ビジネス・実用の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
いや〜面白い。彬子女王殿下が大学で講義した内容を、本として整えた一冊。
大英博物館の日本コレクション、法隆寺金堂壁画、神道と日本文化、皇室の装束などテーマがまた最高。まだまだ知らない日本の伝統と文化を彬子女王殿下にはいつも教えてもらっている。
『どんな伝統品もできたときは尖った現代アート』と言う視点にはハッとさせられた。確かに、尖って目立って認められて、市民権を獲得した頃にスタンダードになり、月日が流れてもなお愛されて伝統になっている。残っているものや環境には物語があり、愛された証がある。日本についてもっと知りたいし、もっと学びたいと毎回思わせられる。
『伝統とは残すものではなく残るもの -
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カニにセロトニンを注射して、オレはやれるカニなんや、と思わせる実験が面白い。ヒエラルキー向上のためには、客観的な事実も大事なんだろうけど、己を主観的にどう思ってるかってのは根本の自信みたいのに直結するんやな、と知れた。まだ自分は若いので、井の中の蛙だけども、こっからどんどん尖った自分が消え失せて、強いやつに頭下げて、縮こまった、当たり障りない人間ができあがるんかなぁと思うと、辟易しますわ。だから、多分やけどアピールしてもしゃあない部分、昨日はイカの塩辛を克服した、みたいなんを大事に自分のコアとして持っといて、誰にも話さんどくケチっぽさが心の平穏に近いんちゃうんかな、と考えた。じゃないと、アピー
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Posted by ブクログ
経済学とはお金儲けに関する学問じゃなくちゃんと世の中の役に立つことをしてますよ、という言ってみればよくある誤解だがあまりに初歩的なところから話を始めていて、ちゃんと初歩から誤解を解いているのでわかりやすい。
今の経済学のいろんな分野もさらっと触れてはいるが、解説はもっぱら行動経済学とその実践的応用に割り振られている。得する行動に自然と誘導するための「ナッジ」というものがキーワード。
行動経済学の知見は著者が実際にコロナ禍対策会議のメンバーだったときにも使われ、例えば「〇〇は禁止です」は反発を招くが「〇〇ならしていいです」なら受け入れられやすい、みたいな話が書いてある。そう、これも経済学なん -
Posted by ブクログ
何を意図した本なのか分からないまま読み進め、終わってみれば、世界観(この世界の解釈)に関する本であったと気付く。
その意味では、哲学書や思想書に近いのではないか。
とはいえ、難解なものではなく、偶然が世界や人生を変えたことに関するおもしろいエピソードがたくさん書かれているので、それを読むだけでも価値はあると思う。
本書が語っているような世界観は、既に自分のものとなっている部分と重なっていた。
違いがあるとすれば、本書が自由意思論よりも決定論的な考えを採っている部分であろうか(カオス理論が決定論と矛盾しないという説明には納得したが)。
本書の立場によれば、同じ人が同じ経験をしてきたと仮定した場 -
Posted by ブクログ
NHKの「スイッチインタビュー」を書籍化したもの。
丁度、新型コロナが流行り始めた世の中の混乱ぶりあたりに出版された。
鴻上さんの、「世間」と「社会」の話しは、ウンウンと頷きながら読んだ。
身内や隣近所の狭い世間の中で、日本人はあたふたしている人種だ。
イギリスが、ボランティア活動に熱心なのは、多様性のせいもあるのだろうか。
イギリスと日本でも教育の違い、その延長上にその国の大人たち、社会ができている。
校則問題、横並び教育、同調圧力、日本独特の社会に育つ子供達。
18歳成人となった日本において、自分の頭で考える大人に育っているのか、いっぱしの大人とて、言いたいことも言えない鬱屈した生き方