あらすじ
「とっさに言葉が出てこない」「アイスブレイク的な雑談が苦手」「飲み会で昔の話ばかりする大人になりたくない」……そんな時、話題の本や漫画、最新の映画やドラマについて魅力的に語れる人は強い。社会や人生の「ネタバレ」が詰まったエンタメは、多くの人の興味も引く。ただ、作品を読み解き、その面白さを伝えるには、実は「コツ」がある。気鋭の文芸評論家が自ら実践する「『鑑賞』の技術」を徹底解説!
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Posted by ブクログ
三宅さんは本当に文章がうまくて、スルスル読めてしまうのに、しっかりと内容も頭に入ってくる。応用実践編で紹介されている作品はどれも読みたくなった。巻末の大量のブックリストもかなり気になるけれど、いかんせん分量が多すぎて追いきれない(苦笑)。
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オレは、面白い人ではないのかもしれない。
そう思わされるところがいい感じでした。本の話をしていて深まらない、相手にコミットしていないと感じるときって、こう言うことだなぁと。
三宅香帆さんは視点がいいですね。多角的に見る事を目的に読んでいるんだなぁと感じました。
Posted by ブクログ
三宅さんのお陰で、本や映画の感想を書くのが楽しみになった。
また、教養の少ない自分にとって、新たな世界の可能性を拓かせて下さった。
これから、紹介された本を読むのが楽しみ。
感謝しています。
Posted by ブクログ
最初に感想文のテクニックが述べられ、それ以降は著者のこれまでの感想文がお手本的に紹介される。
そもそも著者の感想文が面白いので、例示されている作品を見てみたくなる。
こんだけ読書家の人が書いたおすすめ本が知れると言うだけでも読む価値あり!
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『話が面白い人は何をどう読んでいるのか』というタイトルだが、読んでいるうちに「これは三宅さん自身のことを語っている本なのでは」と思えてくる。
膨大な読書量に加え、漫画やアニメまで貪欲にインプットし、それらを自在に結びつけながら語れる知性と引き出しの多さには圧倒される。しかも本や動画などで継続的にアウトプットしているからこそ、あれだけ面白く、分かりやすく話せるのだろう。
一方で、自信たっぷりな語り口や自著の紹介が少々多く感じられ、「そこはちょっと鼻につくな(笑)」と思う場面もあった。ただ、腹が立つというより、結局はその実力を認めざるを得ないことへの嫉妬なのかもしれない。
尊敬し、少し反発し、そして憧れる。そんなジレンマを抱えながら読んだ一冊だった。
55歳になった今、自分も残された人生の中で少しでもこんな人に近づきたいと思う。そのためにはただ時間をかけて本を読むだけではなく、学んだことを自分なりに整理し、発信し、工夫しながら蓄積していく必要があるのだろう。まずは素直に認め、学ぶところからはじめたい。
Posted by ブクログ
著者はいわゆる「バズる」タイトルを付けるのが上手い。大ヒットした「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」も本書も、現代人が無意識下で気になっているテーマを見つけ出し、多くの人の目に留まりやすい言葉に変換してタイトルにしている。
多くの新書のタイトルは(私の偏見だが)、専門的すぎて素人が手に取りにくいものや、元々そのテーマに興味を持っているコア層向けのものが多い。そういう本とは一線を画すのが彼女の著書の特徴だと感じる。
だが「なぜ働」でも感じたが、タイトルと中身のテーマが微妙にズレている印象を受ける。本書は「『話が面白い人』は何をどう読んでいるのか」というタイトルに対して、内容は作品を批評するときの技法を紹介している。「話が面白い人」と「批評が上手い人」ってイコールではないのでは…?批評的な話を日常会話で出しても、ウケるどころかシラケるイメージしか沸かないが…
相手が話題の作品に詳しかったり、現代社会の傾向という、やや硬派なテーマにも熱心に耳を傾けてくれるタイプであれば、本書のタイトル通り、その相手にとって「話が面白い人」になれるのだろうが…あまりに限定的だ。
と書いておきながら、私は本書をとっても楽しく読んだ。私はどちらかというと話題の作品には詳しいほうだし、現代人が何に悩み何を欲しているのかなど、現代社会の傾向にも興味がある。そこに著者の鋭い視点と批評が加われば面白くないはずがない。著者は初めからそれが狙いだったのかもしれない。「話が面白い人」になるための指南書のようなタイトルを付けて多くの人を呼び寄せ、実際は本書を読んで批評、ひいては本の世界に興味を持ってもらうこと。
実際、著者の出版業界を盛り上げたいという熱量はとてもよく伝わった。今の世の中で誰が村上春樹の継承者になり得るか、という話などは本が(というか村上春樹が)心底好きでないと考える気も起こらないだろう。村上春樹作品は一冊も読んだことがないのでぜひ読んでみたい。
