あらすじ
「文系バカ」(政治家、官僚、マスコミ人)に騙されてはいけない!
世界の見方が180度変わる―
不安の時代を生き抜くための「脱・文系アタマ」のすすめ
現在の日本は、政治家や官僚、マスコミなどの「文系バカ」に牛耳られている。
しかし逆に言えば、数学的思考や数理的発想を身につければ、世の中に蔓延するあいまいさやニセ情報、といったものを見抜くことができ、本当のことがわかってくる、ということだ。
ビジネス上のライバルと圧倒的な差をつけることもできるし、大切な資産を守ることもできるのである。(「まえがき」より)
長引くデフレ不況、株の乱高下、少子高齢化、財政赤字、加速するAI化……。
「令和」という新時代に必要なのは“数学的思考”である。
「論理的な思考力」「データ分析力」「プレゼン能力」を高め、正しい「未来予測」を身につけよう!
●会計を知れば、東大法学卒より賢くなれる!?
●企業の資産が一目でわかる「BS(貸借対照表)」
●陰で絶対バカにされている、経済「用語」オンチ
●日本に「外国人労働力」は必要ない!?
●「AI時代」は自分の得意分野で戦え
●「年金崩壊」は無知による誤解
●「消費税増税」で景気が悪化するメカニズム……etc.
「文系バカ」の象徴=政治家、官僚、マスコミ人に騙されないための
武器になる「数学アタマ」のつくり方を、数量政策学者が伝授する1冊。
感情タグBEST3
世の中の数字を見るための基本
一部ご紹介します。
・金の流れが分かれば,権力関係は見えてくる。金と権力は繋がっているからだ。
・バランスシート(貸借対照表)と損益計算書を見るのが会計の基本。「資産」と「負債」のバランス、すなわち「純資産」を見る。
・経済は、「需要曲線」「供給曲線」のバッテン型の図で見る。
・デフレがダメなのは、「雇用の喪失」「設備投資減少」を引き起こすからだ。
・「人口減少」による人手不足は賃金上昇のチャンス。
・「統計」とは、「人々の経験を要約して、それによって人々がその本質を理解できるようにすること」「要約された事実に基づいて、その他の状況、将来の状況に対して、どのような結果が得られるか推計し予測すること」だ。
・「確率」とは、過去の傾向からの未来予測に他ならない。
・世の中は思い通りにならないもの。その世の中で起こっていることを解決するために、「ベイズ確率」がある。統計情報を「情報」によって「更新」していく。誤りを修正する作業を行って学習し、推計の精度を上げるのだ。
・平和の5要件とは、「有効な同盟関係」「相対的な軍事力」「民主主義の程度(相手が非民主主義国家あるいは組織には適用不可)」「経済的依存関係」「国際的組織への加入」だ。
・論理的であるということは、数量的であるということ。
・予測するということは、算出された確率の数字を客観公正に考えるということ。
・しっかりとした言葉の定義がなければ、議論も予測も成り立たない。
・気になるニュースは、ソースのデータや、一次資料を見ること。
・消費税増税は、消費そのものを下げる。消費が下がれば、総需要が下がる。総需要が下がれば、物価が下がり、実質GDPが下がる。これが消費税増税による景気悪化のメカニズムだ。
・知識の欠如に過ぎない財政破綻論から生まれるウソに注意する。
・ビジネスの世界では、経済、会計、統計、確率の基礎は必須。
・数学的思考があれば、世の中の見方が全く違ってくる。ニセ情報に惑わされることもない。
・自分の周囲1m位のところから「数学的思考」を試すことだ。保険の加入、自動車や住宅のローン購入、投資等々。まずは全ての数字を洗い出してみよう。
Posted by ブクログ
世の中の本質を見抜くための数学的思考や数理的発想を身につけるための入門書。会計、経済、統計、確率、予測について、それぞれわかりやすく解説されている。大学生以上は性別年齢を問わず、いっぺん読んでみて欲しい。多少なりとも世の中の見方が変わるはず。
Posted by ブクログ
【説明不要、数字が語る】
何事もそうですが、まずは感情的なものを入れずに数字で捉える必要があります。
捉え方もいろいろありますが、一番目は絶対値です。そのあと相対的に比較できるパーセンテージになります。あとは見せ方の問題かもしれませんが、平均値、偏差値などになります。
数字で捉えると感覚的には少ないなと思っていたことが意外と多かったり、またその逆であったりします。人の感覚は印象に残ることに引っ張られてしまうので、数字で把握することは正しく判断するうえで重要となります。
また、数値で説明しない限り説得力のある説明にはなりません。(←偉そうにいってますができてません・・・)