木村琢磨の作品一覧
「木村琢磨」の「キャリア・マネジメント セルフアセスメント」「社内政治の科学 経営学の研究成果」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
2025年刊行。
組織行動論と組織アナリティクスを専門とする経営学教授である著者による「社内政治」を科学的知見から分析した本。
日本ではウェットでネガティヴなイメージを持たれがちな「社内政治」だが、欧米では社会科学のメジャーな研究題材であるという。
著者は、社内政治を「秩序の形成や人間関係の構築に役立つプロセス」だと再定義する。
つまり、社内政治は単なる処世術ではなく、元来的に政治的な会社という組織のなかで、カオスを整理し、影響力をコントロールする「リーダーシップ」のスキルの一部だとするのだ。
本書も過去の様々な論文、研究を引用しており、行動科学のアプローチに基づく非常に論理的な内容になっている。
「社内政治とは何か?」
「社内政治を上手く進めるために必要なスキルは?」
「スキルを身につけるためには?」
という本書の主題に関する内容に加えて、
そこから踏み出し、「the power(権力)」「政治的能力」「リーダーシップ」と、関連した広範なテーマについても語られる。
読む前に予想していた内容とは若干異なるものではあったが、非常に勉強になる良い本だった。
中根千枝による往年の名著『タテ社会の人間関係』で指摘されるように、日本企業の組織は「資格」よりも「場」に重きをおき、ルーズな内部構造を持つ。
故に、社内のアンオフィシャルな力学が重要となる。
日本企業において、「社内政治」は不可欠なスキルなのだ。