【感想・ネタバレ】「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか(新潮新書)のレビュー

あらすじ

「とっさに言葉が出てこない」「アイスブレイク的な雑談が苦手」「飲み会で昔の話ばかりする大人になりたくない」……そんな時、話題の本や漫画、最新の映画やドラマについて魅力的に語れる人は強い。社会や人生の「ネタバレ」が詰まったエンタメは、多くの人の興味も引く。ただ、作品を読み解き、その面白さを伝えるには、実は「コツ」がある。気鋭の文芸評論家が自ら実践する「『鑑賞』の技術」を徹底解説!

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Posted by ブクログ

page turnersのyoutubeで三宅さんと竹下さんの話が面白くてそこで紹介されていた本。なるほどそうすれば本が面白く読めるのかと感心する。そのままでも美味しいがいろいろ料理した方が読書体験に深みが出ていい味が出る。三宅さんの場合は本だけでなくマンガや映画など多岐に渡っていてそれらとリンクさせていて軸が幾重にも伸びていて話が面白い。一つの関心に偏ることなく様々なことに興味関心を持って生きておられてとても本という世界を楽しんでいらっしゃるなと思った。

実際にこのやり方で読んでみようと思っても、(素人なので当たり前だが)そう簡単に比較抽象発見などできようはずもなく。読んだ後に一度本を閉じてその本の事を考えてみたり印象的だったところを書き出したりしてみることから始めてみようと思った。
発見が「あえて書いていない事に実はこだわりがある」という話は面白かった。

後半は具体的な最近の本や映画のブックリストのようにもなっていて思わず読んでみたくなるような紹介ばかり「さすがはシェヘラザードさん!」

ブックリストに挙がっている本を読んでいってしばらくは読む本に困らなさそうだ。

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9 教養があるとは社会や人生の「ネタバレ」をたくさん知っているということ。
話が面白くなるような本の読み方をする、ネタを仕込むようなつもりで本を読む
①比較:他の作品と比べる
②抽象:テーマを言葉にする テーマに正解はなく鑑賞者が勝手に考えればいい。変化や結末に注目する事。主人公がどのような変化をしているか、力を込めて描かれているのはどの場面か、最終シーンはどんな結末か
③発見:書かれていないものを見つける この職業の人なら、このくらいの年齢の人なら書かれてもおかしくないはずなのに書かれていない、こうゆうキャラクターが出てこない、こうゆう話をしてもいいのにしない。そこには必ず理由があるし意図的に避けている、作者なりのこだわりがある
④流行:時代の共通点として語る
⑤不易:普遍的なテーマとして語る

具体的な作品を読む・観る(素材)
①-⑤のどれかのプロセスで鑑賞・解釈(料理)
人に話せる「ネタ」に変化する(盛り付け)

鑑賞ノートを付ける
他人に完走を聞かせるだけではなく他人に質問をすることでコミュニケーションはより柔軟になる。メモを取る事で忘れづらくなる比較したり共通項を見つけたりすると鑑賞体験はより濃厚になる
Dynalist, はてなブログの非公開ブログ、goodnote、読書メーター、reads、filmarks

