あらすじ
世界の16の国と地域で翻訳刊行されるなど、いまや古典となった『荒木飛呂彦の漫画術』(集英社新書)から10年。だが、ある時、『漫画術』を読んで漫画家になった人もいるとしたら、「もうちょっと深い話も伝えておかなければならないのではないか」と、荒木は考えた。『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズをはじめとした荒木作品に登場する名悪役たちの魅力とリアリティはどのように生まれるのか? 漫画の王道を歩み続けるために必要なことは? いまだ語られなかった、漫画家・荒木飛呂彦の「企業秘密」を掘り下げた、新・漫画術。
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Posted by ブクログ
漫画のコツを知りたいという人にはもちろん、ジョジョを好きだという人にも最高な一冊だった。
荒木先生が影響を受けた漫画や他媒体の作品についてのっているのも、興味の幅が広がって嬉しい。
丁寧で真摯で真っ直ぐで、それでいて漫画に対する情熱も感じるような文章がまさしく少年漫画の主人公のようだった。
また、我々が読者として読み込んでいる以上にあらゆる細かい所を思考して漫画を描かれているのが分かり、驚きと共にますます深い敬意の念が深まった。
「冠婚葬祭で奇妙なキャラクターを探す」というテーマを見たとき、最初は当然すごくびっくりしたけど、読み進めていくと「なるほどな」と確かに納得した。
ジョジョに登場する強烈なキャラクター性とも結び付いていて、ある意味では感動も覚えた。
ジョジョのファンとしては、作品製作の裏側を本当に贅沢なほど見せてくれていて、読みごたえがあったし、ずっと気分が高揚しまくりだった。
著者の情熱が伝わる
「ここまで語って良いのですか」と思う程詳細な内容です。そして何より著者の漫画への情熱、好奇心が伝わります。
悪役は物語をより豊かに魅了してくれる存在。読者に共感や嫌悪感・何らかの感情を抱かせる悪役の作り込み方に圧倒されました。
Posted by ブクログ
先生が考えていることを知れるなんて贅沢な時間だった!こういう考え方、いいなあって思うところがあって、仕事や趣味の創作に活かしていきたいと思った!
Posted by ブクログ
荒木先生の漫画、そして自分の作品のキャラクターを愛する気持ちが伝わってきて、世界的なド天才に向かって何を…という感じだが、何だか可愛らしくも思えてくる一冊。
長く一線を走り続ける本当の天才ってこういう気持ちにさせてくるものなのかもしれない。
ジョジョ、最近のシリーズは追えてないから読みたいなあ。
いろいろコツや、基本のポイントはあるけれども、1番大事なのは「何を描きたいか」ということなのかな、と思った。
実際のコマや、ジョジョの登場人物を使って、丁寧に説明してくれている本書だが、いやだからと言ってジョジョほど個性的な作品になるかね!?とも思い、荒木先生のすごさを改めて感じる。
そんな先生も新人時代は編集にボロクソ言われたこともあるようで(1時間くらい怒られて、途中で寝たこともあるらしい笑)、みんな地道に自分を信じて頑張れば道も開けるかもね、というメッセージも感じた。
あと実際に漫画家になった人向けに書いているということで「税金はきちんと払う」という章があったのは笑った。親切すぎるよ!
Posted by ブクログ
いやぁ〜〜〜ジョジョ読みたくなる!!!
ジョジョの作品は悪役が魅力的なことが多いので、
気になって読んでみると舞台裏に連れて行ってくれたようでとてもワクワクとした…!!
こうやって彼等の行く路がが紡がれているのだと思うと、より深く熱く彼等の鼓動を感じられたッッ
作品が魅力的なのは荒木先生だからだ!!!
と改めて強く感じられる作品だった。
この後、9部1巻マンガを読んでみたのだけれど、
痺れるゥ〜〜〜ッッ面白すぎるッッッッ
続きを読んできまーーーーすっ!