最後に、本書はブックリストとしても素晴らしい。著者の批評を読んで初めて知った本、改めて興味を持った本がたくさんある。積読が増えていくのもさもありなん…だが出版業界が盛り上がってほしいという著者の思いは私も同じである。これからもたくさんの面白い本を読み続けたい。
Posted by ブクログ
文芸評論家"三宅香帆"は作品をどのように評論しているか。その方法論的作品と言えよう。
著者は大きく5つの技術に分けて説明している。
それは
1. 比較 2. 抽象 3. 発見 4. 流行 5. 不易である。
確かにこれまで著者の作品では、様々な作品が取り上げられ、それを時代と照らしながら評論をしていくスタイルが中心であった。
その評論の最も先鋭的な部分こそ、
時代を言葉にする力、
流れを掴み取り共感を呼び起こす主張だと言える。
その中でも彼女が最も得意とし、評論の土台となっているものが比較と抽象ではないかと思う。
彼女は作品同士の比較、抽象化により共通点、相違点を見出し、そこから導き出されたテーマを発見として、それが一時的な流行性によるものか、あるいは接続のある不易的なものかに分類する。彼女の評論の軸は概ねそう言ったところだ。
こう言った指摘は一見、簡単なことのように思えるが、この基本に忠実な姿勢を貫きながらもその精度を最大出力としている所に気鋭の文芸評論家たる所以がある。
まず圧倒的な知識量、読書量から来る、バリュエーションの多さ。そして、それらを統合することにより生み出されるテーマの軽快さ、
最後に時代の流行への敏感さ。
こうした全ての基に基本の忠実性が備わることでカジュアル性と文学性を掛け合わせた作品が話題を呼び続けるのである。
Posted by ブクログ
タイトルから想像していたハウツー実践本ではなかったのと、著者みたいに文芸に関する大量の情報がまず頭に入ってないと次のステップにいけないんだなと感じた。新しく知り得た内容から「あっちではこうだった」と、別の引き出し開けて持ってくる作業が必要で、その後の肉付けをパターン化して解説。似てるけれど違いを探したり、同じだから普遍性を見いだしたり、時代の変遷を辿ったり、「こんなに考えることあるのか?」っていうぐらい視野の広い思考回路だった。本を読む・漫画を読む・ドラマを見る時に、様々な解説を浴びるように受け取るのは面白いと思うけど、これらを集めて自分で組み立てて三宅さんみたいに話をお披露目するのは、ちょっと無理かもしれない(; ・`д・´)
『…なんて美しい言葉だろうか。未来がどうなるか分からない不安を「ただ春の夜の夢のごとし」「ひとえに風の前のちりに同じ」と言われてしまうと、「まあそっか、昔から戦争は起こるし未来なんてどうなるか分からないものだよな」とうっかり納得しそうになる。コロナ禍と源平エンタメブームは決して無関係ではない。私はそう考えている。-〈流行〉時代の共通点として語る-』
読みたい本がたくさんあったので、読書のモチベーションを上げたい時に読むのがおすすめです。
2026.6
Posted by ブクログ
三宅香帆さんの思う面白い話をする人はどの様な観点で読書をするのかという内容。
そもそも読書量がとても多い人には向いてると感じました。タイトルだけ見て購入した人は拍子抜けする内容かも...。
三宅さんの仰るような観点で読書をすると話の幅が広がるのかとためになる本でした。読み方のコツ、気づきを与えてくれるという点はとても良い本でした。
しかし、途中から著者の読書感想文の様な内容となり主題とブレる箇所があったのではないかと思う。
ただ、読み物としてはとっても面白い。
Posted by ブクログ
面白いネタはどんどん話す
1 比較 ほかの作品と比べる
2 抽象 テーマを言葉にする
3 発見 書かれていないものを見つける
4 流行 時代の共通点として語る
5 不易 普遍的なテーマとして語る
話を仕込む、その話を自分なりに解釈する、アウトプットする
この一連の流れを日々の日常に落とし込み繰り返すことで話が面白くなる
ネタ帳代わりにSNSやブログなどに書き込むことで見返すことができる。アウトプットにも繋がる。
ブレーキをかけない才能
たしかに!と思った。恐怖心は能力の発揮を阻害する。だから才能とはブレーキをかけないことなのかもしれない。
子育てに重ねて読みました。リスク管理をしたうえで、ブレーキをかけることは親にできるけど、ブレーキを外すことは子供本人にしかできない。恐怖心を外すことこそがある意味才能なのかもしれない。
Posted by ブクログ
三宅さんの1日は、一体何時間で回っているの?って
思わされるくらいに
本も読んで、漫画も読んで、アニメも見て映画も見ていてびっくりした。
三宅がゆくを見てから三宅香帆さんの本を読んだので、
三宅さんの声で話されているイメージが湧いて
サクッと読み終えた。
Posted by ブクログ
本を読むこともクリエイティブなこと!