50 地面師とは格差が広がりつつある日本において、「詐欺に引っからざるを得ないくらい何も持っていない人々」と「不動産という巨額の富を持っている人々、自分の欲望を叶える事を人生に詰め込んでいる人々」という出会うはずのなかったふたつの階層を繋ぐのが地面師。社会の中にある階層が交わるというのはパラサイトでも同じ構造。
55 青春と言えば教室=学校であり、学校とはこの国のムラ社会的な象徴であるところ。閉鎖的で同調圧力が高くヒエラレルキーは固定しているが逃げる事も許されない空間。ここに生きなきゃいけないけどここから出たい、でも出られない。それが教室としての比喩。
教室を出ていくかどうか、出ていけるかどうか、悩んでいなくてはならない。ここではないどこかに行きたいと思うか、ここではないどこにも行けないと思うか、それが青春小説。 成瀬シリーズの魅力は「青春は悩まなくても面白い」を証明した事。滋賀を出ていかないし出ていけない事を嘆きもしない、滋賀を否定せず滋賀以外も否定しない。ここを出ていくかどうかなんて悩むことをやめてここを肯定して生きよう、ここでやりたい事をやればいいんだという現代の私たちがうっすら感じていることを表現しているのかもしれない。
63 強くなりたいという欲望を持った時に生活や食事とのバランスをどのようにとるべきか
「君たちの成功は君たちが頑張ったからだと思っているかもしれないが君たちの運(環境)が良かったからに過ぎないんだ」
「努力は環境が良くないとできない」「やる気があっても努力して成長できない人もいる」という今の時代の思想は「人はやる気があれば努力して成長することはできる」という思想を根底から揺るがす。
lighthouse:男性が人生や仕事に飽きこれ以上進めない事による危機、外側に成長する領域を見つけに行く
over the sun:女性が人生や仕事の疲れ、これ以上耐えられない事による危機、自分を強くするために筋トレ・美容、旅行エンタメでリフレッシュして自分の心持と向き合う。外的環境による荒波(年齢による身体変化、家庭や仕事の困難、人間関係の複雑さ)
88 努力して作り上げることは大変ではない、むしろ努力してもどうにもならない、コントロールできない事(未知なるウイルス、戦争、インフレ、増税)こそが私たちを疲れさせる。だから習慣やマネジメントで努力して作る事の出来る幸福(美しい容姿、他人に惑わされない感性、幸福なパートナーシップ)は癒してくれる。
94 人々の利己的な欲望を大前提とする経済学はケアの倫理を無視しているのではないか
121 自分の人生と親の人生をいかに切り離すか。自分の生き様や性格、将来の選択肢は親から受けた養育の結果と考えられている
136
草食系男子 社会の欲望に沿うことを諦めた男子
こじらせ男子 選択肢を狭めないために頑張っているが、選択肢を広げた先で本当に欲しいものはなんなのかが分からない。社会の欲望に沿い過ぎて自分の欲望の輪郭が見えていない
145 才能とはブレーキをかけないこと
恐怖心は能力の発揮を阻害する
リスク管理しつつブレーキをいかに外すか
ブレーキをかけることは編集者にもできるがブレーキを外すことは作者本人にしかできない
188 病名や症状がラベリングされることで自分で対処可能な形にされることによって私たちはその生きづらさから自分で対処しないといけないと圧を掛けられている
191 なぜあなたは~なのか、というと単純に尋ねられているというより責められていると感じる。相手への否定ととらえられてしまう。「はて?」という事でできる限り相手への批判的なニュアンスを抑えている
195 正しさそのものについて考えるよりも正しさはどのような言い方をすれば適切に扱いうるのかという問いを考えた方が正しさに近づける気がする。SNSで正しいけどその言い方はどうなんだろうと思うときはたくさんあるが、それを指摘することはかなり難しい。
正しさを重視する社会において社会や民衆が求めているのは規定された正しさではないか?本当は正しくしようとする、つまり訂正し続けていく行為そのものに意味を見出すべきなのではないか。正しさは決まっていてそこからはみ出た存在を私たちは批判してもいいのだと。重要なのは社会や人間が過ちに対して開かれていること、訂正されることを受け入れる事

247 他人の話を聞いているとつい反論したくなったり自分の意見を挟みたくなったりアドバイスしたくなったりする。だけどそれをやると他人から嫌がられるし他人の本当に言いたい事に耳を傾けられなくなる。


