【感想・ネタバレ】センスの哲学のレビュー

あらすじ

あなたのセンスが良くなる本!
哲学三部作のラストを飾る一冊がついに誕生

服選びや食事の店選び、インテリアのレイアウトや仕事の筋まで、さまざまなジャンルについて言われる「センスがいい」「悪い」という言葉。あるいは、「あの人はアートがわかる」「音楽がわかる」という芸術的センスを捉えた発言。
何か自分の体質について言われているようで、どうにもできない部分に関わっているようで、気になって仕方がない。このいわく言い難い、因数分解の難しい「センス」とは何か? 果たしてセンスの良さは変えられるのか?

音楽、絵画、小説、映画……芸術的諸ジャンルを横断しながら考える「センスの哲学」にして、芸術入門の書。
フォーマリスト的に形を捉え、そのリズムを楽しむために。
哲学・思想と小説・美術の両輪で活躍する著者による哲学三部作(『勉強の哲学』『現代思想入門』)の最終作、満を持していよいよ誕生!


――――――
さて、実は、この本は「センスが良くなる本」です。
と言うと、そんなバカな、「お前にセンスがわかるのか」と非難が飛んでくるんじゃないかと思うんですが……ひとまず、そう言ってみましょう。
「センスが良くなる」というのは、まあ、ハッタリだと思ってください。この本によって、皆さんが期待されている意味で「センスが良くなる」かどうかは、わかりません。ただ、ものを見るときの「ある感覚」が伝わってほしいと希望しています(「はじめに」より)。
――――――

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

何度も読み返したい名著だ、と思った。

頭の中で考えてるぐちゃぐちゃとしたものをこねこね、こねこねして、ようやく言語化できた...という感じで愛おしい。

文章の書き方が私好み。
淡々としていて、それでいて優しさがある。
私は福岡伸一さんの文章が好きなんだけど、少し似たものを感じる。
多くの人にとって馴染みの薄いような専門的な内容についても読みやすく、かつ味わい深く仕上げている所が素晴らしいと思う。

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2026年06月06日

Posted by ブクログ

美的判断に関するあれこれを「センス」という言葉をあらためて定義するところから始めて、展開していく感じ。そこに最後、そのセンスを構造的に支える概念としてのアンチセンスなるものが提出される。

これはもう千葉先生の真骨頂(!)とも言えるような。イデアルな命題に対するプラティカルなどうしようもなさ、ジレンマ(、当てはまる言葉なら如何様にでも)を、あいまいでグラデーションな緩衝地帯の中で一旦受け止めて仮固定する、<想像力>=やさしさで包み込むような千葉先生の言葉に僕は救われてばかりだ。
この本で言われていた「センスが良い」状態は自分がよく言ってる「ヒキがイイ」(即ち、技術としての偶然性)ってのに近い気もした。う〜〜ん。

論理的な文章を組み立てるはずなのに、あんなにも詩的で、やさしくて、何より溢れるセンスをヒシヒシと感じるような文章。僕もいつかあんな文章が書けるようになりたいなあ、と思いながらページをめくっていた。

ーーー
以下、喰らったパンチライン。

『何か風景を見るとする。形や色などのリズムがある。そこでは、ごくニュートラルに、非人間的に、安定と刺激の行き来が展開している。と同時に、そこに人間は、誰かわからない誰かの不在/存在をかすかに重ねてしまう。
人間の気持ちに応えたりせず、ただ展開していくだけの物質世界の「無情」がある一方で、そこに、誰かがいないという寂しさを透かし見る。この「無情と寂しさ」の行き来が「エモさ」なのないか、とも考えられるかもしれません。』

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2026年04月27日

Posted by ブクログ

導入や定義の説明が丁寧で、主張が分かりやすかった。最近考えていたことをより抽象的につなげてくれる解説だった。質の良い読書体験を生むのが上手いと感じた。

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2026年04月06日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃ面白かった。美術作品の解釈から日常生活に至るまで、人生に彩りを添えるヒントが散らばっていた様に感じる。