読むことの魅力を改めて教えてもらえたし、なんだか励まされた気になった^_^
三宅さんの文章はすごく読みやすくて、横で話してるのを聞いてみるみたいな感覚でした。初めて読んでみたけど他の本も読んでみよう^_^
Posted by ブクログ
話を読む技術を会話にどう活かすかを技術的に考えてらっしゃってて、読んでいてためになるが、その技術は回数重ねたり時間を掛けないと実践できないなと思う。
本の紹介本としてはとても面白く、読んだ本でもこう感じるんだ、と新たな視点を感じられた
Posted by ブクログ
もう少しテクニックを学べる本かなと思った。気がついたら、この本読んでみたい、この映画観てみたい…等、普通に書評を楽しんで終わった感じかな。再読しながらちゃんと自分でも感想を書いてみないと、話が面白い人にはなれないな。
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流し読み。
タイトルというよりも、比較や抽象化によって読書の仕方の質を上げる思考法。これもなかなか下地がないと難しい気もするが、身近な手に届く範囲でやるのでも思考トレーニングにはなる。
エンタメ系だとただ楽しんでしまいがち。何度か読めるとこういう読み方もできるけれども
Posted by ブクログ
同じ「感想を書くこと」をテーマにした本でも、大島育宙『なぜあなたの感想は普通なのか』とは読後感がまったく違った。
少し辛口に言えば、
大島さんの本は個人の経験を書いているエッセイなら、三宅香帆さんの本は「インスタント書籍」だった。
本書は一つの大きな主題が展開するというより、箇条書きのように各作品の書評が例として羅列されている。タイトルに関わる記載は前書きと後書きのみなのでそこさえ読めば論点としては抑えられる。
そして私は今、前述した大島氏の書籍と本書に記載された「比較」の技術を用いて書いている。
だとしたら、この感想は「普通ではない感想」になり「面白い話」になっているだろうか。
なっているのかな…
Posted by ブクログ
つまりは、読んだ本や見た映画を人に話すネタにできるくらい言語化することらしい。まあ私は脳のメモリー少なくて忘れちゃうけどね…けど鑑賞方法としては新発見でした。
ジェンダーへの偏見強めだったので読むのだるかった。
Posted by ブクログ
読む技術によって、読書をもっと楽しむことができる。
話をうまく…ということで読み始めたが、
読書の楽しみ方を受け取り、
話術はその延長にあるのだ…
という感想。
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
タイトルの解説をしてくれる本かと思いきや、例として著者が話題の本をどう読んでいるか?を教えてくれるパートがほとんど。ただ、私はこの著者の読書紹介がとても好きなので逆に本のガイドとして楽しく読んだ。
自分が読んだ本は、そうそう!とか、こんな視点では読んでいなかったと気付きがあったり、知らない本も読んでみたいリストにたくさん追加でき嬉しい。
Posted by ブクログ
読む技術 本を読むように他人の話を聞く 構造化や比較で魅力を話せるようになる
比較 ほかの作品と比べる
抽象 テーマを言葉にする
発見 書かれていないものを見つける
流行 時代の共通点として語る
不易 普遍的なテーマとして語る
君たちはどう生きるか・街とその不確かな壁
:母がヒロイン 年老いた男性 自分を生む前の母と恋をする 夫婦より親子の絆
女のいない男たち・ドライブマイカー
:男にとって いないのは男友達
村上春樹の継承者
:新海誠・君を救う 常田大希・僕の文体 池辺葵・ひとりのスタイル
Posted by ブクログ
メダリストの漫画からひとつの描写、
「速いスピードや高いジャンプに恐怖心を持たない」
から文章を書くこと発信することにも
恐怖に対してブレーキをかけないという事は
才能なんではないかと言っていた部分が面白かった。
その他にも話しが面白くなる読み方
勉強になった。
Posted by ブクログ
自分は話し下手であり、面白い話のコツなど知るために購入した。
芸人のような面白いエピソードがなくても、経験したことや、読んでわかったこと、ドラマや映画を見たときの感想など、インプットしたことを、うまくアウトプットできるだけで、人に興味を持ってもらえるような面白い話ができる、心をつかめることがわかった。
自分は映画やドラマなどの感想を話し合うことが苦手で、5つのポイントをおさえて鑑賞することで、話題が広がっていく気がした。
読書に限らず、他の物事においても時代背景や変化の過程を気にしながら鑑賞することで、より楽しくなる気がした。