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(ブックリスト)
パラサイト 半地下の家族
鳴瀬は天下を取りに行く
桐島、部活やめるってよ
実力も運のうち、能力主義は正義か? マイケルサンデル
ダイヤモンドの功罪
感性のある人が習慣にしている事
親ガチャの哲学
水車小屋のネネ
おいしいご飯が食べられますように
アニメ平家物語
犬王
三体
プロジェクトヘイルメアリー
聴く技術 聞いてもらう技術 東畑開人
公正(フェアネス)を乗りこなす 正義の反対は別の正義か 朱喜哲
訂正可能性の哲学 東浩紀
2024年芥川賞候補作:
海岸通り 老人ホームの派遣清掃員とウガンダのマリア、認知症入居者
バリ山行 松永K三蔵 関西企業登山小説
転の声 転売ヤー
いなくなくならなくならないで 死んだはずの親友から電話
サンショウウオの四十九日 結合双生児 他人とは何か、自分とは何か 本当に自分とは当たり前の存在なのか
30日de源氏物語
あさきゆめみし
神作家・紫式部のありえない日々
愛する源氏物語
誰も教えてくれなかった源氏物語本当の面白さ
ノンフィクション本三宅賞:
太陽の子 日本がアフリカに置き去りにした秘密
ネット右翼になった父
母という呪縛 娘という牢獄
ウクライナ関連:
ペンギンの憂鬱 アンドレイクルコフ
ウクライナ日記
ウィンター オン ファイヤー ネトフリ
物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国

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2026年08月07日

Posted by ブクログ

三宅さんは本当に文章がうまくて、スルスル読めてしまうのに、しっかりと内容も頭に入ってくる。応用実践編で紹介されている作品はどれも読みたくなった。巻末の大量のブックリストもかなり気になるけれど、いかんせん分量が多すぎて追いきれない(苦笑)。

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2026年07月24日

Posted by ブクログ

オレは、面白い人ではないのかもしれない。

そう思わされるところがいい感じでした。本の話をしていて深まらない、相手にコミットしていないと感じるときって、こう言うことだなぁと。

三宅香帆さんは視点がいいですね。多角的に見る事を目的に読んでいるんだなぁと感じました。

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2026年07月12日

Posted by ブクログ

三宅さんのお陰で、本や映画の感想を書くのが楽しみになった。
また、教養の少ない自分にとって、新たな世界の可能性を拓かせて下さった。
これから、紹介された本を読むのが楽しみ。
感謝しています。

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2026年06月27日

Posted by ブクログ

●感想、参考になったこと
素材(本)を、ああ、おもしろかった…
だけで終わらせず、料理方法(比較、抽象、発見、流行、不易)を知っておくことで楽しみ方が増える。

三宅さんがそれぞれの技法で料理したものを読めるのだが、こんなふうに自分なりの解釈を自由にやって楽しむっていいなと思った。


●本概要
とっさに言葉が出てこない」「アイスブレイク的な雑談が苦手」「飲み会で昔の話ばかりする大人になりたくない」……そんな時、話題の本や漫画、最新の映画やドラマについて魅力的に語れる人は強い。社会や人生の「ネタバレ」が詰まったエンタメは、多くの人の興味も引く。ただ、作品を読み解き、その面白さを伝えるには、実は「コツ」がある。気鋭の文芸評論家が自ら実践する「『鑑賞』の技術」を徹底解説!

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2026年08月16日

Posted by ブクログ

本や映画をネタ探しの場として捉える。
生きていく上で何事にも経験が乏しいと、同じ話しかできない、同じ話ばかりする、つまらない人間になる。話の引き出しを増やすつもりで、「ネタを仕込むつもりで読む」

作者の感情、伝えたいこと、感じ方、全てにおいて正解はないから、臆せず自分で考えることが大事。

あとは、その考え方、比較、抽象的なテーマは何か、書かれてないものは何かを考えることで他者とは違った発想や感想になるというもの。

読んだことないジャンルの本が多く出てきて読みたい本が増えた。また、知っている本でもその観点で観てなかったな。と発見があって面白かった。

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2026年08月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この本の要旨は前半部分に書かれている(後半は、実際に著者がどのように本を読んだのか、という解説の記載)。
自分をいわゆる“ネタバレチート状態”にするためには、本の読み方に一工夫を加える必要がある。
漫然と読み進めるのではなく、自分の体験等と絡ませてメモを残し、様々な形でアウトプットをすることが結局は終着点。
素材の料理の仕方は、比較・抽象・発見・流行・不易の5種類。
仮にこの本に当てはめるのであれば、“結局はアウトプットだよな”という不易の視点に基づく感想に落ち着くのだと思う。

