【感想・ネタバレ】日本人の知らない「クレムリン・メソッド」 世界を動かす11の原理(集英社インターナショナル)のレビュー

あらすじ

日本人の想像を超えた「世界の真の姿」とは? いまも続く熾烈な「戦国」の世界で、日本は生き残れるのか…? KGBと外交官を養成するモスクワ国際関係大学を卒業し、世界を読み解く独自のメソッドを培った著者による「平和ボケ」日本人驚愕の11の原理とは? 日本人が刷り込まれた「世界観」に転換を迫り、パラダイムシフトを起こす衝撃の一冊!

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腹黒い世界を生き抜くために

一部ご紹介します。

・「真実」が解れば「心」が変わる。
「心」が変われば「人生」が変わる。
・「真実」は言葉ではなく、「行動」に現れる。事実(過去)を見て「未来」を予測する。
・影響力と国力を測る基準は「経済力」と「軍事力」だ。
・日本は、欧米との友好関係を維持しつつ、インドとの関係を強化するべし。そして、ロシアを中国に対する牽制に利用すること。
・基軸通貨国なら、貿易赤字でも心配いらない。自国通貨を発行して相手国に渡せばいいからだ。基軸通貨の地位から引きずり下ろされるとしたら、その通貨の使用量を減らし、他の通貨で決済するような動きだ。アメリカがイラクを攻撃した理由は、石油利権確保の他に、ドル基軸通貨体制の崩壊を恐れたからだ。
・大国の指導者がアナウンスしている「建前」をそのまま信じてはいけない。
・政治的意図(国益)は、しばしば事実(真実)よりも優先される。
・ヤフーニュースでは「国際総合」「国内総合」「経済総合」を見る。
・戦略(企み)が先にあり、歴史的事件や現象は、その結果として現れる。
・情報戦(プロパガンダ)で、相手を周囲から孤立させる。
次に経済戦(経済制裁)で、相手の経済力を弱める。
理想は「戦わずして勝つこと」にあるからだ。
そこまですれば、実戦(軍事力を使った戦争)
をするまでもなく、相手国及びその国民を好きなように支配できる。
中国、韓国、北朝鮮が、対日批判をするのはそのためだ。
・恐ろしい未来を防ぐためには、まず「日本は、ソ連や中国の全体主義の防波堤として戦ってきた」という歴史観を持つこと。
第二次世界大戦で、どうして負けてしまったかを、徹底的に分析し、今に活かすこと。
戦争の悲劇を防ぐために。戦争になったとしても、今度は(できれば戦わずして)戦争に勝つことで、失ってはならないものを守るために。
・現在の日米同盟は中国に対する防波堤である。この歴史観を日本国民が自らの頭でしっかりと理解し、納得していくことができれば日本は真の独立国家として、自立できる。
「日本の自立」は「私の自立」から始まるのだ。



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2022年09月30日

Posted by ブクログ

日本が生き残るために知っておくべき重要なことが書かれています。
世界の大局を知るには「主役」「ライバル」「準主役」の動きを見よ
経済力(GDP)と軍事力(軍事費)で見る
現在主役はアメリカ、ライバルは中国、準主役は欧州、ロシア、日本

世界の歴史は覇権争奪の繰り返しである
国家にはライフサイクルがあ
移行期(混乱期)ー成長期ー成熟期ー衰退期
成長期か成熟期かは賃金の水準と人口の増加が止まるかどうかを見ればわかる
中国は日本より30年遅れている
インドは日本より40年遅れている
欧州、アメリカ、インド、ロシアとの関係をよく保てば日本の未来は安泰

国益とは金儲けと安全の確保である
エネルギーは平和より重要である
基軸通貨を握るものが世界を制す
国益のために国家はあらゆる嘘をつく
世界のすべての情報は操作されている
「米英」情報ピラミッド(日本はここにはいっている)
「欧州」情報ピラミッド
「中共」情報ピラミッド
「クレムリン」情報ピラミッド
「イスラム」情報ピラミッド
人民日報日本語版、ロシア国営ラジオ「ロシアの声」
yahooニュース
等で情報収集

世界の出来事は国の戦略によって仕組まれる
戦争とは「情報戦」「経済戦」「実戦」の3つである
「イデオロギー」は国家が大衆を支配する道具にすぎない

一読をおすすめします。

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2019年05月06日

Posted by ブクログ

"大国の思想を学び、世界各国がどのような思惑で行動(政治)するのかを著者の視点で紐解いたもの。
11の原理を紐解いている。
?世界の対局を知るには、「主役」「ライバル」「準主役」の動きを見よ
?世界の歴史は「覇権争奪」の繰り返しである
?国家にはライフサイクルがある
?国益とは「金儲け」と「安全の確保」である
?「エネルギー」は「平和」より重要である
?「基軸通貨」を握るものが世界を制す
?「国益」のために、国家はあらゆる「ウソ」をつく
?世界のすべての情報は「操作」されている
?世界の「出来事」は、国の戦略によって「仕組まれる」
?戦争とは、「情報戦」「経済戦」「実戦」の三つである
?「イデオロギー」は国家が大衆を支配する「道具」にすぎない

これらの視点で世界を眺めてみれば、理解できることも多々ある。
また、各国の民族性、国民性なども学び、どんな思考の癖があるのかも知っておきたい。
さらには、世界の多くの人が信じている宗教も学びそれぞれの宗教的思想も知っておくべきなのだろう。"

