浅田アーサーの作品一覧

健常者から見た認知症の人の問題行動を、その認知症の人本人の視点から解説した本。本人の視点を知ると、見え方が違ってくると思います。

親はまだ認知症ではないけどパーキンソン病を患っている。
こちらからの問いかけに反応が乏しい事も良くあり、近い将来起こるかもしれないと思い手に取った。

なったわけでもないし、なるという保証もないのに、胸が締め付けられる。どんな事が起きても少しずつ知識を蓄え備えたい。

何故そんか行動をとるのか？認知症の人らの意味不明な行動もその人を理解したら理由がわかる。たとえば徘徊。今は一人歩きというらしい。それにも理由がありその人にとって今は若い時の自分。だから家に帰らなかくては。と記憶があやふやになる。介護者は寄り添って否定の言葉をするのではなく落ち着くまで話を聞くなら認知症の人も戻りやすい。など
様々な事案が書いてありマンガなので記憶に残りやすい。

いろんなパターンがありました。大切なものは一人一人違うから難しい。いつ死んでもいいようにまず自分のものを減らしたい。

これまで、将来的に家族(親)が認知症になっていくのも、自分自身がなっていくのも、怖いと思っていた。認知症になった親が理不尽な言動をして、それに呼応して自分が辛く当たってしまうんじゃないかと怖かったのだ。しかし、この本で、認知症の人達の思考回路が理解できて、納得しながら対応できるようになるんじゃないかと希望が持てた。
自分が穏やかな対応をしていけば、自分の周り(子ども達)もそれを自然と学んで行ける、良い連鎖を作れるのではないかという希望も持てた。
2巻から読んでいたので、是非1巻も読んでみたい。