あらすじ
「とっさに言葉が出てこない」「アイスブレイク的な雑談が苦手」「飲み会で昔の話ばかりする大人になりたくない」……そんな時、話題の本や漫画、最新の映画やドラマについて魅力的に語れる人は強い。社会や人生の「ネタバレ」が詰まったエンタメは、多くの人の興味も引く。ただ、作品を読み解き、その面白さを伝えるには、実は「コツ」がある。気鋭の文芸評論家が自ら実践する「『鑑賞』の技術」を徹底解説!
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Posted by ブクログ
話が面白い人には、ある共通の技がある。まったく関係ないと思っていた二つのものを、突然つなげるのだ。
本をインプットするだけのやつはつまらない、しっかりとアウトプットをすることに意味があると思った。
読みながら「これは何と似ているか」と問い続ける習慣だ。本を単体で消化して終わりにせず、すでに知っている何かと摩擦させる。その摩擦の数だけ、話の引き出しが増えていく。
話す力は話す練習では伸びない。
読み方を変えることで伸びる。
その逆説が、妙に清々しく刺さった。
Posted by ブクログ
自分では割と本を読んできた方だと自負していたが、私はまだまだだと痛感させられた。日本の現代文学や映画等から「父性」が完全に霧消している、というのは非常に興味深い。付録の「話が面白くなるブックリスト」もお得感があって良い。
Posted by ブクログ
「本を読むように、他人の話を聞く」ことが大切
作者の言葉を聞くように、他人の話を聞く。
だとすれば、よむ技術は会話の時に他人の話を聞く技術でもある。相手の話を聞いて、それを解釈して伝える。
人の話を聞いてて、どことなく「相手の話だから自分の事じゃないし」「この場を取り持つためにどう返したらいいか」としか思えないことがよくある。
どう解釈したか、それを伝えるだけで相手と自分が身のあると感じれる会話ができるのかなー。
解釈する方法
①比較 ほかの作品と比べる
②抽象 テーマを言葉にする
③発見 書かれてないものを見つける
応用として
④流行 時代の共通点として語る
⑤不易 普遍的なテーマとして語る
三宅さんの書評が単純に面白くて、いくつもの作品が読みたい本一覧に参入。これぞ三宅節。
Posted by ブクログ
読書をする上で技術を身につけると、より広い理解ができるということが分かった。インプットする段階で様々な角度から考察し、自分の中で咀嚼することで、人に話すアウトプットの際に多様な作品をつまみ食いする形で提供することができる。結果続きが気になる話ができる人になる。
Posted by ブクログ
もちろん誰もが話が面白い人になる必要はない。しかしながら社会人である程度の立場の人間なら、多少は話を面白くする技術は必要だと思う。私はまだ年齢的にそういう機会はないのだが、飲み会の席(自社=内輪の飲み会や、他社も参加するようなパーティのような場も含む)で乾杯の音頭を取る際の短いスピーチを聞かされる側の人間としては、少しでも話は面白い方が良い(つまらない話を聞かされると「はよ乾杯させんかい!」と心の中でツッコむ)。
著者によると話が面白い人は、インプットした小説、漫画、ドラマ、映画などの内容を比較、抽象、発見、流行、不易の5つの型の内のどれかに当てはめ、面白く話すための「ネタ」としてストックしておくのだという。インプットしたコンテンツの内容を分類して自分の中に貯めておけば、世相を捉えた話や、どの時代も変わらない不易な話の引き出しには困らなさそう。著者による5つの型の例もふんだんに提示され、読んでみたい作品も見つけることが出来、ブックガイドとしてもこの本はお勧め出来る。
Posted by ブクログ
本を読むこともクリエイティブなこと!
