社内政治の科学 経営学の研究成果

社内政治の科学 経営学の研究成果

ビジネス・実用
2,200円 (税込)

11pt

印象操作、派閥、権力争い、ゴマすり、社内人脈、根回し…
世界の学術研究に基づく「理論・フレームワーク」

経営学者が、研究成果に基づき「ビジネスパーソンに必要な政治力」を読み解く


【目次】
第1章:あなたの周りの社内政治
第2章:「日本だけ」ではない社内政治
第3章:そもそも社内政治とは?
第4章:リーダーシップとしての社内政治
第5章:ビジネスパーソンに必要な政治力
第6章:社内政治を分析する

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社内政治の科学 経営学の研究成果 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    2025年刊行。
    組織行動論と組織アナリティクスを専門とする経営学教授である著者による「社内政治」を科学的知見から分析した本。

    日本ではウェットでネガティヴなイメージを持たれがちな「社内政治」だが、欧米では社会科学のメジャーな研究題材であるという。

    著者は、社内政治を「秩序の形成や人間関係の構築に役立つプロセス」だと再定義する。

    つまり、社内政治は単なる処世術ではなく、元来的に政治的な会社という組織のなかで、カオスを整理し、影響力をコントロールする「リーダーシップ」のスキルの一部だとするのだ。

    本書も過去の様々な論文、研究を引用しており、行動科学のアプローチに基づく非常に論理的な内容になっている。

    「社内政治とは何か?」
    「社内政治を上手く進めるために必要なスキルは?」
    「スキルを身につけるためには?」
    という本書の主題に関する内容に加えて、
    そこから踏み出し、「the power(権力)」「政治的能力」「リーダーシップ」と、関連した広範なテーマについても語られる。

    読む前に予想していた内容とは若干異なるものではあったが、非常に勉強になる良い本だった。

    中根千枝による往年の名著『タテ社会の人間関係』で指摘されるように、日本企業の組織は「資格」よりも「場」に重きをおき、ルーズな内部構造を持つ。

    故に、社内のアンオフィシャルな力学が重要となる。
    日本企業において、「社内政治」は不可欠なスキルなのだ。

    0
    2026年06月19日

    Posted by ブクログ

    「社内政治は常に存在する」前提で組織の中でどのように利用されているか歴史的な背景を追いながら解説されていた。社内政治が海外でも存在すること、またその研究があったことを知り驚いた。
    リーダーには意味のマネジメントをすることでチームをまとめていく必要があり、そのために社内政治を組織のために活用することが大事であることを学ぶことができた。

    0
    2026年06月06日

    Posted by ブクログ

    途中までは定義ばかりだが、後半に実践的な指南の記載もあり、諦めず読み通していただきたい。
    "政治力"の鍛え方、"政治力"のある人物の見分けなどが特に印象的だった。

    0
    2026年06月01日

    Posted by ブクログ

    社内政治というのは日本独自かと思ったら他の国にもある要素だということがよく分かった。組織のあるところには発生するものなのかもしれない。決して悪いことではなく、適切なコンセンサスを得て進めることで、よりよい結果を求めるためのものだと思う。社内政治を学問として捉えているのは興味深い。

    0
    2026年05月04日

    Posted by ブクログ

    年数を重ねるにつれ社内政治の存在を感じるようになった。そんなことせずに堂々と正面からぶつかっていけばいいと思っていた若い頃。今ならわかる気がする。それぞれ違う働く意味を持った集団を正面突破だけでは進んでいけない。この本を読んで社内政治は"当然"という気づきが生まれたことがプラス。

