あらすじ
印象操作、派閥、権力争い、ゴマすり、社内人脈、根回し…
世界の学術研究に基づく「理論・フレームワーク」
経営学者が、研究成果に基づき「ビジネスパーソンに必要な政治力」を読み解く
【目次】
第1章:あなたの周りの社内政治
第2章:「日本だけ」ではない社内政治
第3章:そもそも社内政治とは?
第4章:リーダーシップとしての社内政治
第5章:ビジネスパーソンに必要な政治力
第6章:社内政治を分析する
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Posted by ブクログ
2025年刊行。
組織行動論と組織アナリティクスを専門とする経営学教授である著者による「社内政治」を科学的知見から分析した本。
日本ではウェットでネガティヴなイメージを持たれがちな「社内政治」だが、欧米では社会科学のメジャーな研究題材であるという。
著者は、社内政治を「秩序の形成や人間関係の構築に役立つプロセス」だと再定義する。
つまり、社内政治は単なる処世術ではなく、元来的に政治的な会社という組織のなかで、カオスを整理し、影響力をコントロールする「リーダーシップ」のスキルの一部だとするのだ。
本書も過去の様々な論文、研究を引用しており、行動科学のアプローチに基づく非常に論理的な内容になっている。
「社内政治とは何か?」
「社内政治を上手く進めるために必要なスキルは?」
「スキルを身につけるためには?」
という本書の主題に関する内容に加えて、
そこから踏み出し、「the power(権力)」「政治的能力」「リーダーシップ」と、関連した広範なテーマについても語られる。
読む前に予想していた内容とは若干異なるものではあったが、非常に勉強になる良い本だった。
中根千枝による往年の名著『タテ社会の人間関係』で指摘されるように、日本企業の組織は「資格」よりも「場」に重きをおき、ルーズな内部構造を持つ。
故に、社内のアンオフィシャルな力学が重要となる。
日本企業において、「社内政治」は不可欠なスキルなのだ。
Posted by ブクログ
「社内政治は常に存在する」前提で組織の中でどのように利用されているか歴史的な背景を追いながら解説されていた。社内政治が海外でも存在すること、またその研究があったことを知り驚いた。
リーダーには意味のマネジメントをすることでチームをまとめていく必要があり、そのために社内政治を組織のために活用することが大事であることを学ぶことができた。
Posted by ブクログ
途中までは定義ばかりだが、後半に実践的な指南の記載もあり、諦めず読み通していただきたい。
"政治力"の鍛え方、"政治力"のある人物の見分けなどが特に印象的だった。
Posted by ブクログ
社内政治というのは日本独自かと思ったら他の国にもある要素だということがよく分かった。組織のあるところには発生するものなのかもしれない。決して悪いことではなく、適切なコンセンサスを得て進めることで、よりよい結果を求めるためのものだと思う。社内政治を学問として捉えているのは興味深い。
Posted by ブクログ
年数を重ねるにつれ社内政治の存在を感じるようになった。そんなことせずに堂々と正面からぶつかっていけばいいと思っていた若い頃。今ならわかる気がする。それぞれ違う働く意味を持った集団を正面突破だけでは進んでいけない。この本を読んで社内政治は"当然"という気づきが生まれたことがプラス。
Posted by ブクログ
社内政治を言語化した本
社内政治という言葉はよく聞くし、なんとなく雰囲気もわかる。強い人と仲良くして恩恵を受けるとか、敵対する派閥やグループを排除するなど。
だが、一般的な言葉で言語化されていない
本書は社内政治の定義から検討していった。
社内政治とは
「社内での権力や資源獲得、利害調整のために行われる非公式な影響活動」と理解した。
社会人としてある一定レベルまでいくとスキルで差がつかなくなり、この政治力が必要になる。新世界以降は覇気が必要になるようなもの。
政治を認識することで効果的に使うこともできるし、使われた際に防御する余地も生まれる。
頑張っていきたい。再読する価値あり。
Posted by ブクログ
