓄や借金返済を優先させ、お金を使わなくなる)方向へと向かう集団行動だ。(その結果、所得が手に入らなくなる)
    ・インフレとは、国民が消費や投資を拡大させる(お金を使う)方向へと向かう集団行動だ。
    ・経済政策とは、この国民の経済的な集団行動の方向を、国家が操作することに他ならない。
    ・デフレ不況を克服するには、金融緩和(お金を発行して、お金を増やす)、財政出動(政府が損得抜きで仕事や投資を増やす)、金利を低く操作、減税(国民が持っているお金を増やす)を通じて、国民を消費や投資へと動員(お金を使わせる)することだ。
    ・インフレが過熱(信用創造が進みすぎて、金融機関が暴走し始める)しだしたら、増税(国民が持っているお金を減らす)、国債償還(政府の借金を返済する)を行う。
    ・経済成長こそ全ての解だ。
    ・経済を守るためには、軍事力による防衛が不可欠だ。
    ・「殖産工業」「富国強兵」は、正しい国家政策だ。
    ・工場の海外移転、投資資金のみの海外への投下、どちらも、敵国となりうる外国の産業の発展と、国際競争力の強化を手助けする。
    ・製造業は軍事力に直結する。
    ・行き過ぎた自由貿易は戦争をもたらす。なぜなら、他国の市場開放を強制するには、軍事力が必要になるからだ。
    ・地政学が解明するのは、人間と環境の相互作用だ。
    ・グローバル化と金融化が、格差を拡大させるだけでなく、長期的な経済成長を損なう。
    ・経済成長とは、環境の制約を克服して、人口を増やし、生活水準を向上させることだ。
    ・国家の軌道を変更させる強大な圧力は、外部から来る。経済や政治、軍事と地理、歴史が不可分である所以だ。戦争が国家を作り、国際政治が国内政治を規定する。

    0
    2022年09月30日
  • 米国人弁護士だから見抜けた 日弁連の正体
    ネタバレ 購入済み

    日本の司法の闇

    一部ご紹介します。
    ・「日本弁護士連合会」(日弁連)という団体名を使って、つまり、日本の全ての弁護士が参加する組織の信用を悪用して、現実社会では少数派であるにもかかわらず、自分たち少数派のイデオロギーを日本国内で実現しようと活動を続ける者が、日弁連のなかに確実にいる。
    ・従って、日弁連が発表する意見書や会長声明は、日本の弁護士業界の総意だとは言えない。
    ・日弁連の「死刑廃止反対」に賛同している弁護士は、全体の1.4%に過ぎない。
    ・大多数の弁護士は、仕事に追われ、政治活動を行う余裕はない。
    ・自治権が認められている日本の弁護士会や所属弁護士による「納得できない」活動に対して、国民が異議を唱えるには、現状では、懲戒請求しか手段がない。
    ・日弁連は、朝鮮学校への高校授業料無償化の適用や、補助金交付などを求める声明を出した。
    ・これに対して、全国の弁護士会に、懲戒請求という形で異議申し立てが殺到した。
    ・多くの市民から「No」を突きつけられたことを重く受け止めると思われた。
    ・ところが、法律の専門家であり、三権の一翼を担っている弁護士が、法律の素人で、公権力を持たない一般市民を相手に「和解金を払うか、嫌なら裁判だ」と、損害賠償を請求する提訴を行ったのだ。これは職業倫理的におかしいのではないか。
    ・残念ながら、現在の日弁連に、社会貢献という思想はない。左翼と同じように、社会は壊すものだと思っているからだろう。もしくは、自分たちの理想とする社会にするためには、今の日本国や国家という存在そのものが妨げになっているから、それを壊そうということか。結局、自分のイデオロギーを推し進めたい、自分の仕事を奪われたくない、といった私利私欲なのだ。
    ・国会で弁護士法を改正して、日弁連は解体させる。弁護士の管理は、各地の弁護士会に任せる。
    ・あるいは、完全自治を止めさせ、最高裁か法務省が、日弁連の活動を監督する。
    ・予算は国会の承認が必要なようにする。
    ・弁護士の権利を守るために、決議案は全て委任状や不在者投票によって参加できるようにする。
    ・政治的発言は、任意加入団体の「日本弁護士政治連盟」(弁政連)に任せるべきである。

    1
    2022年09月30日
  • 日弁連という病
    ネタバレ 購入済み

    必読

    一部ご紹介します。
    ・日本弁護士連合会(日弁連)の最大の罪は、現在の日韓関係の悪化に、朝日新聞とともに決定的な役割を果たしたことだ。朝日新聞が慰安婦問題を捏造し、日弁連が国際問題に仕立てあげた。
    ・日弁連の改革は、内部からは不可能だ。政治家に動いてもらって、国会で、弁護士法を改正するしかない。
    ・弁護士法を改正し、禁止規定を設ける。「弁護士会が政治活動、特に会員の中で意見が大きく割れるような問題について、会や会長の名前を使って、活動することを禁止する。該当する活動に会費を使うことを禁止する。」
    ・日弁連によって、日本国の尊厳が貶められてきた事実を、国会がしっかりと認識し、議論して、法改正をするべき。
    ・弁護士法の第6~9章は、日本弁護士連合会についての条項だ。その中で、弁護士の管理、懲戒、資格審査会などの事務的な決まり以外を削除するべき。

    0
    2022年09月30日
  • 日本の生き筋―家族大切主義が日本を救う―
    ネタバレ 購入済み

    自給率上昇の処方箋

    一部ご紹介します。
    ・食料自給率を高めるために、米の消費を増やす。全国の公立中学、高校に完全米飯給食導入させる。
    ・学校給食は、国産米を使うよう学校に指導(命令)する。米飯には、発芽玄米を混ぜる。
    ・無農薬、低農薬の食材を使う。農協、農家、商店に協力させるために、「指定された食材以外には、国は補助金を出さない」通達を出す。
    ・青魚を増やす。
    ・朝給食を導入する。内容は和食。
    ・学童保育の小学生たちに、和食の夕給食を導入する。フルタイムで働く母親に喜ばれる。
    ・専業農家に、太陽光発電、風力発電、小型水力発電をプレゼントし、発電収入は、専業農家が受けとる。
    ・「農村のある自治体」に、太陽光発電、風力発電、小型水力発電、バイオ火力発電施設をプレゼントする。「余っている土地」は発電に使う。
    ・発電収入は「農村のある自治体」が得るようにする。発電施設を与える条件として、その収入で、東京圏から人が引っ越してこられるように、インフラを整えさせる。
    ・農業の素人の場合、無料の農業教育、支援、サポートは不可欠。農地、家、発電をプレゼントして、東京圏から引っ越しやすくする。
    ・「子供を2人産んだ家族は大金がもらえる制度」を導入する。
    使い道は住宅関係と教育関係に限定させる。
    30年かけて国がローンを肩代わりすればいい。
    ・最低賃金を年4%ずつ継続的に引き上げていくことで、日本全体が豊かになっていく。
    ターゲットは最も生産性が低い企業。(ブラック企業の淘汰)生産性の向上を強制できる。
    所得が増えて消費が増える=GDP増加
    ・最低賃金を全国一律にすることで、首都圏から地方への移住が進み、「一極集中問題」が解決されていく。
    地方の方が物価や住居費が安いからだ。

    #タメになる

    0
    2022年09月30日
  • 知ってはいけない現代史の正体 グローバリストに歪められた「偽りの歴史」を暴く
    ネタバレ 購入済み

    平和な世界を目指して

    一部ご紹介します。
    ・主要メディアを傘下に収めて、世論操作。基軸通貨ドルの発行権独占による金融支配。情報機関を配下に置いて、世界の裏社会と通じる。軍産複合体のビジネスの便宜を図る。ネオコンというイデオロギー政策集団を使った戦略の実行。司法界の要所を抑えて、党派的な捜査や裁判によって、政敵を沈黙させてきた勢力。
    ・彼らは「ディープステート(国家内国家)」と呼ばれる左翼ユダヤ人勢力であり、国際金融資本家である。事実上のアメリカの「影の支配者」とされる。
    ・情報分析の基本は、①情報は公開情報のみで分析するが、既存メディアは洗脳工作を行っているという前提で、行間を読む。②裏情報(貴方だけに教えますが実は・・・)は恣意的で歪んだ情報である可能性が高い。③結果(今実際に起こっていること)を見て、誰が得したか考える。
    ・国際金融資本家のビジネスの対象は「世界全体」だ。それ故、自らが営んでいる、国境を越える金融ビジネスに対する、国家の介入を極端に嫌う。彼らがグローバル化(社会主義も、共産主義も、新自由主義も、グローバリズムの一種)を望むのはそのためだ。
    ・欧米の政府は、しばしば、国家意識のないグローバリストに支配される。彼らは、政府を背後からコントロールするだけだ。そして彼らの意図を実践する部隊として、大統領などの側近に息のかかった人間を送り込む。
    ・ロシアに民主化路線を取らせたのは、天然資源の利権を二束三文で手に入れるため。
    ・中国に独裁制(共産党政権)を残した理由は、膨大な人口による労働力を、安価に利用し(奴隷制)、環境汚染を気にせず工場を稼働させるため。
    ・戦争や紛争を起こすことで、過激派の力を伸長させ、国家の秩序を破壊し、国民を分断して、無法状態を作る。その後、独裁政権による安定を作る。この繰り返しで、「世界は一つ」を実現させるのが、ディープステートの最終目標。テロ組織のアルカイダもISISも作ったのは、アメリカのディープステート。
    ・世界のグローバル市場化が生み出した、アメリカを含む人類全体の不公平さから目を反らすために考案されたのが「ポリティカル・コレクトネス」だ。
    ・道徳を重んじる心こそが、人類共通の価値として重視されるべきだ。
    ・各民族が、民族の独自の方向性を発揮し、独自の文化を磨けば、全体として調和が取れた世界になるだろう。

    0
    2022年09月30日
  • 米中新冷戦の正体 - 脱中国で日本再生 -
    ネタバレ 購入済み

    左翼思想と監視社会の恐ろしさ

    一部ご紹介します。
    ・いくら、崇高な思想を掲げようが、そこに資本がくっついていなければ、国内どころか世界的な動きにならない。世界は手垢にまみれた巨大マネーと意志がワンセットで動いてきた。
    ・日本でも世界でもナショナリスト、保守が弱かったのは、世界を動かす国際金融資本家は皆、グローバリスト(共産主義者、社会主義者)だからだ。
    ・左翼は、「現状変革勢力」「グローバリスト」。右派は、「ナショナリスト」「保守」
    ・左翼ユダヤ人の大資本家が、世界の左翼運動のバックにいる。歴史を振り返れば、左翼は昔から大金持ちの味方だ。
    ・共産主義の思想の由来は「被害者意識」。「被害者が正義」ということは、「自分たちをこんな目に遭わせた連中に対しては、何をしても許される」ということだ。それ故、共産主義による大殺害が正当化された。
    ・三権分立が正常に機能するには、司法がまともでないと話にならない。「最後は司法が判断する」という考え方だからだ。司法の独立が守られても、肝心の司法そのものが汚染されていたら危険だ。
    ・世界の1%が82%の富を掌握している。そして99%の人類が世界の富の18%しか持っていない。日々、一生懸命働いているのに。
    ・グローバル市場化の加速は、経済格差の拡大と、血みどろの紛争を惹き起こす。
    ・「反トランプ」「反プーチン」「安倍おろし」の動きは連動している。
    ・スパイに、災害場所のインフラの調査をされ、被災地の土地買収をされることで「国家の中の国家」を作られる危険性がある。
    ・我々国民一人ひとりが、お金、名誉、異性に対する免疫力を持つ必要がある。
    ・中国の、日本の保守派に対する工作として、「中国は崩壊する」「中国は民主化する」と宣伝することで、日本人の警戒心を崩すやり方がある。
    ・「国家は債務によって繁栄し、債務によって滅ぶ」。
    ・各国の中央銀行の株主は民間組織(国際金融資本家)だ。だから、ディープステート(国際金融資本家)が金融を支配できる。
    ・中国の一帯一路構想=東インド会社の応用。
    ・中国共産党政権にせよ、ディープステートにせよ、彼らの目指す監視社会の目的は、人間一人ひとりの全行動を完璧に把握することだ。治安面の監視から、お金の支払いまで。
    ・安っぽい情報に惑わされず、世界を俯瞰して、正しい知識を持ち、自分の判断力を養っていくことが重要だ。

