【感想・ネタバレ】「偶然」はどのようにあなたをつくるのか―すべてが影響し合う複雑なこの世界を生きることの意味のレビュー

あらすじ

人生は自分次第だなんて、大嘘である。

私たちは何もコントロールしていないが、あらゆることに影響を与えている。
カオス理論や進化生物学、歴史、哲学など、多様な知見を縦横無尽に渉猟し、
世界の成り立ちや人生について考えさせる、壮大かつ感動的な書。

あなたの人生は偶然が支配し、この世界は成り行きの産物である。
成功や失敗も、進化も歴史も、小さな偶然の積み重ねに左右されている。

なのに、なぜ私たちはそこに理由や目的、秩序があると信じてしまうのか?
このような世界を生きることに、どんな意味があるのだろうか?

あなたのすべての行動は、たとえそれがどんなに些細なものであっても、
常に世界に影響を与え続けている。
世界はカオス的であり、人生は偶然によってつくられるからこそ、豊かで価値があるのだ。

『フィナンシャル・タイムズ』紙や『ニュー・サイエンティスト』誌、
ジョナサン・ゴットシャル(『ストーリーが世界を滅ぼす』著者)、
ショーン・キャロル(『量子力学の奥深くに隠されているもの』著者)など、
各紙誌や識者が絶賛する、人生の指針となる「偶然礼賛」の書。

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Posted by ブクログ

実に読み応えあり、時間を掛けて熟読した
勝間和代さんの推奨本だったかな?(元勝間塾生)

才能の中間層はなにしろ数が多い『運』という雷はずば抜けた才能を持つほんのひと握りの天才ではなく、何十億人もいる中間層の誰かに落ちる可能性が圧倒に高い。

運は本質的に偶然の産物だ。

との箇所に勇気付けられた。

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2026年02月15日

Posted by ブクログ

西洋の原子論、東洋の関係論、そして、複雑系。
生きることの全てが重要であり、あらゆることに影響を与える。
世界と人生の見方に影響を与えてくれる。

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2026年02月15日

Posted by ブクログ

素晴らしい。

「人生は自分次第だなんて、大嘘である。」
帯の文章。

宗教であれ、哲学であれ、文学であれ、脳科学であれ。
結論としては、自由意識、的なものは存在しないのではないか。というところに突き当たるようだ。
今起こっている、目の前の出来事に、丁寧に、誠実に向き合うことは、自らを大切にすることであって、重要ではあるが、少し俯瞰的にみれば、自由にその態度、アプローチを選んだ、ということでもないのではないかということに気がつく。どこか、割り切れない考え方だという気はするが。

「私たちが現代に不安を覚えるのは、制御不可能な世界を制御しようという思いが頭から離れないからかもしれない。そのような執着は、欠陥のある世界観に由来し、私たちはその世界観のせいで、確実性の追求という達成しえない試みから抜け出せなくなっている。そのような追求は必ず、失望という結果に終わる。」p313

「不安」「執着」
正に、仏道の諸説明で使われる言葉、内容。

様々な立場、角度から、この世を解明しようとしていることを、目にして、自分の頭の中も整理されていくという気持ちよさを味わえた。

「私たちは、偶然の巡り合わせを些細なこととして片づける。真実よりも生存を優先する認知プロセスを持つ私たちの心は、因果関係の理解の仕方を単純化して誤解を招きやすいものの有用なかたちでそれを行うように進化した。私たちは、1つの結果には1つの原因を求める傾向がある。原因と結果の間に、単純明快な一直線の関係(小さな原因は小さな結果を生む一方、大きな原因は大きな結果を生むという関係)を想像しがちだ。そして、ランダム性と偶然性の役割を一貫して割り引き、理由などないときに理由をでっち上げ、不確実なものや未知のものを嫌うことが多い。」p90

