センスの哲学

センスの哲学

1,700円 (税込)

8pt

あなたのセンスが良くなる本!
哲学三部作のラストを飾る一冊がついに誕生

服選びや食事の店選び、インテリアのレイアウトや仕事の筋まで、さまざまなジャンルについて言われる「センスがいい」「悪い」という言葉。あるいは、「あの人はアートがわかる」「音楽がわかる」という芸術的センスを捉えた発言。
何か自分の体質について言われているようで、どうにもできない部分に関わっているようで、気になって仕方がない。このいわく言い難い、因数分解の難しい「センス」とは何か? 果たしてセンスの良さは変えられるのか?

音楽、絵画、小説、映画……芸術的諸ジャンルを横断しながら考える「センスの哲学」にして、芸術入門の書。
フォーマリスト的に形を捉え、そのリズムを楽しむために。
哲学・思想と小説・美術の両輪で活躍する著者による哲学三部作(『勉強の哲学』『現代思想入門』)の最終作、満を持していよいよ誕生!


――――――
さて、実は、この本は「センスが良くなる本」です。
と言うと、そんなバカな、「お前にセンスがわかるのか」と非難が飛んでくるんじゃないかと思うんですが……ひとまず、そう言ってみましょう。
「センスが良くなる」というのは、まあ、ハッタリだと思ってください。この本によって、皆さんが期待されている意味で「センスが良くなる」かどうかは、わかりません。ただ、ものを見るときの「ある感覚」が伝わってほしいと希望しています(「はじめに」より)。
――――――

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センスの哲学 のユーザーレビュー

4.1
Rated 4.1 stars out of 5
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    Posted by ブクログ

    勉強の哲学に引き続き、名著。

    センスとはなにか。
    物事をリズムとして捉えること。
    リズムやバランスのいいものが、センスのあるもの。

    現時点での芸術の鑑賞の仕方や、個性(センス)の出し方など提示していて、
    哲学は難解だけど、

    足りないものより余っているものに着目しようという気づきを得られた。

    0
    2025年04月13日

    Posted by ブクログ

    千葉雅也の本は3冊目。
    どの本も、生きている中でふと引っかかる感覚を、包容力の高い概念でやさしく紐づけてくれるように感じる。

    本書では世の中のあらゆるものは「リズム」で構成されており、その並び方に「センスのよさ」を感じるでいるのだという見方を提案する。
    そして、人は一定のリズムではなく予測差異を持

    0
    2025年04月03日

    Posted by ブクログ

    -どうしてもそうならざるをえない問題的なものが芸術と生活にまたがって反復され、変形されていく。人が持つ問題とは、そうならざるをえなかったからこそ、「そうでなくてもよかった」という偶然性の表現でもある。問題が繰り返され、何かひとつの塊に見えてくるほどにそこから、果てしない広がりとして偶然性がまばゆく炸

    0
    2025年03月07日

    Posted by ブクログ

    センスとはインプットしたものを忘れるもしくは自然と頭の中で自分なりに解釈し、その人ならではの表現で現れるもの。
    が、たぶん納得感がある説明。
    また、センスは自分なりの足りなさであり無駄の結晶だとも思った。
    目指すものへの足りなさを、ベースに考えるとそれを埋めるような努力が生まれるが、
    それはセンスの

    0
    2025年03月02日

    Posted by ブクログ

    芸術の本質をすばらしいレベルで言語化されている。ありがとう...。
    文化事業をやろうとするとき、意味や目的にとらわれない芸術の本質(アーティストとの会話ではここが求められる)をそのままの文脈で伝えられる場は少なく、助成金をもらおうとしたり行政や会社での企画会議を通そうとすると、どうしても事業の社会的

    0
    2025年02月11日

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