    0
    2022年09月30日
  • 世界全戦争史

    世界全戦争史

    ビジネス・実用
    4.0
    (2)
    ネタバレ 購入済み

    世界の戦争のミニ辞典

    戦争の歴史のミニ辞典として読むといいと思います。第二次世界大戦及び対米戦争より、一部ご紹介します。
    ・アメリカのフランクリン・ルーズベルト大統領は、経済再建に戦争が不可欠と考えた。そこで、日本を標的にした。このため、屑鉄や石油の禁輸に追い込み、苦境に陥らせた。そして、ハルノートにより、日本を対米開戦に踏み切らせた。
    ・もし、真珠湾を攻撃するなら、燃料タンクも破壊するべきだった。
    ・「海軍の疫病神 」南雲忠一が、真珠湾の失敗だけでなく、ミッドウェイ島攻略作戦を付け焼き刃に立案、図上演習もせずに作戦を実施したことで、大敗北に繋がった。
    ・「作戦の貧乏神」辻政信が無謀なガダルカナル作戦をやらせた。
    ・瀬島龍三は、東京の陸軍参謀本部にて、緊急電などの都合の悪い情報をことごとく握りつぶした。
    ・輸送船を駆逐艦で守ろうという発想がなかったために、物資の内地への搬送が不十分になった。
    ・和平交渉と調停を、開戦前から考えた人間がいなかった。
    ・長期にわたる戦争は、人的被害と物的被害が計り知れないものとなり、国力を衰退させ、
    継戦能力を奪ってしまう。
    ・ドイツに追従して、ソ連と日ソ中立条約を結んだことが、戦略をがんじがらめにさせた。
    ・日本の敗因は、兵器開発の見通しの甘さもさることながら、人的要因によるものが大きい。

    0
    2022年09月30日
  • 未来年表 人口減少危機論のウソ
    ネタバレ 購入済み

    老後に備えて

    一部ご紹介します。
    ・適切な金融政策で、非労働人口が労働人口に変わる。むしろ、人口減少時代の方が、人手不足故に、効率化を図るための技術革新を起こすインセンティブが働くため、生産性向上が実現する。
    ・全体の物価は、個々の価格とは関係なく動いていく。
    ・人口減少でも良質な製品であれば売れることもある。だが、人口増加でも、良質な製品でないと売れない。
    ・年金は保険である。40年払った保険料=20年間で受けとる年金。
    ・「ねんきん定期便」は、国からのレシート。
    ・民間保険は手数料を保険外交員に貢ぐだけ。
    ・最低一つは、日本語以外の言語をマスターした方がいい。英語も数学も、プログラミングも、会計などもりっぱな言語の一つ。
    ・歴史を振り返れば、人口減少より、人口増加の方が問題だった。多くなった人口を養うのに、使えるリソースは有限だったからだ。
    ・人手不足は、外国人労働力ではなく、AIやロボットで補うべき。
    ・外国人が留学生として、日本に入国し、日本の高額医療を受けて、彼らの母国に帰ってしまう。つまり、国民保険に不正加入されているために、日本の医療費が食い物にされている。
    ・老後に備えてお金を貯めるべし。
    ・金融商品を選ぶ時のポイントは、「税制の恩典」と「手数料」だ。
    ・自分の才能を信じ、スキルを身につけ、組織に属さなくても、自分の力で食べていけるだけの武器を身につけるべし。「好きこそものの上手なれ」。自分が好きなことは、他人よりも自分のアドバンテージになりやすい。

    0
    2022年09月30日
  • 「文系バカ」が、日本をダメにする -なれど“数学バカ”が国難を救うか
    ネタバレ 購入済み

    AIその他

    一部ご紹介します。
    ・AIは、人間が作ったプログラム。プログラムを書く人が、人の役に立つプログラムを入れておけば、人間の役に立つロボットができる。逆に人類を滅亡させるプログラムを入れておけば、ロボットはその指示通りに動く。
    ・進化できるプログラムにせよ、どこまでプログラムを書かせるかを決める(限界を設定する)のは人間だ。
    ・コンピュータの持ち味である計算能力を活かしやすいのは、定型的な作業だ。
    ・弁護士に代表される士業は、難しい国家試験を受けて合格しないとなれない。それ故、専門職のように思われているが、やっている仕事の多くは定型的な業務だ。
    ・弁護士は依頼者から、「これは法律的にどうなのか」と聞かれる。弁護士は法律知識をもとに、過去の判例を調べたりして助言する。
    ・人間には、過去の全ての判例を調べることは難しい。時間的にも、能力的にもまず無理だ。しかし、AIなら簡単な作業だ。大量の判例データベースから、似たような判例を探し出してきて、分析して、法的な対応策を提示できる。AIなら、それを僅かな時間でやってしまう。
    ・裁判官の仕事もかなりAIで代行できる。殆どの裁判は、過去の判例に基づいてやっているから、AIでおよそのことは判断できる。有罪か無罪か、どの程度の量刑にするかは、AIの方が恣意や忖度を挟まずに公平に結論を出してくれる。AIの結論をそのまま採用するかはともかく、裁判官の業務のうち、多くはAIでできる。
    ・銀行の融資業務はAIでできる。「人を見て貸す」ことなどしていないからだ。データに基づいて返済確率が計算されて、融資を行うか決まるからだ。
    ・公務員の仕事は、「法律に基づく業務を執行する」ものだ。それ故プログラム化しやすい。AIの方が、恣意的な要素を入れずに誰に対しても同じ計算をするので、人間がやるよりも公平になる。役所の許認可も然り。
    ・現代では、情報を求める人は、直接、官公庁や外国の情報ソースにアクセスできる。メディアが間に入る必要性は薄れている。
    ・ブロックチェーンは、取引台帳がたくさんのコンピュータに分散されている仕組み。多数のコンピュータに分散されて、保存されているため、データが無くなることはない。データは暗号化されており、分散された台帳を見ても、個人情報は分からない。役所の台帳に使えば、間違いが少なく、コストも安上がり。

    0
    2022年09月30日
  • 正しい「未来予測」のための武器になる数学アタマのつくり方
    ネタバレ 購入済み

    世の中の数字を見るための基本

    一部ご紹介します。
    ・金の流れが分かれば,権力関係は見えてくる。金と権力は繋がっているからだ。
    ・バランスシート(貸借対照表)と損益計算書を見るのが会計の基本。「資産」と「負債」のバランス、すなわち「純資産」を見る。
    ・経済は、「需要曲線」「供給曲線」のバッテン型の図で見る。
    ・デフレがダメなのは、「雇用の喪失」「設備投資減少」を引き起こすからだ。
    ・「人口減少」による人手不足は賃金上昇のチャンス。
    ・「統計」とは、「人々の経験を要約して、それによって人々がその本質を理解できるようにすること」「要約された事実に基づいて、その他の状況、将来の状況に対して、どのような結果が得られるか推計し予測すること」だ。
    ・「確率」とは、過去の傾向からの未来予測に他ならない。
    ・世の中は思い通りにならないもの。その世の中で起こっていることを解決するために、「ベイズ確率」がある。統計情報を「情報」によって「更新」していく。誤りを修正する作業を行って学習し、推計の精度を上げるのだ。
    ・平和の5要件とは、「有効な同盟関係」「相対的な軍事力」「民主主義の程度(相手が非民主主義国家あるいは組織には適用不可)」「経済的依存関係」「国際的組織への加入」だ。
    ・論理的であるということは、数量的であるということ。
    ・予測するということは、算出された確率の数字を客観公正に考えるということ。
    ・しっかりとした言葉の定義がなければ、議論も予測も成り立たない。
    ・気になるニュースは、ソースのデータや、一次資料を見ること。
    ・消費税増税は、消費そのものを下げる。消費が下がれば、総需要が下がる。総需要が下がれば、物価が下がり、実質GDPが下がる。これが消費税増税による景気悪化のメカニズムだ。
    ・知識の欠如に過ぎない財政破綻論から生まれるウソに注意する。
    ・ビジネスの世界では、経済、会計、統計、確率の基礎は必須。
    ・数学的思考があれば、世の中の見方が全く違ってくる。ニセ情報に惑わされることもない。
    ・自分の周囲1m位のところから「数学的思考」を試すことだ。保険の加入、自動車や住宅のローン購入、投資等々。まずは全ての数字を洗い出してみよう。

    0
    2022年09月30日
  • ローマは一日にして成らず──ローマ人の物語[電子版]I
    ネタバレ 購入済み

    ローマ興隆の要因

    一部ご紹介します。
    ・ペリクレス「貧しいことは恥ではない。だが、貧しさから脱出しようと努めないことは恥である。」
    ・プルタルコス「敗者さえも同化する、ローマ人の開放的な性向こそローマ興隆の要因。」
    ・多神教では、人間の行いや倫理道徳を正す役割を神に求めない。多神教の神は、努力を惜しまない人間を側面から援助する守護者。
    ・多神教では、他者の神を認める。それは、他者の存在を認める寛容の精神を育む。
    ・国民の義務は、税金を払うことである。もうひとつの義務は、国を守ることである。
    ・宗教は、それを共有しない人との間では効力を発揮しない。だが、法は、価値観を共有しない人との間でも、効力を発揮できる。
    ・戦争は、それがどう遂行され、戦後の処理がどのようになされたかを追うことによって、当事者である民族の性格が実によくわかるようにできている。歴史叙述に戦争の描写が多いのは、戦争が歴史叙述の、言ってみれば人間叙述の格好な素材であるからだ。

