あらすじ
「水と安全はタダ」といわれたかつての日本。しかし、それはもはや完全に過去の神話となった。打ち続く凄惨な殺人事件、いつくるかわからない巨大地震、日本国内さえターゲットにするであろうテロリストたち……。自宅で、職場で、通勤途上で、レジャー先で、いつ何が起きても不思議ではない数々の危険が、私たちを取り巻いている。本書は、若き日からの海外での従軍経験を経て作家となり、「危機管理」についても多数の作品がある著者が、まさに「集大成」として考えうるあらゆるリスクを想定してアドバイスする一冊。全1000項目のなかには、突然暴漢に襲われたときの対処法から、中国、北朝鮮の脅威との向き合い方まで、個人から国家レベルの内容がある。「自分にはできない」と思われるものもあるだろう。しかし、大切なのは「知ること」、そして「準備すること」なのだ。「読む」というより「引く」感覚で座右に置きたい決定版。
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生き残るためのミニ辞典
辞典のように、興味を持った項目や、緊急性の高い箇所から、読んでみるといいです。
一部ご紹介します。
・多数意見は、災害時には、正しくない。
・籠城戦で最も注意すべきは、疫病の流行だ。
・木が傾くような植生の変化は、危機の前兆だ。
・備蓄品は、一週間分は確保すべし。水は1日二リットル以上だ。
・中国産の食料品は要注意。遺伝子組み換え農産物は、避けた方が無難。
・何を食べようか迷ったら、食中毒対策に、昼食はカレー。夕食は和食で鍋物。
・睡眠時間を確保する。7〜9時間欲しい。睡眠不足はアルツハイマー病への一里塚。
・車に積むべきは、サバイバルキット、杖、ジョギングシューズ。
・健康維持のために、2日に1度は30〜60分の運動をする。足を使うものを中心に。
・野菜か果物、そして青魚を毎日食べる。野菜ジュースでもいい。
・高齢でも出来る趣味を持つ。頭を使う。
・素読した事柄より、書いた方が記憶に残る。書く習慣をつける。手始めは日記。
・冷静さを保つには、深呼吸して、脳に酸素を送り込むことだ。
・何ら話しかけず、表情を変えることなく、2メートル以内に入ってきた人間は、敵意があると考えていい。
・ストーカーに対しては、親族などに依頼して、逆襲に出るのが効果的だ。
・まっとうな弁護士は、委任状に印鑑をもらう場合、きちんと使用目的を記入している。更には、委任状の受取証をつける用意してくれる。
・中国、朝鮮(韓国、北朝鮮)の歴史は、裏切りの歴史である。彼らにとって「嘘をつく」「裏切る」ことは民族としての常識だ。彼らにとって、「約束」は、相手を支配する方便に過ぎない。
・金銭にまつわる話が出てきたら、先ずすべきは、疑うという一点だ。
・経済難民を拒絶するのは当然だが、国連で認められてきた『政治難民』もまた、危険な一面を有している。
・敵の善意など信用してはいけない。一時的に生命が惜しくて、大人しくなった者は、状況が一転したら、たちどころに態度を変え、敵対行動を再開してくる。
・専門知識と広範な知識。学校の成績と実務能力は必ずしも一致しない。