読むことの魅力を改めて教えてもらえたし、なんだか励まされた気になった^_^
三宅さんの文章はすごく読みやすくて、横で話してるのを聞いてみるみたいな感覚でした。初めて読んでみたけど他の本も読んでみよう^_^
Posted by ブクログ
話を読む技術を会話にどう活かすかを技術的に考えてらっしゃってて、読んでいてためになるが、その技術は回数重ねたり時間を掛けないと実践できないなと思う。
本の紹介本としてはとても面白く、読んだ本でもこう感じるんだ、と新たな視点を感じられた
Posted by ブクログ
教養があるとは社会や人生のネタバレをたくさん知っているということ。話のネタ帳だと思って本を読む。そこから具体例があり、色々なジャンルの本を始め漫画、ドラマなど読んでてみたくなるようなものが多かった。自分で選ぶとなかなか偏ってしまうから、そういう意味でも面白った。
Posted by ブクログ
何をどう読んでいるのかに対する解として、"比較、抽象、発見、流行、不易"の観点から著者の実際の内容にて解説してくれている本でした。
もちろん面白かった、という楽しみ方ももちろんあるがそこには技術もあってそれが新たな面白さや深みを出してくれるんだな、と感じました。
実際にこの技術で紹介されている本はとても興味深いものが多く、
実際に読んでみたい本がいっぱい出てきました。
読みたい本を探している人にとってもいい本だと思います。
実際私は以下の本が特に気になっており成瀬シリーズはその足で買いに行きました。
成瀬シリーズ、水車小屋のネネ、女の国会
Posted by ブクログ
読みやすいし、次々に紹介されていく本はたちまち読みたくなってしまい、読んだら読みたい本リストが一気に増えてしまった一冊。
考察を楽しむにはそれなりの知識が必要なのだ。たしかに本を読んでいて、これまで読んだ他の本との繋がりを感じると楽しくなる。これからもっとたくさんの本を読んでいきたい。三宅さんくらい速読できれば…。
Posted by ブクログ
表題に関連する各技術は、作品評を通した実演のため、未読・未鑑賞の作品は、しっかり読めないのが歯がゆい。また、技術を使うためのデータベースは自身に帰結するはずなので、限界はありそう。
ともあれ、著者の紹介する作品群はどれもこれも面白そうで、流石は三宅氏。比較・抽象・発見・流行・不易
Posted by ブクログ
各種いろいろ速読するための、なんというか、コンテクスト理解と、他人に、どう面白く、ジャンル分けで伝えるか、…的な感じ。
最後のあとがきなどにあるように、まぁ、知ってた方が、より面白くなる感性が広がる、的な感じ、なのかなぁ。と。
Posted by ブクログ
比較、抽象、発見、流行、不易の5パターンを使って、本や映画を解釈していくための方法と具体例をたくさんあげてくれているわかりやすい本。三宅さんのYouTubeとかをみてから読んでいると、三宅さんの人柄が文章から伝わってくる。このかた、やさしいし、作品への愛がすごく伝わってくる。
Posted by ブクログ
本書で特に印象に残ったのは、
「ただ読むのではなく、本や漫画やドラマや映画を“鑑賞”として取り入れることが必要」
という言葉だった。
単なる情報収集ではなく、
「なぜこの作品は刺さるのか」
「作者は何を描こうとしているのか」
を考えることこそが、“読む”という行為なのだと思った。
また、
「読んだもの観たものを“ネタ”に変える技術」
という言葉も印象的だった。
話が面白い人というのは、知識量が多い人ではなく、作品から“自分なりの視点”を取り出せる人なのだと思う。
本書で紹介されていた5つの技術、
「比較・抽象・発見・流行・不易」
は、感想を書くためだけでなく、人や社会を見るための視点にも感じた。
中でも、
「何を言うかではなく、何を言わないかがその人らしさを決める」
という言葉はかなり印象に残った。
人はつい“発言”に注目しがちだが、
本当にその人らしさが出るのは、
削った部分や沈黙、あえて触れない部分なのだと思う。
また、『メダリスト』を批評した際の
「才能とはブレーキをかけないことである」
という一説も面白かった。
才能というと“特別な能力”を想像していたが、
本来は“自分に制限をかけずに没頭できること”なのかもしれないと感じた。
さらに驚かされたのが、
『成瀬は天下を取りにいく』に対する
「葛藤しない青春小説って、案外これまでなかった」
という発見だった。
青春小説=葛藤するもの。
という固定観念が自分の中にもあったため、
“存在していなかった構造”として作品を捉える視点に驚かされた。
そして本書を読んで最も大切だと思ったのは、
「本を読むように、他人の話を聞く」
という考え方だった。