    0
    2022年09月30日
  • ハンニバル戦記──ローマ人の物語[電子版]II
    ネタバレ 購入済み

    ローマ対ハンニバル

    一部ご紹介します。
    ・ハンニバル「あそこはもうイタリアだ。イタリアに入りさえすれば、ローマの城門の前に立ったと同じことになる。もうここからは下りだけだ。アルプスを超え終わったあとで、一つか二つの戦闘をやれば、われわれは全イタリアの主人になれる。」
    ・ファビウス「ローマは英雄を必要としない国家である。」
    ・フラミニヌス「ローマの伝統は、敗者さえも許容することにある。敗者の絶滅は、ローマ人のやり方ではない。」
    ・ローマ人は、肉を食べて体位向上をはかることはなかった。戦闘は体力で決まるものではないと思っていたからか。あるいは、海産物とチーズと穀物とオリーブ油に葡萄酒の、地中海世界の食事から離れられなかったからか。これで世界を征服してしまったのである。
    ・戦闘の結果を左右する戦術とは、コロンブスの卵であって、コロンブスの卵ではない。誰も考えなかったやり方で問題を解決する点ではコロンブスの卵だが、そのやり方を踏襲すれば誰でも成功できるとは限らないという点ではコロンブスの卵ではない。
    ・主戦力を活かすには、非主戦力の存在が不可欠だ。
    ・優れたリーダーとは、率いられていく人々に、自分達がいなくては、と思わせることに成功した人でもある。
    ・スキピオ・エミリアヌス「今われわれは、かつては栄華を誇った帝国の滅亡という、偉大なる瞬間に立ち合っている。だが、この今、私の胸を占めているのは、勝者の喜びではない。いつかは、わがローマも、これと同じときを迎えるであろうという哀感なのだ。」

    0
    2022年09月30日
  • 勝者の混迷──ローマ人の物語[電子版]III
    ネタバレ 購入済み

    社会問題

    一部ご紹介します。
    ・ハンニバル「いかなる強大国といえども、長期にわたって安泰であり続けることは出来ない。国外には敵を持たなくなっても、国内に敵を持つようになる。外からの敵は寄せ付けない頑健そのものの肉体であっても、身体の内部の疾患に、肉体の成長についていけなかったがゆえの内臓疾患に苦しめられることに似ている。」
    ・失業者問題は、福祉の充実では、解決しきれない。なぜなら、失業するということは、生活手段を失うことだけでなく、人間の存在理由までも失うことになるからだ。
    ・人間とは、食べていけなくなるや、食べていけそうに思える土地に移動するものだ。この類いの民族移動を、古代では蛮族の侵入と呼び、現代では難民の発生と呼ぶ。
    ・全ての物事は、プラスとマイナスの両面を持つ。プラス面しかないシステムなど存在しない。故に、改革とは、もともとマイナスであったから改革するのではなく、当初はプラスであっても、時が経つにつれて、マイナス面が目立ってきたことを改める行為なのだ。
    ・法律とは、厳正に施行しようとすれば、人間性との間に摩擦を生じやすい。それを防ぐのが、義理人情。
    ・「主権在民」とは、それを尊重すればするほど、外部に対して閉鎖的にならざるを得なくなる。なぜなら、主権者である市民の持つ権利は平等でなければならず、その平等を維持するには、閉鎖によって異分子を排除することでしか、実現できないからだ。それ故、外国人流入に反対する日本の鎖国論者を、頑迷な守旧派などと思ってはならない。彼らは、国家の構成員全員は平等な権利を持たなければならないと信じている純情な主権在民主義者であるからだ。

    0
    2022年09月30日
  • ユリウス・カエサル ルビコン以前──ローマ人の物語[電子版]IV
    ネタバレ 購入済み

    ガリア戦記

    一部ご紹介します。
    ・カエサル「人間ならば誰にでも、現実の全てが見えるわけではない。多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない。」
    ・幼時に母親の愛情に恵まれて育てば、人は自然に、自信に裏打ちされたバランス感覚を会得する。そして過去に捕らわれずに未来に眼を向ける積極性も知らず知らずのうちに身に付けてくる。
    ・女は無視されるのが何よりも傷つくものだ。
    ・女とは、モテたいがために贈り物をする男と、喜んでもらいたいために贈り物をする男の違いを、敏感に察するものだ。
    ・敵地で戦う総司令官にとって最も大事なことは、戦闘指揮と、兵糧確保だ。戦争は、死ぬためにやるのではなく、生きるためにやるものだからだ。戦争が死ぬためにやるものに変りはじめると、醒めた理性も居場所を失ってくるから、全てが狂ってくる。生きるためにやるものだと思っている間は、組織の健全性も維持される。
    ・人間誰でも金で買えるとは、自分自身も金で買われる可能性を内包する人のみが考えることである。非難とは、非難される側よりも非難する側を映し出す事が多い。
    ・正確に書くことこそ、自分の考えをより充分に理解してもらえる最良の手段だ。意識的な嘘が一つでもあれば、読者は他の全てを信用しなくなる。
    ・戦闘とオーケストラの演奏会は共通点がある。舞台に上がる前に7割方は既に決まっていて、残りの3割は、舞台に上がった後の出来具合で定まるという点において。戦闘も、長い準備の後の数時間で決まるものだ。
    ・内戦の真の悲惨とは、その犠牲にされたことで生まれる恨み、怨念、憎悪が、後々まで尾を引いて容易には消え失せないことにある。それがどれほど共同体にとって不利益となるか。
    ・カエサル「ここ(ルビコン川)を越えれば、人間世界(ローマ)の悲惨。越えなければ、わが破滅。進もう、神々の待つところへ、われわれを侮辱した敵の待つところへ、賽(さい)は投げられた!」

    0
    2022年09月30日
  • ユリウス・カエサル ルビコン以後──ローマ人の物語[電子版]V
    ネタバレ 購入済み

    内乱記

    一部ご紹介します。
    ・防衛線を確立した内部での、国力の充実。秩序ある平和。それによる生活大国化の実現。生活大国とは、唱えさえすれば実現するというものではない。実現にはそれに適した諸制度の改革が先行されねばならない。
    ・平和とは、優劣なき国々相互の話し合いによるよりも、絶対的に優勢な国による調停とか裁定とか、止むを得ないとなれば、力で押さえつけるとかで成り立つ確率の方が高いのが、人間世界の現実だ。
    ・効率性とは、不測の事態も考慮に入れるからこそ、そのあくなき追求も意味を持つ。
    ・民主政とは、それが実施される領域の拡大につれて機能しがたくなる。寡頭政も、地理的な事情に無縁ではいられない。広大な領土の統治が機能的に成されるには、何よりもまず効率性が求められる。
    ・カエサル「どれほど悪い結果に終わったことでも、それが始められたそもそもの動機は善意によるものだ。」
    ・女とは、理によったのではなく、自分の女としての魅力によったと信じる方を好む人種なのである。
    ・優れた男は女の意のままにならず、意のままになるのは、その次に位置する男でしかない。
    ・ローマは、たとえ軍事上ではローマの覇権下に入っても、国内が安定していれば独立国として認め、同盟国の関係を続けつつも、相手国の内政には干渉しないことを、対外政治の基本方針にしていた。屬州化すれば、屬州税は入ってきても、総督を派遣しての内政と防衛の双方ともの責任が、ローマにかかってくるからである。同盟国ならば、相互安全保障を心するだけでよく、内政も自国防衛のための出費も、その国の負担になるからであった。

    0
    2022年09月30日
  • パクス・ロマーナ──ローマ人の物語[電子版]VI
    ネタバレ 購入済み

    ローマによる平和

    一部ご紹介します。
    ・防衛を目的とした戦略を最も効果的に現実化する手段として、常備軍の設立がある。
    ・効率性を追求するために、ローマは集権と分権を共存させた。
    ・統治と街道には共通点がある。①不断のメンテナンスが不可欠と考える認識力②認識するや直ちに修正するのを厭わない柔軟な行動力③それを可能にする経済力。①~③のどれか一つでも欠けたら機能しなくなる。
    ・健全な「国家」は健全な「家族」の保護と育成無しには成り立たない。
    ・妄執は悲劇しか生まない。あくまでも運命を自分の思い通りにしようとする態度は謙虚を忘れさせ、それゆえに神々から復讐されるからである。
    ・公正を期して作られるのが法律だが、そのあまりにも厳格な施行は不公正に繋がる。
    ・ある墓碑の碑文「健康で人を愛して生きよ。あなたが墓に入るまでの全ての日々を」
    ・兵役の義務と納税の義務は常に重なりあって展開する。
    ・いかなる事業も、それに参加する全員が、内容はそれぞれ違ったとしても、いずれも自分にとって利益になると納得しない限り成功できないし、その成功を永続させることもできない。
    ・平和はただでは得られない。金がかかる。だがかかるからといって、かかるままにまかせておくと、財政赤字に繋がる。現代なら、国債を売って補足することができる。それがない時代は、経費を安く押えられる「補助兵」のシステム化でしのいだ。
    ・年少(17歳以下)の子供には、絶対に兵役に就かせてはならない。いかに国家存亡の危機にさらされようと、将来の国家を背負う世代には、必要な教育を受けるに充分な期間は保証されねばならない。
    ・盛者必衰は歴史の理(ことわり )。われわれにできるのは、戦争や滅亡の危機を「先延ばし」することだけだ。

    0
    2022年09月30日
  • ファクトに基づき、普遍を見出す 世界の正しい捉え方
    ネタバレ 購入済み

    税金を無駄にしないために

    一部ご紹介します。
    ・国会を1日空転させると税金3億円が無駄になる。国会議員の「質問通告の遅れ」は3750万円の無駄になる。この損失を無くすには、国会質問項目を事前公表にすればいい。これが実現すれば、くだらない質問は事前にバレて炎上するため、不勉強な一部議員の低レベルな質問で、国会の議論がかき乱される時間も減る。
    ・年金を全額「物価連動国債」で運用すれば、GPIFの運営費に年間数百億円も使わなくて済む。
    ・公金助成の対象になれば、納税者への説明責任が生じる。考えなければならないのは、「納税者が納得するかどうか」「公金で助成しなければならない理由がどの程度あるのか」だ。
    ・復興対策の財源は、税よりも長期国債で賄うべきである。増税すれば、経済的なダメージがより大きくなるからだ。
    ・「社会保障のため」に政府がやるべきは、放置されている社会保険料の徴収漏れについて対策を行うこと。「歳入庁」創設と、「マイナンバー制度」による所得の捕捉の組み合わせをすることだ。
    ・基礎研究は、将来への投資であるから、財源としては税金よりも国債発行の方が適切だ。「知識に投資することは常に最大の利益をもたらす」のである。
    ・消費税を地方税化し、地方税収の地産地消を進めることが、将来に向けて地方自治体の自立を促す。

    0
    2022年09月30日
  • 悪名高き皇帝たち──ローマ人の物語[電子版]VII
    ネタバレ 購入済み

    経験と理性

    一部ご紹介します。
    ・偽善とは、演技をすること。フリをすること。
    ・全てを所有する人にとっての最大の恐怖は、現に所有しているものを失うことである。
    ・最も有効な外交は、軍事力を使って脅したあとで握手をすることだ。なぜなら、人間とは、理(ことわり)によって眼を覚ます場合は少ないのに、武力を突きつけられれば眼を覚ますものだからだ。
    ・システムとは、現状に適応するように修理修復さるべきものである。それを怠ればシステム自体に疲労をもたらし、終には崩壊する。それは、長期的に見て大変に非経済的なことである。機能性の不断の追求は、持てる力の効率的な活用の巧みさによって、はじめて可能となる。
    ・組織とは、いかに良く作られていても、それを機能させるのはやはり人間なのである。
    ・不確かなことは運命の支配する領域。確かなことは、法という人間の技の管轄。
    ・「改革」よりも「手直し」とする方が妥当と思われるようなことであろうと、定めただけでは充分ではなく、定めたことがどう実施されているかを監視し、その成り行き次第ではさらなる「手直し」を加える必要がある。そこまでやってはじめて成果を期待できる。
    ・歴史に関心を持つことは「人間性」に関心を持つということに他ならない。更に、自分を含めた個々の人間の独創力に全面的な信用を置かないことでもある。換言すれば、「歴史は人間たちが創る」と思う立場でもある。だからこそ、先人たちの示してくれた例を参考にするのにも抵抗を感じないのである。
    ・書物から得た知識は、現実とのつき合わせを経て、つまり経験を通してはじめて認識になり得る。何が重要かを理解できるようになる。
    ・旅とは、情報を得るよりも、現地を自分の眼で見て、空気を吸い、それによって土地鑑を養うのに役立つ。
    ・旅は未知との遭遇である。必ず予定外の事に遭遇する。
    ・反体制は、ただ反対するだけでは自己消耗してしまう。それを防ぐには、現体制にとって代わりうる新体制を提案しなければならない。これをやってこそ、反体制として積極的な意味を持つことができる。