経営学の研究成果であり、「社内政治」が経営学(組織行動)のなかでどのような切り口により研究されているかが広く見て取れた。切り分け方に納得感があったり、そうした定義に至るまでの変遷はなんだったか、等現在の研究について誠実に著していると思う。何より、こうだからこうしろ、といささか説教臭くなりがちな組織論(マネジメント論)とは異なり、かなり客観的な視点を保ってくださったと思っており、私には読んでいて心地よかった
Posted by ブクログ
- なんとなくでやっている社内政治について、分析してくれる言葉である。
- 上手いこと経ち廻っていくうえでは印象宣伝効果が非常に重要であることが学術的に語られている。なんとなく主張のデカい人や評価の高い人は、なかなか良い評価でスタートをきれる。
- 科学的合理主義ではない会社組織において、正論だけでは物事は進まないので、それをいかに具体的に進めていくかが語られている本。
- だいぶと面白く、かといって自己啓発的過ぎる学術的な部分にも片足を置いている。
- 社内政治を科学するという意味において、直接的ではないければ明日からの仕事につながる良書。
- マネジメントとリーダーシップの違いについて語ってるパートが個人的には面白かった。
Posted by ブクログ
社内政治に関する最新の先行研究を踏まえつつ、実務家にもわかりやすく紹介された良書です。
合理的なようで、まったく合理的でない組織の実態を「社内政治」という観点で解き明かしています。
改めて「限定合理性」を唱えたサイモンの偉大さも感じました。
【メモ】
・社内政治=利害の不一致や対立があるときに、
・組織は公式の制度やルール、合理的な意思決定だけで
は説明しきれない「別の力学」によって動いている
・誰が影響力を持っているのか。誰の言葉が信用されるのか。誰が誰と手を組んで話を前に進めたのか。こうした非公式な行動や人間関係が、組織の現実を動かしている。
・社内政治はなくせるものではなく、なくすことを目指すべきものでもなく、前提とすべき事実。政治のない組織が健全な組織になるとは限らない。
・マネージャーに求められるのは、社内政治を駆逐することではなく、「社内政治は常に存在する」という前提で、それを健全な調整機能として活用していく姿勢。社内政治は悪ではなく、人が集まって働く組織において避けることのできない現象。それを理解し、うまくマネジメントしていくことが、優れたマネージャーへの第一歩。
・『企業の行動理論』:組織の意思決定は合理的なプロセスではなく、交渉や妥協の積み重ねによる政治的プロセスであるとされた。→企業の経済合理性に基づいて意思決定をするという組織論の前提をくつがえすもの
・POPsモデル(組織内政治の知覚):実際に会社の中で政治的な行動が行われているかどうかよりも、従業員が会社で起きていることを「社内政治」だと感じているかどうかが、心理や行動に強く影響する=ネガティブな政治の蔓延を考えている状態
・政治スキル=信頼と説明責任を操作できる影響力の源
・社内政治:影響、非公式、対立
→対立のある状況で、目標達成のために非公式な影響手段を使う行動
・社内政治は言葉の使い方、物語の語り方、感情の喚起などを通して、周囲の認識や行動を変えようとする行為
・印象マネジメント=他者に与える印象を意図的に操作し、自分が相手に持ってほしいと思うイメージを形成しようとする行為
・リーダーには対立や不確実性の中で、人々が納得するような意味を物事に与え、利害を調整する政治力が求められる
・人はリーダーになったばかりの頃は、自分がリーダーとして認識されたいという個人レベルの動機が強くなる。そして経験を重ねるにつれてアイデンティティの焦点が他者や集団に移行し、「メンバーや組織の成果を上げること」を重視するようになることが望ましい
・最新の先行研究を踏まえつつ、実務家にもわかりやすく紹介された良書です。
合理的なようで、まったく合理的でない組織の実態を「社内政治」という観点で解き明かしています。
改めて「限定合理性」を唱えたサイモンの偉大さも感じました。
【メモ】
・社内政治=利害の不一致や対立があるときに、
・組織は公式の制度やルール、合理的な意思決定だけで
は説明しきれない「別の力学」によって動いている
・誰が影響力を持っているのか。誰の言葉が信用されるのか。誰が誰と手を組んで話を前に進めたのか。こうした非公式な行動や人間関係が、組織の現実を動かしている。
・社内政治はなくせるものではなく、なくすことを目指すべきものでもなく、前提とすべき事実。政治のない組織が健全な組織になるとは限らない。
