ビジネス・実用の高評価レビュー
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ネタバレ僧侶になるまでの生活、僧侶としての生活、僧侶から俗世間へ戻ってからの生活、病に侵されてからの生活。1人の人間の半生を描いた本です。
まず全体を通して強く受けた印象として、俗世間から離れた世界で僧侶として仏教の戒律を守り、即物的な快楽に溺れることなく過ごす雲の上のような存在でありながらも、人を愛する心が強く、こんなに人間味に溢れた人がいるだろうか、という事でした。
私には想像もつかない、いわゆる一般的には経験することのない世界を生きてきた人だと思いますが、それぞれの境地における心情やそこで得た知恵を余すことなく、これでもかという程に、読者へ優しく諭すように与えてくれる本でした。
とりわけ特 -
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スペインにより歴史化されたインカの正統に乗ったインカ貴族、正統から外れたがゆえにスペイン支配からの解脱を巡って再歴史化したコンドルカンキらをはじめとする英雄たち、スペインへの憎悪を反乱の形で噴出させたインディオたち。スペイン本土からアンデスに渡った支配階級コレヒドール、アンデス生まれの白人クリオーリョ。奴隷貿易でもたらされた黒人たち。西欧での迫害を逃れてきた商業者であるユダヤ人や改教ユダヤ人コンベルソ。混血のメスティソ、ムラート、サンボ。
様々な出自の人々が混在し排除し合い交錯して紡いできた歴史が、具体的な人物を通じて生き生きと表現されていた。 -
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新しい部署に移動してきたばかりのタイミングで、メンバーとのコミュニケーションに悩んで、手に取った本
この本に行き着くまでに、実際のコミュニケーションでは、発言内容が尊重されないことに異論を問題提起してきた。平等に意見が聞かれないこと、感情的にコミュニケーションを取るスタイル問題を自分のせいではなくて、人のせいにしてしまう。そのスタイルにも違和感を感じ言える範囲で発言してきた。主な違和感としては、それらが相手からすると問題のないコミュニケーションスタイルだと捉えられていたこと。つまり私はハラスメントはしていないと言うふうに、その上司や既存のメンバーは言っていた。
この本を読むことで、多くのハ -
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講演を元にしたものだから平易な語り口である。さっき言ったことの振り返りもしてくれるから理解が進みやすい。
1〜4章があり、それぞれが独立している。本のタイトルになっているのは1章のみであるけれども、他の章を読むことで一層ウェーバーが大切にした方法論、思考の基礎がわかるようになる。
タイトルにあるようにウェーバーの著作の細かな論理を負うものではない。マルクスの経済学のやり方と比較しつつウェーバーの社会科学のやり方を解説するものである。まず体系的に基礎(簡単という意味ではない)から入りたい人にはおすすめである。
マルクスとウェーバーが気にしているのは、社会現象を対象としたときに、自然科学と同 -
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中国の民族宗教である道教を、主として方術・呪術的実践の視点から概説した書。房中術や導引、呪言や呪符から煉丹術、本草学といった諸分野から道教の姿を解説すると共に、日本への影響や気功をも含めた今日の道教界の様相についても紹介する。
本書は、2005年に中央公論新社より中公叢書として出版された同名書の文庫版である。中華文化圏の民族宗教として、中国本国はもちろん世界各地の華人居住地でも信仰されている道教であるが、実際の信仰の場から見えてくる姿は教理哲学よりも福禄寿といった現世利益を志向した呪術的側面が強い。本書の特徴は、道教の解説をそうした呪術的要素の解読から試みている点である。本書で主に扱っているの -
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すでに焼きそば史専門家として不動の地位を確立していると言ってもなんの誇張もないノンフィクション作家・塩崎省吾による、焼きそばの謎シリーズ三部作の第三部。これまでの二部作(ソース焼きそば & あんかけ焼きそば)は日本と世界の近代食文化史として優れた貢献があったが、この『カップ焼きそばの謎』は戦後日本の即席麺産業のうちカップ焼きそばのシェアに関わるトップ6社(まるか、日清、明星、サンヨー、エースコック、東洋水産)のあゆみと、その中でのカップ焼きそば商品のヒットについてそれぞれ記述することで、国内即席麺業界の気風を伝えている。特に東洋水産は(読んでいる私が元々道民だったため『やきそば弁当』で
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「好き」を言語化する技術 - 三宅香帆
これは「推し」の魅力を伝えるための技術の話。
この本によって今、私は「推し」の魅力を伝えなければならない、という使命感と、今なら伝えられるかもしれない、という高揚感に駆られている。
なぜかって、私には正真正銘「推し」という存在がいる。最近の言葉にあやかって使っているので、「推し」という言葉を使い慣れていないことは、どうか多めにみて欲しい。
「推し」とは簡単に言うと好きな人、夢中になれるもの。アーティスト、アニメ、スポーツ、本、映画なんだって良い。
私にとっては、小学生の頃からあった存在だった。不定期に様々なジャンルの音楽アーティストを好きになっ