    0
    2022年09月30日
  • 危機と克服──ローマ人の物語[電子版]VIII
    ネタバレ 購入済み

    危機管理

    一部ご紹介します。
    ・人間には、自らが生きた時代の危機を、他のどの時代よりも厳しいと感じてしまう傾向がある。ただし、興隆途上の危機とその克服は、さらなる繁栄に繋がるが、衰退期に入ると、危機は克服できても、それは最早さらなる繁栄に繋がらなくなってしまう。
    ・平時にも活躍できるタイプの人材でなければ、真の意味で戦時にも有益になり得ない。なぜなら、リーダーの第一条件が、彼に従う人々に対しての統率力であるからだ。
    ・「見たいと思う現実しか見ない」傾向は、人を不幸にする。異なる宗教、異なる生活様式、異なる人種であっても、共に生きていかなければならないのが人間社会の現実だ。玉砕は後世を感動させることはあっても、所詮は自己満足に過ぎない。
    ・純粋を至上の生き方と信ずる人々にとって、不純ほど許せないものはない。純粋であればあるほど、少しの不純も許せなくなり、より急進化してしまう。
    ・労働よりも略奪で生活の糧を得ようと考える者がいる限り、防衛の必要が消えることはない。
    ・防衛の結果が、話し合いよりも腕力で決する機会が多いのは、双方の持つ「考え方」「価値観」の違いによる。
    ・「考え方」を共有しない人々との関係では、心配は尽きることがない。
    ・民族間の衝突が「考え方」の違いによるとしてもよいのが現実である以上、敗者になりたくなければ防衛を忘れるわけにはいかない。
    ・施政者の二大責務は、安全と食を保証することだ。そして「食」の保証とは、「安全」を保証できてはじめて成就可能な目標でもあるのだ。
    ・国家の運営が任務の国政と、体力を競うのが目的のリレー競争。ローマの歴史が、リレー競争に似ているのは、現に権力を持っている者が、自分に代わり得る者を積極的に登用し育成したことにある。

    0
    2022年09月30日
  • 賢帝の世紀──ローマ人の物語[電子版]IX
    ネタバレ 購入済み

    ローマ帝国の完成

    一部ご紹介します。
    ・皇帝に課された責務は、安全保障と、属州の統治、帝国全域のインフラ整備である。ハドリアヌス帝が、ローマ帝国全域の旅行をした理由は、現地を知らなければ施政者の責務は果たせないと考えたからである。自らの寿命を縮めてまで視察、整理整頓を目的とした大旅行を行ったことで、帝国の防衛システムの再構築と、法体系の整備が実現できた。
    ・小プリニウス「後世の人々は、われわれを記憶してくれるだろうか。記憶される価値は、われわれにだって少しはあると思うのだが。われわれの天分によるとは言わない。そう言ってしまっては傲慢にすぎる。だから、われわれの勤勉、われわれの熱意、われわれが抱いている名誉を重んずる心によると言おう。それらを胸に抱いて精勤を続けていくのが人生だが、少数の人は、その中でも光輝く名声を獲得できるだろう。だが、それ以外の多くの人々でも、少なくとも無名や忘却から救いだされるぐらいの価値はあると思うがどうだろうか。」
    ・もしもあなたが、自由の中には選択の自由もあると考えるとしたら、それはあなたが、ギリシャ、ローマ的な自由の概念を持っているということである。一神教の教徒にとっての自由には、選択の自由は入っていない。まず何よりも、「神」の教えに沿った国家を建設することが、この人々にとっての自由なのである。一神教の帰結は、「神」を愛するあまりに、人間を憎むことになる性癖である。
    ・ハドリアヌス「途方にくれる、愛おしきわが魂よ。長く私の肉体の客であり、伴侶であった、わが魂よ。今や薄暗く、寒く、何もなく、かつてのお前が何よりも好んだ冗談を言い合う愉しみもない世界に降りていかねばならない時が来たようだ。」
    ・アントニウス・ピウス「ローマは、誰にでも通ずる法律を与えることで、人種や民族を別にし、文化を共有しなくても、法を中心にしての共存共栄は可能であることを示した。そして、この生き方が、いかに人々にとって利益になるかを示すために、数多くの権利の享受までも保証してきたのである。このローマ世界は、一つの大きな家である。そこに住む人々に、ローマ帝国という大家族の一員であることを日々思わせてくれる大きな一つの家なのである。」

    0
    2022年09月30日
  • すべての道はローマに通ず──ローマ人の物語[電子版]X
    ネタバレ 購入済み

    インフラの重要性

    一部ご紹介します。
    ・アリスティディス「かつて、ホメロスは語った。大地は全ての人の物であると。ローマは、詩人のこの夢を現実にしたのである。あなた方ローマ人は、傘下に収めた土地の全てを測量し記録した。そしてその後で、河川には橋を架け、平地はもちろんのこと山地にさえも街道を敷設し、帝国のどの地方に住まおうと、往き来が容易になるように整備したのである。しかもそのうえ、帝国全域の安全のための防衛体制を確立し、人種が違おうと、民族が異なろうと、共に生きていくに必要な法律を整備した。これらのこと全てによって、あなた方ローマ人は、ローマ市民でない人々にも秩序ある安定した社会に生きることの重要さを教えたのであった。」
    ・歴史は知識。それに血を通わせるのは経験。
    ・道路とは、国家にとっての動脈である。血管の中を通って身体の隅々まで血液が送られてこそ、人間は生きていける。国家が健康に生きていくにも、血管網は不可欠だ。それ故、常にメンテナンスを忘れないようにしてのネットワーク化が必要なのだ。
    ・建造物はハードなインフラ。システムはソフトなインフラ。
    ・インフラ無くして、人間が人間らしく生きていくことは不可能だ。だからこそ、壮大なインフラ保持が重要となる。そして、インフラは、それを維持するという強固な意志と力を持つ国家が機能していない限り、いかに良いものを作っても滅ぶしかない。
    ・キリスト教の台頭により、医療は「公」が中心になって担当する分野であるべきという考え方が主流になった。やがて、医療は莫大な経費を要する事業となった。これがローマ帝国の経済を破産状態にした原因の一つ。
    ・公衆浴場は、「貧乏人のための宮殿」だった。誰でも公衆浴場に行けば、ギリシャ・ローマの彫像を観ることが出来たのだ。だが、キリスト教の台頭によって、これらの彫像は破壊され、終には、公衆浴場そのものも壊され、教会の建築材料に使われてしまった。
    ・ローマ帝国滅亡の原因の一つは、キリスト教の台頭である。アテネの「アカデミア」も、アレクサンドリアの「ムセイオン」も廃校となった。疑いを抱くことが研究の基本だが、世の中は「信ずるものは幸いなれ」の一色になったからである。

    0
    2022年09月30日
  • 終わりの始まり──ローマ人の物語[電子版]XI
    ネタバレ 購入済み

    新ローマ帝国衰亡史

    一部ご紹介します。
    ・内戦は悲劇である。これさえ起こらなければ国家という「共同体」に貢献できた多くの有能な人材が、ただ単に敗者になったというだけで消されてしまうのだから。内戦とは、自分で自分の肉体を傷つけ、自らの血を流すことなのだ。出血多量は、死に至らなかったとしても、体力の減退は避けられない。
    ・一般の人より強大な権力を与えられている指導者の存在意義は、いつかは訪れる雨の日のために、人々の使える傘を用意しておくことにある。
    ・思考も筋肉と同じように絶えざる鍛練を必要とする。思考も使わないとカンが鈍ってくる。
    ・戦略が確立していないと、戦争の長期化に繋がりやすい。戦争は、攻められる側だけでなく、攻める側にとっても悪である。従って、早く終わらせることが何よりもの「善」となる。
    ・哲学は、正しい生き方は教えても、人間社会の現実までは教えてくれない。それを教えてくれるのは歴史。
    ・書物と違って映画では背後関係の詳細な解説は許されない。映像は、文章では表現困難な事柄まで一瞬のうちに伝達する力を持っているが、伝え得る情報の質と量になると、映像よりも文章の方が断じて優れている。
    ・善意は必ずしも良い結果に繋がらない。
    ・セプティミウス・セヴェルス「わたしは全てをやった。元老院議員でもあった。弁護士もやった。執政官も務めた。大隊長もやった。将軍でもあった。そして、皇帝もやったのだ。つまりは、国家の要職は全て経験し、しかも充分に勤めあげたという自信ならばある。だが、今になってみると、その全てが無駄であったようだ。」

    0
    2022年09月30日
  • 迷走する帝国──ローマ人の物語[電子版]XII
    ネタバレ 購入済み

    アイデンティティクライシス

    一部ご紹介します。
    ・歴史は現象としては繰り返さない。だが、この現象に際して露になる人間心理ならば繰り返す。それ故、人間の心理への深く鋭い洞察と、自分の体験していないことでも理解するのに欠かせない想像力と感受性、このうちの一つでも欠ければ、かつては成功した例も、失敗例となり得る。
    ・三世紀のローマの特質の一つは、政略面での継続性を失ったことにある。最早、ローマ帝国は、持てる力の無駄遣いに神経を払わないようになってしまった。ローマ人が、大帝国を築き上げ、しかも長期にわたって、その維持に成功できた最大の理由は、持てる力の合理的で徹底した活用への執着にあったのだ。「継続は力なり」は、やはり真理なのである。持てる力の有効な活用に利する、という一点においても。
    ・かつてのローマ人には、アイデンティティクライシスは存在しなかった。自分たちローマ人は、世のため人のために役に立つものを作っている、という自負があったからだ。
    ・それが、三世紀になると、ローマ人は自分たちの存在意義に自信が持てなくなってしまった。度重なる蛮族の来襲による、殺戮と略奪と焼き討ち。その結果としての農耕地帯の荒廃と過疎化。生産力が落ちているにもかかわらず、防衛費の増大を理由にした度重なる増税。それらを避けようとして、住み慣れた土地を捨て、都市に流れてきたものの、過密化した都市では仕事も見つからず、家族を抱えて途方にくれる毎日。これらに加えて、社会福祉政策の弱体化。結果としての希望の喪失。
    ・「神々はローマを見放した」
    ・ローマ帝国の弱体化と疲弊化が、キリスト教のローマ乗っ取りに成功した要因であった。ローマ帝国は、自分自身への信頼という、活力を維持するには最も重要な要素である気概までも失ってしまったのである。