Posted by ブクログ
荒木さんが語る漫画家としての志が、さまざまな表現を使って豊かに描かれていた。さらに、魅力的なキャラクターやストーリーをゼロから考え、形にしていく手順についても、具体的かつ詳細に説明されていた。
自分は漫画家志望ではないが、読んでいるうちに漫画を創り上げる過程を疑似体験できたほどだった。
Posted by ブクログ
書店で見かけて気になって購入。
悪役だけの本というよりは、広く創作の仕方の中で、少し多めに触れているという感じ。
悪役は作品テーマの真逆を体現とか、悪役も前向きに生きているとか、悪役の家族構成まで考えるなど、なるほどと思うことが多かった。
主人公も悪役も、自分の目的がある。
『ジョジョ』は岩石にこだわっている。
泉京香が悪役。
「自分の一番怖いものは何だろう?」を描く。
新たな視点だったり、言われればそうと頷く視点だったり。
ジョジョが読みたくなって困った。
Posted by ブクログ
漫画家を目指していませんが、荒木先生の頭の中を覗く事ができてとても面白かった。
作品作りのこだわりを知る事ができて、今後の作品も更に面白く読めると思う。
Posted by ブクログ
駆け出しの漫画家が仕事をしていく上で、「こういうことを考えた方が、いい作品にたどり着けるんじゃないか」という話中心の漫画術
漫画に限らず、創作の際に参考になりそうなことがたくさん書かれている
融合に向かうつながり、
キャラクター、ストーリー、世界観、テーマの基本四大構造
動機
変えてていいこと、ブレてはいけないこと
リスペクトする作品が守ってくれる
自分のためだけに漫画を描かない
税金はきちんと払う
絵を描く喜び
前作の漫画術も読んでみたい
Posted by ブクログ
荒木飛呂彦の漫画術の続編。
前回は王道漫画の作り方を全体的に解説していた。今回はキャラクター、特に悪役の作り方に特化している。
映画やドラマ、アニメ、漫画、どんな物語でも良いが、読んでいると主人公より遥かに悪役が魅力的な作品が多かったりする。それは悪役に対して主人公に魅力が足りないのではなくて、悪役を魅力的に作ることが出来れば物語の牽引力が増すから敢えて主人公より魅力的に作っているのだ。主人公は実はプレーンで良かったりする。
そのうえで物語の過程を通して主人公が成長していき、太刀打ちできそうにない悪役をどうやって倒すのかが重要なのだ(ただメディアやランタイム、ジャンル、エンタメ性かアート性かとかでこれは全然変わるが)
とはいえ、悪役を魅力的に作るというのはそんな簡単な話じゃない。
本書は荒木飛呂彦流魅力的な悪役をどうやって作ってきたのか、どうやって作ればいいのかを教えてくれる。
特に王道漫画や王道な展開のラノベなどの物語を作りたい人や、荒木飛呂彦がどうやって漫画を作っているのかを知りたい人には面白いと思う。
悪役の作り方自体は別段真新しいものはない(と言うか創作術で真新しいやり方ってものが出てきにくい気がするが)
ただ荒木飛呂彦の実際の漫画内に登場した悪役をどうやって作ったのかを、実際に漫画執筆前に作ったキャラクターの身辺調査書を使って見せてくれる。こういった資料ってなかなか見る機会はないのでかなり参考になる。
本の最後のほうでは現在連載中の『ジョジョランズ』の1話を使って、コマ割りの作り方だったりを解説してくれる。
ここがめちゃくちゃ面白くて、もっと解説してほしくなった。
読んだことはなくても誰もが聞いたことはあるジョジョというシリーズ、世界を作り上げ、未だ漫画界のトップランナーである漫画家がどうやって漫画を作っているのか、その一部だけでも覗くことが出来る。
その資料だけでもかなり面白かった。
Posted by ブクログ
「荒木飛呂彦の漫画術」の続編。今回は悪役の作り方という表題であるが、決して悪役だけに止まることなく漫画いや、物語を創作することに関しても必ず役に立つ金言や信念が、行間にも滲み出る。