・マネージャーに求められるのは、社内政治を駆逐することではなく、「社内政治は常に存在する」という前提で、それを健全な調整機能として活用していく姿勢。社内政治は悪ではなく、人が集まって働く組織において避けることのできない現象。それを理解し、うまくマネジメントしていくことが、優れたマネージャーへの第一歩。
・『企業の行動理論』:組織の意思決定は合理的なプロセスではなく、交渉や妥協の積み重ねによる政治的プロセスであるとされた。→企業の経済合理性に基づいて意思決定をするという組織論の前提をくつがえすもの
・POPsモデル(組織内政治の知覚):実際に会社の中で政治的な行動が行われているかどうかよりも、従業員が会社で起きていることを「社内政治」だと感じているかどうかが、心理や行動に強く影響する=ネガティブな政治の蔓延を考えている状態
・政治スキル=信頼と説明責任を操作できる影響力の源
・社内政治:影響、非公式、対立
→対立のある状況で、目標達成のために非公式な影響手段を使う行動
・社内政治は言葉の使い方、物語の語り方、感情の喚起などを通して、周囲の認識や行動を変えようとする行為
・印象マネジメント=他者に与える印象を意図的に操作し、自分が相手に持ってほしいと思うイメージを形成しようとする行為
・リーダーには対立や不確実性の中で、人々が納得するような意味を物事に与え、利害を調整する政治力が求められる
・人はリーダーになったばかりの頃は、自分がリーダーとして認識されたいという個人レベルの動機が強くなる。そして経験を重ねるにつれてアイデンティティの焦点が他者や集団に移行し、「メンバーや組織の成果を上げること」を重視するようになることが望ましい
・変革推進者が社内政治から距離を置いたり、目を背けたりしながら改革を進めることは現実的ではない
・変革における社内政治はすべてが悪いわけではない。他者からの信頼獲得、敵対勢力への対処、妨害行為の回避など、正当化できる面もある
・イシュー・セリング:リーダーが自らの部署の課題を、重要な問題として認識してもらうために上層部に売り込むこと
・正当性:ある意見や行動、提案が「社会的文脈において適切である」と集団内で共有されている程度
①用具的正当性
②関係的正当性
③道徳的正当性
・政治スキル
①社会的鋭敏性
②対人影響力
③ネットワーキング能力
④表見誠実性
・社内政治=組織を動かすための実践的なリーダーシップとしてとらえ直し、それを前向きに活用するための知識と技術
Posted by ブクログ
社内政治は、利害の異なる人々を束ね、会社の目標を実現するための重要な要素であり、影響力を発揮するための戦略的なアプローチが必要であり否定されるものではない点を強調する。
特に「意味のマネジメント」として、経営層特定の言動や出来事に意味を与え、受け止め方をコントロールする行動こそ社内政治とした点は、単純な利害調整・権力闘争といった旧来のイメージではなく、本書で指摘している通り、意味をめぐる合意形成であり解釈の綱引きという側面があるということであり、大変興味深い指摘だった。
この点において、重要なのは各レイヤーのマネジメントと単に表面上の意味を共有するだけではなく、自分の担当領域における解釈を落とし込むことで、意思疎通が図れるだけではなく、最終的なチームにおける成果の評価にも直結するだろうと感じた。
Posted by ブクログ
社内政治を実践的なリーダーシップとして定義したとても実用的な本。科学と題されているだけあってリーダーシップの歴史的体系系な知識も身につく。ある程度大きな企業で働くマネージャー、リーダーは読んでおくととてもタメになる一冊。以下特に留意したい箇所。
・全員が納得する最適解はない
・組織は前提として非合理
・社内政治は前提とすべき現実
・ジェフリーフェファーとヘンリーミンツバーグ
社内政治を肯定的に捉える(好きな学者)
・アジェンダコントロール
・力の誇示よりも利他の方が人脈形成に効く
・意味のマネジメント
・正しい説明より納得できる説明
・起こる出来事は同じ。どのように導ける意味付けをするか
・共有された意味のマネジメント
・利己目線、チーム目線、会社目線
・普段から行う印象のマネジメント
・
Posted by ブクログ