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2026年04月02日

Posted by ブクログ

センスとは可能性の体現。
型にはまらない営み自体が見るものを惹きつけ、
期待と想像をを超えた瞬間にセンスとなる。
哲学チックで深みのある一冊。

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2026年03月13日

Posted by ブクログ

フォーマリズム的解釈が面白かった。自分の周りにあるすべての要素に対して、意味だけではなく、形式も愛していきたい。

26-01

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2026年01月29日

Posted by ブクログ

ささいな日常から芸術まで、物事の見方が変わるような本だった。
部屋作りに悩んで、インスタやYouTubeで色んな人のルームツアーを見て同じものを買ったりしてきたけど、憧れの部屋を真似るのではなく、へたうまな自分らしい空間をつくっていきたい。
美術に関しても、今までは現代芸術を見てもただ圧倒されるだけだったが、リズムを感じるという視点で見るのは面白そうだと思った。

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

人間は安定を求めている。
想定通りに進むことを期待し、そこに安らぎを感じる。
その一方で反復だけではつまらない側面もあり、一定の予想外・サプライズを求めるのである。
わざわざお化け屋敷やジェットコースターに乗り意図的なストレスを楽しむのが人間なのである。

サプライズは楽しみに繋がるもの、そうじゃ無いものの両方がある。
その違いは安全が確保出来ている、かつ、そのパターンを一定認識できているもの、であるかどうかだと考えられる。
つまり予想を裏切る特定のパターンを作り出すことで、相手に楽しい/面白い、と感じてもらえるのである。

会話の中でギャグを言う/茶化し合う、という行動も、互いに一定の信頼関係がある前提で「普通とは異なること」を言う/行うことで楽しさを感じている行動であると言える。
人間は信頼を基盤にストレス・刺激を感じることで楽しむ生き物であると言える。

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2026年01月04日

Posted by ブクログ

日頃から漠然と感じていたことを見事に言語化してくれている名著。

人は生まれ育つ過程で、特定の、少ないものに固着して視野が狭くなる=あまり他のものに興味を広げず、ある範囲内で満足するようになってしまう。そこから脱するために(つまりは逆張り)自分はジャンルフリーに音楽を聞き、映画を観て、時にこうして本を読んでいることにふと気がついた。(逆張り、と安易に書いたものの、ただわけもなく「逆」だからそうしているわけではなく、そうするのが好きなだけであるが。)

以前、サークルの後輩と「未知の音楽を聞くのって、なんでこんなに面白いのにそうしない人が多いのだろう」という話をしたが、その答えはこの本の中にあった。不安なのだ。「文化資本の形成とは、多様なものに触れるときの不安を緩和し、不安を面白さに変換する回路を作ることである」。自分にそれを教えてくれたのは椎名林檎だったな。「不快を快に変換するマゾヒズム」。現代美術だとか、アンビエントだとか、はっきり言ってしまえば意味不明で、退屈とすらいえそうなものを好むのは「痛気持ちよさ」を求めてしまうゆえらしい。

とかく、ここにすべてを書こうとすると卒論くらい長くなってしまいそうだから、ぼちぼちにする。僕は海が嫌いだ。例えば、電車の窓から海が見える。ゾッとする。それはあまりにも大きい。人間のフレーム=秩序には収まりきらないエネルギーをもっている。怖い。だから嫌い。でも同時に、黒黒しいあの塊に惹かれてしまう自分もいる(=「死への欲動」)。そういう秩序からの「逸脱」ってのは、どうしてこうも魅力的なのか。「足るを知る」より「不足を知る」=「引き算」をする=「諦める」ってことを、この本は教えてくれる。シュールをシュールのまま受け止めてくれるのがカルチャーなんだ。僕は何度もそう思う。

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2026年01月12日

Posted by ブクログ

わかりやすい小説よりも、情景をイメージできるような物語の内容意外の文章そのものに引き込まれる時間が好きで純文学を選ぶことが多いのですが、「何を読んでいるの?どんな話し?」と聞かれて、ひとことでは言えずに
「えっと…」と言葉に詰まることがよくありました。
大好きなのに、どんな話かと聞かれるとパッと答えられない。
きっと15分くらいはかかりそうなんだけど、まず引かれるだろうなと思って伝えられません。
まさしく、千葉さんがいうリズムなのだと感じました。
楽しいとか悲しいとかそういう感情よりも手前にある細かな描写を楽しんでいるのかもしれない。
言語化するとこんなにもスッキリするんですね。
ずっともやもやしていました。