それにしても漫画家といえば今は花も実もある職業であることには間違いないが、それと同時に常に競争を迫られ、時代、読者と自身の描きたいこととの距離感、編集者と鎬を削りそこで研ぎ澄まされた者のみが辿り着ける職業ということを改めて思い知らされた。(勿論その中でも一流二流はあろうが、それはこれほど多種多様に満ちている漫画の世界において、読者にとって一様ではなかろうが)
それにしても荒木飛呂彦さんは、一コマ一コマ流れや見せ方を大切にし、15ページでの見せ場も熟慮しているとは、何となく読んでいたのでは気付かない(もはや邪魔にならない空気感か)ほど絵を見させてくれていて、色々なことが仕掛けられていることには、驚愕であり、これほどしないと漫画は描けないのかとも脱帽である。
やはり間違いなく一流なのであろう。
Posted by ブクログ
春樹先生ほどのすごい漫画家でも他の漫画をたくさん読んで研究していることがわかり驚きました。また、キャラクターを設定するときは、その人の履歴書を詳細に書くこと、また様々なキャラクターの履歴書をキャラが被らないように一度に作成することなど、先生の手の打ちを惜しげもなく紹介していてとても面白かったです。
Posted by ブクログ
還暦を過ぎてもまだ若々しさを保ったままずっとジョジョシリーズを書き続けている荒木飛呂彦の、執筆の方法論をまとめた一冊が本作になる。もともとはタイトルにある通り「漫画術」という作品があり本作はその続編という位置付けになるようだ。前作は読んだことがなかったのだがこの1冊は SNS でかなり褒められていたために 手に取ってみた。
きひろひこと言うとデビュー当時はいくつかの作品を書いていたもののほぼ彼の漫画人生は全てジョジョシリーズにより構成されてると言っていいだろう。自分が漫画を読み始めた頃にはまだ第2部のジョセフジョースター編をやっていたのだがまさか40代を過ぎて第9部を読むことになるとは思ってもいなかった。今や実はスタンドは幽波紋と書かれていた時代があってその前段階として波紋が使えたということを知らない世代も多いのではないだろうか。
またジョジョシリーズ今のようにメインストリームになったのはおそらく第5部あたりからだったのではないかと思う。第3部でスタンドという存在が出て王道の少年漫画のようになったがそれでもまだやや子供には小難しいストーリーだったこともあります大きくなって人気が爆発したと言ってもいいかもしれない。
本作はシリーズの悪役の構成に特にフォーカスを当てているところが一番の特徴だろう。ジョジョシリーズといえば強烈な悪役が印象的なシリーズだが、この1冊を読むとかなり作者が戦略的に悪役を生み出していることがわかる。また時代の雰囲気に合わせて悪役のキャラクターを設定しているというところがあるらしく、だとすると今の時代にジョジョが連載されていたとしても吉良吉影のような人間は生まれなかったのかもしれない。
技術論的なことに興味がある人間は本作では物足りないかもしれないが自分のように漫画を書くわけではなく、愛する漫画の作者がどんなことを考えているのかを知りたいと思うような人間にとってはたまらない一冊だった。少し間を開けて最初の方の漫画術も読んでみようかと思っている。
Posted by ブクログ
58冊目『荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方』(荒木飛呂彦 著、2024年11月、集英社)
大人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の著者が自身の創作術の秘密を語るハウツー本。『荒木飛呂彦の漫画術』(2015)の続編であり、本書では「悪役」の作り方を軸に、漫画の「基本四大構造」、そして長く漫画家を続けるための心構えを説く。
この本には漫画を追求し続けた人間の『スゴ味』があるッ!