    0
    2022年09月30日
  • 最後の努力──ローマ人の物語[電子版]XIII
    ネタバレ 購入済み

    変質したローマ帝国

    一部ご紹介します。
    ・アウグストゥス帝の時代は、「先に納税者あり。国家は税収が許す範囲のことしか手掛けない」という小さな政府であった。
    ・だが、ディオクレティアヌス帝の時代になると、「先に国家あり。国家に必要な経費が、税として納税者に課せられる」という大きな政府になった。そして、元首政から絶対君主政へ移行した。
    ・軍事力の増強、官僚機構の肥大化は、必要経費の増大(国庫から給料を払う人間の数が増える)と組織や人材の硬直化(縄張り意識の肥大化による流動性の断絶)を招かないでは済まない。
    ・ローマ帝国をまとめていたのは、「ローマ法」「ローマ皇帝」「ローマの宗教」であった。コンスタンティヌス帝による「キリスト教の公認」は、このまとまりを外してしまった。
    ・キリスト教会への土地の寄付、キリスト教会の聖職者に対する兵役免除が施行されたことで、教会と聖職者たちのローマ帝国からの独立が起こった。
    ・現実世界での統治・支配権を君主に与えるのが人間(可知)ならば、委託・リコールもできる。だが、神(不可知)が統治・支配権を与えるとしたら、委託・リコールは不可能ということになる。つまり司教たちを懐柔すれば絶対権力者になれるということだ。
    ・コンスタンティヌス帝がキリスト教の公認及び多大な優遇措置を行った理由は、キリスト教が支配の道具として有用であることを理解していたからである。これが、事実上、中世が始まるきっかけであった。
    ・後世の歴史家「これほどまでして、ローマ帝国は生き延びねばならなかったのだろうか。」

    0
    2022年09月30日
  • キリストの勝利──ローマ人の物語[電子版]XIV
    ネタバレ 購入済み

    背教者ユリアヌス

    一部ご紹介します。
    ・キリスト教の多神教及び皇帝に対する勝利は、「皇帝がその地位に就くのも、権力を公使できるのも、神が認めたからであり、その神の意向を人間に伝えるのは、司教とされている以上、皇帝といえども司教の意に逆らうことはできない」時代の到来であった。
    ・絶対専制の弊害の一つは、主君の意向を臣下が勝手に推し測ることだ。
    ・宦官のやることは常に陰湿だ。
    ・全ての面で苛酷な現実の中で、精神のバランスを失わないで生きていくには、苛酷な現実とは離れた自分一人の世界を作り出せるかどうかにかかっている。ユリアヌスが救われたのは、昔のギリシャの哲学と文学の世界に遊ぶことができたからだ。暗記の結果の蔵書で、頭の中の図書館はいっぱいになっていたのである。彼は想像の世界で遊ぶことを知っていたおかげで、精神を傷つけることから免れることができた。
    ・他者に必要とされているという自覚は、非常な喜びを感じさせる。
    ・哲学の真髄は、知識ではなく思索にある。思索とは、体操が筋肉の鍛練であるのと同じで、頭脳の鍛練である。思いを巡らせる作業に頭脳を慣れさせることだ。思索することに慣れ親しんでいれば、対象にするのが哲学であろうと投機であろうと成功できる。
    ・ユリアヌス「人間世界の事柄の多くは、結果が良ければ、それは神々の援助のおかげであり、悪ければ、人間の誤りに帰されるのが常である。私はそれでも帝国の存在意義とは、そこに住む人々の安全と繁栄を保証することに尽きるとの確信で行動してきた。権力を手中にして以後の私の政策も、全てはこの目的を達成するために成されたことだけは、躊躇うことなく断言できる。」
    ・だが、次の皇帝は、ユリアヌスが定め実施した政策を無効とする法律を精力的に次々と交付していった。かくして若き皇帝ユリアヌスの努力は、無に帰したのである。
    ・ユリアヌスが「宗教が現世を支配する」一神教の弊害に気付いたのは、彼が、キリスト教の振興に誰よりも力を尽くしたコンスタンティヌス大帝の親族であり、長年にわたってその息子コンスタンティウスの政治を身近で見て、感ずることのできる環境に育ったからだと思う。この意味では、ユリアヌスに投げつけられ、今なおこの通称で続いている「背教者」という蔑称は、もしかしたら31歳で死んだこの反逆者に与えられた、最も輝かしい贈り名であるのかもしれない。

    0
    2022年09月30日
  • ローマ世界の終焉──ローマ人の物語[電子版]XV
    ネタバレ 購入済み

    最後のローマ人スティリコ

    一部ご紹介します。
    ・「国家」が瓦解していく過程で人々の心をより強く支配するのは、「理」よりも「情」だ。
    ・三世紀に実施されたローマ市民権の既得権化と、四世紀に実施されたシビリアンとミリタリーの完全分離が、ローマの軍事力を衰えさせた二大要因だ。
    ・皇帝ホノリウス「コンスタンティノープルへ行って、幼い甥の統治を助けたい(皇帝は幼少だ。これを機に東ローマ帝国の帝位も自分のものにしたい)。」
    スティリコ「この難しいローマ帝国の現状で要になる皇帝の不在は許されません(私の立場を公認できるのは、私に対する反対派が多い以上、皇帝であるあなたしかいません)。」
    ・互いに本音を出さずに建前だけで相対する人間関係は、問題は収拾できても、しこりを残さずには済まない。「最後のローマ人」スティリコの破滅は、皇帝ホノリウスを、本音を出さずに建前だけで諌めたことにある。人間とは、しばしば見たくないと思っている現実を突き付けてくる人を突き付けたというだけで憎むものだ。
    ・人間には、絶対に譲れない 一線というものがある。最後の瞬間でさえも見苦しさを避けるのは、自らの品格を保とうとする者には忘れてはならないことなのである。
    ・ある歴史家「28年という長きにわたったホノリウスの治世で、この皇帝が自分で決めた唯一のことが、スティリコの処刑であった。」
    ・スティリコの死と共に、彼が編成し、彼と共に闘った非正規軍は消滅した。彼らは、ある朝突然、渡り鳥が群れを成して発つかのように一人残らず去っていった。どこへ?自分たちを迎え入れてくれる人のところへ。それが西ゴート族のアラリックのところであった。彼らにとっての譲れない一線が、心酔していたスティリコを殺した側では自分たちは闘えない、であったのかもしれない。
    ・死刑に処されたスティリコの退場は、410年の西ゴート族によるローマ劫掠(ごうりゃく)を招いた。
    ・紀元454年の皇帝ヴァレンティニアヌスの手になったアエティウス(フン族のアッティラに勝った将軍)の死は、ヴァンダル族によるローマ劫掠を招いた。
    ・ローマという都市無しでのローマ帝国はあり得ない。その意味で、ローマ帝国は、紀元476年に滅亡した。
    ・歴史の理は、盛者必衰、諸行無常だ。

    0
    2022年09月30日
  • ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒
    ネタバレ 購入済み

    弁えるべきは

    一部ご紹介します。
    ・人間の真心がそのまま相手に通じると思うべきではない。人の心は、どんなに親しい友人の間柄でも、長年の付き合いの仲でも、お互いに解らない部分を残しているものだから。言葉はそれを繋ぐ橋。橋を使えるようにする設備が作法。躾とは、身を美しくするものなのだ。
    ・青年は、人間性の恐ろしさを知らない。市民の自覚とは、人間性への恐怖から始まる。互いに互いの人間性の怖さを悟り、煩雑な手続きで互いの手を縛り合う。
    ・革命とは、現在より未来を優先させる考え方。未来社会の無謬性を信じれば、行き着く先は「欲しがりません勝つまでは」だ。
    ・どんな自由な世界が来ても、たちまち人はそれに飽きて、階段をこしらえ、自分が先に登り、人を後から登らせ、自分の目に映る景色が下から登ってくる人の見る景色よりも幾らかでも広いことを証明したくなるに違いない。われわれは、その階段をいかに広くしても階段を欲しいという人の欲求を無くすまでには至らないだろう。
    ・伝統や慣習、過去の事例を重視するのは、理性の暴走を防ぐため。そして未来へ繋ぐため。
    だからこそ接点である現実を重視する。
    ・家族を始めとする中間組織を重視するのは、理性の暴走を抑えるための緩衝材を必要とするからだ。
    ・現実には、漸進主義の採用が望ましい。慎重な改善を求め、実行することだ。
    ・動物の行動は合理的だが、人間の行動は合理的ではない。人間の行動には、情念や慣習が大きく関与しているからだ。
    ・正常な思考を維持すれば、狂った社会では狂人扱いされる。だからこそ、「理性」「抽象的概念」「イデオロギー」を疑う必要があるのだ。

    0
    2022年09月30日
  • 左翼老人

    左翼老人

    ビジネス・実用
    4.0
    (4)
    ネタバレ 購入済み

    左翼とは何か

    一部ご紹介します。
    ・科学である条件は、反証可能性(仮説が実験や観察によって正しいか誤りかを判定することができること)と再現性(同じ条件下で同じ行為をすれば同じ結果が得られる)を満たすことだ。
    ・従って、反証された説を、反証を無視して唱え続けたり(無意味なサプリメントや代替医療など)、反証可能性のない説を、反証がないからと言って正しいと主張すること(神学のような信念によって立つ説など)は、科学的な態度とは言えない。マルクス思想やフロイトの精神分析は科学たりえない。
    ・左翼とは、資本主義(大企業や自分より上の金持ち)を否定し、主権国家を基本とする国際秩序(愛国心、軍隊、警察)を否定し、間接民主制や権力分立(独裁へのストッパー)を破壊するために、暴力による革命を正当とする人々のことである。
    ・右翼とは、左翼に、民族主義(自民族が多民族に対して優秀であり、その優秀さを制度化する)や、超国家主義(他の主権国家を支配し、場合によっては侵略する)が加わった人々のことである。右翼も左翼もどちらも危険な全体主義者なのだ。
    ・民主制が機能するには、多様な言論が必要だ。それには、古典的な自由を重んじる右派と、社会的弱者を救うために国家による介入を認める左派が政策を出し合い議論し、互いに妥協する政治風土を確立しなければならない。そのためには、強者の時には言論を弾圧し、議会で少数派になれば議論を放棄するような左翼の存在は、百害あって一利なしだ。
    ・確信犯の左翼に対抗する手段の一つは、相手の資金源を断つことだ。彼らが出ている新聞、雑誌を買わないことだ。彼らがテレビに出ていたら、テレビ局ではなく協賛スポンサーに抗議することだ。
    ・親から金を貰っている身でありながら、親の悪口ばかり言う不良少年がいたとする。彼らの背後には大抵、暴力団や暴走族がいて、不良少年は親の悪口を言いながら、暴力団や暴走族のことは褒めたたえるのだ。親を日本国に、暴力団や暴走族を左翼政党や左翼集団に置き換えると、左翼老人と不良少年はそっくりだ。
    ・暴力団や暴走族がいかに社会に迷惑を振り撒いているか、やっていること全体を見れば「悪」そのものだ、ということを言い続ける。
    ・左翼老人は、不良少年の亜種なのだ。間違った思想から解放してあげることが、日本人全員の幸せにつながるのではなかろうか。

