ビジネス・実用の高評価レビュー
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心に悲しみや重荷があっても、美味しいものは、率直に、美味しい。
主人公の祥子はお酒と食べることが好きで、それを心の拠り所にしながら、孤独な日々をなんとか生きているような状況。とはいえ、仕事終わりに楽しみにしているランチの場面は、なぜだか妙に明るく、そして豪快に描かれていて、読んでいると無性に食欲を刺激される。
ランチ一回ごとの短編形式に物語が進みながら、主人公の身の上が少しずつ分かっていく。
面白い構成だな、と思う。
ひとつひとつの話も、ランチのシーンと折り混ざりながらも、ストンとオチがあったりして。とても読みやすい。まだ小さな娘を思う主人公の祥子に、共感する部分もあった。
食事シーン -
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コーヒーの味や風味、種類、歴史などに触れている類書は多いが、フェアトレードについて、とくにくわしい。
取引の実際や収穫後の工程、トレーサビリティなど、コーヒー豆のSDGsがわかる。ここら辺の話はむずかしくなりがちだが、サクサク読める。
カエルマークのレインフォレスト・アライアンス認証コーヒーを見かけた人も多いと思うが、コーヒーといえば環境保護だったり、フェアトレードだったりと、SDGsが普及する前からそれらイメージが強いし、まさに教養として身につけておきたい内容と感じる。
飲み方についても、品評的ではなく、コーヒーは楽しむもの、という考え方は共感できるし、地産地消ではなく知産地消(その地 -
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最近AIに「私の思考のクセって何?」って聞いてみたら、「完璧主義の傾向があります」とのこと。そんな時に見かけて思わず手に取った本。
完璧主義
自分が欠けているせいで愛されない、欠けているせいで他者から軽視されるという思い込み、不安からくる。
完璧は測定できない。主観的。
なので、常に自分が欠けているという劣等感。
成功を喜べない。満たされない。
完璧主義は、世界の捉え方。自分ではなく、他者から期待されていると感じる基準。
結論、現在の社会、文化が私たちを完璧主義に仕向けている。だから社会を変えなければ、みたいな話でその点では救いがなさそうな感じ。
ただ、自分を苦しめているものが何か(社会 -
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ネタバレ読んで良かったと思える作品
第1〜4章の「力こそが正義」とする為政者が生まれた背景は、よくよく読めば「失地回復」というよりむしろやっぱり「因果応報」
私にとって何より収穫だったのは、第6章の「ベッケンフェルデ命題」を知ったこと
自分がいる場所のはずのリベラリズムをどこか息苦しく感じていた理由がわかってホントすっきりです
で、よく言われる日本人としてどうしたらよいか、ですけど
エピローグに書かれた歴史家のジョン・ルイス・ギャディスと筆者の会話がすべて
「どうすればいいのか?」
「答えは自分自身で見つけなければならない」
今この瞬間に答えられなくても、幸いにして、
・今頭の上にミサイルが飛び交 -
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『話が面白い人は何をどう読んでいるのか』を読んで、本を「料理する」という比喩が印象に残った。
作品を味わい、比較・抽象・発見・流行・不易という五つの工程で自分なりに「調理」することが大切だという。
面白い作品も、人に伝えるときには工夫が要る。会話も同じで、相手の話を本を読むようにじっくり味わう姿勢が求められる。
お金や権力を持たなくても、面白い話ができればみんなから期待され、そのことで自分を伸ばしていけるのだと思った。
本書は、読書を「身を助ける技術」と定義し、その技法を鮮やかに言語化した名著だ。特に、読んだ内容をネタにするための「比較・抽象・発見・流行・不易」という5つの調理法は、情 -
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ネタバレトップが持つ人生観・哲学・考え方がすべてを決める。会社はトップの器量、トップの人格に合ったものにしかならない。
要は信じるか信じないかの問題。自分の人生はすばらしく明るいと信じて、困難、苦労、苦難にめげず、未来を描いていく姿勢こそが、人生を開いていく。
あの人と私は話をした、あの人とはこの前お酒を飲んだ、そういう単純なことが信頼関係を築くベースだ。互いに尊敬しあうような高尚な関係もあるが、企業内においては、お互いを知り合うということが信頼関係の始まりであり、終わりでもある。
本当に心が一つになった信じあえる仲間、信じあえる心を持った集団を作る以外に、会社を発展させる道はない。そのような集 -
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「ファイナンスは、企業活動を翻訳する言語である」
本書は、ファイナンスをテクニックや数式の集まりとしてではなく、企業活動を合理的に意思決定するための“道具”として整理した入門書である。
扱われるテーマは、現在価値、割引率、リスクとリターン、資本コスト、NPV、投資判断、資本構成といったコーポレートファイナンスの基礎概念。だが本質は計算式ではない。
不確実な未来をどう評価するか。
限られた資源をどこに配分するか。
その判断を一貫した基準で行うための思考フレームを与える点にある。
印象的だったのは、ファイナンスが「利益を最大化するための技術」ではなく、「価値を測るための共通言語」であるという