〈悪役を作るということは、作者の「悪とは何か」という一種の「哲学」が反映される、けっこう深い作業なのです〉
Posted by ブクログ
◯創作において、作品全体のテーマを決めることが大切。自分はこれを書いてみたい、といったイメージで決めてもよい。
◯主人公と悪役はセットで考える。かっこいい悪役を描くなら、悪役は自分の悪を肯定する。同情を誘うような過去や迷いはかっこよさを低下させる。
◯理に適っていない行動はとらせない。キャラがかっこよくなくなる。
◯社会のルールや常識を身につけるのは創作をするうえで大切。その常識から外れたキャラこそ魅力的になりやすいので、基本としてしっかり理解しておく。
Posted by ブクログ
前著『荒木飛呂彦の漫画術』に続く第二弾。
本書を執筆した理由を荒木先生はこう述べている。前作を読んだ人が漫画家になったとして、それでも道に迷ってしまうことがある。そのときのために前作よりももっと深く書くべきではないか。
漫画には「こう書かなければならない」というルールはない。ただセオリーはある。もちろん自由に漫画を描く権利はあるのだから、あえて王道から逸れ我が漫画道を行くのも良し。しかし進むべき道を忘れ王道への戻り方もわからなくなったとき、備えとしての地図があったほうがいい。それが前作であり今作である。
『荒木飛呂彦の漫画術』や『荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方』は、荒木先生が漫画家生活を通じて蓄積し裏付けされた経験知と知識を、自身の作品を通じて伝授するためのものだ。そして今作は前作を補完するものと言っていいだろう。
前作では良い漫画を描くための土台が紹介されている。今回はそれの発展形で、良い漫画を描くためには「悪役」と「融合」が重要なファクターとなる。
悪役というのは言わば主人公の行手を阻む困難であり乗り換える壁である。現実世界においても、大なり小なり、トラブルはつきものだ。だからこそ悪役をいかに作り込み登場させるのかによって作品をよりいっそう深いものにできるのかが決まる。
融合はすなわち一つの世界だ。漫画を描くにあたっては、「キャラクター」「世界観」「テーマ」ストーリー」の4つが重要になるが、それぞれが独立していては読者の目を引く作品にはならない。この世界の全てはあまねく調和が取れている。漫画に対しても同様の原則を当てはめるべきで、たとえば『ドラえもん』のような世界に『ONE PIECE』のキャラを登場させるべきではない。それはフレンチに茶碗いっぱいの白米を出すようなものであり、「混ぜるなキケン!」と書かれた洗剤をあえて混ぜるようなものだ。
どんな作品であってもそこに登場するものは全て同じ性質を有している必要がある。「融合」と言うべきか「統一」と言うべきか、釣り合いの取れた舞台を用意することが漫画には欠かせない。
本書は悪役すなわち敵がテーマであるが、漫画家における「敵」とは何なのか。それは「自分の軸を捨ててしまうこと」だ。
漫画家になれば思ったように自作が売れない時期もあるだろう。そのとき「世間ではこういうのが流行ってるから」「担当編集者がこうアドバイスくれるから」と、ウケを狙いたくなる。しかしこれでは調和の取れた「世界観」を描けなくなる。つまり、世間の流行を取り入れて漫画を書けば、当初に設定した「世界観」から逸脱し「なんだかよくわからない漫画」になってしまうのだ。
誘惑に負けることなく自分の軸をしっかりと持つことが大切だ。
さて、本書は悪役の作り方がメインテーマだ。しかし別の読み方もできる。それは「漫画の構造」だ。
本書を読めば漫画という媒体がどのように設計されているのかが大方把握できる。むろん漫画すべてに共通するわけではないが、少なくとも荒木先生の作品は本書に従って読むことができるだろう。そしてこの場合、読者は作品を一段と深く味わうことができる。
たとえば、荒木先生の人気作のひとつ『岸辺露伴は動かない』だ。
主人公・露伴は、売れっ子漫画家であり、旺盛な好奇心を持っている。「ヘブンズドア」という特殊な能力を持っていて、人を「読む」ことができる。露伴はその好奇心で色々な事件と出会い、時には「ヘブンズドア」で解決し、それを漫画を描くための材料へ昇華していく。
