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日常生活に欠かせない存在となったスマホ。
しかし、そのスマホの危険性が日々問われるのはどうしてなのでしょうか。
著者はそこに人類の進化が関係しているといいます。
本書は、科学的根拠と進化論の目線から、私達がスマホを手放せなくなってしまった原因を分かりやすく解説しています。
人類はこれまで多くの時間を狩猟や採集に費やし、長い時間をかけて脳をその生活様式に最適化させてきました。
そんな狩猟生活に最適化された私達にとって、急激にデジタル化した今の環境は異常事態なのです。
本書を読んだ後、「自分はスマホを利用しているのではなく、利用されているだけではないのか?」と思わず自問してしまいました。
それほどまでにスマホは魅力的で、私達に様々な影響を与えていることに驚きでした。
今後もデジタル化の進行が予想される中、私達はスマホの魅力を知った上で、自分自身にあった利用方法を考えるべきなのかもしれません。
みなさんは今後どのようにスマホと向き合っていきますか?
Posted by ブクログ
【要約】
ここ数年におけるデジタルの進化は凄まじいが、人間の脳はデジタル社会に適応できていない。
【気付き】
・スマホの依存はおそろしい。ポケットに入ってるだけでも影響力がある。
・週3日、最高で45分の運動はストレスを緩和し、不安を除去し、集中力を高める効果がある。
・子供のスマホは1日1時間以内に制限すべき。
・SNSで他人の素敵な日常を見せられると、自分と比較して自信を失ってしまう。
・ボス猿はセロトニンの分泌量が多い(社会的地位が高いと実感している結果)、ただし、その地位を失った途端にセロトニンが減少し、うつ傾向になるという実験結果がある。
・snsがない時代の比較対象はクラスメートなど数十人だった。しかし、今はインスタグラマーが完璧に修正してアップした画像を見させられ、「よい人生とはこうあるべきだ」という基準が手の届かない位置に設定され、その結果、自分は最下層にいると感じでしまう
【学びを今後にどう活かすか】
・スマホと物理的に距離を置く
・朝ランする。今やってる筋トレを継続する。
・目覚まし時計を買う
Posted by ブクログ
あらすじ
「なぜ私たちは、必要もないのに無意識にスマートフォンを手にとってしまうのか」――。世界的精神科医である著者が、最新の脳科学と進化心理学の知見から、現代社会を席巻するデジタル依存の正体を解き明かした衝撃作。人類の脳は、飢餓や危険が隣り合わせだったサバンナ時代から基本的に進化していない。不確かな情報に反応して快楽物質ドーパミンを放出する報酬系の仕組みを、最新のアプリやSNSは徹底的にハックしていると著者は警告する。スクリーンの放つ刺激によって集中力や記憶力が著しく低下し、睡眠障害やうつ症状を訴える若者が激増している現実を提示しながら、脳の本来の機能を取り戻すために「運動」「睡眠」「デジタル断食」を生活にどう組み込むべきかを具体的に提言する。
所感・深掘り
「だらしがないからスマホを見てしまうのではなく、人間の脳の生存本能そのものが巧みに利用されている」という科学的事実に目を開かされ、日々の時間と意識の使い方を根底から見直させられる強烈な一冊だった。
特に深く腑に落ちたのは、「スマホが手元にあるだけで、脳のワーキングメモリ(作業領域)が奪われ、集中力が削がれる」という指摘だ。通知が鳴らなくても、視界に端末があるだけで脳は「見ないように我慢する」エネルギーを無意識に消費している。机の上に放置されたスマホが、仕事の生産性や読書の深さ、目の前の人との対話の質をいかに損ねているか。意志の強さに頼るのではなく、「別の部屋に置く」「物理的に触れない環境を作る」といった仕組みの工夫こそが、思考のノイズを排し、深い集中を取り戻すために不可欠な凡事徹底なのだと痛感した。
また、「人類を不安と依存の泥沼から救う特効薬は、身体を動かすこと(運動)である」という生物学的な原点回帰のメッセージも胸に力強く響く。狩猟採集民として走り回ることで生存してきた人類にとって、体を動かすことは脳のストレスを洗い流し、集中力と幸福感を高める最大の自己投資である。指導現場や教育の現場においても、頭の中だけで悩むのをやめ、まずは身体を動かし、しっかり眠るという当たり前の生活習慣を整えること。これこそが、情報過多に喘ぐ現代人が自律と健全な精神を保つための最強の防壁になると確信させられた。
無自覚なデジタル依存を手放し、身体を動かし、自らの時間と意識の主導権を取り戻すこと。
日々のマルチタスクや倦怠感に集中力をすり減らしている人はもちろん、組織や次世代を導く立場として、心身を健やかに保つ生活の規律を整え直したいすべての現代人にとって、必読の警鐘であり処方箋となる名著だ。
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