社内政治というおよそ経営学とは相容れないようなテーマに対して、真正面から学問的なアプローチを展開するのが本書の目指すところだろう。考えてみれば「政治学」という分野がしっかり学問分野の中には存在するのだから、取り上げるのだってちともおかしくない。
そして本書では「うちの会社は政治ばっかりだ・・」と言った愚痴を集めるのではなく、社内政治とそもそもどのようなことを指し、それがパフォーマンスの発揮やビジネスに対してどのような影響を与えているのかといった”役にたつ”内容を丁寧に説明してくれる。
何より本書が実務的に意味があるのは、組織がある以上政治は避けられないものであるといった前提を明確にした上で、「良い政治」と「悪い政治」の2つの方向性があり、どのようなことを気をつければ良い政治を実施することができるのかということが明確に書かれているということだ。
社会人を数年やれば、単に良い成績を上げれば昇進をしたりあるいは良いポジションを得られるわけではないということがなんとなくわかってくる。そのようなタイミングで本書のような、アカデミックなアプローチを通じて政治を学んでおけばもっと早く、あるいはもっと高いポジションを得られたのにと残念に思う人間が多いことだろう(自分も含む)
Posted by ブクログ
とにかく客観的に、研究事例に基づいて社内政治を概観した本。社内政治を絶対悪としてではなく、組織を動かすために必然的に存在するものとして捉える。
政治の定義自体に多くの定義があるとの前提の下、本書では「自己または会社の利益の増大または損失の抑制を目的として、会社の意思決定に影響を与え、社内での権力・資源の獲得や利害調整のために行われる、会社から正式に承認されていない(※)影響行動」と定義する。つまり、社内政治は必ずしも自己利益のためとは限らないとしている。(※)正式な承認がないことは必ずしも会社の規定に違反していることを意味しない
一般的に良いものとされる「リーダーシップ」も、人を説得したり組織を変革したり、といったプロセスにおいて政治とは切り離せないという説明はなるほどと感じた。
客観性を保つあまりにもう一歩踏み込みが足りないように感じられる点がないではないが、社内政治に過剰な嫌悪感を抱かずに理解するためにオススメの一冊。
Posted by ブクログ
ゴシップ的ではなく、マネジメントやリーダーシップに結び付けられて社内政治が論じられている。
海外でも社内政治はあるということと、なくすものではないという記述は納得できる。
ホワイトライやリップサービスと建前の違いは秀逸と思われ、いろいろと考えさせられた。
Posted by ブクログ
根回しとか、コネとか、ゴマすりとか、「社内政治」からネガティブなイメージが浮かぶ人ほど、一読の価値があると思う。
私がそうだった。
本書の序盤は社内政治のイメージをつかめるように、日本における事例と、意外に思う人も多い海外における根回しを始めとした社内政治の事例が紹介される。(つまり、社内政治があることはどこの国でも同じということを知れる。)
本書は、根回しはこうしろ、ゴマすりはこのタイミング、みたいなハウツー本ではなく、経営学の一分野として社内政治に関する研究を紹介する本になっている。
中盤からは、そうした社内政治の研究の歴史を通して、「自己または会社の利益の増大または損失の抑止を目的として、会社の意思決定に影響を与え、社内での権力・資源の獲得や利害調整のために行われる、会社から正式に承認されていない影響行動」という社内政治の定義が示される。
そこから社内政治力の4つの側面として、知識、スキル、準備(心構え)、パワー(権力、影響力)についての解説、
最後に、社内政治の構造を分析するための方法論の紹介がある。
あくまで、社内政治学と言えるような研究の入門書的なもので、もっと詳細な研究成果があるのだろうと思う。
読後の感想として、社内政治をこれまでネガティブに捉えてきたが、これは社内政治への準備性としては最低のもので、社内政治があるという現実に対して無防備でいるようなものだと感じた。
政治力のある人が利己的に動き、組織に悪影響を及ぼすこともある。もちろん、利他的に、組織や社会のことを考え行動する人もあるが、自分自身、身を守り、よりよいことをできるように、社内政治に対して積極的になろうと思った。
Posted by ブクログ
サラリーマン人生27年目、自分の「社内政治家」度を測るために読んでみた。
真面目な学問として各種論文が発表されていることに、まず、驚いた!