そんな岸辺露伴の敵は一体なにか。
それは、担当編集者の泉鏡香だ。
漫画家目線であればたしかに泉鏡香が「敵」であることに納得できる。たとえば彼女は露伴の原稿にうっかりコーヒーをこぼしそうになる。膨大な労力を割いて書き上げた原稿にコーヒーをこぼすような編集者は、なるほど確かに「敵」でしかない。このシーンはさらりと描かれており、よくよく注意して読まなければ岸辺露伴vs泉鏡香の構図を見落としてしまいかねない。
また、彼女はトラブルメーカーとしての役割も果たす。
作品を読めばわかるが、岸辺露伴は好奇心旺盛だからといって何でもかんでもやるわけではない。たしかに過剰な好奇心が見て取れるシーンもある(懺悔室にて、撮影禁止なのに人の目を盗んで撮影してしまうところ)が、一定の節度は守って行動している。
しかしこれでは「ストーリー」が生まれない。かといって露伴が無茶苦茶な行為をすれば、露伴のキャラにブレが生じ、読み手は「露伴がそんなことするかな」と世界に入り込めなくなる。ようは露伴が浮いてしまうのだ。
そこで泉鏡香だ。たとえば「富豪村」のエピソードでは、彼女が持ちかけた提案で露伴は禁足地とされる富豪村へ行くことになる。そこではマナーが過度に重んじられ、一つのマナー違反につき一つの代償を払う。こうして露伴はトラブルに巻き込まれるのだが、この一件はそもそも泉鏡香が元凶である。
このように漫画は登場人物との関わりによってストーリーが「自然」と生まれていくのだ。そして本書を読めばこうしたストーリーを構造的に読み解くことができる。作者の視点に立って読むことができるのだ。
つまり、『荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方』は描き手に対してはもちろん、読み手に対しても、漫画を読む上でとても重要な手がかりを授けてくれるだろう。
本作は、荒木飛呂彦先生はじめ、多くの漫画家の心を「読む」ことができる「ヘブンズドア」である。
Posted by ブクログ
キャラクター、ストーリー、世界観、テーマの4大要素のうち、少年漫画に大事なのはキャラクターで動かす動機が大事。
主人公を際立たせるうえでも、悪役は非常に大事。悪とは何かを突き詰める。
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「好きなことをやろう、ただし独りよがりになってはいけない」という言葉は、覚えておこうと思った。ぶれずに自分で決めたことをやり抜くことは難しいのに、その上1人の世界に入りすぎてはいけない。
私は人の意見にすぐ左右される上に、こうでなくては!と思い込んでしまうので、治すには頑張らないといけない。
「ちやほやしてくる人は敵」という言葉も印象に残った。努力し続けようと思った。
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とりわけ本書の重要な章は第三章「漫画の王道を歩み続けるために」であると感じる。荒木飛呂彦は漫画の面白さを維持しながら「芸術性」も兼ね備えている。ルーブル美術館で展示された実績、その独特なファッションと色使い、ポージングも、類の無い存在である。その作者がどのように「芸術か商業か」のバランスを保ってきたかが、文面で滲み出ているのだ。このバランス感覚はビジネス的感覚であり、漫画家として食っていくための、重要なベースとなる。前著と併せて読みたい一冊だ。
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荒木先生はこんなことを考えながら漫画を書いているんだな、ということを知ることができました。
自分の知らない世界を覗いている感覚があって、楽しかったです。
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キャラクターの行動原理はテーマに基づいて決定されるので、テーマがなければ、キャラクターは何をしたいかわからなくなってしまいます。ストーリーも基本定期にはそのテーマの実現に向けて動いていくものですから、テーマなしでは目指すゴールが決まらず、ストーリーはあちこち迷走することになります。世界観も絵も、テーマがあるからこそ「これしかない」というものに決まっていきます。