    0
    2022年09月30日
  • 売国保守【電子限定特典付き】
    ネタバレ 購入済み

    日本の民主制が進歩するには

    一部ご紹介します。
    ・学問と勉強の違いは、自分を教育する者の説さえも疑うか否かにある。
    ・在職老齢年金(高齢でも働く者にお金を渡さないという事実上の罰則)を廃止し、年金支給の繰り下げ(先伸ばしにするほど月額で受け取れる支給額は多くなる)を無限にし、それ以外の加入年金制度を廃止することが、年金制度の道徳的バージョンアップである。
    ・官公庁が取り組むべきは、天下り(賄賂の時間差攻撃)全面禁止と、「ヒラに始まりヒラに終わる」職員制度(パワハラ防止)の導入である。その代わり一生働くことができるようにすることだ。
    ・日本が世界の中で圧倒的に低いのは大学教育だ。それは日本人が未だに「大学に入るためには勉強するけれど、大学に入ったら本気で学問をしない」という昭和時代の悪習の中で生きているからだ。
    ・ヒトの赤子は、チンパンジーと異なり生まれた時から体脂肪率が高く(概ね20数%。これに対してチンパンジーは5%)、チンパンジーのように24時間母親にしがみつきっぱなしの体にはできていない。チンパンジーの子は常に母親にしがみつくのが前提のため、体温を維持する脂肪が不要だ。これに対してヒトの子は母親だけでなく父親や他の家族などが子育てに参加するのが前提になっている。
    ・「共産主義はナチズム以上の危険思想であり、日本はその被害者」だと教えるだけで左翼政党(日本共産党、立憲民主党、社民党)に票を入れる人が少なくなる。
    ・「中華人民共和国(建国は1949年)、韓国、北朝鮮(韓国、北朝鮮共、日本人として第二次世界大戦を戦った)など第二次世界大戦当時国家として存在しなかった。にもかかわらず因縁をつけて金をゆすろうとする国の主張など認めるべきではない。それに加担する政治家は軽蔑すべきである」ことを教えれば、「朝鮮通信使交流議員の会」や「北京オリンピックを支援する会」、「日朝国交正常化推進議員連盟」、「日中緑化推進議員連盟」に所属する議員に投票する人は少なくなる。
    ・野党第一党が左翼政党である限り、安倍内閣の次の自民党政権は、かつての自民党のように政党や自分の金のために中国、韓国、北朝鮮にへつらう政権に戻る可能性が高い。
    ・次の政権が無視できないほどの議席を、「ワン・イシュー(たった一つのテーマで戦う)政党」(NHKから国民を守る党など)が取るしか、日本の民主制が進歩する階段はない。

    0
    2022年09月30日
  • 宇宙の戦士
    ネタバレ 購入済み

    力の哲学

    一部ご紹介します。
    ・弱いために侮られる者に中立という特権はあり得ない。力を放棄すれば何も守れなくなる。
    ・軍隊生活とは理不尽を絵に描いたような世界。なぜなら戦争そのものが理不尽なものだから。戦争に行った人間ほど、戦争を憎む。最前線に行った人間ほど、戦争を嫌う。
    ・子供を知識に導くことはできるが、考えさせることはできない。
    ・「わたしはお前に、いろいろなことを話して聞かせた。というのは、なぜ自分が罰せられるか解らない者を罰しても無意味だからだ。」
    ・子供に処罰を与えることは必要なのだ。痛みと共に覚えたことは忘れはしないものだから。何が悪いのか理解できないなら、それをすると痛い思いをすると学習させるしかない。
    ・体罰とは、医療における外科手術のようなものだ。安易に行えば、人体を徒に傷つけ、生命を危険にさらす。しかしながら、手術によってしか治せない場合もあるのだ。
    ・価値あるものが無料であることはない。呼吸さえも、大変な努力と苦痛を伴う出産を経なければ手に入らない。苦しみと汗と献身という代価を払った者が、人生で最善のものを手にすることができる。
    ・全ての道徳性の基礎となるものは、義務である。義務とは成人の美徳だ。
    ・「わしには、信念に基づいた行為をすることが必要だったんだ。自分が男であることを証明する要求に迫られていたのだな。ただ物を生産し消費する経済的な動物ではなくて、男であるってことを。」
    ・家族、あるいは種族全部といった単位以上の社会的責任ということには、想像力が必要になってくる。献身、忠誠心を始めとする高度な美徳は、自分自身で発揮しなければならない。
    ・どんな種族であろうと、その人口増加にストップをかけるものは、膨張を続ける種族によって押しのけられてしまう。人間は、生存する意志と、あらゆる競技に勝ち抜く能力を持った野獣なのだ。人間がこの事実を受け入れない限り、道徳、戦争、政治を正しく認識することはできない。正しい道徳は、人間のなんたるかを知ることから生じる。
    ・故郷とは心のあるところだ。

    0
    2022年09月30日
  • 新日本人道 この世界の荒波を私たちはどう生きるか――ロシア滞在28年で考えた日本復活への7つの指針
    ネタバレ 購入済み

    幸せになるために

    一部ご紹介します。
    ・お互いWIN/WINになるように心がける。
    ・個人の「自立の条件」は、「自分で生活費を稼げるようになること」だ。
    ・伊勢雅臣の「国際派日本人養成講座」で尊いセルフイメージを持つ。
    ・国産と外国産の食べ物があったら、できるだけ国産を選ぶべし。主食はご飯(米)で決まりだ。
    ・いつかは目標に通じる歩みを一歩一歩進む。その一歩一歩もまた目標であり、一歩そのものが価値あるものでなければならない。
    ・腕力も金の力もそれ自体は単なる道具。使い方次第で、他人を喜ばせたり、困っている人を助けることもできる。だから、金を稼いで、良いことに使うよう心がける。
    ・言動の結果について考える習慣を持つことで、長期的な視点で考え、外国のリアクションを想像することができる。
    ・「真の国益(金儲けと安全の確保)」を実現するために、政府の出す政策一つひとつ、「これは日本の真の国益に合致しているか」考える。考えたら、首相官邸にメールを送る。これも「国民の政治参加」の一つ。(ワンクリックで送信できるサイトもある。余命三年時事日記ミラーサイトのように。)
    ・敵を作らないよう、気を付ける。それには「人の悪口を言わない」「手柄を自分一人で独占しないこと」を心がけることが大きい。
    ・最重要目標達成に必要な能力に磨きをかけ、役立つ仲間を作る。
    ・一方的で画一的、そして感情的で侮蔑的な発言をしないこと。否定的なレッテル貼りをしないこと。日本の評判と名声を落とす口実を作らせないためにも。
    ・外国の行為を具体的に批判すること。具体的行為から導き出される予想を述べること。日本の立場を主張し、国益を実現させるためにも。
    ・外国について「あなたの国が好きだ」ということで、相手が日本好きになる効果が期待できる。
    ・あなたの目の前に現れた外国人にとって、あなたは「タダのあなた」ではない。あなたは「私は日本人です!」という「巨大な看板」を背負っている。だからこそ、親切にすれば「日本人は素晴らしい」と思ってもらえる。逆に意地悪や嫌がらせをすれば、日本の名声を落とすことになる。
    ・私たちは世界と繋がっている。世界から愛される日本を創るのは、私たち自身なのだ。私たち一人ひとりが健康で幸せで豊かな人生を築くことが、日本の繁栄に貢献することになるのである。

    0
    2022年09月30日
  • 講談・英語の歴史
    ネタバレ 購入済み

    母語の大切さ

    一部ご紹介します。
    ・母親が大和言葉を話す。大和言葉の和歌や俳句も。漢字は振り仮名付きのもので、どんどん読ませる。たくさん漢字を覚えさせる。
    ・『百人一首』『徒然草』『奥の細道』をマスターさせる。基本を徹底させれば、他のものも読める。
    ・学校というところは、「読み書きそろばん」が教育の基本。教室でやるのは「読み書き」。「話す」ことは家庭、会話クラブ、ホームステイなどでやること。
    ・読書は内容のある人間を作る。
    ・会話は機転の利く人間を作る。
    ・書くことは正確な人間を作る。
    ・知っている単語、語彙が多くなるほど、世界は広くなる。

    0
    2022年09月30日
  • 語彙力こそが教養である
    ネタバレ 購入済み

    文は人なり

    一部ご紹介します。
    ・豊かな日本語を声に出して読めば、それがそのまま「自分自身の語彙」になっていく。引用は「教養のアウトプット」である。
    ・少しでも気になることがあったら、すぐ「検索」する。
    ・インターネット上のレビューは「使える語彙」の宝庫。「まとまった情報」としてのレビューには、集合知という価値がある。
    ・知識を掘り下げたいときは、専門書やネットを使う。
    ・短い文章の中にも、人格は確実に現れる。「文は人なり」。語彙と思考はセット。
    ・「歌詞」「映画」は、語彙を身に付ける上で、最上の教科書。
    ・洋画の「字幕翻訳」には、翻訳と語彙の妙が詰まっている。
    ・語彙が豊かになると、コミュニケーション能力が上がる。仕事もスムーズにできるようになる。

    0
    2022年09月30日
  • 忍者の掟

    忍者の掟

    ビジネス・実用
    3.5
    (4)
    ネタバレ 購入済み

    総合的な生存技術

    一部ご紹介します。
    ・物事をマスターするには、守破離の段階を踏まないといけない。まず、言われたことを完璧にこなせるようにすること。次の段階では、応用を利かせ「何か他にいいやり方があるのではないか」考える。最終的に、先生を離れて自分なりのやり方にすることだ。自分のやり方を模索している段階から、新たな個性を確立する段階である。
    ・「敵を知り己を知れば百戦して危うからず」。自分と相手の優位点と劣っている点を比較し、充分な勝算が見込めるなら、戦いに打って出る。
    ・「戦わずして勝つ」のが、理想。そのために、情報の収集と分析をする。
    ・心の弱さを突かれて攻撃されれば、情報を主とした大切な物を奪われてしまう。金や地位、名誉、異性などを掴まされた途端、こちらの弱みを握られてしまう。
    ・地震の時、上からの落下物を避けるには、建物の際を歩く方が安全だ。上からの落下物は、必ず放物線を描いて少し離れたところに落ちてくる。
    ・火や煙への対処は、身を低くして伏せ、濡らした布で口を覆うのが昔からの基本だ。
    ・敵が潜んでいるのは、大抵物陰だ。建物なら、角(コーナー)のところで待ち伏せしている。自分も建物の角を占めて歩けば、互いに際と際にいるので、敵はかえって攻めにくくなる。
    ・身近な物で相手の急所を攻め、逃げる。
    ・敵を制する基本は、相手の目を攻撃することだ。どんな強い人も、目をやられたら終わりだからだ。最も効果的なのは、手で相手の目をひっぱたくことだろう。これなら、相手の目が潰れることはまずないから、過剰防衛を心配しなくて済む。こういう単純で効果的な防御法を普段から練習し、躊躇なくできるようにしておく。非力な者が敵を制して逃げるには、それしかない。
    ・何かあったときのため、どうやって逃げるか考える。非常口の場所を確認し、脱出用の非常コックや消火器の場所を把握する。そうして逃げ場を確保すること。
    ・寝る前の戸締まりを忘れずに。
    ・万が一の備えをしておく。
    ・普段あまり使わない筋肉を適度に使い、運動域を広げていく。
    ・手足の指をよく動かすと、脳が活性化し、認知症予防にいい。
    ・きつい味のものを避けて、微妙な味がわかるようにしておく。
    ・忍術は、できるだけ戦争を避けて、互いの損失を少なくするためにあった。つまり「無理をしない生き方」の知恵の集まりだったのである。