あとは単純に自分には比較する対象の知識がなかったり、流行などの社会的な常識や知識、語彙がなく、また自身のエピソード、記憶が曖昧であることが原因で、話にアクセントがつけられていないと感じた。
日記などで過去の自分のエピソードを書きまとめて、話の引き出しを作る必要があると思った。
この本は大半が著者の読書の仕方の例を羅列していくものだった。それらの本を読んでいなかった自分としては、少しわかりづらい部分も多かった。
これらの本を読んだ後に再読すると面白いかもしれない。
Posted by ブクログ
本書で特に印象に残ったのは、
「ただ読むのではなく、本や漫画やドラマや映画を“鑑賞”として取り入れることが必要」
という言葉だった。
単なる情報収集ではなく、
「なぜこの作品は刺さるのか」
「作者は何を描こうとしているのか」
を考えることこそが、“読む”という行為なのだと思った。
また、
「読んだもの観たものを“ネタ”に変える技術」
という言葉も印象的だった。
話が面白い人というのは、知識量が多い人ではなく、作品から“自分なりの視点”を取り出せる人なのだと思う。
本書で紹介されていた5つの技術、
「比較・抽象・発見・流行・不易」
は、感想を書くためだけでなく、人や社会を見るための視点にも感じた。
中でも、
「何を言うかではなく、何を言わないかがその人らしさを決める」
という言葉はかなり印象に残った。
人はつい“発言”に注目しがちだが、
本当にその人らしさが出るのは、
削った部分や沈黙、あえて触れない部分なのだと思う。
また、『メダリスト』を批評した際の
「才能とはブレーキをかけないことである」
という一説も面白かった。
才能というと“特別な能力”を想像していたが、
本来は“自分に制限をかけずに没頭できること”なのかもしれないと感じた。
さらに驚かされたのが、
『成瀬は天下を取りにいく』に対する
「葛藤しない青春小説って、案外これまでなかった」
という発見だった。
青春小説=葛藤するもの。
という固定観念が自分の中にもあったため、
“存在していなかった構造”として作品を捉える視点に驚かされた。
そして本書を読んで最も大切だと思ったのは、
「本を読むように、他人の話を聞く」
という考え方だった。
人の話を聞いていると、つい反論したり、自分の意見やアドバイスを挟みたくなってしまう。
しかしそれでは、相手が本当に伝えたいことを見失ってしまう。
本を読む時のように、
「この人は何を伝えたいのか」
「なぜこの言葉を選んだのか」
を考えながら耳を傾けること。
それこそが、人と深く関わるうえで大切なのだと感じた。
この本は単なる読書術ではなく、
“人や社会をどう観察するか”
を学ぶ本だったと思う。
Posted by ブクログ
読書•批評のプロの「本を読むときの着眼点」が紹介され、それを使った読書を通して著者がみた世界がたくさん例示されています。
基本を知ったら、あとは実践例をいっぱい見て、真似してみながら自分の鑑賞を磨いていこう、というスタイルで構成された本だと思いました。
次に読みたい本がいろいろ見つかったので、ブックガイドとして楽しい本でした。
Posted by ブクログ
いいブックガイドですね。ブックガイドにこのタイトルをつけるところが商売上手だなぁと思っちゃうけど。
読んでみたいと思わせるものが何冊もあって、さすがです。
Posted by ブクログ
三宅香帆「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか (新潮新書)は、本やドラマ・映画などの鑑賞の仕方について書かれた本である。本を読んでも言語化できない人や、ドラマを見ても何が面白かったのかがわからない人など、ふわっとしたものを自身がどう言語化しているかを構造的に記述し、また様々な本を紹介する中で彼女の思考を追体験することができる。他の方のコメントを見る限り、ただの読書感想文みたいな感じで批判的に書かれているものの、私はこれはこれで面白い本だと感じた。たしかに読書感想文的な一面はあるものの、彼女の思考プロセスを追体験することができ、ひとつの本から何を感じ、何を抽象的に捉え、何に昇華をしているのかが把握することができ、ビジネス本を読んでもどこか身につかないと感じている若手ビジネスマンにはぜひおすすめしたい作品である(ちなみにこの本の中で紹介されていた「太陽の子」という本を早速読んでみたけども、素晴らしい作品だった※ここでは素晴らしいだけに留め、詳細は、太陽の子へコメントを記載したい
- 比較:ほかの作品と比べてみる
- 抽象:テーマを言葉にする
- 発見:書かれていないものを探す
- 流行:時代の共通点として語る
- 不易:普遍的なテーマとして語る