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漫画を描くわけではないけれど作家がどういうこと考えて作品を作っているのかを知れるのはとても面白い。ジョジョはちょっとうろ覚えだけど、世界観のテーマとかキャラクターの練り込み方とか読んで発見していけると楽しみも増えそう。
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「漫画術」と銘打たれているが、そこで語られている手法は漫画制作にとどまらず、著書の執筆全般にも応用できるものだと感じた。
また、悪役の作り方に限らず、主人公やそれを支える仲間、家族といった多様なキャラクターへと発展させられる考え方が示されている点が非常に印象的である。
読み始める前は、想像上の荒木飛呂彦はどちらかといえば温厚で優しい人物像を思い描いていた。
しかし実際に本書を読み進めると、その印象は大きく変わり、非常に人間味があり、岸部露伴を思わせるような強烈なこだわりを持つ人物であることが伝わってくる。
一方で、その強いこだわりの中にも柔軟性が垣間見えるのが、第7部におけるヴァレンタイン大統領の容姿の変化は、その象徴的な例だろう。
読者ウケを意識して安易に自身の信念を曲げるのではなく、あくまで緻密に組み立てたキャラクターたちを、物語として成立させるために最適な形へと調整していく姿勢が面白かった。
思考実験にも似たプロセスでキャラクターと物語を構築していくことで、作品全体の整合性が高まり、読者に違和感を抱かせないストーリーが生まれるのだと理解することができた。
Posted by ブクログ
2025/11/08〜2025/11/08
『荒木飛呂彦の漫画術』の続編。
漫画家や漫画家をめざす人に向けて書かれた本であることが明言されているが、荒木飛呂彦作品のファンが読んでも楽しめるようになっている。
前作でも言及されていたし、荒木飛呂彦展でも公開されていたし、インタビューなどでも折に触れて紹介されてきたのでファンにはお馴染みの身上書。
一人一人別個にに身上書を書き上げていくのではなく、複数のキャラクターを同時に作り上げていく荒木先生の手法は以前も紹介されていたが、対極となる主人公とライバルの身上書は一緒に書き上げるべきだと言うことがよく理解できた。
“石”仮面、エイジャの赤“石”、“石”の矢、“岩”人間……と、シリーズを通して石が重大な要素となっているという点は目から鱗が落ちる思いだった。
Posted by ブクログ
各部に登場する悪役の解説や、モデルとなった作品はファンにとって必読の内容であろう。
日常の人物や出来事をアイデアとして創作に取り入れたり、創作に対する「自分のためだけに漫画を描かない」「彼らの言葉(作品への賛美)を信じてはいけない」といったマインドが非常に興味深かった。
Posted by ブクログ
魔少年ビューティ。バオー来訪者。ジョジョの奇妙な冒険。岸辺露伴は動かない。多くの人は、異色の作品だと感想を抱く。しかし、荒木飛呂彦は常に「王道」を意識して執筆してきたのだ!!本書では荒木飛呂彦の漫画への情熱に加え、どのように作品に向き合ってきたが語られる。また、漫画を描かない人にも本書はおすすめだ。創作をする上で、必ずぶち当たる障害。それを乗り越えるためのハウツー本でもあるッッッ!!
Posted by ブクログ
魅力的な悪役が多数登場する、ジョジョの作者による漫画作成手法。
ディオ、吉良に比べてその他の悪役に関する記述が露骨に薄いので、この2人が例外的なホームランだったのだろう。
後半は悪役に関係しない内容で、読む価値は薄い。
Posted by ブクログ
漫画家や物語を描く人向けの内容だが、キャラクターを作る際に気をつけるポイントは良作かどうかを見極めるポイントでもあるため参考になった。駄作をみて、なぜしらける展開なのかを言語化してくれた。