【感想・ネタバレ】ファクトに基づき、普遍を見出す 世界の正しい捉え方のレビュー

あらすじ

インターネットが普及し、以前より格段と便利な社会となった一方で、
ウソ、ごまかし、誤解、無知、虚飾、粉飾―――“フェイク”と呼ぶべき情報が無限に生成され、拡散される世の中になった。
テレビや新聞などオールドメディアでも、公然と捏造や印象操作が行われている。

信頼できる情報はほんのわずか。

しかし、世の中にはびこる“フェイク”に思考を翻弄されたくなければ、
自らファクトを見極めて、真実を見出す力を磨くしか方法はない。

本書では、2019年~2020年にかけての最新の政治・経済・国際情勢の動向とともに、
著者が官僚時代から実践し続けてきた思考習慣、「川を上り、海を渡る(=「過去の経緯」と「海外の事例」を調べる)」について紹介する。

ファクトとデータを集めれば、真理はおのずと見えてくる。

ますます緊張と混乱を極める2020年代の世界を、正しく見通すための1冊。

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Posted by ブクログ

「川を上り海を渡れ」
歴史を遡って過去の経緯を調べる
海外の事例を調べる
と言うことを旧大蔵省は徹底されているそうです。
僕の仕事で海外を調べることはないですが
過去の経緯を調べて他都市事例をチェックし国に確認する
この作業は通底しています。

本書で高橋先生の本を初めて読みました。
正義のミカタとか情報番組で見る限りでしたが本書で洞察が深いなと感銘しました。

0
2020年07月22日

Posted by ブクログ

政治経済の勉強をしっかり行い、ニュースも見ていればかなり良書なんだと思う。
事実に基づいて考察する思考法自体はとても勉強になったが政治経済の知見がないため内容はあまりわからなかった。

0
2020年05月06日

mac

ネタバレ 購入済み

税金を無駄にしないために

一部ご紹介します。
・国会を1日空転させると税金3億円が無駄になる。国会議員の「質問通告の遅れ」は3750万円の無駄になる。この損失を無くすには、国会質問項目を事前公表にすればいい。これが実現すれば、くだらない質問は事前にバレて炎上するため、不勉強な一部議員の低レベルな質問で、国会の議論がかき乱される時間も減る。
・年金を全額「物価連動国債」で運用すれば、GPIFの運営費に年間数百億円も使わなくて済む。
・公金助成の対象になれば、納税者への説明責任が生じる。考えなければならないのは、「納税者が納得するかどうか」「公金で助成しなければならない理由がどの程度あるのか」だ。
・復興対策の財源は、税よりも長期国債で賄うべきである。増税すれば、経済的なダメージがより大きくなるからだ。
・「社会保障のため」に政府がやるべきは、放置されている社会保険料の徴収漏れについて対策を行うこと。「歳入庁」創設と、「マイナンバー制度」による所得の捕捉の組み合わせをすることだ。
・基礎研究は、将来への投資であるから、財源としては税金よりも国債発行の方が適切だ。「知識に投資することは常に最大の利益をもたらす」のである。
・消費税を地方税化し、地方税収の地産地消を進めることが、将来に向けて地方自治体の自立を促す。

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2022年09月30日

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