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2026年08月04日

Posted by ブクログ

この本を読んで話の面白い人が意識しているようなことは何か、常にどういうことを考えているのかを知ることができた。

例えば、人気な作品というのはその時代の流行に乗っている側面、人が欲しているものであるということに気づくことが出来た。

現在放送されているアニメ鑑賞で「鬼の花嫁」に対して、ずっと一人を愛してくれる存在を欲している人が多数なのが人気を博している理由の一つかもしれないと以前の自分では気づけなかった点に気づけたと思う。

ただ、話が面白い人の考えを理解したのと実践するのとでは天と地ほどの差があると実感し、自身の感性を磨きながら、期間をあけて再度熟読していきたいと思う。

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2026年07月28日

Posted by ブクログ

最初に感想文のテクニックが述べられ、それ以降は著者のこれまでの感想文がお手本的に紹介される。
そもそも著者の感想文が面白いので、例示されている作品を見てみたくなる。
こんだけ読書家の人が書いたおすすめ本が知れると言うだけでも読む価値あり!

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2026年07月22日

Posted by ブクログ


『話が面白い人は何をどう読んでいるのか』というタイトルだが、読んでいるうちに「これは三宅さん自身のことを語っている本なのでは」と思えてくる。
膨大な読書量に加え、漫画やアニメまで貪欲にインプットし、それらを自在に結びつけながら語れる知性と引き出しの多さには圧倒される。しかも本や動画などで継続的にアウトプットしているからこそ、あれだけ面白く、分かりやすく話せるのだろう。
一方で、自信たっぷりな語り口や自著の紹介が少々多く感じられ、「そこはちょっと鼻につくな(笑)」と思う場面もあった。ただ、腹が立つというより、結局はその実力を認めざるを得ないことへの嫉妬なのかもしれない。
尊敬し、少し反発し、そして憧れる。そんなジレンマを抱えながら読んだ一冊だった。
55歳になった今、自分も残された人生の中で少しでもこんな人に近づきたいと思う。そのためにはただ時間をかけて本を読むだけではなく、学んだことを自分なりに整理し、発信し、工夫しながら蓄積していく必要があるのだろう。まずは素直に認め、学ぶところからはじめたい。

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2026年07月20日

Posted by ブクログ

お喋りを聞いている感覚で楽しく読めた。五つのポイントを押さえたら自分も批評ができそうな気がしてきた。

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2026年07月17日

Posted by ブクログ

著者はいわゆる「バズる」タイトルを付けるのが上手い。大ヒットした「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」も本書も、現代人が無意識下で気になっているテーマを見つけ出し、多くの人の目に留まりやすい言葉に変換してタイトルにしている。
多くの新書のタイトルは(私の偏見だが)、専門的すぎて素人が手に取りにくいものや、元々そのテーマに興味を持っているコア層向けのものが多い。そういう本とは一線を画すのが彼女の著書の特徴だと感じる。
だが「なぜ働」でも感じたが、タイトルと中身のテーマが微妙にズレている印象を受ける。本書は「『話が面白い人』は何をどう読んでいるのか」というタイトルに対して、内容は作品を批評するときの技法を紹介している。「話が面白い人」と「批評が上手い人」ってイコールではないのでは…?批評的な話を日常会話で出しても、ウケるどころかシラケるイメージしか沸かないが…
相手が話題の作品に詳しかったり、現代社会の傾向という、やや硬派なテーマにも熱心に耳を傾けてくれるタイプであれば、本書のタイトル通り、その相手にとって「話が面白い人」になれるのだろうが…あまりに限定的だ。

と書いておきながら、私は本書をとっても楽しく読んだ。私はどちらかというと話題の作品には詳しいほうだし、現代人が何に悩み何を欲しているのかなど、現代社会の傾向にも興味がある。そこに著者の鋭い視点と批評が加われば面白くないはずがない。著者は初めからそれが狙いだったのかもしれない。「話が面白い人」になるための指南書のようなタイトルを付けて多くの人を呼び寄せ、実際は本書を読んで批評、ひいては本の世界に興味を持ってもらうこと。
実際、著者の出版業界を盛り上げたいという熱量はとてもよく伝わった。今の世の中で誰が村上春樹の継承者になり得るか、という話などは本が(というか村上春樹が)心底好きでないと考える気も起こらないだろう。村上春樹作品は一冊も読んだことがないのでぜひ読んでみたい。