    0
    2022年09月30日
  • 今昔物語集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    ネタバレ 購入済み

    短編集

    一部ご紹介します。
    『炎に飛び込み、身を焼いて食事に差し出したウサギ』:昔々、とある場所で、行き倒れた老人を、ウサギとキツネとサルが見つけた。
    キツネとサルは、食べ物を探してまわり、老人に与えた。だが、非力なウサギだけは、何も与えることができなかった。
    そこで、ウサギは、キツネとサルに焚き火の準備を頼んだ。彼等が火を起こしたところで、ウサギは言った。
    「僕には食べ物を探し出す力がありません。だから、僕の体を焼いて食べてください。」と言うや、 たちまちウサギは炎の中に踊り込んで焼け死んだ。
    このとき、老人に変身していた神は、このウサギが火に飛び込んだときの姿を、そのまま月の中に移して、命あるもの全てに見せるために、月面に刻み込んだ。
    月を見上げる人間の心には、ウサギへの愛情と共に自己犠牲の意味が染み込んでいく。
    月はウサギの墓標なのである。
    ・『前妻のミイラと愛し合った侍』:昔々、京に若くて貧乏な、だが仲の良い夫婦が住んでいた。
    ある時、仕官(就職)の機会が訪れた。それには、地方に赴任することが条件だった。
    遠い地方に下るには、それなりの旅支度がいる。旅支度は自腹で用意しなければならなかった。そして、法律が守ってくれない時代でもあった。 そこで、最愛の妻を捨てて、裕福な女に乗り換えた。
    だが、希望が叶い生活が落ち着くと、思い出すのはかつての妻のことばかりだった。
    やがて、任期を終えて、帰京した男は、別れた前の妻の元へ走った。
    すっかり荒れ果てた家の中に入ると、前妻は、いつもいた場所に、ひとり座っていた。
    他には誰もいない。
    男は、妻に、地方の赴任先で長年心にかけていたことをあれこれと語った。
    妻は夫を見て、捨てられたことを恨むようすもなく、嬉しそうに聞き、長年積もり積もった思いを語っているうちに、夜も更けていった。
    「話はこのへんにしてもう寝よう」ということになり、南側の部屋で二人は固く抱きしめ合い、互いの愛を確かめた。
    夜が明け、日の光が部屋に差し込んで、男は目を覚ました。
    隣を見ると、自分が抱きしめて寝ていた女は、からからに干からびて骨と皮ばかりになった死体だった。
    貧困であるがゆえ、愛し合いながらも別れざるを得なかった男女の物語である。

    0
    2022年09月30日
  • ファウスト(上)
    ネタバレ 購入済み

    欲望の果てに

    一部ご紹介します。
    ・神「求め続けている限り、人間は踏み迷うものだ。」
    ・ファウスト「胸に感じるものがなければ、人の心を得ることはできぬ。本当に胸の底から涌き出たものでなければ、胸から胸へと伝えることはできない。」
    ・ファウスト「祖先から遺されたものは、自らの手で獲得し直してこそお前のものとなる。」
    ・ファウスト「俺に欠けているものが、こんなところで見つかるとでもいうのか?この上幾千もの本を読み散らせというのか?いつの世もどこの国でも人間はわれとわが身を苦しめてきたことを知り、時としては幸福者もいたことを知るためだけに」
    ・ファウスト「俺が仮にも将来ある瞬間に向い、留まれ!お前はあまりに美しい!と言ったなら、もう俺はお前のものだ。」
    ・メフィスト「あの娘を破滅させたのはどなたでしたっけ?私かな?あなたかな?」
    ・メフィスト「女は裁かれた!」
    声(上より)「救われた!」

    0
    2022年09月30日
  • ファウスト(下)
    ネタバレ 購入済み

    情熱の果てに

    一部ご紹介します。
    ・運命の女神たち「踊り愉楽に身を任せ、陶酔に我を忘れるその時は、この糸にも限りがあることを思いだし、用心するこそ大事です。切れることもあるのです。」「どうにも無駄な糸を引き出し、それに長々光、大気を恵む一方、未来に輝く希望の糸をぷっつり切って墓の穴へと繋ぐのです。」「糸が伸びてくる。糸が車に巻き付いてくる。どの筋も廻る車に合わせねばならぬ。私の心がお留守になったら世界はいったいどうなるのだろう。」
    ・メフィスト「先人がまだ考えていないほど馬鹿げたこと、賢明なことが、いったい誰に思いつけるものかね?」
    ・ネレウス「助言が人間に役立ったことがあるかね?賢明な言葉も、聞く気のない耳の中では石になる。今まであれほど繰り返し惨憺たる結果が大本の間違いを指弾してきたのに、人間は相も変わらず自分勝手な意地を張っている。」
    ・プロテウス「考え込むばかりでは駄目だよ。まず広い海に出て、そこから始めるのだ!そこでは、みなが小さなところから踏み出して、ちっぽけなものでも喜んで、わが身に呑み込み、次第次第に育っていって、やがて大きな仕事のできる自分になる。」
    ・ファウスト「俺は世界を駆け抜けた。快楽だったら、むんずと掴み、つまらぬものは突っ放し、逃げたものは勝手にさせた。熱望、成就、更にまた、望みを重ね、力でもって、わが人生を嵐と生きた。まずは勢いと力にまかせ、いまでは分別、落ち着きを忘れない。地上のことは、もう充分に知り尽くし、天上は所詮、われらが視線の届く場所ではない。」
    ・ファウスト「日々、自由と生活を新たに獲得するべく戦う者のみが自由と生活に値する。」
    ・ファウスト「留まれ!お前はあまりに美しい」
    ・天使たち「愛の世界の高貴な一員が、悪から救われました。誰であれ、求めつつ努める人なら、われらは救い出すことができます。そして、この人には更に、上方からの愛さえも加わって天上の軍勢が、心からの歓びをもって出迎えるのです。」
    神秘の合唱「なべて過ぎ行くものは、比喩に過ぎず。地上にては至らざりしもの。ここにまったきものとして現れ、およそ言葉に絶したること、ここに成就す。永遠なるものにして、女性的なるもの、われらを彼方へと導き行く。」

    0
    2022年09月30日
  • 親和力

    親和力

    小説・文芸
    4.0
    (6)
    ネタバレ 購入済み

    愛情と情熱

    一部ご紹介します。
    ・男の本来の資質は、行為し、働きかけることにある。女は、もっと生活全体の中にあるつながりに目を向ける。
    ・親しく結びつけられた二人の間に少しでも均衡の狂いがあれば、そもそも第三者なるものはほとんど役に立たない。
    ・シャルロッテ「私たちの行く手に待っていることは、もうかなりはっきりしていますわ。あなたはオッティリーエを愛していらっしゃる。あなたはオッティリーエなしでは居られなくなっていらっしゃる。愛情と情熱は、あの子の側からも芽生え育ってきています。刻一刻、目の前ではっきりと起きている事実を言葉にして言ってしまって何故悪いのでしょう。この先どうなるのか、自分たちの心に聞いてみるだけの用意があっては、いけないのでしょうか。私たちを二つに裂き、私からはその夫を、子供たちからはその父親を奪っておいて、それでオッティリーエは幸せになれるのでしょうか」
    ・他者を記念しておきたいという考えは、大抵ただ自己本位のたわむれに過ぎない。それに対し、生きている人たちとの関係をいつもいきいきとした積極的なものにしておこうとすることこそが、神聖で真剣な仕事ではないだろうか。
    ・ある種の欠点なしには、個々人は存在できない。もし古い友人が、ある種の癖を改めたとしたら、私たちは寂しく思うだろう。
    ・愛なしの生活、愛する人を身近に持たぬ生活は、バラバラの挿話を並べただけのつまらぬ引き出しに過ぎない。この引き出し、あの引き出しを、引っ張り出したり押し込んだり、そしてまた急いで次の把手に手をかける。たとえよいこと、意味のあることが見つかっても、皆お互いにほとんどつながりがない。至る所で最初から始め直さねばならず、至る所で中断したくなる。
    ・動かぬ大地の上でも難波することはある。それからいち早く回復して、自己を立て直すことが、立派な賞賛すべきことなのだ。人生においては、最終的な得失が問題なのだから。
    ・現実に満たされることのない欲求は、全て私たちを信仰へと強いるものだ。

    0
    2022年09月30日
  • 新しい株式投資論 「合理的へそ曲がり」のすすめ
    ネタバレ 購入済み

    株式投資の基本

    一部ご紹介します。
    ・株式投資はギャンブルである。ただし、平均回収率が100%を超す有利なギャンブルだ。
    そして、この「有利さ」は、投資対象企業に資本と時間を与えることで作り出される。
    。株式投資をやめるべき時は二つある。
    一つは、自分が株式投資のために借金をしてしまった時(信用取引の利用含む)。
    もう一つは、株式投資のことが四六時中、頭から離れなくなった時。
    そうなった時に潔くやめる事が出来ない場合、依存症として、医師や家族に相談をすること。
    ・人生経験に伴って情報が多いことは有利とも思えるが、思考がパターン化しやすい弊害もあり、過信は禁物だ。
    投資で重要なのは、知識やデータよりも、客観的な状況把握と合理的な思考である。
    ・個々の企業の利益予想の新規発表と、その後の変化と、これらに対する市場の反応(変化の前後の株価や出来高の動き)とを見続けることが、「基本動作」となる。
    ・基本動作、長期金利、為替レート、内外の株価指数を追って、その背景を理解しておく。
    ・いったん買った株式を売却する大まかな原則は、投資銘柄をめぐる条件が変わって「買った理由が消えた時」である。
    それ以外は、運用計画の前提条件が変わった時、あるいは、極端な値上がりでリスクのバランスが狂った(幸せな)時、ということだ。
    前提条件に変化がないかぎり、投資した株式は保有し続けて良い。
    ・運用期間が長くなるとともに、保有銘柄数が増えるのは、合理的な選択であり、自然な現象である。
    ・テクニカル分析は無益である。株価の動きは情報のごく一部に過ぎない。
    ・リスクがTOPIX(東証株価指数)に近いポートフォリオの作り方
    1)業種を分けて
    2)原則として東証一部で
    3)時価総額の大きな銘柄で
    4)市場平均のPER、PBR(株価純資産倍率)から上方に大きく離れないもの
    5)なるべく多くの銘柄を持ち
    6)一銘柄に大きく投資しないように数銘柄以上投資する
    7)新たに投資できるお金ができたら、銘柄を増やす
    ・ナンピン買い(自分の買値よりも値下がりした銘柄を買い増すこと)は望ましくない。追加投資できる資金があるなら、現在持っていない有望銘柄を買うのが、得である。
    ・買いたい銘柄を買いたいと思う株価以下で買い、「安く買ったと思って、上がるのを待つ」だけだ。

    0
    2022年09月30日
  • 堤中納言物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    ネタバレ 購入済み