    0
    2026年04月16日

    Posted by ブクログ

    社内政治を言語化した本

    社内政治という言葉はよく聞くし、なんとなく雰囲気もわかる。強い人と仲良くして恩恵を受けるとか、敵対する派閥やグループを排除するなど。

    だが、一般的な言葉で言語化されていない
    本書は社内政治の定義から検討していった。

    社内政治とは
    「社内での権力や資源獲得、利害調整のために行われる非公式な影響活動」と理解した。

    社会人としてある一定レベルまでいくとスキルで差がつかなくなり、この政治力が必要になる。新世界以降は覇気が必要になるようなもの。

    政治を認識することで効果的に使うこともできるし、使われた際に防御する余地も生まれる。

    頑張っていきたい。再読する価値あり。

    0
    2026年04月13日

    Posted by ブクログ

    経営学の研究成果であり、「社内政治」が経営学(組織行動)のなかでどのような切り口により研究されているかが広く見て取れた。切り分け方に納得感があったり、そうした定義に至るまでの変遷はなんだったか、等現在の研究について誠実に著していると思う。何より、こうだからこうしろ、といささか説教臭くなりがちな組織論(マネジメント論)とは異なり、かなり客観的な視点を保ってくださったと思っており、私には読んでいて心地よかった

    0
    2026年03月29日

    Posted by ブクログ

    - なんとなくでやっている社内政治について、分析してくれる言葉である。
    - 上手いこと経ち廻っていくうえでは印象宣伝効果が非常に重要であることが学術的に語られている。なんとなく主張のデカい人や評価の高い人は、なかなか良い評価でスタートをきれる。
    - 科学的合理主義ではない会社組織において、正論だけでは物事は進まないので、それをいかに具体的に進めていくかが語られている本。
    - だいぶと面白く、かといって自己啓発的過ぎる学術的な部分にも片足を置いている。
    - 社内政治を科学するという意味において、直接的ではないければ明日からの仕事につながる良書。
    - マネジメントとリーダーシップの違いについて語ってるパートが個人的には面白かった。

    0
    2026年03月15日

    Posted by ブクログ

    社内政治に関する最新の先行研究を踏まえつつ、実務家にもわかりやすく紹介された良書です。

    合理的なようで、まったく合理的でない組織の実態を「社内政治」という観点で解き明かしています。

    改めて「限定合理性」を唱えたサイモンの偉大さも感じました。

    【メモ】
    ・社内政治=利害の不一致や対立があるときに、

    ・組織は公式の制度やルール、合理的な意思決定だけで
    は説明しきれない「別の力学」によって動いている

    ・誰が影響力を持っているのか。誰の言葉が信用されるのか。誰が誰と手を組んで話を前に進めたのか。こうした非公式な行動や人間関係が、組織の現実を動かしている。

    ・社内政治はなくせるものではなく、なくすことを目指すべきものでもなく、前提とすべき事実。政治のない組織が健全な組織になるとは限らない。

    ・マネージャーに求められるのは、社内政治を駆逐することではなく、「社内政治は常に存在する」という前提で、それを健全な調整機能として活用していく姿勢。社内政治は悪ではなく、人が集まって働く組織において避けることのできない現象。それを理解し、うまくマネジメントしていくことが、優れたマネージャーへの第一歩。

    ・『企業の行動理論』:組織の意思決定は合理的なプロセスではなく、交渉や妥協の積み重ねによる政治的プロセスであるとされた。→企業の経済合理性に基づいて意思決定をするという組織論の前提をくつがえすもの

    ・POPsモデル(組織内政治の知覚):実際に会社の中で政治的な行動が行われているかどうかよりも、従業員が会社で起きていることを「社内政治」だと感じているかどうかが、心理や行動に強く影響する=ネガティブな政治の蔓延を考えている状態

    ・政治スキル=信頼と説明責任を操作できる影響力の源

    ・社内政治:影響、非公式、対立
    →対立のある状況で、目標達成のために非公式な影響手段を使う行動

    ・社内政治は言葉の使い方、物語の語り方、感情の喚起などを通して、周囲の認識や行動を変えようとする行為

    ・印象マネジメント=他者に与える印象を意図的に操作し、自分が相手に持ってほしいと思うイメージを形成しようとする行為

    ・リーダーには対立や不確実性の中で、人々が納得するような意味を物事に与え、利害を調整する政治力が求められる

    ・人はリーダーになったばかりの頃は、自分がリーダーとして認識されたいという個人レベルの動機が強くなる。そして経験を重ねるにつれてアイデンティティの焦点が他者や集団に移行し、「メンバーや組織の成果を上げること」を重視するようになることが望ましい