人の話を聞いていると、つい反論したり、自分の意見やアドバイスを挟みたくなってしまう。
しかしそれでは、相手が本当に伝えたいことを見失ってしまう。
本を読む時のように、
「この人は何を伝えたいのか」
「なぜこの言葉を選んだのか」
を考えながら耳を傾けること。
それこそが、人と深く関わるうえで大切なのだと感じた。
この本は単なる読書術ではなく、
“人や社会をどう観察するか”
を学ぶ本だったと思う。
Posted by ブクログ
読書•批評のプロの「本を読むときの着眼点」が紹介され、それを使った読書を通して著者がみた世界がたくさん例示されています。
基本を知ったら、あとは実践例をいっぱい見て、真似してみながら自分の鑑賞を磨いていこう、というスタイルで構成された本だと思いました。
次に読みたい本がいろいろ見つかったので、ブックガイドとして楽しい本でした。
Posted by ブクログ
いいブックガイドですね。ブックガイドにこのタイトルをつけるところが商売上手だなぁと思っちゃうけど。
読んでみたいと思わせるものが何冊もあって、さすがです。
Posted by ブクログ
前作「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」は私個人の感想は世間の評判とは随分と異なり、論点が上手く掴めなかった。本作は書籍のタイトルと内容のギャップがあまりにも大きく、著者に対してではなく、出版社の責任を大いに感じた。
縮小が続く出版業界において流行作家を利用したある程度の商業主義は已むを得ないとしても、連載コラムの寄せ集めにあとがきの作者コメントを切り抜いて付したタイトルはあまりに杜撰で読者を裏切る行為にも思える。
多くのベストセラー作品の引用と要約があり、巻末に一覧が付されていることで、新しい読書の機会が創出される可能性を引き出したことが唯一の救い。
Posted by ブクログ
比較、抽象、発見、流行、不易に分けてどのように作品を読めばいいのか書かれている。
会話のネタを仕込むために読むっていうのはありだなと思う反面、読む技術について書かれているページが少なかった。
これを読んで、明日から話が面白い人になれそうだなとは思えなかった。
三宅さんによるここ数年の書評や有料記事が一冊にまとめられているという点では良かったけど、YouTubeで話していたようなエピソード型の話と解釈型の話の面白さについては一切書かれてなくてがっかりした。
期待が大きかった分がっかりしてしまった。
Posted by ブクログ
物語の鑑賞5つの技術
①比較
他の作品と比べる
②抽象
テーマを言葉にする
③発見
書かれていないものを見つける
④流行
時代の共通点として語る
⑤普遍
普遍的なテーマとして語る
鑑賞ノートを付ける
54ページ
青春=教室=学校
この国のムラ社会的なものの象徴
閉鎖的で同調圧力が強く、ヒエラルキーは固定されているが、逃げることも許されない空間。それが教室であり、日本という国を表現したものそのものであった。
ここに生きなきゃ行けないけど、ここから出たい
でも、出られない
それが教室が比喩として表現されている
桐島、部活辞めるってよや君の名は
桐島=部活
君の名は=自分の住んでいる土地
から出ていく様子は、グローバル化する日本そのものを描いていたと解釈することができる
今までは教室の内側で悩む学生
ここではないどこかに行きたいと思うかここではないどこにも行けないとおもうか
ここではないどこかへという願望は日本というムラ社会で生きる人々の悩みを表現している
それを更新したのは成瀬シリーズ
成瀬はここ教室を肯定するからだ
私も滋賀にいればよかった
島崎は一度滋賀を離れないと、滋賀の良さを肯定できない。しかし成瀬は、滋賀を離れなくても、滋賀を肯定できる。ここ=地元を地元にいながら最上級に肯定する
悩むということは何かを否定して何かを選択するプロセスである。だとすれば、成瀬が悩まないように見えるのは、なにも否定しないように見えるからだろう。
Posted by ブクログ
自分が読んだ本を他の人に興味を持ってもらえるよう紹介するのはなかなか難しいと普段から感じていたので、ベストセラー作家である著者から何か得られるものはないかと考えたのが、本書を手に取った動機です。
作品鑑賞の技術として、①比較(ほかの作品と比べる)、②抽象(テーマを言葉にする)、➂発見(書かれていないものを見つける)、④流行(時代の共通点として語る)、⑤不易(普遍的なテーマとして語る)の5つの観点が紹介されており、これまで本を読みながら、頭の中で無意識に想起していたことが明確に言語化されたように思います。