社内政治は、決してネガティブなものではない!活用すべきスキルであることを、再認識した。
同期ネットワークの強固さは、日本特有。最近増えている中途の子たちは、キーマンへの積極的な声かけによってネットワークを構築している。
社内政治は、「なくすべきもの」ではなく、「あることを前提とすべきもの」と考えるべき。日本だけではなく、海外にも存在するし、それが必ずしも「悪」ではない面もある。
根回しは、相手の「メンツを保つ」ほか、「不確実性を嫌う」日本文化の反映でもある。
日本は「ハイコンテクスト文化」と呼ばれ、空気を読む、察する、言葉にしないという前提だが、アメリカはローコンテクスト文化で、言葉で明示することが重視される!
誰がキーマンか知っていることと、自分が27年築いてきたネットワークは、他社では無になってしまう。。。
その価値を再認識し、転職を思いとどまらせてくれた本。ありがとう!
Posted by ブクログ
日経モーニングプラスFTで見て気になっていた木村先生の著書。
ネガティヴなイメージがある「社内政治」をあるものとして捉えて組織運営に生かしていく視点が建設的で良かった。
政治的熟成モデルの図がしっくり腑に落ちた。
社内政治に免疫がない状態を第1段階。対処と忍耐をしていく状態を第2段階。活用と熟達していく状態を第3段階。
ベースラインを揃えること、社内状況を把握すること(社内政治の把握)、自分の立ち振る舞い(印象マネジメント)が特に重要だと感じた。
人と人とが関わり合う中で、お互い気持ち良く働けるヒントになると良いな。
Posted by ブクログ
表題どおり。解決策を提示するわけではないが、リーダーシップ論や組織論を横断的にまとめており悪くは無い。社内政治≒組織を動かすための実践的なリーダーシップ
Posted by ブクログ
積読チャンネルきっかけ。
社内政治=悪ではなくビジネスマンに必要なスキルとあって意表をつかれた。
「印象マネジメント(自己アピール)」や「誰にも代替できない専門性を持つこと」などの戦略性についても語られており、興味深かった。
根回し、よくよく考えたら2024年に参画してたテスト推進案件でもやってたなー。
会議前に味方につけたい人に個別で会話したりとか。サバイバル術として自然と身につけてたんだなー。
Posted by ブクログ
社内政治とはネガティブな響きがあるが、全ての会社に社内政治はある。
会社は、一枚岩の集合体ではなく、複数の利害や思惑が異なる集団の寄せ集めである。その前提に立つと、利害の異なる人たちをとり纏め意思決定をしたり物事を前に進めていくためには、社内政治は不可欠である。
===
こういう前向きな調整はいいが、やるべきことをやらずに利己的な社内政治を行う輩が増えてくると、組織は腐ると思う。
Posted by ブクログ
社内政治とは、など研究にもとづいた定義がされていて、ふむふむと思うものの、個人的にはスキルアップするための具体的な行動に落とし込む内容がふわっとしている気がした。
Posted by ブクログ
学生の頃に読みたかった本。
「キャリアの初期段階にあるビジネスパーソンは通常、社内政治に対して「免疫」がありません。若手社員の多くは、「真面目に仕事をして成果を出せば評価される」という素朴な考えを持 っています。その一方で、社内政治のことは「誠実さ」や「実力主義」と対極的な、よこしまで利己的な「裏工作」 「ごまかし」と考えて拒否反応を示すことが少なくありません。」
の通り、私も若手の頃、社内政治に嫌気がさしていた人間の一人。
これを読んでいたら、もう少し大らかに見れたのだろうか。
その後、どのように社内政治に"免疫"をつけ、抵抗感がなくなるだけでなく、それを戦略的に行使していくようになる。この過程は、まさに本書で描かれている通りで刺さりました。
Posted by ブクログ
日本企業特有の社内政治について細かく調査してまとめた一冊.
