ビジネス・実用の高評価レビュー
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もとは2011年刊、本書はその増補新書版。テーマは、イギリスの家事使用人(servants)――執事に始まって、ハウスキーパー、料理人、メイド、従僕と下男、乳母まで。増補版では、ランド・スチュワードやガヴァネスなど準使用人が加わっている。読み応えあり。トリビアもゴロゴロ。
類書に小林章夫『召使いたちの大英帝国』(洋泉社新書)があるが、好対照。書きぶりも材料もまるで違っている。あちらは、家事使用人の歴史とシステムと生態、いわば初級・中級編だった。
本書は上級編。文学作品に登場する使用人について解説している。登場する作品は多数。たとえば、執事の場合は、ウィルキー・コリンズ『月長石』やカズオ・イシグ -
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クラシック音楽愛好家にとって、ベルリン・フィルは知らぬ者のない世界最高水準のオーケストラだ。しかし、その150年にわたる歩みは、ナチス時代の翻弄や経済的困窮など、凄まじい紆余曲折の連続であった。
特に興味を惹かれたのは、フルトヴェングラーとカラヤンという二人の巨匠の人物像だ。フルトヴェングラーが若きカラヤンを執拗に嫌い、そのカラヤンもまたバーンスタインを敵視していたという記述には驚かされる。非凡な才能ゆえの嫉妬と対立は、まさに「出る杭は打たれる」を地で行く人間臭さだ。
さらに、歴代最長の「終身指揮者」を務めたカラヤンと楽団との関係も、決して平坦ではなかった。彼の独断や商業主義は幾度も衝突を招い -
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覚醒を制御する神経ペプチド「オレキシン」を発見した著者による、科学分野から見た睡眠のお話。
「寝溜めは可能か?」や「夢遊病のメカニズム」など興味深いテーマもあり読み応えたっぷり。
睡眠……奥が深い……ッ!
一番興味深かったのは「人間(それ以外も)は寝ている状態が自然。目覚めて、それを維持するためにはたくさんのエネルギー(?チカラ?細胞?)がいる」というくだり。
だから寝る瞬間は幸せやし、寝起きってしんどいのか!!と目から鱗(笑)私は特に朝に弱く一度寝たらなかなか起きたくない人間→
(年齢を重ね、最近は明け方に目が覚めるんだけどね……)だったので、朝起きるのが辛いのが神経ペプチド的に大変だ -
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人間は本能的に、思い込みや勘違いによって世界を歪んで認識してしまうことがあると理解した。そのため、直感を一度疑い、信頼できるデータをもとに事実を捉え直す姿勢が重要だと感じた。特に、単発の情報ではなく、時系列や比較の中でデータを見ることの大切さが印象に残った。
また、本書ではデータの取得方法そのものには多く触れられていないが、誤解を正すための可視化手法が効果的に使われており、なかでもバブルチャートによる表現は直感と事実のズレを理解するうえで非常にわかりやすかった。単に情報を見せるのではなく、人が持つ誤った世界観を修正するための「伝え方」まで設計されている点に価値を感じた。
公開されているデー -
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チーズという変数に何を入れるか
なかなか普遍的なテーマでよくできているなあと感じた。意地悪なことを言うと、ちょっとチーズという変数の置き方がズルい気がする。
”チーズ=xxx”で、いろいろな解釈ができて、途中式を頭で補完すればある程度は読み手の解釈で成立する。(あんまりグチグチ言ってると、本編の寓話をサンドするアメリカン陽キャ達に「おっ、ヘムか!?」とか言われそう)
結局シンプルに次のゴールに走り続ける人は強いのわけで、迷った時は動くのは正解の一つになるんだろう。
自分はチーズを手にしていると思う。まあ本当に等身大のチーズだが、これはこれで味は悪くないんだ。満足してるよ。
でもそれが -
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オノマトペを入り口に言語とは何かという壮大なテーマに挑んだ野心作。幼児がオノマトペを好むことをきっかけに、対象物のアイコン性が強いオノマトペは幼児の言語学習への足がかりになっていることが示される。しかしながら、言葉のほとんどは音声から対象物を容易に想像できない恣意的な性質を持つのはなぜなのか。その疑問から考察を進め、オノマトペを入り口に恣意性の高い一般語を幼児が習得していくシステム、つまり他の動物と違い言語を使えるようになる人間の言語学習過程のシステムを仮説化することで言語の本質に迫ろうとする。認知科学、言語心理学・発達心理学の専門家と言語学の専門家がタッグを組むことで、この問題に迫る仮説の構
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ジャンルとしては「エッセイ」ではないけど……
かといって「自己啓発」でもない。
でも十二分に啓発してきます。すごいです。
これだけの材料があれば4冊ぐらい執筆できるかと素人考えでは思ってしまうのですが、惜しげもなく一冊に注ぎ込みました。民放バラエティのようなCMのあとにそこまでの繰り返しを挟んで……みたいな上底感まったくなし。次々と旬の食材が贅沢に並ぶ本です。この本を買ったのはもう随分前で、その時は読み始めて、なんか刺さらず、本棚の肥やしになってました。ふと、もう一度読んでみるかと手に取ったら刺さりまくり。これ誰か知らない間に内容を書き換えたの?ってくらいでした。
改めて手に取って大正解でした
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