「確率の言い表し方は、大きく2つに分けられる。著名な科学哲学者のイアン・ハッキングの説明によると、多くの確率は「頻度型の確率」と「信念型の確率」とに分類できるという。
頻度型の確率は主に、ある結果がどれほどの頻度で生じるかに基づいている。(中略)
信念型の確率は(中略)手に入る証拠に基づき、特定の主張あるいは未来の結果についてどれほどの自信があるかを示している。」p149

「私たちは、適度の量の不確実性を喜んで受け容れる代わりに、偽りの確実性にしがみつく。私たちの世界の多くは、今やほとんど誰も理解できないような複雑なモデルに基づいて動いている。ただし問題は、そうしたモデルの影響力があまりにも大きくなったために、それらがモデルであることを私たちが忘れうる点にある。モデルは、物事を意図的に単純化したものであって、そもそも、元のものを正確には表してはいない。地図は、そこに記された土地を移動するときに役に立つものの、土地そのものではないのと同じだ。モデルの使用には利点があるが、それと引き換えに難点もある。フランスの詩人ポール・ヴァレリーは、それをじつに簡潔に言い表している。「単純なものはすべて偽りだ。複雑なものはすべて使い物にならない」。縮尺が1分の1の地図を欲しがる人などいない。」p160

「エッセイストのマリア・ボポーワが思い出させてくれるとおり、「現実に驚嘆し、心奪われて暮らすのが、この上なく幸せな生き方だ」。どれだけ多くの人が、現代生活という回し車に囚われてひたすら走り続け、驚嘆から覚めて心が空しくなってしまっているだろうか? そうした支配や制御という偽りの偶像など忘れ、不確実性の中に存在する美しさに接して驚嘆するべき時が来た。目を向ける先さえわかっていれば、だが。」p313

「何から何までコントロールする必要はない。それでかまわないのだ。」p318

「奇妙に思えるだろうけれど、良い種類の不確実性というものもある。そして、そのおかげで私たちは人間らしい人間になれる。考えてほしい。今後見舞われる心痛の一覧表から、自分自分がこの世を去る日時を正確に記したカレンダーまで手に入り、自分の人生で何が起こるのかを絶対確定に知ることができるならば、あなたはぜひ知りたいと思うだろうか。(中略)
私たちはヒトという種として、自らが完全にコントロールできる確実な世界を好むと考えたなら、それは自己欺瞞となる。実際には、私たちは秩序と無秩序の間の健全なバランスを渇望しており、偶発的収束性を持つこの世界に満足している。(中略)し、自分自身の中の自由奔放な面や勝手気ままな面や予測不可能な面も褒め称える」。もし何もかもが構造化されていて、秩序正しければ、人生は退屈で単調になるだろうが、その反面、純然たる無秩序は私たちを破滅させるだろう。」p320

「不確実性の素晴らしさを認めるというのは、現在のあなた個人の行動が最適化された未来をどのように生み出しうるかにはあまり重きを置かず、あなたのために生み出された現在を享受するのにもう少し重きを置くことを意味する。その現在とは、それぞれの音を奏でる無数の個体から成るオーケストラによって何十億年にもわたって演奏され、このまったく唯一無二の偶発的な瞬間に最高潮に達した、人生のシンフォニーなのだ。
自分がそのシンフォニーの指揮者ではなく、その中で鳴り響いている1本の弦にすぎないことを認めると、謙虚になれる。それが事実であるおかげで、私たちは何か広大で未知のものの中に置かれる。私たちは、自分がどこへ向かっているのか、そしてなぜここにいるのか(仮に理由があれば、だが)、知ることはできない。そこから、この世で最も重要な言葉へと導かれる。それは、「わかりません」という言葉だ。(中略)
良い社会というのは、私たちが不確実なことを受け容れ、未知のことを大切にする社会だ。そうするためには、日常生活の一日一日を探究や素朴な楽しさや愉快な驚き――偶然の巡り合わせーで必ず満たさなければならない。そして、やることリストに組み込まれた気掛かりな未来が、せめてほんのひとときでも、現在の喜びの感情によって心から拭い去られるようにしなければならない。」p322