「なにを読んでいるの?」
「リズムを♪」

で、伝わるかな。

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2025年10月03日

Posted by ブクログ

タイトルに惹かれて。「センス」に哲学を見出すそのセンスに脱帽。

言葉は比較的平易で読みやすいが、論文を書いている人特有の引用が多め。それも含めて勉強になるのですが、やはり昔の哲学者から引っ張ってきている言葉なんかもあってその概念を明確に捉えきらずに読み進めた部分もあった。

ちょうど美術館に展覧会を見に行く道中、電車の中で読み進めたので、展覧会の楽しみ方をアドバイスしてもらった気になった。「意味から脱し、リズムを味わう」全ての芸術、さらには日常生活にも応用可能な感覚だろう。人間を科学的に、かつ感覚的に分析し、「知ってる人だけが楽しめる」ことを「知らないからこそ楽しめる」ことへと変換する力を持っている著書だった。

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2026年06月01日

Posted by ブクログ

存在と不在やうねりを“リズム”として捉える発想が新鮮で面白かった。
特に、「意味ですらリズムである」という考え方には驚いたが、読み進めていくと共感できた。

仕事ではどうしても最終的な成果が求められるため、結果論を重視しがちだ。
ただ、この本を読んで、何を切り取るかによって物事の見え方は変わるのだと思った。

結果や対立そのものは、現実として確かに存在しているが、一方で、その過程や流れに目を向けることで、“リズム”として捉えることもできる。

例えば、
・誰とどう進めたか
・空気がどう変化したか
・小さな試行錯誤
といったものにも、その時々のリズムがあるのだと思う。

そう考えると、結果だけを唯一のリアリティにするのではなく、むしろ人生を豊かにするのは、結果そのものよりも、そこに至るまでの過程や流れなのかもしれないと思った。

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2026年05月30日

Posted by ブクログ

センスを才能ではなく「リズム」の知覚として捉え、「予測誤差」という概念で解体する。そうしてみれば、わかりにくい現代絵画も、あるいは食卓の餃子の食感でさえ、抽象化すれば「凸凹や反復、その組み合わせ」から見出されるリズムとして読み解ける。感覚的な領域に留まりがちな「センス」という言葉をここまで言語化していくプロセスは、読んでいて素直に面白い。読後は、何を見ても「なるほど、これはリズムですね」と言いたくなるような、哲学的な小難しさを漂わせつつも、どこか「説明してやったぞ」という万能感に似た納得感がある。そんな後味の本だった。

ただ、その一方でずっと引っかかっていたのが、センスは本当にリズム——つまり時間軸だけで捉えきれるのだろうか、という点だった。

本書で著者は芸術作品を「時間の結晶」と呼ぶ。その比喩は鮮やかで、センスをリズムとして捉えるアプローチもたしかにわかりやすい。けれど、あえて音楽の比喩を重ねるなら、もっと「和音」に近い方向まで展開してみてもおもしろかったのではないか。そんな違和感がどうしても残った。

私たちが「センスが良い」と感じるのは、展開を追い終えたあとだけではない。むしろ、一瞬のうちに複数の要素が同時に立ち上がり、その関係性がパッと腑に落ちる「瞬間の調和」がある。メロディが時間的な流れだとすれば、ハーモニーは複数の音が同時に鳴り、その関係性が瞬時に成立するものだ。センスには、こうした「重層的な要素を、瞬間的に把握し統合する感覚」も含まれているはずだ。餃子の食感も、咀嚼のリズムである以上に、舌の上で重なる味や温度の「同時多発的な和音」ではないだろうか。

