あらすじ
犯人は精神病患者ではない可能性がある。衝撃の言葉を口にする医師・伊勢谷を目の前に、呆然とする読捨新聞科学部記者・門脇。「詐病の可能性」。推測の域をでないが、確度の高いこの情報を、門脇は世間に伝えられるのか!?
「あんな男を野放しにした・・・・・・国も病院も許せません」
精神病患者たちにとって不利な状況に世論が傾倒していくなか、斉藤の、門脇の戦いが本格化していく。
「先生は何かを変える事ができたんですか・・・・・・!?」
【目次】
第101話 飲むか飲まざるか
第102話 そして患者は作られる
第103話 新聞の需要と供給
第104話 怖いけど、怖くない
第105話 ピーターパンを待ちながら
第106話 今ここにいる理由
第107話 未来は、檻の中に
第108話 無抵抗という抵抗
第109話 僕と彼女の居場所
ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰
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感情タグBEST3
存在感
登場人物の存在感が凄い。眼差しのリアリティに圧倒される。ここまでの作家がいたとは。アメリカやイタリアでは、精神病院が廃止されたという事実に驚いた。
これは!
医療の現場がこんなことになっているとは。
その問題提起を明確に行ってくれた勇気と、
これだけの著作を無償で提供してくれた厚意に
感謝します。
すばらしい漫画です。
医師や医師を目指すすべての人に読んでもらいたい。
精神病患者のその後
一部ご紹介します。
・「精神安定剤とは、文字通り精神を安定させるためのものです。それによって幻覚や妄想が激しくなったり、暴力に結びつくことはほとんどありません」
・「再犯の可能性がなくなるまで治療すると言っていますが、可能性のあるなしなど誰にも判断できませんよ。少なくとも医者にはね」
・「私はただ、淡々と患者を治療し退院させます。仮に彼らがホームレスになろうと、自殺しようと、それは医者の責任ではありません。社会の問題だと思いませんか?」
・「僕にはまだよくわからない。だけど、僕はあの二人の姿を町の中で見かけたい」