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2026年02月07日

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正直11章までは「なんかまあそうだね」という感じで読んでいたけど12章の自由意志についての考察がそれまでの議論をドンデン返し的にひっくり返しつつ、わかりやすく入ってきてとても良かった。

「もし人生を最初まで巻き戻し、再生ボタンを押したら、全てが同じ展開になるだろうか?」

著者は、決定論は正しい、世界は非決定的だが、それは量子の奇妙さだけに起因する、という立場を取る。科学的に見るとこの考え方を覆すことはできない。

では人間の自由意志とは?そんなものはないと著者は思いつつそれでも世界を楽しむためのヒントを提示する。それでも良いと思えるくらいに世界は広くて興味深い。

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2026年02月07日

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世界や人間は脆く偶然に満ち、合理性を求める事は危うい

偶然性という私の人生のテーマにカオス理論が加わった

中島岳志「思いがけず利他」や宮崎真生子・磯野真穂「急に具合が悪くなる」などの名著とリンクする、名著だった!

ただ、自由意志の章はやや唐突な感じ。國分功一郎「中動態の世界」や妹尾武治「僕という思考実験」のほうが深みがあったかな

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2026年02月02日

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何を意図した本なのか分からないまま読み進め、終わってみれば、世界観(この世界の解釈)に関する本であったと気付く。
その意味では、哲学書や思想書に近いのではないか。
とはいえ、難解なものではなく、偶然が世界や人生を変えたことに関するおもしろいエピソードがたくさん書かれているので、それを読むだけでも価値はあると思う。

本書が語っているような世界観は、既に自分のものとなっている部分と重なっていた。
違いがあるとすれば、本書が自由意思論よりも決定論的な考えを採っている部分であろうか(カオス理論が決定論と矛盾しないという説明には納得したが)。
本書の立場によれば、同じ人が同じ経験をしてきたと仮定した場合、同じ状況になれば同じように意思決定をすることになるが、本当にそうだろうか。
「どっちでもいいけど、まあこっちにしておくか」という程度の意思決定は、それこそ「その時々」で変わってくるような気がする。

また、本書は「過度な物語化」批判の書でもある。
ストーリーとしての一貫性があることによって、物事を理解し易くなるという側面もあるが、それだけに人は物語化の罠にはまり易いともいえる。
その典型例が(本書では触れられていないが)冤罪であり、本書の問題意識は、「冤罪と人類:道徳感情はなぜ人を誤らせるのか」(著/管賀江留郎)とも恐らく部分的には通底している。
さて、次は「物語化批判の哲学」(著/難波優輝)を読む予定である。

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2026年01月27日

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私たちの人生や性格が偶然や予期せぬ出来事によってどれほど形作られるかを、科学的・哲学的視点から丁寧に解き明かしています。読むと、自分の選択や偶然の関係性を改めて考えさせられますね。でも、本当に「偶然」と「必然」の境界は存在するのか、それともすべて後から意味づけされているだけなのか、少し疑問が残ります

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2026年01月16日

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過去約3年間の、ものの考え方を全て覆された気分。

第1章にて、あるアメリカのスティムソン夫婦の、京都旅行の物語。偶然の京都旅行がキッカケで、日本の原爆投下の場所を京都から変更した陸軍長官スティムソンにより、偶然、京都の40万人の命が救われたという衝撃的な内容からスタート。

第2章からは、偶然が世界を作る物語、その理論の根拠となる実験や出来事について解説し、第4章では私たちが、偶然という不確実性を無視し、この世界には目的や理由があると信じてしまう理由、その生き物であることの理由を私たちの脳の働きから解説。6章では、不確実性ではなくリスク、いわゆる確率論を信じることの危険性とその解決策。

私たちが、見えないものを無視し、見えるものを単純化しパターンに当てはめることで世の中をコントロールしようとしていること。また、その考え方を提供する科学者、専門家、それを鵜呑みにして発信するメディアが多数で、かつその研究の研究方法自体がデタラメであることがかなりあることを伝え、あたかも、そのものに秩序があると考えてしまう私たちの落とし穴について、詳細な根拠とともに解説されている。

