ビジネス・実用の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
私は読書の効用の一つは「常識の破壊」だと思っています。
その点において、小坂井敏晶さんの本ほど常識を鮮やかに破壊してくれる本はないのではないか。そう思わせるほどの筆力があります。
今回読んだ『民族という虚構』においても、読みながら自らの常識がガラガラと崩れていく音が聞こえました。
その一つが、私たちは虚構に支えられているという事実。
虚構を暴くことが正義ではなく、虚構がないと生きていけない現実を直視しながら、世の中の不条理に目を向けなければならないと、背筋が伸びる読書体験でした。
私たちが何に支配されているかに気づく道具こそが“教養”なのだと思います。
小坂井さんの本は、間違いなくそん -
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Posted by ブクログ
齋藤氏の著作を色々と読んでいると分かると思い
ますが、主題となる項目が枝分かれしていて
他の本ではその枝分かれの内容を改めて読むこと
ができます。
ならばこの本は読むに値しないか、ということでは
なく改めて気付きを与えてくれます。
しかも他の本の焼き直しではなく、言葉を変えて
より最近のエピソードを交えて、我々に語りかけ
てくれます。
そもそも「頭のいい人」とはどのような人か。
それは知識のキャッチボールができるか否かから
始まり、インプットだけではなく知的なアウトプッ
トができてこそ「頭がいい」と著者は主張します。
そんな知的な目標へと導いてくれる一冊です。 -
Posted by ブクログ
「道徳視がもっとも良くできる者が、もっとも道徳的に望ましい結果を生むとは限らぬのが、道徳というものの難しいところでもあり、面白いところでもあるのです」P428
人に「倫理って結局何?」って聞かれていつも答えられなかったけど、「善悪」や「してもよい」、「すべきだ」といった事柄に関することを広く倫理と捉えて良いと書いてあった気がする(メタ倫理)。今後はこんな感じで答えようと思った。
全体を通して最も書かれていると自分が感じたことは、「複視的視点」を持つことが重要ということだった。めっちゃ簡単に言うなら、自分からの世界の見え方以外に、他人の立場からの世界の見え方を想像して、それを行き来するよう -
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ぬいぐるみを使ったセルフケアを紹介する本。文字は大きく、理屈も簡潔。ぬいぐるみセラピーの入門書として秀逸な内容だった。
ぬいぐるみを抱きしめたり、マッサージすると、オキシトシンが分泌され精神安定に効果があるのだそう。他にも、見つめるだとか、話しかけるだとか、いくつか具体的な方法が紹介されてあり、実践者のコメントなども読める。どれもこれも簡単なのでさっそく実践してみようと思った。ぬいぐるみの購入費以外は必要ないというのもこのご時世にはありがたい。
戦場にぬいぐるみを持参した米軍将校の話などは大人がぬいぐるみを持つ気恥ずかしさを軽減してくれて良かった。ぬいぐるみに癒されるのに、年齢も性別も関係 -
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シンプルに面白かった。
現ADB総裁、前財務官の神田氏が、聞き手である日経の編集委員の質問に答えていく形式。
よって、聞き手の質問が大事だが、神田氏がこの著書を出そうと決めたのは、聞き手が決め手だったらしい。
確かに、長年にわたる丁寧な取材にもとづいた的確な尋ね方だなと随所で感じた。
神田氏は、ずいぶんいろんな仕事をされたことがわかる。
記憶に新しいのは、為替介入。
リーマンショックの時は世銀で世界金融危機対応に、東日本大震災の時は経産省や東電などと対応を図っている。そんなことはこの本を読むまで知らなかった。
相当いっぱい仕事をしているはずなのに、ものすごい読書家で、旅が好きで、いろんな世 -
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ネタバレ行動の変容を求める際のポイントが分かりやすくまとまっている、かつ即実践できる内容。
ストーリーテリングは7タイプに分類される。
・アイデンティティ
・コラボレーション
・エンカレッジ
・チェンジ
・バリュー
・ビジョン
・パーパス
センスメイキング理論
┗起きている事象に意味づけしステークホルダーの腹落ちと行動を引き出すことで、組織活動の前進に力を与えるプロセス
┗環境の感知、解釈・意味づけ、行動・行為の3段階に分かれる。
Vuca. Babiの時代だからこそストーリーによる積極的な意味づけが必要
ストーリーの構造は、ヒーローズジャーニーを簡易化した下記6段階(6c)
つかみ
状況
困 -
購入済み
石原洋子のベストアルバム!
作りやすい和食、おうち中華を紙の書籍で買って、石原沼に完全にハマりました。そして次は、本書。鍋を作った時の出汁用の昆布を使った料理「インゲンのクタクタ煮」があったので、電子で買いました!もちろんアボガド海老のサラダ、白菜肉団子のスープ煮も調理。満足な出来でありました。ページをきっちりと使ってメニューを紹介、素材索引がないので、冷蔵庫の余り物を消費する時に索引しやすい本ではありませんが、長年の講師、テレビ出演で聞いてきた声や家族のリクエストなどの中から、選び出されたメニューが載っているので、これから折を見て調理していきたいと思います。
これまで、私の脳みそは、これまでフランス軍や中国軍、そして最 -
Posted by ブクログ
有名な一文は学校で習ったから覚えてたけど、ちゃんと読んだのは初めて。昔の自己啓発書!意識高い系@明治時代!みたいな感じの内容で興味深かったし何これ意外に面白いじゃん、と思った。私たちが不平等って感じるのって命の平等とか権利の平等ではなくて、生まれながらに土地持ちとか、何もつけてないのに肌綺麗とか食べても太らないとかそういう事なんですけどー?って読んでて思ったけど、それは権利も命もすでに平等が当たり前である今だから言える事で、権利も命も平等じゃない時代があったんだなーと。。明治維新ってすごかったんだ。文学を通して歴史を学ぶって面白い。現代にも通じる生活、人としての在り方、日本の在り方、などなどい
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