【感想・ネタバレ】センスの哲学のレビュー

あらすじ

あなたのセンスが良くなる本!
哲学三部作のラストを飾る一冊がついに誕生

服選びや食事の店選び、インテリアのレイアウトや仕事の筋まで、さまざまなジャンルについて言われる「センスがいい」「悪い」という言葉。あるいは、「あの人はアートがわかる」「音楽がわかる」という芸術的センスを捉えた発言。
何か自分の体質について言われているようで、どうにもできない部分に関わっているようで、気になって仕方がない。このいわく言い難い、因数分解の難しい「センス」とは何か? 果たしてセンスの良さは変えられるのか?

音楽、絵画、小説、映画……芸術的諸ジャンルを横断しながら考える「センスの哲学」にして、芸術入門の書。
フォーマリスト的に形を捉え、そのリズムを楽しむために。
哲学・思想と小説・美術の両輪で活躍する著者による哲学三部作(『勉強の哲学』『現代思想入門』)の最終作、満を持していよいよ誕生!


――――――
さて、実は、この本は「センスが良くなる本」です。
と言うと、そんなバカな、「お前にセンスがわかるのか」と非難が飛んでくるんじゃないかと思うんですが……ひとまず、そう言ってみましょう。
「センスが良くなる」というのは、まあ、ハッタリだと思ってください。この本によって、皆さんが期待されている意味で「センスが良くなる」かどうかは、わかりません。ただ、ものを見るときの「ある感覚」が伝わってほしいと希望しています(「はじめに」より)。
――――――

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

芸術論について初歩から学べる本であるが、やはり全くの初心者には難しいので、付録の最初にある現代の芸術のどれかひとつから始めるのがいいと思われる。この付録は学生にも役立つ。

0
2026年04月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

内容が理解できたような、理解できなかったような…
ただ、今後映画や絵画、小説を見る時はもっと気楽に見てみて、心に残ったものについてさらに幅を広げて観察したり、その分野の勉強をしたりしてみようと思った。

以下記憶に残った部分を残します。
・センスとは、リズム、広く捉えた形のこと
・リズムとは、存在/不在の明滅である「ビート」と生成変化の「うねり」のこと
・人間は欠如している状態を解消し、安定状態を求める(0→1)
・サスペンスは宙吊りという意味で、人間にとって不快な状態を先送りにしている
・距離のデコボコが意味のリズムを作る(AIは意味の近さ/遠さで文を生成する)
・リズムは反復と差異として認識され、予測誤差を肯定的に受け入れる
・センスがいいとは、反復と差異のバランスがいいこと
・映画のモンタージュはただショットを並べただけだが、鑑賞者は意味を考えてしまう
・全く制約のないものに対して、ある種のルール・設定を持ち出すことで、普通という概念や意味が与えられる
・何かを再現しようとするのではなく、ある時点での自分のできる範囲での反復・差異を表現する(仮固定)
・個性とは何かを反復してしまうもので、繰り返し表現されているものがその作者が表現しようとする問題である
・人間の個性は、人生で見聞き・経験したテンプレにより形成されるが、どの典型に距離が近かったのかによってオリジナリティが出る
(第8章のアンチセンスに関する部分は理解できませんでした…)

0
2026年03月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

センスとはリズムだというのは面白い。たしかにリズムとか存在、不在の観点を持つと抽象画の鑑賞にいくつものヒントが生まれた。ぼんやりとしか見えなかったものにとっかかりが見えてくる。ぼんやりとしか見えなかったものを細分化することができるようになる。やはり鑑賞のコツは細分化で、鑑賞のセンスとは細分化の手法をいくつも知っていることなのかもしれない。
燃えるような青の話も面白い。遠い位置に存在するように思える言葉同士の距離が縮まるとそこに深い意味があるように感じられる。
後半は平易な文章で抽象的なことを言っていて難しい。あんまり理解できていない。簡単なところはわかる。個性はその人特有の偶然性。とか面白い。
この本ももう一回読み直したい。

0
2026年02月23日

「学術・語学」ランキング