AIによる効率化や最適化、また日々のルーティンややることリストにプレッシャーを与えられ、首を締め付けられる思いをたびたびする私にとって、まさに根本から、足元を掬われるような気付き、学びを与えてくれた。大げさにも、本書を読む前と途中、読み終えたあとの人生に対する考え方が180度変わる経験を味わった。
世の中はカオスで複雑系の、偶然によってコントロールされている。それが、何かそれらしい根拠となるきっかけがあろうとも。「何であれ、それだけを抜き取ろうとすると、それが宇宙の他のあらゆるものと繋がっていることがわかる。」

またこの本書は、あらゆる全てのものはすべて繋がっていて、どれも、どんなことも、どんな人も、その人がどんなこともしようと世界にとってとても大切なことであると教えてくれた。自分が世の中を、自分をうまくコントロールした上で決断したと思われる選択も、ただの偶然の結果に過ぎない。この、一見受け入れ難い現実に直面した時に、他の人がどんな反応をするのかも気になる。

最後に、著者ブライアン・クラースの言葉。「本書の執筆は、この世で起こった一切のお陰で
、その中の冷酷な祖先たち、人間に進化する何億年も前に押し潰されずに済んだ幸運な一連のミミズのような生き物たちでさえ含まれる。その全てが存在していなければ、不可能だっただろう。」
この言葉が私のこれからの人生の、不確実で多くの発見に満ちた美しい出来事に感動を与えてくれると確信している。

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2026年01月08日

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人間は予測できない複雑系についても過度に単純化して理解した気になることが往々にある。

複雑系になれば小さな原因が大きな結果を及ぼすことがあり、単純な因果関係で説明できないことは多い

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2026年01月02日

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帯にあるように「私たちは何もコントロールしていないが、あらゆることに影響を与えている」ということを、カオス理論をベースに、進化生物学や歴史から様々なエピソードを挙げて論じている。脳科学、行動科学の知見から、因果関係や物語を作り上げてしまう脳の仕組みを解説し、最終的には自由意志はないと結論している。記述は論理的で科学的な成果に基づいており、わかりやすく整理されている。それを踏まえて最終章では、偶発性や不確実性にゆだねて現在を享受することに重きを置くことを提案している。
最新の科学の知見が、仏教の縁起や「今を生きる」ということにつながるものと感じた。
また、著者の引用する書籍に、ニコラス・タレブ、スティーブン・ピンカー、ジャレド・ダイアモンド、ロバート・J/シラー、カート・ヴォネガット・ジュニア、マイケル・ルイス、アントニオ・ダマシオ、カルロ・ロヴェッリなど馴染みのある著者が多かったことも、自分の考え方との親和性を感じた。
【原題】
FLUKE: CHANCE, CHAOS, AND WHY EVERYTHING WE DO MATTERS
【目次】
第1章 はじめに
第2章 何を変えてもすべてが変わる
 ――もつれ合って存在するなかでの個人主義の妄想
第3章 万事が理由があって起こるわけではない
 ――偶然とカオスが推進する世界で偶発性が幅を利かせる理由
第4章 私たちの脳はなぜ現実を歪めるのか?
 ――因果関係の単純なパターンを理解するように設計された頭の中では、ごまかしが役に立つ理由
第5章 制御も予測も不可能な人間の大群
 ――自己組織化臨界性がブラック・スワンを生み出す理由
第6章 ヘラクレイトスの不確実性の世界
 ――複雑で常に変わり続ける世界における確率の限界
第7章 物語を語る動物
 ――物語(ナラティブ)バイアス、信念、カオス的な世界での合理的な決定理論の限界
第8章 地球の籤引き
 ――地質が私たちの運命を決め、地理が私たちの進路を変える
第9章 誰もがチョウのように
 ――あなたも含めて、誰もが絶えず私たちの世界を変えている
第10章 私たちの人生を支配する時計と暦
 ――わずか一瞬の差であっても、タイミングは世界を変えるような影響を及ぼす
第11章 計量化と馬鹿げた方程式
 ――人間社会を理解するよりもロケット科学のほうが易しい理由
第12章 自由意志は世界を変えられるのか?
 ――人生は最初から決まっているのか、それとも、私たちは自由に未来を選べるのか?
第13章 私たちのすることのいっさいが大切な理由
 ――カオス的で絡み合ったこの世界における不確実性の利点