最後に、本書はブックリストとしても素晴らしい。著者の批評を読んで初めて知った本、改めて興味を持った本がたくさんある。積読が増えていくのもさもありなん…だが出版業界が盛り上がってほしいという著者の思いは私も同じである。これからもたくさんの面白い本を読み続けたい。

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2026年07月15日

Posted by ブクログ

文芸評論家"三宅香帆"は作品をどのように評論しているか。その方法論的作品と言えよう。

著者は大きく5つの技術に分けて説明している。
それは
1. 比較 2. 抽象 3. 発見 4. 流行 5. 不易である。

確かにこれまで著者の作品では、様々な作品が取り上げられ、それを時代と照らしながら評論をしていくスタイルが中心であった。
その評論の最も先鋭的な部分こそ、
時代を言葉にする力、
流れを掴み取り共感を呼び起こす主張だと言える。


その中でも彼女が最も得意とし、評論の土台となっているものが比較と抽象ではないかと思う。
彼女は作品同士の比較、抽象化により共通点、相違点を見出し、そこから導き出されたテーマを発見として、それが一時的な流行性によるものか、あるいは接続のある不易的なものかに分類する。彼女の評論の軸は概ねそう言ったところだ。

こう言った指摘は一見、簡単なことのように思えるが、この基本に忠実な姿勢を貫きながらもその精度を最大出力としている所に気鋭の文芸評論家たる所以がある。

まず圧倒的な知識量、読書量から来る、バリュエーションの多さ。そして、それらを統合することにより生み出されるテーマの軽快さ、
最後に時代の流行への敏感さ。

こうした全ての基に基本の忠実性が備わることでカジュアル性と文学性を掛け合わせた作品が話題を呼び続けるのである。

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2026年07月12日

Posted by ブクログ

タイトルから想像していたハウツー実践本ではなかったのと、著者みたいに文芸に関する大量の情報がまず頭に入ってないと次のステップにいけないんだなと感じた。新しく知り得た内容から「あっちではこうだった」と、別の引き出し開けて持ってくる作業が必要で、その後の肉付けをパターン化して解説。似てるけれど違いを探したり、同じだから普遍性を見いだしたり、時代の変遷を辿ったり、「こんなに考えることあるのか?」っていうぐらい視野の広い思考回路だった。本を読む・漫画を読む・ドラマを見る時に、様々な解説を浴びるように受け取るのは面白いと思うけど、これらを集めて自分で組み立てて三宅さんみたいに話をお披露目するのは、ちょっと無理かもしれない(; ・`д・´)

『…なんて美しい言葉だろうか。未来がどうなるか分からない不安を「ただ春の夜の夢のごとし」「ひとえに風の前のちりに同じ」と言われてしまうと、「まあそっか、昔から戦争は起こるし未来なんてどうなるか分からないものだよな」とうっかり納得しそうになる。コロナ禍と源平エンタメブームは決して無関係ではない。私はそう考えている。-〈流行〉時代の共通点として語る-』

読みたい本がたくさんあったので、読書のモチベーションを上げたい時に読むのがおすすめです。

2026.6

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2026年06月27日

Posted by ブクログ

三宅香帆さんの思う面白い話をする人はどの様な観点で読書をするのかという内容。
そもそも読書量がとても多い人には向いてると感じました。タイトルだけ見て購入した人は拍子抜けする内容かも...。

三宅さんの仰るような観点で読書をすると話の幅が広がるのかとためになる本でした。読み方のコツ、気づきを与えてくれるという点はとても良い本でした。

しかし、途中から著者の読書感想文の様な内容となり主題とブレる箇所があったのではないかと思う。
ただ、読み物としてはとっても面白い。

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2026年06月21日

Posted by ブクログ

面白いネタはどんどん話す
1 比較 ほかの作品と比べる
2 抽象 テーマを言葉にする
3 発見 書かれていないものを見つける
4 流行 時代の共通点として語る
5 不易 普遍的なテーマとして語る