    ・最新の先行研究を踏まえつつ、実務家にもわかりやすく紹介された良書です。

    合理的なようで、まったく合理的でない組織の実態を「社内政治」という観点で解き明かしています。

    改めて「限定合理性」を唱えたサイモンの偉大さも感じました。

    【メモ】
    ・社内政治=利害の不一致や対立があるときに、

    ・組織は公式の制度やルール、合理的な意思決定だけで
    は説明しきれない「別の力学」によって動いている

    ・誰が影響力を持っているのか。誰の言葉が信用されるのか。誰が誰と手を組んで話を前に進めたのか。こうした非公式な行動や人間関係が、組織の現実を動かしている。

    ・社内政治はなくせるものではなく、なくすことを目指すべきものでもなく、前提とすべき事実。政治のない組織が健全な組織になるとは限らない。

    ・マネージャーに求められるのは、社内政治を駆逐することではなく、「社内政治は常に存在する」という前提で、それを健全な調整機能として活用していく姿勢。社内政治は悪ではなく、人が集まって働く組織において避けることのできない現象。それを理解し、うまくマネジメントしていくことが、優れたマネージャーへの第一歩。

    ・『企業の行動理論』:組織の意思決定は合理的なプロセスではなく、交渉や妥協の積み重ねによる政治的プロセスであるとされた。→企業の経済合理性に基づいて意思決定をするという組織論の前提をくつがえすもの

    ・POPsモデル(組織内政治の知覚):実際に会社の中で政治的な行動が行われているかどうかよりも、従業員が会社で起きていることを「社内政治」だと感じているかどうかが、心理や行動に強く影響する=ネガティブな政治の蔓延を考えている状態

    ・政治スキル=信頼と説明責任を操作できる影響力の源

    ・社内政治:影響、非公式、対立
    →対立のある状況で、目標達成のために非公式な影響手段を使う行動

    ・社内政治は言葉の使い方、物語の語り方、感情の喚起などを通して、周囲の認識や行動を変えようとする行為

    ・印象マネジメント=他者に与える印象を意図的に操作し、自分が相手に持ってほしいと思うイメージを形成しようとする行為

    ・リーダーには対立や不確実性の中で、人々が納得するような意味を物事に与え、利害を調整する政治力が求められる

    ・人はリーダーになったばかりの頃は、自分がリーダーとして認識されたいという個人レベルの動機が強くなる。そして経験を重ねるにつれてアイデンティティの焦点が他者や集団に移行し、「メンバーや組織の成果を上げること」を重視するようになることが望ましい

    ・変革推進者が社内政治から距離を置いたり、目を背けたりしながら改革を進めることは現実的ではない

    ・変革における社内政治はすべてが悪いわけではない。他者からの信頼獲得、敵対勢力への対処、妨害行為の回避など、正当化できる面もある

    ・イシュー・セリング:リーダーが自らの部署の課題を、重要な問題として認識してもらうために上層部に売り込むこと

    ・正当性:ある意見や行動、提案が「社会的文脈において適切である」と集団内で共有されている程度
    ①用具的正当性
    ②関係的正当性
    ③道徳的正当性

    ・政治スキル
    ①社会的鋭敏性
    ②対人影響力
    ③ネットワーキング能力
    ④表見誠実性

    ・社内政治=組織を動かすための実践的なリーダーシップとしてとらえ直し、それを前向きに活用するための知識と技術

    0
    2026年02月14日

    Posted by ブクログ

    社内政治は、利害の異なる人々を束ね、会社の目標を実現するための重要な要素であり、影響力を発揮するための戦略的なアプローチが必要であり否定されるものではない点を強調する。

    特に「意味のマネジメント」として、経営層特定の言動や出来事に意味を与え、受け止め方をコントロールする行動こそ社内政治とした点は、単純な利害調整・権力闘争といった旧来のイメージではなく、本書で指摘している通り、意味をめぐる合意形成であり解釈の綱引きという側面があるということであり、大変興味深い指摘だった。

    この点において、重要なのは各レイヤーのマネジメントと単に表面上の意味を共有するだけではなく、自分の担当領域における解釈を落とし込むことで、意思疎通が図れるだけではなく、最終的なチームにおける成果の評価にも直結するだろうと感じた。

    0
    2026年01月24日

社内政治の科学 経営学の研究成果 の詳細情報

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