謝辞
原注

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2025年11月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ


偶然の積み重ねて、自分の人生が成り立っているなと改めて実感させられた本。

私たちの意思とは何なのか私たちが自分が決定しているって思ったことがどんな些細なことでも周りに影響与えているそのつながりが人生を作るそんなことがわかったような本でした。

エピソードやそこに書いてある表現がとても面白くてもう一度読んでみたいなと思ったんです。

そして最後に、私たちはいかに効率性とかそういうのを大事にしがち。だけど、その無機質な感じでいいのか、その偶然を考えるとか、偶然がわかる余裕がないみたいなそんな気がしました。

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2025年10月31日

Posted by ブクログ

ブライアン・クラースの本を読んで、「偶然」に対する見方が変わった。
自分の考え方も、生き方も、出会った人も――すべて偶然の積み重ねだと思うと、「自由に考えたっていいじゃないか、どう考えてもいい」と、心が少し軽くなった。
私たちは何もコントロールしていないかもしれない。それでも、誰かに影響を与えている。という帯の言葉にもあるように、だからこそ、比べず、焦らず、今を丁寧に生きようと思う。
この本から、未来を考えすぎず、ただ「人に優しくある」そうありたいと思っている。
それだけで、世界は少しずつ変わっていくのだと思う。

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2025年10月20日

Posted by ブクログ

人は、その感情さえも所詮は脳内化学物質のやり取りでしかないのだから、つまるところアルゴリズムなのだ…テクノロジーの進歩とともに人もアルゴリズムの1つになってきている…という主張をどこかで見て引っ掛かりを覚えていたが、本書はこのモヤモヤをキレイに晴らしてくれた。全くもってアルゴリズムそのものだが、私たちの感情や行動は他人や周りの環境に何らか影響を与え、それがまた自分にも影響を与えるすごい複雑系なのだと。
だから、この世の全てはXだからYになるという単純な話ではなく、どこかに予測不可能な偶然性が常にひそんでいる。自己啓発のような人間の努力はもちろん大切だが、偶然性や複雑系によりアウトプットが変わっていくことは受け入れなければな…と思った。
それは決してマイナスなニュアンスはなく、むしろ未来に何があるかなんて結局は誰も分からないから、とにかく今を大事に明るく生きようと思えた。

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2025年10月17日

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カオス理論とか意思決定とか大好きなので、結論はまあそうだろうねって感じだけど、エピソード等々面白く読めました。訳者もすごく上手。

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

科学書……というより思想書かな。
最近読んだ「数理モデルはなぜ現実世界を語れないのか」あたりでも似たような内容が書かれており、最近の社会思想に対するカウンターなのかな、と。

究極的に言ってしまうと、ベルクソンが語るように必然と偶然は神の視点でしか分からなくなってしまう。この二つは「同じ条件、同じ時間で私たちは違う選択が出来る」か否かで別れてしまうからだ。(そしてそれは検証できることではない)
ただ、何かボタンを掛け違えることで、人の生死は変わってしまうことは十分ありうるし、それは(カオス的なため)私たちがコントロールできることではない。
出来ることがあるとすれば、この世界は不確実であり複雑であることを前提に生きるしかないのだけど、認知システム上それは負荷がかかるからなぁ……という難しさ。

思想的にはドンピシャで、僕も全く同じことを考えているけど、それを実社会システムに落とし込むとなると難しいよなぁ、というのを実感した一冊でした。
作者的には生命礼賛に近いんだろうね。奈須きのこに言わせれば「この星はあらゆる生き物を使って1つの夢を見ているのだから」ってことなんだろうけど。