話を仕込む、その話を自分なりに解釈する、アウトプットする
この一連の流れを日々の日常に落とし込み繰り返すことで話が面白くなる

ネタ帳代わりにSNSやブログなどに書き込むことで見返すことができる。アウトプットにも繋がる。

ブレーキをかけない才能
たしかに!と思った。恐怖心は能力の発揮を阻害する。だから才能とはブレーキをかけないことなのかもしれない。
子育てに重ねて読みました。リスク管理をしたうえで、ブレーキをかけることは親にできるけど、ブレーキを外すことは子供本人にしかできない。恐怖心を外すことこそがある意味才能なのかもしれない。

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2026年06月17日

Posted by ブクログ

「話が面白い人」は小説でもノンフィクションでも漫画でも、映画・ドラマ等物語を<比較><抽象><発見><流行><不易>の5カテゴリで咀嚼するそうな。必要条件とは思えないが十分条件にはなっている感じ。まあそこはそうなんだろうな。でも例題と解釈が終始今一つ芯を食っていない感が強く、あまり説得力がない。本書を上梓した理由を冒頭に記しているが、この内容では若いQを発した若いビジネパーソンの回答にはなっていないよ。

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2026年08月15日

Posted by ブクログ

面白そうな本を色々知れるという意味で面白かった。芥川賞候補から時代の流れが知れるというのも面白かった。本の読み方について、比較すると良い、発見すると良い とかは確かにな~と思いつつ、具体的なやり方は特に書いてなかった印象。

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2026年08月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

確かに著者が何をどう読んでどんな書評を書いたかが体系的に分かる作品。要約すると本にせよ映像作品にせよ鑑賞するときのポイントは以下の通り。
比較 他の作品と比べる
抽象 テーマを言葉にする
発見 書かれていないことを見つける
流行 時代の共通点として語る
不易 普遍的なテーマとして語る
これらの技術を駆使して読んで考察することで自然と面白い話がアウトプットとして出てくる。
つまり自分なりの視点を意識して作品を味わって自分なりの解釈をすることが大事だということ。

確かに作品の味わい方って誰に教わるでもなく漫然と楽しんでるだけだったのですが、こうやって手法を言語化して意識するとアウトプットも違ってくるかもなとは思いました。
ただ前半はこういったポイントを語ってくれて読み応えあるのですが、後半は著者が今まで書いてきたコラムが並べられているだけだったので(どのコラムも面白いのですが)
上に挙げた技術をどう駆使したのかを赤裸々に語ってくれても良かったのになぁとは思いました。
まぁみなまで語るのは野暮なのでそこは感じなさいということだと思いますが。うがった見方かと思いますが、私の話面白いでしょ?って著者がアピールしてきてる気がして少し疲れてしまいました。
もちろん面白いし紹介されてる本で知らない本何冊も読みたくなったのですが。

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2026年08月09日

Posted by ブクログ

テクニカルな面で学びのある一冊だった。
本書で一貫して説明されている5つの手法については、日常生活でもぜひ取り入れたいと思う。

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2026年07月23日

Posted by ブクログ

もう少しテクニックを学べる本かなと思った。気がついたら、この本読んでみたい、この映画観てみたい…等、普通に書評を楽しんで終わった感じかな。再読しながらちゃんと自分でも感想を書いてみないと、話が面白い人にはなれないな。

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2026年07月07日

Posted by ブクログ

流し読み。
タイトルというよりも、比較や抽象化によって読書の仕方の質を上げる思考法。これもなかなか下地がないと難しい気もするが、身近な手に届く範囲でやるのでも思考トレーニングにはなる。
エンタメ系だとただ楽しんでしまいがち。何度か読めるとこういう読み方もできるけれども