本書でも「多重録音」への言及はあったが、それはトラックをどう重ねるかという時間的な処理の話に終始しており、「和音として一瞬で鳴り響き、一瞬で処理される」感覚とは少し位相が違うようにも読めた。リズムに統一することで、時間軸という誰もが共有しやすい足場に乗せて記述できるようになっているのだろう。ただ、その言語化の便利さゆえに切り落とされてしまった「同時多発的な感覚」——個人的には、センスとはむしろそうした和音的な把握にも深く関わっているように思う。

もうひとつ気になったのが、「逸脱」や「ズレ」の扱いだ。本書ではそれがやや偶然的なものとして語られていた印象がある。けれど、センスとは無意識下であれ、「方向性を帯びた逸脱」なのではないだろうか。

たとえばヘタウマ。本書でも引き合いに出されていたが、俗に言うヘタウマは、単に下手に描いているわけではない。むしろ線の幅や滑らかさをコントロールしきれない画材や身体的制約をあえて引き受け、その「不自由さ」の中で何をどう表現するかという能動的な営みだ。クレヨンのように線の制御が難しい画材を選べば、線はガタつくし、色数にも制約が生まれる。だが、その制約を意図的に選択することで、表現には独特の「指向性」と「再現性」が宿る。ホラー作品で子どもの落書き風のタッチが機能するのも、単なる偶然のズレではなく、「制限を選ぶことで生まれる指向的な逸脱」があるからだろう。

センスの再現可能性を考えるとき、この「制約の中の自由度」こそが、リズムでは説明しきれなかった部分を埋めてくれる気がする。「センスの良い感想」を書きたくて、駄文をこねくり回してみたが、受け手には「偶然だったのかもしれない」と思わせつつ、そのじつ緻密に方向づけられている。その見破られなさの匙加減こそが、センスの核心なのかもしれない。だとすると著者の「偶然性」への拘りも、あながち的外れではなかったのかもしれない——ただし偶然性そのものではなく、指向性を偶然性に見せる技術として読み替えれば、だが。

総じて、センスとはおそらくもっと多次元的な感覚の把握なのだろう。それを時間軸に沿った言語へと乗せようとすると、どうしてもこぼれ落ちるものがある。だから、この本を読んで「センスはリズムなんだよ」としたり顔で言い切ってしまうのは、たぶん少しもったいない。レビュー欄を眺めれば、「センスはリズム」という言葉が、まるで行儀よく拍を刻むように並んでいる。なるほど、これ自体もまたひとつのリズムなのだろう。もっとも、そこにわざわざ別の拍を混ぜたがる私も、結局はまた別のリズムを律儀に刻んでいるだけなのかもしれない。

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2026年05月13日

Posted by ブクログ

センスと、芸術というか人間の活動全般との関係を考察した本だと思った。

センスとはものごとをいろんな要素のデコボコ=リズムとして楽しむことである。
リズムはビートとうねりで捉えられる。
個性は反復というアンチセンスに現れ、それがあってセンスが真のセンスとなるのではないか。

リズムという捉え方はとても合点がいくもので、芸術を含めたものごとに対する向き合い方のヒントが得られた気がした。

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2026年05月03日

Posted by ブクログ

センスは知識から始まる、の方がしっくり来るけど、例え話が結構面白い。割と哲学チックだから読むとダレるところがある

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2026年04月03日

Posted by ブクログ

20260325
前半はシンプルで面白かった。後半は複合的で情報処理が多くなった。

センスとは「直感的にわかる」という事
直感的にわかるとは「深く考えずにわかる」という事
「わかる」とは「判断、判断力」と言う事

つまり「センスとは、
→「直感的な判断力」または「理解」、「分別」「識別」

例題として、あの人は服のセンスが良くても、音楽のセンスは無いなぁと言うことから「すべてに共通するような判断力」を持っている人はセンスが良いと提起されることが多い。
→つまりセンスとは、「直感的で相互的な判断力」