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2026年02月28日

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この世の中は、収束的なのか偶発的なのか。

当たり前に人が信じていることに疑問を呈し、この世の何もかもに理由があると思い込んでしまう目的論的思考を壊してくれる一冊。

偶然も世の中には存在するが、人は何かと意味付けしたがる。私もそのくせがあると感じた。

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2026年02月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み終わったあと、世界の見え方や自分の考え、行動が少し変わるかも、そんな本でした!
後半までは、この世界や社会がいかに偶然の上に成り立っているか、アンコントローラブルか、というのが具体例を元に書かれていて、わかりやすく納得度と高い!
そして最終章では、すべてが影響し合うこの世で、だからこそ自分の行動一つ一つが重要になっている(なっていく)のだと、とても勇気づけられるような、そんなメッセージを受け取りました!

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2026年02月04日

Posted by ブクログ

評価
すんげー情報量。それだけで驚愕

感想
全てを緻密に読みきれないけど、
結局、意思はあって決定してても、
怒ること自体を必然性で語るには無理があるし、
真実の捉え方次第で歴史も科学も物理も気持ちも、
全ては捉えられる、変わる。

反対論者たちはこれを見て何を思うのだろう…?

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2026年01月02日

Posted by ブクログ

意見が合うのでハイライトしたくなるところは多いんだけど、全体としてはフワフワとエッセー風におしゃべりしてるだけではある。偶然の力が大きいよという側。

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2026年01月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【「偶然」はどのようにあなたをつくるのか】 ブライアン・クラース 著

 「万事は理由があって起こる」という収束性と、「物事は単に起こる」という偶発性との大きく二分類を比較し、後者に力点を置いた本です。

 冒頭、具体例として原爆投下の事例を紹介します。かつて京都を訪れた米国人夫婦がその美しさに魅了され、その後、夫が原爆投下チームに配属。チームでは一番打撃の大きいと思われる京都への投下計画がなされるなか、京都に魅了された彼が強硬に反対して広島・小倉などへと変更。広島投下後、小倉への投下は当日雲が多くて「標的」が確認できず、長崎への投下に急遽変更。「もし」この夫妻が京都を訪問していなければ、「もし」小倉上空が晴れ渡っていたら、ことは大きく変わってきますが、これには「理由がある」のか「単なる偶然」なのかと切り出していきます。

 このほかにも、リンカーン暗殺前の予言、911で生死を分けた「偶然」など、偶発性の議論は別にしても、こんなことがあったのかという「トレビアの泉」満載です。因みに、米メジャー・リーグが「マネー・ボール」化(データを精緻に分析して選手獲得や試合運びをすること)でどの試合も均一となり、2023年から偶然のアクションを重んじる「脱マネー・ボール」化に切り替えたというのは初めて知りました。

 “世界が絡み合った偶発的なものとして受け容れると、何もコントロールできないようでいながら、実はあらゆることに影響を与えることとなり、一人ひとりの一切の行動が大切になる”と結語で言います。また、このことから(偶然性に身を任せ)「あてどなく探索すること」で真新しい未来が訪れるという著者のメッセージでも元気になれた一冊です。

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2025年11月11日

Posted by ブクログ

示唆に富む興味深い内容で、文章も読みやくてとても好きなジャンルの話だったのだか、私には冗長に感じられる部分が多くて、けっこう読み飛ばしてしまった。
謝辞を読むと2万語削ったとあって、びっくり。

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2026年02月24日

Posted by ブクログ

決定論(宇宙のすべての出来事は物理的・化学的法則によりあらかじめ決定されている)vs自由意志(外部環境や運命に支配されず、行動主体が自らの考えで選択する)

この作者は世の中は偶然の積み重ねによる決定論である。

良い社会とは、不確実を受け入れ、未知なことを大切にする。日常生活の一日一日を探求や素朴な楽しさ、愉快な驚き、つまり偶然の巡り合わせで満たすこと。コントロールしようと思わず、社会を簡単な方程式で矮小化しないこと。