    虫愛ずる姫君

    一部ご紹介します。
    ・虫愛ずる姫君「人々が『花よ蝶よ』とほめるのこそ、考えが浅く奇妙なことです。にんげんというものは、誠実さがあり、物の実態を探し求めてこそ、心掛けが素晴らしいというものです。」
    「人間というものは、何事につけても、良く見せようと取り繕うところがあるのはよろしくない。」
    「評判なんてどうでも構いません。すべてのことは、もとをたずねて結果を見てこそ因果関係がわかるのです。子どもでもわかることです。あの毛虫が蝶となるのです。」
    「絹といって人の着る物も、蚕がまだ羽のできないうちに作り出します。蝶になったら糸も果てて無駄になってしまうのですよ」
    「私が、蛇のあなたと、御縁がありますなら、生まれ変わって、極楽で、お会いしましょう。この世では、あなたがその姿で、そばにいるのは、難しいと思います。」
    「悟ってしまえば、何事も恥ずかしくありません。人は夢幻のような世に生きています。いったい誰がいつまでもこの世に生きながらえて悪いことを見、善いことをも見て、善悪を見極めることができましょうか。誰もそんなことはできないのですよ。だからはかないこの世では、善いとか悪いとかいっても結局意味のない価値判断で、絶対的な真理はないのです。」

    0
    2022年09月30日
  • 百億の昼と千億の夜
    ネタバレ 購入済み

    上位存在と世界

    一部ご紹介します。
    ・「あれが何者の像なのか、おそらくこの世界の統一者である梵天王でさえ知るまい。
    あの像に移された巨大な神人は、かつてこの世界を訪れ、この世界が己の領域にあることを宣言して去った異世界の住人。
    この世界を外から支配するもの。五十六億七千万年後に再びこの世界に現れて、すべてこの世界に住むものの命運を決しようとするもの。
    それがあの弥勒とよばれるものだ」
    「救いか!末法の世を救うためにか!」
    事実は人々の待望し、信じているものとは全く反するものだった。
    ・「生理的なパターンだけが記号化されて保存され、それが人工肉体に封入されてあらわれたからといって、
    それが人間だ、いや生物だといえるか!」
    「おまえ自身がそうでないと言えるか?お前の故郷の星も、お前の生活も、また、今、お前の目の前に繰り広げられている様々な出来事も、
    全て幻想の所産でないと、お前は言い切れるのか?もし、全てのものが集団幻覚による虚構の世界にあるとしたら?
    現象は決して実態の投影ではない。観測の技術も方法も、それを確認する手段はあるまい」
    「そんなことを言っていたら不可知論になってしまう」
    「不可知というからには、前提としている認識はどこにある?」
    「彼らはカードの中にある自分をどのようにとらえているのか」
    「お前は眠っている時、自分の存在をどのようにとらえているのか」
    眠っている時、か。死も、また。
    ・「『色』はすなわち存在。『空』はすなわちディラックの海。『空即是色』すなわちマイナス・エネルギーの海がすべての存在の母胎。
    『彼岸』とは、まことに及び難い超越者そのもの、あるいは超越者の世界のこと。」
    「かれらは、私の予告をことごとく消してしまった。
    もともと、不幸や悲劇の迫ってくることなど信じたくもないし、覚えていたくもないのが人類だ。
    消極的な対策などなんの延命策にもならなかった。」
    ・「世界の果て、それは宇宙の膨張速度が光速に達したところが限界であり、宇宙全体の質量のために空間は閉ざされて一個の内部を構成する。」
    「閉ざされた内側ということは無限の広がりの一部を構成しているに過ぎない。
    時もまた同じ。閉ざされた内側の世界を構成する時間は、すなわち無限の外の広がりを構成する時間の一部に過ぎない」

    0
    2022年09月30日
  • クォンタムデビルサーガ アバタールチューナーI
    ネタバレ 購入済み

    戦場

    一部ご紹介します。
    ・「未来は決定されているわけではない。全ては常に揺れ動く。けれども、彼は選択した。そのことはもう変えられない」
    ・「忘れるな、お前たちは阿修羅、戦いの悪鬼。アートマこそがお前たちの本質。敵を引き裂き、屠り、喰らえ、飢えから逃れ、生き延びるすべは他にない。そして飢えが楽園を目指す」
    ・「眠っている間に、深層意識に蓄積されたいろんな記憶や、心配や、不安や、コンプレックスが、具象的、あるいは抽象的なシンボルとして、あたかも現実のように再生される。それが『夢』。正常な意識活動の一つだわ」
    ・「悲しいときとか、うれしいときに、涙を流すの。声をあげて。あげなくてもいいけど」
    「とにかく目から涙を流して、鬱積した感情を解放する。これも人間の感情表現の一つ。『彼』が死んだとき、あなたは泣いた?」
    ・「無駄な殺しはしない。だが、立ち向かってくる敵をやむなく殺すのは、これまでにもさんざんしてきたことだ。もう今更、綺麗なふりをして知らぬ顔のできることじゃない。それなら俺は、俺と、俺の『仲間』を守るために、強くなることを選ぶ」
    ・「わたしも、みんなみたいに何かしたいの。じっとして、ただ守られているだけなんて嫌。この間の戦闘はとても怖かった。でも、みんなはいつも、あんな思いに耐えているんだわ。だから、これ以上、わたしのせいで大けがをする人がいてほしくない。わたし、わたし自身で戦えるようになりたい」


    1
    2022年09月30日
  • クォンタムデビルサーガ アバタールチューナーII
    ネタバレ 購入済み

    ルーパ

    一部ご紹介します。
    ・「常に最悪と最善を期して行動しろ。最悪を考えていれば、用心深くなる。最善を考えていれば、大胆になる」
    「どういう生まれ方をしようと、どんな場所で作り出されようと、俺たちは生きてここにいて、〈教会〉に、天に、挑もうとしている。大事なのはそのことだけだ。俺たちはここにいる。自分自身の意志で、だ」
    「いつか、訊いたことがあったな、『なぜ、俺たちを選んだのか』と」
    「その時の『俺』が本当には何を考えていたのか、俺は覚えていない。確証もない」
    「だが、今なら、俺にはわかるような気がする。その時の『俺』の考えが。『俺』は、たぶん、自分の生きてきた証を残したかったんだろうよ」
    「〈教会〉に押し付けられた形でではなく、実体の見えない〈楽園〉を目指して意味も分からずあがき続けるのでもなく、『俺』が自分で納得できる形での、生きてきた証をな」
    「今のお前たちと行動をともにして、確信が持てた。前の『俺』の目は確かだったよ。『俺』が期待していた以上に、お前たちは強くなった。もう、俺がしてやれることは何もない。あとは、今の俺が、俺のやるべきことを果たすまでだ。」
    「天を目指せ。そして〈教会〉の喉を喰いちぎれ。それが俺がお前たちにかける最後の、そして唯一の期待だ」

    0
    2022年09月30日
  • クォンタムデビルサーガ アバタールチューナーIII
    ネタバレ 購入済み

    壊れ行く世界の中で

    一部ご紹介します。
    ・「おれはあの子に何かしてやりたいんだ。
    連れて逃げ出すとかはたぶん無理だけど、ちょっと楽しい気分にさせてやるくらいならできるかな、って思って」
    「あの子の気晴らしになってるってんなら、いくらだっておれ、踊ってやるよ。あの子の好きなだけ」
    ・「いま世界情勢はね、国家とか企業とか、政治的宗教的集団とかが、もう区別も何もつかないくらい入り組んでるの。
    あなたたち市民が、ドームの下で太陽の光におびえてすくんでいるうちに、国家も企業も、信念も信仰もどんどん意味をなくしていってる。
    もうそんなものを信じているのは、羊みたいな市民と、ガチガチの軍人くらいよ。
    口ではどんなことを言おうとも、誰もがみんな、自分自身のことしか信じられなくなり始めている」
    ・「僕は僕に与えられた情況の中で必死に泳ごうとしているだけだ。
    しがみつかれて溺れる奴は、単なる間抜けか、くだらないお人よしだけだ。
    僕は間抜けでもお人よしでもない。必ず岸に這い上がって、溺れている奴らを笑ってやる。
    望んでもいないのに、僕をこの汚い人生に突き落とした奴らを踏みにじってやる」
    「僕を操ることは誰にも許さない。僕は僕だ。誰の思い通りにもならない。
    僕を弄ぼうとする奴、僕をいいように扱おうとする奴、どいつもこいつも思い知らせてやる。
    僕が誰かに操られるんじゃない。僕が、みんなを操ってやるんだ」
    「僕には君が必要なんだ。〈テクノシャーマン〉さえいれば、僕たちは、奴らを見返してやれる。僕たちは新しい、もっといい世界を作れる。
    〈テクノシャーマン〉とキュヴィエ症候群は、そのために〈神〉が下した運命だ」
    ・「なぜ、何も言わない。全てはお前から起こったことだ。すべては〈神〉とキュヴィエ症候群から起こったことだ。
    答えろ、〈神〉よ、俺たちが、いったい何をした。こんなあつかいに値するような、何をしたというんだ」
    「俺たちが蟻ならば、蟻にも生命があることを教えてやる。苦痛が、恐怖が、悲しみが、愛があることを教えてやる」


    0
    2022年09月30日
  • 図書館戦争+別冊図書館戦争 全6冊合本版
    ネタバレ 購入済み

    ポリティカルコレクトネスの欺瞞

    一部ご紹介します。
    ・「フィクションに関して良化法は違反語は指定できても、文脈による違反指定はできないんです。
    良化法をじかに批判するもの以外はね。
    僕の作品は多くの人に差別的な印象を与えるにも関わらず、良化法の決めた枠からは一語たりとも飛び出していない」
    「言葉だけ狩って蓋をして差別が無くなると思っている奴、あるいは過去に確かに存在した差別がそれで帳消しになると思っている奴に思い知らせたいんですよ」
    「実際にその言葉の対象になる人々が不利益を被っていて、声を上げてやめてくれとおっしゃるならそれに何らかの対応をすべきでしょう。
    しかし、一時期の時代物の漫画の復刊のように伏字の嵐で訳が分からなくなったり、
    時代考証として『乞食』という言葉を使っているものをホームレスに置き換えて作品性を台無しにしてしまうような処置は考えて頂きたいところですね」
    「そもそも、今では差別用語とされている視覚障害や身体障害を表現する古語ですが、それも言葉の生まれた過程を知って非難している人がどれだけおられるか僕には疑問です。
    もともとそうした言葉は、目の見えない方や手足が無い方を『目の見えない人』『手足のない人』と直截に呼ばわることを非礼と思った昔の人が婉曲な区別のために考え出して使っていたものです。
    それを差別的な意図で使うかどうかはあくまで言葉を使う側の問題です。
    日本人の非常に悪い癖として『臭いものに蓋』でそれを『ないこと』『なかったこと』にしてしまう。
    大前提として、差別は有るんです。それは言葉尻だけをごまかして何とかなるものではありません」
    「無知による誤用は正せばいい。正当な意図があっての使用なら、その説明とともに検討されるべきです。
    ですが、差別の意図を持って発せられた言葉は、それがいかなる言葉であろうと発言者は責められるべきです。
    そういう意味では、いかなる言葉も差別語になる可能性を孕んでいる。
    体制側による言葉狩りなど茶番です」
    「狩っても狩っても差別は地下に潜り、狩られた差別用語の代わりとなる新たな差別用語が生み出されるだけです」


    0
    2022年09月30日