あらすじ
「とっさに言葉が出てこない」「アイスブレイク的な雑談が苦手」「飲み会で昔の話ばかりする大人になりたくない」……そんな時、話題の本や漫画、最新の映画やドラマについて魅力的に語れる人は強い。社会や人生の「ネタバレ」が詰まったエンタメは、多くの人の興味も引く。ただ、作品を読み解き、その面白さを伝えるには、実は「コツ」がある。気鋭の文芸評論家が自ら実践する「『鑑賞』の技術」を徹底解説!
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Posted by ブクログ
題名に惹かれるものがありますよね。
そして口語調で読みやすい。
ただ、使う技術は『比較』『抽象』『発見』『流行』『不易』と言った、自分としては目新しいものではないと感じた。
しかし本書の良い点は、様々な具体例を出してくれること。そしてその例が、難しくない。これくらいの批評なら自分もできそうだと思わせてくれる。(自分でやろうとすると難しいのだが)
個人的に、話がおもしろい人って、ある事象に対して自分の言葉を使って、自分の体験を織り交ぜて話す人だと思う。
それは、この5つの技術に近しいものを無意識に使って、言語化しているんじゃないかと思った。
あとは、誰かにこれを話したい!という欲求。
あとがきにも書いてあるが、本を読むと相手の話を聞けるようになる。確かに、と思わされた。
これからもたくさんの、そして色んなジャンルの本を読んでいきたい。そして自分の中でストックして、飲み会でのネタにしたい。
そう思わせてくれた本だった。
Posted by ブクログ
本や漫画やドラマや映画を
鑑賞 として取り入れることが必要
比較 〇〇と比較してみてどうだろ
抽象 〇〇ということが聞きたいのか?
発見 〇〇については聞かれていない、
ということは〇〇を知りたいのか!
流行 〇〇について最近よく聞かれるなあ
不易 〇〇の質問は、昔からよく聞かれます!
小説の面白さの一つに 早さ がある
小説は映画やアニメやドラマと違って、作るのにコストがあまりかからない芸術
時代のテーマを最も早くとらえていることが多い
Posted by ブクログ
読むのにも技術がいることはなんとなく似たような本を読んで知っていたが、具体的にどんな技術がいるのかはわからなかった。しかし、これを読めばわかる。
ただ読む技術であって、話が上手くなる技術ではなかった。
自分が大事だと思ったのは、結局なぜ作家はこの文章を書いたのかということを想像して理解しようとすることだと思った。登場人物はなぜそんな行動をとったのか、逆になぜしなかったのか。
それを他作品と比べたり、時代背景を含めて考える。テーマは何なのか考える。
自分の心に刺さった物語や台詞はきっと自分らしさを明らかにする部分であると思う。そこを深掘りすれば、きっと自分にしか書けない感想も出てくるんじゃないかと思った。
それを繰り返しやっていき、頭を作りかえれば自然と会話としても使えるようになるのではないかと思う。