欠如を埋める事は、自分が生まれてきた場所に戻ることに相当し、故郷に帰ると言う結末を迎えたりする。

少意味を楽しむ。全体から見た1部を楽しむのではなく、自分を見てそこに対する感想を述べることも重きがある。

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2026年03月25日

Posted by ブクログ

センスや地頭という言葉は努力による変化を認めず、多様性を尊重せず、人を振り分けようとする発想がある P15
まず提案したいのは、「不十分な再現性」= 「モデルの再現を目指してできない」という、何かに近づこうとする運動から降りることです。p41
まず提案したいの、「部分のつながりを見る」と言う姿勢です。全体としてどうかよりも、部分を味わうことを優先する。全体の意味がわからないと気持ち悪いというのも理解できることですが、「部分が面白ければそれで十分」という態度もありうる。p101
答えにたどり着くよりも、途中でぶらぶらする、途中で視線を散歩させるような自由な余裕の時間が、芸術鑑賞の本質です。確かに、この作品はなんだろう?と問いながら見るわけです。しかし、すぐ解決するというのでは、単 たんに用事が済んだだけですよね。p187

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2026年02月14日

Posted by ブクログ

思っていたより哲学よりの内容で、初心者にはなかなか難解だった。
意味だけを追求するのではなく、リズムを楽しむ。アートへの楽しみ方は少し変わった気がする。

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2026年02月11日

Posted by ブクログ

「センス」というものを哲学的視点で考えてみる。本書は、最終的にはセンスの良し悪しから、その先に向かう為の指南書である。ぼんやりと抱いていた、認識していた「センス」というものに対して自分自身が向き合う良い機会になった。

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2026年01月18日

Posted by ブクログ

正直、私の理解力の問題もあるが、冒頭で筆者に約束された「センスが良くなる」という効能は実感できなかった。とはいえ、アートの分野でセンスが良いと言われていることに共通する点はなんとなく理解できた。特にリズムはそうだろう。反復的なリズムと差異が適度にあること。例えば、曲で言うとCメロ的な部分?や、映画のショット、展開のされ方はたしかにと唸らされた。

サスペンス的な、目的達成ではなくプロセスを楽しめというメッセージの通り、序盤から冗長で要領を得ず、ヤキモキする文章であったが、それを楽しめ、ということなのかもしれない。でもそんなこと言われたらなんでもありでは…とも思った。

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2026年01月11日

購入済み

斬新な発想

センスとは自然と出てくるテクニック的な能力だと考えていたがリズム等で例えており色々な感覚、物事のとらえ方か養われた。

#深い #タメになる

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2025年10月20日

Posted by ブクログ

『センスの哲学』を読んで、センスとは単なる才能ではなく、「物事を直感的に捉える感覚」なのだと感じた。本書では、意味や正しさだけを追うのではなく、リズムや形、空気感など、物事を構成する細かな要素に目を向けることが“センス”につながると語られていた。

また、センスは芸術だけに必要なものではなく、日常生活の中にも存在しているのだと思った。例えば旅行では、「楽しかった」「つまらなかった」と全体だけで判断するのではなく、初日に交わした何気ない冗談や、二日目に食べたランチの意外なおいしさなど、小さな出来事を味わうことが大切なのだと感じた。そうした一つひとつの小さな輝きが積み重なることで、旅行全体の思い出がより輝きを増すことになると思う。

私は自分が「センスがない」と感じていた理由についても考えた。私は真面目すぎるあまり、「こうしなければならない」と考えすぎてしまい、遊び心や物事の余白を楽しむ感覚を失っていたのかもしれない。意味や正解ばかりを求めるのではなく、偶然の面白さや、その場のリズムをもっと自由に楽しむことも大切なのだと感じた。

これからは、頭で考えすぎず、芸術や日常の中にある小さな面白さや心地よさを素直に味わっていきたい。そして、自分が感じたリズムや感覚を少しずつ言葉にしていくことで、日常を豊かにしていきたい。

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2026年05月23日

Posted by ブクログ

哲学という割にとっつき易く読みやすいのが特徴。センスいいな!という言葉の裏にある構造を暴いていく流れはそれなりに興味深かった。
ページを捲っている時には、センスとリズム…面白いなあ…と思っているのに、読み終わってしばらくすると余韻が残らない。そういえば前著もそうだった。