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2018年11月07日

Posted by ブクログ

極端に偏っているのではなく、地に足がついた考え方で勉強になった。
世に流れている情報には裏表がある事は勿論誰もが知っている事だと思うが、実際に別の国で流れている情報も自ら目にしておかないと、と思った。

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2018年01月03日

Posted by ブクログ

素晴らしい。311から報道に疑問を持ち始め、ラジオや本で学んだことがここには書いてある。
右とか左とか関係なく、読んで世界が何を価値観に動いているかを知るべきです。
いろんなジャーナリスト本あるが、ロシア側から書いてる本書は深みがあり、cnn, bbcとは全く違った切り口で実に新鮮です。
惰性で世界は動いてるんじゃないか?

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2017年10月29日

Posted by ブクログ

読む前は、「よくある陰謀論の話かな?」と思いましたが、公知情報を丹念に読み解いたクールな内容で、今後ニュースを見る目が変わりそうです。

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2017年07月09日

Posted by ブクログ

世界情勢がイマイチわかりづらいのは、そうなるように情報操作されている。

比較的小さな問題に関しては、確かに「客観報道(情報)」は存在しているが、世界情勢を左右するような「大きな問題」では、「客観報道(情報)」ではなく、「プロパガンダ」が強くなるのが原因の一つらしい。


また、世界は自国の「国益」で動いており、その「国益」のために、国家はあらゆる「ウソ」をつく。

個人だって組織だって、自己の「利益」のために「本音」と「建前」を使い分ける。国だって同じ。

じゃあどうやって、「本音」と「建前」を見抜き、あらゆる国がどこに向かっているのか、世界情勢はどのようになっていくのか予測する、その見方をとても分かりやすく教えてくれている。

一度読んだだけでも、きっと今から世界のニュースを見る目は変わるだろう。
何度も読み返し、ニュースなどの公開情報からでも世界の行方を見極める目を養いたい。またそれが出来るようになる本であると感じた。

ちなみに、佐藤優氏は、「秘密情報の98%は、公開情報の中に埋もれている」とおっしゃっているとの記載があった。

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2016年08月12日

Posted by ブクログ

リアリズムって何?
という方がほとんどでしょう。

簡単に言えば、感情論やイデオロギーを排除してリアルにあった事だけを見て現実的に物事を考えようというもの。

私は作者のメルマガをいつも愛読しておりますので、
(; ・`д・´) ナ、ナンダッテー !! (`・д´・ (`・д´・ ;)
という驚きはありませんでしたが、普段政治などに興味を持たない人には驚きの連続でしょう。

いわゆるトンデモ系とは正反対の、全て実際にあったことを例に挙げて説明していくところも説得力があります。

作者の北野さんの経歴もかなり珍しく、世界を見る視点が支配者層から一般市民層まで幅広い。
また欧米視点、クレムリン視点、イスラム視点など、様々な角度から分析しておられ、特定の価値観にしばられる事のない見識をお持ちなので、誰が読んでも非常に価値のある一冊です。

テンポよく読ませる読書目線での書き方は非常に読みやすく、こういう本は難しいからと敬遠されてこられた方にもおすすめです。

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2015年09月01日

Posted by ブクログ

今現状の世界において、どういった流れになっているのかを教えて、そしてどう読み解いていくのかを説明してくれている一冊です。

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2015年02月16日

Posted by ブクログ

『ケインズ』と『新自由主義』の違いは、『頭痛薬』と『胃薬』の違いと同じ。経済の病状によって使いわければいいだけ。巷では『頭痛薬』と『胃薬』どっちが『万能薬』か?という論争を何十年も続けているけれど

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2022年10月13日

Posted by ブクログ

親友おすすめの1冊。
世界に過去起きたこと、今起きてることの理由がよくわかる本。ただ私の事なんできっと直ぐに忘れてしまうだろう(かなしいことに)。
とりあえず北野さんの他の著者を読んでまたこれに戻ってこようっと。

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2019年03月18日

Posted by ブクログ

世界の見方について解説している。
お金と軍事力で世界の力関係は構成されている。情報はそれぞれの国で流れている内容が異なる。
事実を見るのが大切。
国は国益のためにうそをつく。

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2016年04月09日

Posted by ブクログ

日本が進むべき道と世界情勢をいろいろな視点から解説、提言してくれている良書。著者はモスクワ在住なので、日本国内や欧米系からの視点ではないところからも、情報を解釈できるところが強み。日本が自立するためには、この本に限らず、日本国民、日本政府は全員北野氏の全著書を読むべきである、と感じた。

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2015年03月07日

Posted by ブクログ

70年間戦争をしてこなかった平和ボケでナイーブな日本人に、複雑怪奇な世界の動きの原理をわかりやすく解説してくれています。建前で善悪や理想論を語るのではなく、起きている事実から世界の動きを解説。あまりに分かりやすい話だとウソっぽく聞こえますが、著者がメールマガジンで読み解いて予測する世界の動きはかなり正解しており、その読み解き方の解説ということで説得力がある。メルマガ読者は断片的に聞いた話しばかりだけど、それがまとまった本書は読むに値するでしょう。

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2014年12月23日

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