ビジネス・実用の高評価レビュー
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“センスとは才能ではなく技術である”という大胆な視点から、創造性や美意識を論理的に解明していく一冊です。
哲学書でありながら、アート・ファッション・日常判断にまで応用できる内容で、「センスはどう磨かれるのか?」を言葉で掴みたい人に強く響きます。
本書のおもしろいポイントは、抽象的と思われがちな“センス”を、千葉雅也さんが独自の概念や比喩によって見える化しているところ。
たとえば、「決めすぎず、ゆらぎを残す」「自分のコンテクスト(文脈)を編集する」といった発想が示され、センスが“偶然のひらめき”ではなく“選択と調整のプロセス”であることが分かってきます。
また、著者が哲学・現代思想・文化論を -
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思っていた感じとは全く違っていたけれども,これは良書。
裏表紙に書かれている解説や,「はじめに」の前書きに書いてある著者のコメント内容から,てっきりクラシック音楽について,初心者が抱きがちな質問に答えることで,音楽理論や脳科学的な見地から,クラシック音楽を分析・解説する本なのかと思っていたが,実際は,クラシック音楽がいかに西洋の歴史,つまり世界史(主にヨーロッパ史)と密接に関わっているのかについて,初心者向きな内容なので,ざっくりとではあるが,優しく説明して教えてくれる本だった。
ただ,そのような感じなので,何を期待してこの本を読み始めたかによって,だいぶ評価や好き嫌いが分かれそうな内容では -
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日常会話の中で、どうも意味が相手にあまり伝わってないと感じる場面があったりします。相手の理解が無いからだと人のせいにしていましたが、今考えみると伝える為の工夫をしていなかったような。
私には、熱烈に語りたいよう推しは居ないかな。
なので、好きを言語化する事についてあまり興味はなかったのですが、話題書なので読み始めました。
自分の好きを相手に伝えたい時に、相手との熱量と情報の差を埋めること。自分の言葉で好きを伝える事。細分化した言葉を使う事。
色々な技法があるなと思うなかで、伝える事の難しさ、そして気持ち(推し)が伝わった時の嬉しさにはなんだか共感する部分があります。
猫が好き コーヒー -
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ありそうでなかった「痛い人と痛くない人の間にある本」。
どんなに好きあっていても、親しい間柄でも、痛みは移植できない。
今痛みを感じていて、それを軽んじられて悲しい人。
痛みをかんじているひとのそばにいる人。
そして、わたしのように、すぐに他者の痛みを、わかった気分になってしまいがちな人におすすめ。
反省しました。
他者の痛みは直に感じられることはなく、自分の過去の痛みから類推しているだけだ、というような、ヴァージニア・ウルフの言葉にはハッとした。
文学紹介者の頭木弘樹さんらしく、たくさんの「痛み」の本も紹介されている。
自分の身体の痛みも、他者の体の痛みも、軽視しないようにし -
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海外の本の邦訳なので日本の育児では無理なのもあるかな…と思ったらそんなことは全くなく有用すぎた。
タイトルがこれだが、どちらかというと未来の世代に向けた本。もう大人である自分の親世代には読んでもらって実践してもらうのは悲しいかなもう時間として少し遅いので、自分の子どもや、それだけに限らず自分自身の職場やいろんな人間関係をこれから先良好に保つための指針にもなる。
「子供は親の言う通りにしない。親のする通りにする」
→自分を見ても、自分の子を見ても本当にこれ。
「判定することをやめよう」
「判定はせず、よく出来た点を見てその真価を褒める」
「判定は保留し、ふんわり結論を保持すること」
「子ども -
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ネタバレ圧倒的破壊力、圧倒的な生命力、
"岡本太郎"と言う人間の力そのものが湧き出るように、あるいは溢れるように文字の中に注ぎ込まれている。
そんな力に晒されながら、私たちは岡本太郎に、
いや動物としての、生物としての人間、もしくは自分自身と向き合い、そして真正面から闘うこととなる。
一貫している主張は、
とにかく闘えということ。
自らを優しく、安定した、そんな場所に身を置くのではなく、危険に晒せ、そして死に直面しろ、と。
1章は我々個人に対して、人間らしさの復権を訴えかけ、投げかける。
正直、耳が痛い。しかし、その精神はまるで輸血のように言葉が入ってくる。否応にも我々に力 -
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岡田斗司夫さんの話を聞いて。「最貧困女子」と「貧困と脳」をセットで読んだ。
「最貧困女子」の取材対象が抱えていた不自由が、自分に降りかかった体験記。最貧困女子では取材対象に対してリスペクトはしていたものの、「どうしてこんなことができない?」という気持ちがやはり心のどこかには存在していたという。それが、自身が病気を患って同じ立場になったことで、「最貧困女子」を書いていた時には分からなかった彼女たちの気持ちや状況が身をもってわかった、という内容。
同じく俺も、「どうしてこんなことができない?」という気持ちを、「最貧困女子」で抱いた。そしてその気持ちで「貧困と脳」を読めるから、自分の身にも起こるか -
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古賀さんが最近の著作とあまりに毛色の違う本を出されたので、読まずにはいられませんでした。
中居氏の事件やそれに対するフジテレビの対応のまずさは報道を通じて知っていましたが、第三者委員会の報告書があること、その中にはこの事件の背景が深く書かれていることは全く知りませんでした。
この本では、報告書に記載のあった「集団浅慮」という観点からこの事件を振り返り、さらに、なぜ集団浅慮は起こるのか?日本でよく言われる同調圧力、多様性の必要性など、歴史も踏まえつつ解説されています。
フジテレビだけではなく、日本企業であれば、集団浅慮はどこにでも起きていると思います。
私が務めている会社でも大なり小なりあるな
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