あまりにも現代は最適化され、予定を入れすぎ、計画を立てられすぎ。知らないことを探索しながら、知っていることを活用していくバランス。
避けようのない不確実性に対して、プロセスをランダム化する

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2026年02月21日

Posted by ブクログ

人は、自分の選択した結果で今がある(自分でコントロールしている)と思い込んでいるが、実際は複雑な世界の偶然の結果によるものであることを述べている本。
確かにその通りだが、とは言え努力せず無秩序に生きれば良いわけでもない。自分がする事のすべてが何らかの影響を与え、大切であると言っている。

中々難しい本だった。まああのナシーム ニコラス タレブが出てくるぐらいだから難しいのもうなづける。

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2026年02月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人生は自分次第だなんて大嘘である
自分にはどうにもならない偶然から生まれる大きな事象を偶然ではないと考え理由、目的があると信じてしまう。
偶然が支配している世界を理解できるようになる本

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2026年02月17日

Posted by ブクログ

私の頭には難しかった。
いろんな事例が出てくるんだけどそれを整理しながら読もうと思うとすごく時間がかかりそうに思える本。

ただ、冒頭に出てくるアメリカのスティムソン夫婦の、京都旅行の物語はすごく興味深いのでそこだけは読むことをお勧めする。

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2026年02月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この世界は決定論か非決定論か?
筆者曰く、この世界は因果的に決定される。これは目的論的な運命論とは異なり、個人の自由な選択含め全ての事象は"複雑に絡み合っていて予測もコントロールも出来ない(これを筆者は偶然性または不確実性と呼ぶ)原因の数々"の結果として必然的に引き起こされる、とする決定論。
…とすると自由意志なんてものはないのでは?と心配になるが、筆者は決定論と自由意志は両立しうる、いわゆる両立論の立場を取る。筆者の意図とやや異なる部分があるかもしれないが、ここに"偶然性"を絡めて考えると、自分の選択は因果的に決定されるものの、偶然という予測不可能性が加わることで私の選択は「完全に決定されていなかった」ように感じ、その結果、私の選択は「自分が決めた」感覚が強化される。実際には偶然も因果の一部であるが、この予測不可能性が心理的な自由を確保し、決定論と自由意志の共存に説得力を持たせる。

目新しい記載はなかったように思うが、「余白の重要性」はせかせかと生き急ぐうちに忘れかけていたのでタメになった。偶然性に溢れ予測やコントロールが出来ないこともあるのだから、「余白」に委ねようじゃないのと
もうひとつ、「私たちが信じている物語が私たちの行動を形作る」は改めて指摘されるとドキッとする。

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2026年01月09日

Posted by ブクログ

自分という存在は、過去からの偶然の積み重なった結果である、という。そして、それは宇宙の始まりにつながる、結局そういうことでした。あとは、偶然がもたらした幸と不幸のエピソードを列挙しているだけで、得られるものはあまりありませんでした。人は、ある出来事に原因を求め、それは意味はないと断じていますが、この著作そのものが、それぞれのエピソードに意味を求めているところに矛盾を感じた。

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2026年01月08日

Posted by ブクログ

読むのに時間がかかった。世界は決定論的ではあるがあらゆる小さなことの積み重ねの結果で予測は困難であり、かつ行動の全てに意味がある。自由意志とは何か考えさせられる。自由意志があると思いつつ、効率化しすぎることなく余裕をもって過ごそうと思う。

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2025年12月05日

Posted by ブクログ

第1章 はじめに
第2章 何を変えてもすべてが変わる
第3章 万事が理由があって起こるわけではない
第4章 私たちの脳はなぜ現実を歪めるのか?
第5章 制御も予測も不可能な人間の大群
第6章 ヘラクレイトスの不確実性の世界
第7章 物語を語る動物
第8章 地球の籤引き
第9章 誰もがチョウのように
第10章 私たちの人生を支配する時計と暦
第11章 計量化と馬鹿げた方程式
第12章 自由意志は世界を変えられるのか?
第13章 私たちのすることのいっさいが大切な理由

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2025年10月09日

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