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2026年07月07日

Posted by ブクログ

タイトルと内容が一致していないように思いましたが、ブックリストとしてみた時には、紹介されている書籍に何冊か読んでみようと思うものがありました。

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2026年07月05日

Posted by ブクログ

同じ「感想を書くこと」をテーマにした本でも、大島育宙『なぜあなたの感想は普通なのか』とは読後感がまったく違った。

少し辛口に言えば、
大島さんの本は個人の経験を書いているエッセイなら、三宅香帆さんの本は「インスタント書籍」だった。

本書は一つの大きな主題が展開するというより、箇条書きのように各作品の書評が例として羅列されている。タイトルに関わる記載は前書きと後書きのみなのでそこさえ読めば論点としては抑えられる。

そして私は今、前述した大島氏の書籍と本書に記載された「比較」の技術を用いて書いている。

だとしたら、この感想は「普通ではない感想」になり「面白い話」になっているだろうか。
なっているのかな…

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2026年07月05日

Posted by ブクログ

つまりは、読んだ本や見た映画を人に話すネタにできるくらい言語化することらしい。まあ私は脳のメモリー少なくて忘れちゃうけどね…けど鑑賞方法としては新発見でした。
ジェンダーへの偏見強めだったので読むのだるかった。

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2026年07月03日

Posted by ブクログ

読む技術によって、読書をもっと楽しむことができる。

話をうまく…ということで読み始めたが、
読書の楽しみ方を受け取り、
話術はその延長にあるのだ…
という感想。

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2026年06月28日

Posted by ブクログ

オーディブルにて。
タイトルの解説をしてくれる本かと思いきや、例として著者が話題の本をどう読んでいるか?を教えてくれるパートがほとんど。ただ、私はこの著者の読書紹介がとても好きなので逆に本のガイドとして楽しく読んだ。
自分が読んだ本は、そうそう!とか、こんな視点では読んでいなかったと気付きがあったり、知らない本も読んでみたいリストにたくさん追加でき嬉しい。

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2026年06月27日

Posted by ブクログ

読む技術 本を読むように他人の話を聞く 構造化や比較で魅力を話せるようになる

比較 ほかの作品と比べる 
抽象 テーマを言葉にする 
発見 書かれていないものを見つける
流行 時代の共通点として語る
不易 普遍的なテーマとして語る

君たちはどう生きるか・街とその不確かな壁
 :母がヒロイン 年老いた男性 自分を生む前の母と恋をする 夫婦より親子の絆
女のいない男たち・ドライブマイカー
 :男にとって いないのは男友達
村上春樹の継承者
 :新海誠・君を救う 常田大希・僕の文体 池辺葵・ひとりのスタイル 

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2026年07月07日

Posted by ブクログ

メダリストの漫画からひとつの描写、
「速いスピードや高いジャンプに恐怖心を持たない」
から文章を書くこと発信することにも
恐怖に対してブレーキをかけないという事は
才能なんではないかと言っていた部分が面白かった。
その他にも話しが面白くなる読み方
勉強になった。

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2026年06月21日

Posted by ブクログ

自分は話し下手であり、面白い話のコツなど知るために購入した。
芸人のような面白いエピソードがなくても、経験したことや、読んでわかったこと、ドラマや映画を見たときの感想など、インプットしたことを、うまくアウトプットできるだけで、人に興味を持ってもらえるような面白い話ができる、心をつかめることがわかった

自分は映画やドラマなどの感想を話し合うことが苦手で、5つのポイントをおさえて鑑賞することで、話題が広がっていく気がした。

読書に限らず、他の物事においても時代背景や変化の過程を気にしながら鑑賞することで、より楽しくなる気がした。

あとは単純に自分には比較する対象の知識がなかったり、流行などの社会的な常識や知識、語彙がなく、また自身のエピソード、記憶が曖昧であることが原因で、話にアクセントがつけられていないと感じた。

日記などで過去の自分のエピソードを書きまとめて、話の引き出しを作る必要があると思った。

この本は大半が著者の読書の仕方の例を羅列していくものだった。それらの本を読んでいなかった自分としては、少しわかりづらい部分も多かった。
これらの本を読んだ後に再読すると面白いかもしれない。

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2026年06月21日

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