根回しや派閥争いとして知られる社内政治がなぜ存在しているのか,必要性が何かをいろいろなデータを用いて説明している.先進国では該当する単語が存在しないためNemawashiとして流用されており,Karo-shiと似たものを感じる.筆者は海外でも存在すると主張するが,言葉が存在しないことは概念として存在しないのではと思ってしまう.また,国別の論文数からもパキスタンが20%を占めることから万国共通の考え方とは違うのではと思ってしまう.結局のところビジネスパーソンに求められる能力の一つであり,共通認識を醸成することが日本社会において重要な割合が高いだけで注目されているだけなのかなと思う.
読み物としてはいいかもしれないが,金言を得ることはできなかった.
Posted by ブクログ
社内政治に対するネガティブなイメージを払拭できた。
一方で、もっと関心があった第5章のビジネスパーソンに必要な政治力については、机上の空論のように感じた。
Posted by ブクログ
社内政治を「研究対象」として整理した一冊。だが、組織を動かす実践書ではない。
最大の収穫は、社内政治が日本特有の現象ではなく、海外企業でも普遍的に存在するという事実。企業は合理的に戦略を遂行する共同体というより、部門ごとにKPIと利害が分断された政治空間という現実。その構造を言語化する点には一定の価値。
ただし、本書の立ち位置はあくまで学術整理。社内政治がなぜ生まれるのか、どの研究が何を示しているのか——そうした整理は丁寧だが、「ではどう動かすのか」という実務の核心には踏み込まない。
社内政治をポジティブに活用できる組織の条件や、政治を組織の推進力へ転換する視点を期待すると肩透かし。大企業の停滞を突破する処方箋を求める読者には物足りなさ。
とはいえ、社内政治に対する嫌悪感や不快感の正体を、研究知として言語化する点は一読の価値。理解は深まる。しかし組織は動かない——そんな距離感の一冊。
Posted by ブクログ
社内政治の前提や歴史、海外での取り扱われ方などがまとまった一冊。読めば社内政治へのネガティブなイメージが緩和されるはず。
個人的に印象に残ったのは、海外でもサービス残業があることだ。海外の働き方は効率が良く、日本は悪いと思われがちだが、欧米でも日本同様、長時間働いて熱意をアピールすることがあると知って驚いた。
北欧の働き方を称賛する本などはあくまでよい部分だけ抜粋したものに過ぎないかもしれない。
ただ、社内政治をうまくやるための方法論に特化した本ではないので、そこは注意。読んでも社内政治が上手くなるわけではない。
Posted by ブクログ
社内政治の学術書。したがって、実践的内容を期待してはいけない。
社内政治がアカデミズムの対象になることに驚いた。
著者も述べているが、それだけ日本では知られていないし、イメージが良くないのだと思う。
Posted by ブクログ
さまざまな論文を引き合いにだしながら、客観的に「確かにそうなってるな」と思える部分があった。会社組織を完全合理的に理屈で動かすのではなく、人間と人間の関係性で動いていくのは実感しているところで、そこへのアプローチ…社内政治をあるものとして利用していく…も書いてあって、整理された良い本だと思った。
一方で内容的にはそりゃそうだろ以上のものがないというか、驚きはなかったのですすっと読み流してしまったところも多かった。
個人的にはリーダーシップのところが勉強になった。自己ではなく組織やチームを主体に政治活動できるのがリーダーということで、なるほどと思った。