あらすじ
経済学者が日々考えているのは「世の中をよくするための仕組み」です。伝統的経済学、行動経済学の考え方の本質と、学問全体の見取り図がわかる「経済学」入門! 第一人者が案内します。
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Posted by ブクログ
我が国における行動経済学の第一人者である著者が、経済学は金儲けのための学問だという誤解を解き、経済学者は「世の中をよくするためにはどうすればよいのか」を日々考えているのだとして、経済学者は物事をどのように捉え、考え、行動しているのか、それによって世の中をどのようによくしていこうとしているのかを語っている。
経済学、特に行動経済学の考え方とそれが実際にどう社会の役に立っているのかについて、わかりやすく、よくまとまっている。コロナ禍での経済政策議論に携わっていた著者の経験談も興味深かった。
一方、どういうふうに経済学の研究というのが進められているのかといった経済学者の研究生活の面の掘り下げはちょっと浅く感じた。
Posted by ブクログ
行動経済学のメリットを発信している好著だ.一般に知られている経済学のイメージは伝統的経済学であり、人間の行動は理想的に行かないようだ.説明のためのさまざまな事例が出てきたが、囚人のジレンマゲームが面白かった.経済学者が社会に役立つ仕事をしていると考えている というのはあまり知れらていないことだと感じた.
Posted by ブクログ
研究者のライフヒストリーとしてはそこまでの掘り下げはない。行動経済学の導入としては悪くないだろうが、そこだけなら他にも多くの書籍が出版されている。経済学を学ぶ理由、という面については直接的な言語化は本書のようにはなされないにせよ、数多の歴史上の経済学者がそういったスタイルで研究を進めていったことには改めて納得ができる。