そろそろ売るか…と思って読み返した時に新しい発見があったような気がしたので(前著は)、本書もしばらく寝かしてまた紐解いてみたい。

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2026年05月14日

Posted by ブクログ

リズム、うねり、ビート。その存在と対比。わかったようなわからないような、哲学とあるように簡単には理解させてくれないし、理解したのか疑うことから哲学が生まれる気もする。YouTubeを見て補完しました。

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2026年05月08日

Posted by ブクログ

センスってなんだろうね?
と思いなんとなく手に取った次第です。

著者は哲学者ってことで、長々と回りくどく解説してくれます、こういうの大好きです。
人によっては簡潔に分かりやすく説明してるでしょ?って感想もあるでしょうが、僕は物分り悪いのでしょう。

哲学って、概念とか、なんとなく分かってるつもりの世間が理解してないものにカチッと輪郭を与えるような面があるもんだと思ってるんだけど、本書は意味から離れると解いている。

途中まで、よく分からんなぁ…と読んでいたけど、言語で捉えると言語化に捕まるんだなぁ...とかボンヤリして、そして最後まで読んで、やっぱ分からん!と読み返した。

とりあえずグダグダ考えず、感じてみます。
ブルース・リーのように。

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2026年05月02日

Posted by ブクログ

・意味を求めてしまうことを一旦やめる。ただそれがどうなっているのか?どう変化するのか?といった「リズム」に着目する。自分が頭でっかちで意味に囚われがちな為に耳が痛かった。「そうだよね~分かるウー」と顔をグチャグチャにしかめながら読んだ。

・勉強の哲学を読んだ時にも感じた事だが、千葉雅也さんは例え話がすごく音楽的。勉強の哲学ではコードの話が出ていた。本書ではリズム。存在と不在、快と不快が交互にやってくる。人間は「ある程度の」不快、刺激、意外性を求めていて、それが来た後の安定の繰り返しがリズムとなっていると。これは音楽でいうところの、トニックとドミナントの関係だなと思った。ずっと不安定だとわけが分からないし、ずっと安定ではつまらない。このバランス感覚のことを、「リズム」であると表現した著者のセンスの良さに唸らされた。

・繰り返しからの逸脱がセンス的なものだとして、つい繰り返してしまうものをアンチセンスと名付けていた。そういった偏りに魅力やその人らしさ、個性が宿るのではないかと。いつの間にかそれをしてしまう、そういうどうしょうもなさを認めてあげることに芸術がある。

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2026年05月01日

Posted by ブクログ

【読もうと思った理由】
芸術作品など見る前に、センスというのものがほぼ必ず必要になると思っていて、それについての解説が知れるなら興味深いと思い、手に取りました。

【感想】
前半はセンスについての具体的な解説があって面白かったけれど、後半は直接センスに関わるような話に思えず、正直微妙でした。また、前半の解説も個人的にはあまり納得出来ず、いまいちでした。この本で語られているセンスは確かに合っていると思うけれど、もっと何かあるんじゃないかと思ってしまいました。

【以下、本文で気になった箇所をメモしてAIで要約したもの】

1. センスと「文化資本」の正体
一般的にセンスは「生まれ育ち」に左右されると思われがちですが、筆者は「後天的に育成可能」だと断言します。
経験の蓄積(ビッグデータ): 文化資本とは、膨大な「量」に触れることで自分の中に蓄積された判断基準のことです。
不安の変換: 多くのものに触れる経験は、未知のものに対する「不安」を「面白さ」へと変換する回路を作ります。
ジャンルを越える柔軟性: ファッション、料理、文学など、一見異なるジャンルは根底で繋がっています。心を柔軟にし、物事を広く見るモードに入ることがセンス育成の第一歩です。

2. センスの目覚め:「再現」からの脱却
センスがないとされる状態は、特定の「モデル(正解)」をコピーしようとして、合わせきれずに「ズレ」が生じている状態を指します。
モデルを抽象化する: 正解をそのままなぞる(再現する)のをやめ、モデルを一つの参考として「抽象化(意味を抜き取る)」して扱う姿勢が重要です。
「ヘタウマ」の肯定: モデルを目指すことから降り、自分の積極性や個性を肯定する「ヘタウマ」のようなあり方が、センスを解放します。

