あらすじ
がん患者の治療に抗がん剤を使うか、使わないか。がん治療に対する手法で激しく対立している庄司と宇佐美。その対立の根本には、かつて協力して治療にあたった一人の女性がん患者の死があった。
そして現在・・・庄司と斉藤の眼前には、膵臓がん患者が抗がん剤「ジェムザール」を投与され横たわっている。効果はあるのか?そして斉藤は・・・
「なぜ患者に本当の事を言っちゃいけないんだ?」
「どうして未承認薬を使っちゃいけないですか・・・」
【目次】
第49話 正常な反応
第50話 日本で一番の薬
第51話 当然の成り行き
第52話 薄れていく感覚
第53話 医者のお仕事
第54話 もう一人の斉藤
第55話 最初の患者
第56話 本当の望みは何だ?
第57話 見落とされるもの
第58話 二人称、三人称
ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰
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これは!
日本では抗がん剤のほとんどが未承認。海外では普通に使われているのに。この矛盾。 日本のがん治療はもしかしたら先進国の中では酷く遅れているのではないだろうか? わずかな種類しかない抗がん剤が効果があればいいがなければ地獄。 未承認の抗がん剤を使えば、健康保険が適用されないのであっという間に100万単位の支払いが月々待っている・・。 こんな医者はいないと思うが、患者の未承認の薬を負担するという。
生きる
一部ご紹介します。
・「生きるって何ですか?答えてください。そんなことに答えられない人が、どうして医者なんてしているんですか?」
・「先生、自分がもうすぐ死ぬってわかっていて、それでも生きることがどんなに怖いか分かりますか?…生きたいに決まってるじゃないですか。少しでも長く生きられるなら、生きたいと思うに決まっているじゃないですか。だけど死の恐怖と引き換えに得た延命に、どれだけの意味があるんですか?」
・「私、嬉しいです。癌が小さくなったって聞いて、私やっぱり嬉しいです。嬉しいけど怖いです。怖いけど嬉しいです。…私、…そんなに強くない」
・「告知をするというのは、その人の人生に踏み込む事なんです。…僕をあなたの人生に踏み込ませてください」