ただ、この本のほぼ大半が、上記5つの技術の具体例として、著者の過去の鑑賞記録が並べられているだけであり、読んでいて面白いし、着眼点など参考になる点は多々あれど、本の構成としてはやや安直との印象を拭い去ることができませんでした。
私は流行に疎いので、最近、発表された作品を知ることができ、いくつか読みたい本リストに登録もしたので、ブックガイドとしては良かったです。
Posted by ブクログ
タイトルとはズレがある内容で、近年の本や映画の感想が中心。同じものを読んでみるのがいいなかな。5つの技術論は覚えておけばいいとは思うが、一定程度の読書経験がないと使いこなせないし、そもそも過去の読書経験を引き出すことが求められると思う。それが苦手なので、この本を手にしたのだが。
Posted by ブクログ
五つの技術
❶比較:他の作品と比べる
❷抽象:テーマを言葉にする
❸発見:書かれていないものを見つける
❹流行:時代の共通点として語る
❺不易:普遍的なテーマとして語る
鑑賞ノートは、ブクロクですね。
『発見』には、物語中の発見もですが、読み進める中で過去・現在の自分とリンクした部分や、反射的に何を感じたのかも当てはまりそうだと感じました。内容の記憶もさすことながら、その本を読んだ事があるのかさえあやふやになっている今日この頃。そういう意味でも、記録は大事ですね。
Posted by ブクログ
立て付けは本のタイトル通りだが、要は著者のブログ記事をまとめたもの
小説やドラマについて著者なりの切り口で語っていてそれなりに楽しめるが、これを読めば自分の話が劇的に面白くなるぞ!みたいな本ではない
タイトルからどういった効能を期待するかで評価が分かれそう
Posted by ブクログ
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を読み分かりやすかったので、この本を手に取りました。1部と2部に分かれていて、1部が技術解説編2部が応用実践編です。作品を料理してネタにすると言う考え方や、応用実践ではカテゴリごとに具体的な方法が示されている構成が分かりやすかったです。作中で、たくさんの作品が紹介されます、量が多いのは良いのですが、一つ一つの作品がほぼタイトルしか追えず、読みづらい印象がありました。せっかくなら次に読みたい本に出会いたいので、もう少し深い取り上げ方がされてれば良かったなと思いました。
Posted by ブクログ
私の理解力不足で「ん?」となって止まることが多かった。三宅さんはスゴイ。そして自信があるので(もしくは仕事だから)言い切る。でも、時々違和感かあって「ん?」が起きる。
「ん?」が続きつつも、やはり三宅さんの文章は面白いので一気に読んでしまった。
国宝のテーマを今日も考える。宿題の三宅さん的正解を教えてほしい…
話が面白い人にはなれなくても、読んで良かった一冊。
Posted by ブクログ
本の紹介本のように感じられた一冊。
読んだことのある本については、「そうそう」と共感し、対比された未読の本については、「読んでみたい」と思いました。
鑑賞するように、またネタ帳を作るつもりで、比較・抽象・発見、そして「不易流行」の視点をもって読書したいと思います。
Posted by ブクログ
おもしろい話をするには、筆者のようにたくさんの本や漫画や映像を見なければならない。
絶対筆者は一日48時間持っているに違いない。
あと、途中からのサンプル(?)が読みにくくなって積んだ。
Posted by ブクログ
三宅香帆「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか (新潮新書)は、本やドラマ・映画などの鑑賞の仕方について書かれた本である。本を読んでも言語化できない人や、ドラマを見ても何が面白かったのかがわからない人など、ふわっとしたものを自身がどう言語化しているかを構造的に記述し、また様々な本を紹介する中で彼女の思考を追体験することができる。他の方のコメントを見る限り、ただの読書感想文みたいな感じで批判的に書かれているものの、私はこれはこれで面白い本だと感じた。たしかに読書感想文的な一面はあるものの、彼女の思考プロセスを追体験することができ、ひとつの本から何を感じ、何を抽象的に捉え、何に昇華をしているのかが把握することができ、ビジネス本を読んでもどこか身につかないと感じている若手ビジネスマンにはぜひおすすめしたい作品である(ちなみにこの本の中で紹介されていた「太陽の子」という本を早速読んでみたけども、素晴らしい作品だった※ここでは素晴らしいだけに留め、詳細は、太陽の子へコメントを記載したい
- 比較:ほかの作品と比べてみる
- 抽象:テーマを言葉にする
- 発見:書かれていないものを探す
- 流行:時代の共通点として語る
- 不易:普遍的なテーマとして語る