3. センスの核心は「リズム」と「脱意味」
センスとは、物事を「意味や目的」で捉えるのではなく、**「リズム(形、色、響きなどの連なり)」**として直感的に把握する力です。
リズム(うねりとビート): 音楽だけでなく、視覚的な色彩や文学のイメージの連鎖も「リズム」として捉えます。
フォーマリズム(形式主義): 「この絵は何を言いたいのか」という理屈(意味)を離れ、純粋な形や色の構成を「脱意味的」に楽しむこと。
強度的なノリ: 理屈を離れ、要素の並びに体が反応し、意味もなく楽しくなってくるような「ノリ」に入ることが、センスが働いている状態です。

4. 実践:不安なまま「まず動く」
センスを磨くプロセスは、森田療法の考え方に通じます。
行動が先、感情は後: 「不安がなくなってから動く」のではなく、「不安なままでも、まず動く」。
実行による解消: 仕事や創作に没頭し、そのリズムに乗ってしまえば、不安は自ずと気にならなくなります。この「まず動く」柔軟な姿勢こそが、精神の可動域を広げ、センスを育む土壌となります。

要約の結論:
センスとは、膨大な経験を背景に、物事を「意味」という枠組みから解放し、「リズム」として直感的に楽しむ総合的な判断力のことです。正解のコピーをやめ、柔軟な精神でまず行動することで、誰でもその力を目覚めさせることができます。

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2026年04月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

芸術論について初歩から学べる本であるが、やはり全くの初心者には難しいので、付録の最初にある現代の芸術のどれかひとつから始めるのがいいと思われる。この付録は学生にも役立つ。

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2026年04月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

内容が理解できたような、理解できなかったような…
ただ、今後映画や絵画、小説を見る時はもっと気楽に見てみて、心に残ったものについてさらに幅を広げて観察したり、その分野の勉強をしたりしてみようと思った。

以下記憶に残った部分を残します。
・センスとは、リズム、広く捉えた形のこと
・リズムとは、存在/不在の明滅である「ビート」と生成変化の「うねり」のこと
・人間は欠如している状態を解消し、安定状態を求める(0→1)
・サスペンスは宙吊りという意味で、人間にとって不快な状態を先送りにしている
・距離のデコボコが意味のリズムを作る(AIは意味の近さ/遠さで文を生成する)
・リズムは反復と差異として認識され、予測誤差を肯定的に受け入れる
・センスがいいとは、反復と差異のバランスがいいこと
・映画のモンタージュはただショットを並べただけだが、鑑賞者は意味を考えてしまう
・全く制約のないものに対して、ある種のルール・設定を持ち出すことで、普通という概念や意味が与えられる
・何かを再現しようとするのではなく、ある時点での自分のできる範囲での反復・差異を表現する(仮固定)
・個性とは何かを反復してしまうもので、繰り返し表現されているものがその作者が表現しようとする問題である
・人間の個性は、人生で見聞き・経験したテンプレにより形成されるが、どの典型に距離が近かったのかによってオリジナリティが出る
(第8章のアンチセンスに関する部分は理解できませんでした…)

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2026年03月31日

Posted by ブクログ

センスが良くなるヒントがあるのかと思って読むと芸術論と哲学の話だった。餃子は音楽というパワーワードだけ印象的だった。

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2026年03月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

センスとはリズムだというのは面白い。たしかにリズムとか存在、不在の観点を持つと抽象画の鑑賞にいくつものヒントが生まれた。ぼんやりとしか見えなかったものにとっかかりが見えてくる。ぼんやりとしか見えなかったものを細分化することができるようになる。やはり鑑賞のコツは細分化で、鑑賞のセンスとは細分化の手法をいくつも知っていることなのかもしれない。
燃えるような青の話も面白い。遠い位置に存在するように思える言葉同士の距離が縮まるとそこに深い意味があるように感じられる。
後半は平易な文章で抽象的なことを言っていて難しい。あんまり理解できていない。簡単なところはわかる。個性はその人特有の偶然性。とか面白い。
この本ももう一回読み直したい。

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2026年02月23日

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