あらすじ
新生児集中治療室での研修期間中、ダウン症の新生児が生まれた。その合併症の治療のため、手術を親に提案するが、答えは「拒否します」
小さな命の灯を前に
愕然とする斉藤。
「医者らしい顔つきになったじゃないか・・・・・・」
それは褒め言葉なのか!?
病院への新たな反逆の狼煙が上がる!
「僕のやろうとしている事は間違いですか・・・・・・?」
【目次】
第27話 告知
第28話 共犯者たち
第29話 力なき者たち
第30話 正義を手にして
第31話 見守る者
第32話 矛盾の積み木
第33話 すべてに背いて
第34話 矛盾の大人たち
第35話 反逆はいつも一人
第36話 クソッタレ
第37話 夕日
ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰
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ブラックジャックによろしく
キレイ事ばかりじゃない。冷酷に感じる夫婦側の考えも、親になった今なら解る。でも最後はやっぱりやっぱりこの結果になるよなぁ…お兄ちゃん間に合わずだったのが無念。
これは!
この新生児の話が最もグッときたし、バランスも取れているように思えた。 リアリティ色が強いながらも、あくまでもエンターテイメント作品である、という大前提を踏まえればこういうプロット、登場人物、キャラクターで正解だったと思う。不妊治療、ダウン症など、まずは「知ってもらう」という第一歩がこのお話からスタートできるはず。
無関心と無知
一部ご紹介します。
・「親子ですら利己的にしかなり得ないのら、どうして他人同士が互いを思いやれるのですか?無関心が人を傷つける。無知は罪だ。悪意はなくても全員が共犯者だ。そうは思いませんか?」
・「どうして僕には何にもできないんだ。力が欲しい。今を変える力、全てを壊す力。強いってのは悪いってことだ。」
・「どうして誰もやらないんですか?」
「大人は武器を持たない。なぜなら、武器をもてば、戦わなければならないと知っているからさ。もう何十年も変わらないままだ。その結果、多くの子供が見殺しにされているというのにな」
・「人間に完全も不完全もない。もしもあなたが、社会に差別を受けたのなら、そんな社会に屈服する必要はない。まずは自分を肯定してください。そうすれば、どんな子供だって受け入れられるはずだ。あの子達の将来はきっと輝きに満ちているはずだ。あなたなら育てられる。だからあの子はあなたの許にやってきたんだ」
難しい
未熟児で生まれた子供のダウン症。こういう生命の選択(選別)を考えさせる作品はなかなかない。主人公はローテーションの中で色んなケースに遭遇し悩み考え行動する。ヒーロー感がないのがいい。